●6月26日(金) / シチダンカ(幻のアジサイ)・今朝のお客さん・園内通信
「三室戸寺にて」
<七段花> ユキノシタ科 原産地 日本
学名 Hydrangea serrata Ser. f. prolifera
この種は、幻の紫陽花とも呼ばれます。過日のセイヨウアジサイのページにも記しましたが、シーボルトは日本原産の多くの植物をヨーロッパに紹介しました。その彼の著書フロラ・ヤポニカ(日本植物記)の中に掲載されていた小形の山紫陽花で、その後、日本国内では見かけられない“幻の紫陽花”といわれていたのが、この「七段花」です。著書の中では、「Shitsidankw'a」と記されています。
昭和34年になって、神戸六甲山の谷間に自生していた株が地元小学校の職員によって発見され、その後、挿し木により増やされて今では各地でも見られるほど広がってきました。
現在、紫陽花は学名のハイドランジアという名前でも流通していますが、フロラ・ヤポニカの中では、学名Hydrangea Otaksa(ハイドランジア オタクサ)と名付けられています。Otaksaとは、シーボルトの日本の妻、楠本滝(通称お滝さん)の愛称ですが、シーボルトがヨーロッパに帰国した後、紫陽花の学名に妻の名をつけたというとてもロマンチックなお話は有名です。
幻の紫陽花のこと、また、学名の由来に思いを馳せると、古来日本の花である紫陽花がとても魅力的な花に思えてなりません。
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【今朝のお客さん】
<ノコギリクワガタ> <タマムシ> 英名Jewel beetle
学名 Prosopocoilus Inclinatus 学名 Chrysochroa fulgidissima
早朝には、ウグイスが心地よい声を響かせていますが(山の中では夏もウグイスが元気です)、夜中には夏の昆虫がぼちぼち活躍し始めました。
昨日の山の学校「しぜんクラス」の途中には、懐かしいお顔のTちゃんSちゃん達が、近くの公園にいたゴマダラカミキリ数匹を持ってきて見せてくれました。昨夜は、ノコギリカミキリが一晩中元気に飛んでいる羽音が聞こえていました。少し前までは、日が暮れるとカブトムシが窓に向かって飛んできてはコツーンとよく当たっていましたが、最近は本当に少なくなりました。原因は、お腹を空かせたイノシシが、山の土の中を掘り起こしてはカブトムシの幼虫やミミズを根こそぎのように食料にしてしまうためです。
そんな中、上の「ノコギリクワガタ」は、今朝、ほしぐみの扉にとまっていたところを太郎先生が見つけたものです。明け方森の中に戻らずに、つい幼稚園に長居してしまったのでしょう。ちょうど外遊びに出てきた年長さんは、そっとクワガタに触れてみたり、アカコガネを数匹見つけて手の平で遊ばせる姿がありました。
右の写真、赤や緑のラインが美しいタマムシは、夕方に飛んできて私の目の前にとまったものです。これも夏の昆虫で、サクラやエノキの上を飛びます。
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今日は各学年とも、発表会のお遊戯練習を済ませたら、順にお外遊びを思いっきり満喫しました。溝にたくさんの水を流して大笹でつくった笹舟を流したら、たんぽぽぐみ前~つきぐみ前までとても勢いよく流れていきます。つい私も、子どもたちのアンコールに応えて、上から何度バケツの水を流したかわかりません。
暑いお陽さまのもと、お庭ではお部屋に入る前にホースのシャワーが降り、思いっきり遊んで汗いっぱいの子どもたちはとても気持ちよさそうです。
来週も、お遊戯のおけいこの合間には、思いっきりお外遊びに花が咲きますように。
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本日は、園内通信「お知らせ33」「お知らせ34」「お知らせ35」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ33」
◇ 1学期生活発表会のご案内
「お知らせ34」
◇ 左京区PTAバレーボール大会の結果
「お知らせ35」
◇ 悪天候の場合の保育について