<カラタチに産んだアゲハチョウの卵>
なぜか不思議なことに、毎年園内のカラタチの葉に見られるアゲハチョウの幼虫が今年の春は一匹も見られませんでした。夏休み中に、お山の中腹にある夏ミカンの木の上を数匹のアゲハが舞っているのは見かけたのですが・・・。
街に園芸種の花が増え、それを食草とするチョウが増えたために、アゲハの数は比較的減少していると聞いたこともあるし、気候も年々変化してきているし、などと考えていたところ・・・。
つい先日の外遊びのとき、いつものカラタチの木の辺りに目をやると、数匹のアゲハがヒラヒラと優雅に舞っているではありませんか。
何度も空高くに飛んでは舞い降りて、カラタチのトゲの間にある葉に上手く卵を産もうとしているところに遭遇し、その一瞬がくるのを子どもたちとじっと見守っていました。
アゲハは葉に止まるか止まらないかのうちに素早く卵を産みつけます。
一番高いカラタチの葉のところで、アゲハが一瞬腹部をそっと曲げたのを見て、『きっといま、産んだ!』とみんなが思いました。
「行って見てみようよ!」という年中Tちゃんの声で、早速注意して手すりにつかまりながら緑色の小さな葉っぱを見上げてみると・・・、あったあった、透明に近い黄色の卵が一粒、ちゃんとそこへ産み付けられていました。
「見える?」と聞くと、「見えるよ」と真っ直ぐのつぶらな瞳が応えます
ちょうど産卵シーンをみんなで見守ることができて、小さな1mmほどの卵を実際に自分の目で確かめられたことは本当に嬉しいことでした。
あれから数日後の今朝見ると、いよいよふ化が近づいたのか、わずかに色づいています【上の写真】。
ふ化後、幼虫はまず卵の殻を食べますが、よく見るとすでに薄茶色にふ化した1齢幼虫がたくさん育っていました。
中にはすでに2齢~3齢幼虫(黒っぽい鳥のフンのような)に育っているのもあり、緑色の5齢(終齢)幼虫が見られるのももうすぐのことでしょう。
アリが触ってみているよ 薄茶色の1齢幼虫
カラタチの実、秋に黄金色になるのが楽しみ
3齢幼虫に成長、トゲのあるカラタチには鳥もやってこないので安心
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【中国堆珠】(ちゅうごくついしゅ)
前回のブログの中にあった銘々皿は塗りのものですか?とお尋ねをいただいたので、再アップです。
これは皆さんご存じの鎌倉彫のようでもありますが、朱色味が強く、なかなか現物の通りの色合いに撮せないため写真によって色合いが違ってしまいます。
これは、中国の堆朱(ついしゅ)で、唐の時代の技法で彫漆の一種。漆を数十回から数百回にも塗り重ねて厚い層を作り、そこへ花、鳥、景色などの模様を彫刻するものです。
中国では剔紅(てつこう)と呼ばれ、日本へは鎌倉時代に伝来し室町時代以降本格的に作られました。
ほかに、黒の漆の堆黒(ついこく)、黄色の漆の堆黄(ついおう)などもあります。
日本では、新潟の村上堆珠、仙台の仙台堆珠などが有名で、一度現地を訪れたいとも思っています。
通常、漆だけでは固くて彫刻は不可能ですが、油を混ぜることで模様が彫りやすくなるそうです。
<香合>
最近、中国の伝統工芸品に触れる機会があり、このような彫漆の技術や中国七宝焼など高度な技術を持つ職人さんが現在は大変少なくなってしまったと聞きました。これは日本でも同じことでしょう。
弟子入りしても長続きせず、手っ取り早く収入が得やすい肉体労働などへ若者が流れてしまうということを聞きました。技術の継承ができずに途絶えるものもあり、中国でも深刻な問題になっているそうです。
新しいものが何でも手に入る使い捨ての便利な時代になっていますが、日本、外国問わず失われつつある古い伝統的な物に意識を向けていたいと思うこの頃です。
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本日は、園内通信「お知らせ42」「お知らせ43」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ42」
◇ お父さま、お母さま方への運動会ご協力のお願い(申込用紙あり)
「お知らせ43」
◇ 保護者出場の各種競技説明(各種競技申込書あり)