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January 25, 2010

●1月25日(月) / こどもの見る夢・テーブルアート“テネラ”・園内通信 

子どもたちが、朝に昨晩見た夢の話をしてくれることがあります。楽しい夢もあれば、精神的な葛藤や日常の心配事がおばけの姿になって出てきたり、追いかけられる夢を見たりすることがあるようです。
私も小さな頃には、気持ちよく空を飛ぶ夢もあれば川岸からとうとう落っこちてしまう夢など、色んな夢を見ました。大変なおてんばだったせいか、何度か見た川岸すれすれから手をバタつかせながら落ちる夢にはオーケストラ仕様のドラマチックな音までもがBGMに鳴る始末でしたので、目を覚ましてはお布団にもぐったことを懐かしく思い出します。

先日の朝、あるお母さまが「子どもが幼稚園の園長室の下の桜の木が火事で燃える夢を見て、涙を流しながら目を覚ましたものですから」と登園に付き添われた折にお話されることがありました。
このお山の中に何本の桜の木があったか数えたことはありませんが、確かにその木は中でも最も老齢の桜であることや、木が弱ってきたために幹にサルノコシカケも生えてきたこともあり、あと何年桜が咲いてくれるかと思っていることなどをお話していました。
しかし一方、子どもの立場を察すると、心の不安がちょうど寝ている間に聞こえてきた消防車のサイレンの音と重なって燃える夢となったのかも知れませんし、子どもの心が知らせる何らかのサインかも知れないと少し気をつけて見守ることも必要でしょう。このケースの夢の結末は、女の子のお父さまが駆けつけて助けてくれたそうですので、さすがに心強いご家庭でのお父さんの存在が思い浮かんできます。
子どもの様子をお聞かせいただくことで、さり気なく様子を見守りながらクラスでも安心できる声かけをしたり、不安を安心に変えられるように気分転換をはかったりしています。

現在、子どもたちの健康面では、喉の痛み、咳、鼻水、鼻づまりなど粘膜の炎症からくる症状と、ウィルスの活躍からくる嘔吐などが少しですが出てきましたので、普段から体調を整えておくとともに、発症のきっかけとなる睡眠不足、食べ過ぎ、冷え、強いストレスなどの無理がかからないような配慮が必要でしょう。
健康状態とともに子どもを包むご家庭と園とが相互にお子さんを見守りながら、もう暫くの冷たい季節をできるだけ元気に過ごしていきたいと思います。
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 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” バードホイッスル
 デザイン Inge-Lise Koefoed(イング・リサ・コエフォード)

冬は、他の季節以上に鳥たちが食欲旺盛なことに気づきます。朝の静かな時間に石段を歩くと、気配に驚いたカラスやキジバトが一気に空に飛び上がります。今朝ふと見ると、園長室前にたわわになっていたナンテンの実も、もうすっかり食べ尽くされていました。部屋の窓から外を眺めたとき、ナンテンの枝にしがみついて実をつつく様子も見られます。自然界に残されたものをしっかり食べて、冬を乗り越えるために一生懸命生きています。

これは、同じくテネラシリーズ デンマーク人の女性作家による鳥笛です。10㎝ほどの可愛らしいサイズで、ブルーの色合いの違いを楽しみながらオブジェとして飾っています。
鳥笛になっていますが、手前は「ホッホー」と低音でハトのような声、向こう側は僅かに高めの音がします。

そう言えば、以前の保育で“鳥笛”を空き缶とストローでつくった年がありました。空き缶とストローでどんな音が出るの?と思われるでしょうが、結構よい音が出ます。ストローをセロテープでとめるだけ。
紙を貼って鳥の絵を描いて、お家でもお子さんと一緒に楽しみながら作れるでしょう。
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どんな音がでるか?は作ってからのお楽しみ!
この黄色の鳥笛は、フクロウのような低い音がします。私は春に聞こえてくるフクロウの鳴き声が好きなので気に入っています。上の陶器製の鳥笛とも少し似た音がします。
春になったら、親子で鳥笛をふきながら森の中を歩いてみるなんていうのはいかがでしょうか。いろんな鳥と交信できるかも知れません。春は鳥たちがとてもよくさえずります。
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本日は、園内通信「お知らせ71」をお出ししました。
内容は、
◇ 保護者会のまとめ

January 15, 2010

●1月15日(金) / 氷が張る朝・テーブルアート“テネラ”・園内通信 

昨日よりも空気の冷たさが心ばかりましかとは思えるものの、今朝も園内のバケツや水たまりなどにしっかりと氷が張る朝を迎えました。子どもたちは氷をあちこちに見つけては歓声を上げています。
昨日の朝も、第三園舎前に置いてあったバケツにしっかり厚い氷が張っているのを見つけて、大喜びでお友だちに伝える声が響き、午前中の外あそびでも氷のかけらを手に大事そうに見せに来てくれました。
そして今朝は園庭横のゆきぐみ前のバケツに、まるで鳥の羽根をバケツ一杯に差し込んだかのような氷の結晶を子どもたちと見ることが出来ました。それは、私も今までに見たことのない美しい自然からの贈り物で、透明の羽根のレースのようでした。あわててカメラを取りに戻りレンズを交換した後、走って元の場所に戻ったときにはすでに氷は撮影不能の状態でした^^)。あの美しい氷の結晶を見て、触りたくない子はきっといないでしょう。
冷たい冬日の中、昨日は年少児クラスが上終公園へ凧あげを楽しみに、そして本日は年中長児が公園いっぱいにトラックの線を描いてリレーに取り組んだり、地域へ出かけて園外保育を楽しみました。
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 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” ベース
 デザイン Kari Christensen(カリ・クリステンセン)

これは前回ご紹介したのと同じく、ロイヤルコペンハーゲン テネラシリーズ。一見すると、ヒマワリのような、またアネモネのような花にも見えます。優しく柔らかな藍色系と紫系の配色が調和し、見ているとほっとさせてくれるような可愛らしい形のベース。両サイドにも縦長につぼみのついた花が描かれており、あたかも子どもが描いた絵のような魅力も感じられる素朴さが魅力です。
何も入れずに置いておくだけでもよいし、茎が長めの小さな花やグリーンの葉だけを入れてあちこち場所をかえて置いて楽しめる高さ14㎝ほどの小ぶりなサイズです。
今から約半世紀前にテネラシリーズの作家として大変人気のあったノルウェーのカリ・クリステンセンのデザイン FAJANCE(ファイアンス窯)のベースです。
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本日は、園内通信「お知らせ70」をお出ししました。
内容は、
◇ 保護者会について
◇ 2月期保育写真展示のお知らせ
◇ 就園奨励費について
◇ かいが展のご案内
◇ その他

January 7, 2010

●1月7日(木) / 3学期スタート・テーブルアート“テネラ”・園内通信

明けましておめでとうございます。いよいよ3学期がスタートしました。
石段を登りつめてお山に到着すると、どの子も元気にお部屋に向かって走ります。クラスの先生と久しぶりに会ってちょっぴり恥ずかしげだったり、「いっこせんせい、ひさしぶりやなあ~!」と声をかけてくれたり、小雪のちらつく中懐かしいみんなのお顔が揃うとともに、冬休み中にひと回り確実に成長された様子もうかがえる嬉しい朝でした。
毎年3学期は、一日一日があっという間に過ぎていきます。今日は新年明けてから一週間目の七草粥の日ですが、これから1月半ばの大寒に向けていよいよ冬らしい日々が続くでしょう。明日からはお弁当も始まります。寒さを吹き飛ばすくらいの元気と笑顔が溢れる日々を、子どもたちとともに過ごしたいと思います。
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 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” トレイ
 デザイン Marianne Johnson(マリアンヌ・ジョンソン)

昨日ある方のご紹介で来園された、ドイツ人のBenno氏とともに数名でお話をする機会がありました。その後、氏が話の中で大好きな国と言われるデンマークに想いをめぐらせていると、我が家のリビングに飾っていた幾つかのデンマーク製の陶器が目に入りました。どれも自然の花や鳥をテーマに手描きデザインされ、紫とブルー系の調和が昔から魅力的だなあと思うものです。

ロイヤルコペンハーゲンは、1775年にデンマーク王室御用達として設立された陶磁器メーカーとして有名ですが、1889年パリ博で発表されて以来世界的に周知となった「ブルーフルーテッド」のシリーズは皆さんご存じでしょう。日本の染付にも通じるような洋食器で、和食器にも上手く調和し、細やかな手描の青色で下絵付けしてあります。また、1年に1枚ずつ発表される「イヤープレート」(1908年~現在も毎年制作)も、結婚記念や子どもの誕生記念などに記念の品として揃えている方もおられるでしょう。径18㎝でちょうどパン皿に使える大きさなので時折思い出したように使いますが、自分の生まれた年のプレートなどはさすがに珍しく記念に欲しいなあと思います。

上の写真は、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン出身の6人の若手女性の陶磁器作家が作り上げた「テネラ」というシリーズの中の一つです。テネラとは、若さ、つぼみ、溌剌たる精神を意味するラテン語です。私の小さい頃にはあちこちでよく目にしたもので、紫とブルーが織りなす美しい色とデザインに子ども心ながら大変魅了されていた記憶があります。自然豊かな北欧らしく花や鳥をモチーフにデザイン化して描かれており、お部屋や窓辺に1枚飾っているだけで明るいムードが漂います。このシリーズは現在はもう作られていませんから、すべてがヴィンテージとして扱われています。
これは、スウェーデン人のMarianne Johnsonのデザインで裏にはMJのサインとFAJANCE(ファイアンス窯)のサインがあります。
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本日は、園内通信「お知らせ68」「お知らせ69」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ68」
◇ 諸連絡
◇ 1月分保育料の取り扱いについて
◇ 第2回左京地区家庭教育セミナーについて
◇ お引っ越しのお知らせ
「お知らせ69」
◇ 第5回ふれあいサタデーのご案内