●7月11日(金) / キツネノカミソリ・オオセンチコガネ・園内通信
<キツネノカミソリ> ヒガンバナ科 日本原産
学名 Lycoris sanguinea Maxim
毎年今頃になると、山のあちらこちらで咲いているのは「キツネノカミソリ」。春先にのびる細長く白っぽい葉が、キツネの剃刀(かみそり)のようだと言うのが名前の由来だそうです。キツネの・・というのは、花がとても艶やかで、キツネの色のようだということでしょうか。
学名のLycoris(リコリス)はギリシャ神話に出てくる女神の名前で、花の色がとても美しいところから由来します。園芸店では、リコリスの名前で売られています。
---
<オオセンチコガネ> 学名 Phelotrupes auratus
夏の園内では、クロアゲハ,アカタテハなどのチョウが飛び、ノコギリクワガタ(今年は多い),オニクワガタ,チビクワガタ,ゴマフカミキリ,コフキコガネなどなど、たくさんの種類の昆虫に遭遇します。子どもたちとは、次はきれいなタマムシが来ないかなあ・・!シロスジカミキリがいないかなあ・・などと話をしながら、お庭に出て色んな昆虫に出会えるのが楽しみです。
今朝、子どもたちの登園時に、今年初めて現れたこの「オオセンチコガネ」はコガネムシの仲間。私たちの目の前を勢いよく飛びまわり、大きく円を描きながら第3園舎にすんなり入って行ったのを見て、後を追いかけたUくんが捕まえました。センチコガネより少し大きく、赤,緑,るり色の三色がありますが、これは赤色メタリックのタイプのオオセンチコガネ。キラキラして美しいです。
『せんせい、これ明日まで預かってくれる?』
「明日って幼稚園あったっけ?」
『あ、お休みだ・・、じゃあ、月曜日まで?』
「わかった。じゃあ、月曜日に見てまた逃がしてあげようね」
『エサ入れてあげといてな!』
「何を入れたらいい?」
『フンムシやし、フンやなあ。』
「何のフンを入れる?」
『さっきの鳥のフンにしよっか!』
「そ、そうやね(^^;)」
フンはやめにして、フンのような土のかたまりを探して飼育ケースに入れたら、早速土を相手に何やら取り組んでいる様子。昆虫ゼリーを入れてみたら、すぐさま体ごとカップの中に入ってもう出てきません。キノコも食べるそうなので、また入れてみよう。
数年前の冬、子どもたちが捕まえた土入りのセンチコガネが入っていたケースの中身を取り出したところ、中から小さな丸い土の塊(土まゆ)が数個でてきました。何だろう?と不思議に思いつつ、土と一緒に元に戻してそのままそっとしておいたら、初夏になって中から成虫のセンチコガネが二匹出てきました。フン虫*の仲間なので、フンで土まゆを作り中に卵を産みつけ、中で幼虫~サナギになり羽化したのでしょう。土まゆには、小さな穴が開いていました。
{*フン虫・・・動物のフンに集まりフンで土まゆをつくって中に卵を産む。ふ化した幼虫はフンを食べて大きくなる。辺りのフンのお掃除をしてくれる、有り難い昆虫。}
---
本日は、園内通信「お知らせ36」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 尿検査,ぎょう虫検査の結果報告
◇ 京都市就園奨励費について
◇ 1学期生活発表会ビデオお持ち帰りについて