●6月5日(金) / サツキと子どもカマキリ・防火映画会・『ほうきかしてください!』・園内通信
<サツキの花にしがみつく子どもカマキリ>
~まだ幼虫ですが、秋には立派なオオカマキリに~
幼稚園のてっぺんの園庭と、もう一段下のことりぐみ前の通路で挟まれたエリアは「サツキ畑」になっています。ツツジは4月に咲きますが、よく似たこのサツキは同じくツツジ科の植物でサツキツツジとも呼ばれ、5月以降に本格的に咲き始めます。
気候のよい今の時季、園内の外遊びでは、虫かごとお庭図鑑を小脇に“虫探し”をする姿がたくさんありますが、小さな虫かごの中にはこの「子どもカマキリ」が入っていることもあります。よく観察して図鑑でカマキリのページを確認したら、小さなカマキリを草間に返してあげます。
サツキ畑の周辺は、毎年オオカマキリのお母さんが秋にたくさんの卵を産みつける場所でもあります。春に卵のうから孵った幼虫が、季節の移ろいとともに大きく成長している「子どもカマキリ」の姿を目にしながら、同じく日を追うごとに確実に成長している子どもたちの姿があります。
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【防火映画会】
本日は雨降りのために、年に一度の避難訓練は実施できませんでしたが、左京消防署から消防士さん2名にお越し頂き、第3園舎で防火映画を見ました。
お話の上手な楽しい消防士さんで、「消防士さんって、どんなお仕事をするのかな?」という質問から始まり、火事を消すことの他にも色々なお役目があることもお話されました。
避難するときの一番大切なお約束として、例年、消防士さんからお聞きする「お(押さない)・は(走らない)・し(しゃべらない)」に加えて、今日は「も(戻らない)」も教わりました。
消防士さんが、「お・は・し」のお約束はそれぞれ何だったか?をクイズ形式でみんなに問いかけられましたが、昨年の消防士さんのお話をしっかりと覚えていたためか、大きな声で応える姿が見られました。
後半に観賞した防火アニメ映画『しまじろうの消防隊』と『ちびまるこちゃんの火の用心』では、火の扱いの大切さについて全員で学ぶことができました。映画のシーンによっては、少しお目目を手で伏せながらも、面白いシーンでは思いっきり声をあげて賑やかな声が響く楽しい時間となりました。
観賞後に、①避難するときにはまず先生のお話をよく聞くことと ②「お・は・し・も」の4つをしっかりと覚えておくことを再度お約束しました。また、火は怖いけれども、ご飯が作れたり、体を温めたりすることができる大切なものであることもお話され、子どもたちはしっかりと頷き理解している様子でした。
この機会に、ご家庭でも防火,防災についてのお話合いなどをなさってみて下さい。
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『ほうきかしてくださ~い!!』
あれは、5月末の保育参観後のひと時のこと。園長室の外で『ほうきかしてくださ~い!!』と大きな声がしたので出てみると、年長児のSくんでした。「ちょっとお掃除をしたいので、ほうき借りにきました」とのこと。
「ついでに少し手伝ってもらえませんか・・」とのことなので(笑)、私も嬉しくなって大きな落ち葉入れを抱えてお庭に出ると、すべり棒の下に茶色くなってたまっているサクラの落ち葉の山を、ほうきを上手く使って手際よく集め出していました。お庭掃除と言うと、季節によっては園の先生たちと日に何度集めてもきりがないほどの落ち葉が溢れる園内ですが、Sくんが見つけたこのすべり棒の箇所は、日頃なかなか手が入れにくい場所だったため、落ち葉のお掃除をしてくれることは勿論、手を入れるべきこの場所によく気がついたものだと心から感心してしまったのでした。2本のすべり棒の右側から左側に移動しながら、見事にすっきりと落ち葉を履き下ろしてくれたので、持ってきた特大サイズの落ち葉入れに満杯になったほどでした。きっと何年分かの落ち葉に違いありません。近くにお母さんがいらっしゃった訳でもなく、自らお帰りまでの時間を使って胸に温めていたお掃除を申し出てくれたことに本当に驚いた日でありました。
ところが、この「お掃除」は、現在に至るまで毎日続いているのです。しかも、お庭遊びの時間を上手く使いながらメンバーも増えています。このお掃除隊(と、子どもたちと名付けました!)は、今は場所を移動させ、園庭横のお地蔵さん前に積もっているクスノキの落ち葉群に目をつけて、熊手,ほうき,チリトリ,落ち葉入れを駆使して庭の奥の茂みへ運ぶ作業が続けられています。日によっては、近くで遊んでいた年少,年中児たちが手で落ち葉を一生懸命集めて落ち葉入れに入れてくれる姿もあります。
ほうきを使いながら、「ぼくら月ぐみがやらなくてだれがやるの?」と使命に燃えたセリフや、また、「落ち葉を集めているといろんな虫が見つけられるでしょ」という一石二鳥を楽しむセリフも聞こえてきます。
道具を使う時には、ほうきや熊手の先が、お互いお友だちの顔などに当たらないように注意しています。こうして山積した落ち葉を相手に子どもたちが自由に体を動かす中で、落ち葉の下に石畳が現れたり、少しずつでもきれいになっていく変化を、仲間と力を合わせながら心地よい喜びにしているようにも思えます。
梅雨までの晴れた日には、もう暫く、お掃除隊の活躍が見られるのかも知れません。
そう言えば、思い出しました。今は5才児のSくんが3才児の春、とてもお腹の大きかったお母さんとようやく泣かずに「行ってきます」ができるようになった頃、お庭のオレンジ色の木馬に乗って空を眺めながら、『僕はレスキュー隊になるんだ』と話してくれたことを・・・。
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本日は、園内通信「お知らせ25」(別紙あり)「お知らせ26」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ25」
◇ 本日の防火映画会について
「お知らせ26」
◇ 家庭教育相談について
◇ お誕生ありがとう運動について