台風18号が昨夜過ぎ去り、朝の園内は台風の名残でたくさんの葉っぱや枝が舞い落ちていましたが、ついでに、“お昆布” も10枚ほど落ちていました。
何がお昆布かと言いますと、半年ほど前のこと。瓦ではないスレート素材の屋根でできているある園舎の屋根が、年月と共に1枚ずつ剥がれ出してきて、風が強く吹いた次の朝になると、通路にちらほらと落ちていることがあったのです。
ある朝、園に到着した女の子が、『あっちにお昆布が落ちてたよ!』と、私に真顔で教えてくれたので、何だろう?と思いながら一緒に見に行きました。そこには、ご家庭にある「利尻昆布」様のものが1,2枚落ちており、なるほど確かにそれは見方によってはお昆布にも見えますので、その真剣な子どもの目を見ながら思わず吹き出してしまった!という思い出がありました。
今日は、そのお昆布をあちらこちらから合わせて10枚ほど拾いながら、風が吹いてすがすがしい朝の空気とともに、山の下の方から子どもたちが山を登ってくる元気な声が近づくのを耳にしていました。
その後の、10時の保護者会に向けて登ってこられたお母さま方も、皆さん軽やかな足取りでしたので、この爽やかな天候が、今日お山に集合した全員を包んでくれて本当によかったと思いました。
会終了後は、園児募集大ポスターや広告を、多くのお母さま方がお持ち帰り下さり掲示にご協力下さることは感謝でした。すでに貼っていただいているお宅は勿論のことです。
一方、保護者会の間、子どもたちが遊んでいる園庭は、陽が射しいつもながらの賑わいで、夏以来の日除けパラソルもお目見えしていました。
今日のお庭の草むらでは、Mくんたちが、立派な“おおかまきり” を、二匹も見つけていました。昨日は、おおかまきりのたまご(らんのう)も見つけ、「育てといてほしい!」と預けたものがこれです。「幼虫も、(成虫と同じで)えさは昆虫を食べるし、たのむ。」と言うことでした。
また、別の場所では“ミンミンゼミ”の抜け殻があり、その少し上に目をやると、抜け殻から出て成虫になりそこねたらしい、羽も広げられない可哀相なセミに小さなアリが山ほど群がっている様子を真剣に見つめていたTくんとHくんの姿もありました。自然界はなかなか過酷なものだと感じます。
この下の大きな蛾は、あやこ先生が見つけられた“やままゆが”で、羽を思いっきり広げた巨大な蛾です。夏のおわり~秋のはじめに林や森でみられると図鑑に出ていました。
お庭のてっぺんで遊ぶ子どもたちの頭上には、“あきあかね”がたくさん飛び交い秋の風情がありました。子どもたちの話によると、一緒に“おにやんま” も飛んでいたということです。
お部屋では、運動会のお歌をうたったり、手型による“クラス旗”づくりなど、運動会への興味,楽しみが自然とめばえている様子です。お部屋から聞こえる歌声を聞きながら、また一つ、子どもたちの成長のステップとなる10月の運動会へ思いを馳せました。
Posted by ikuko at September 8, 2004 07:54 PM | TrackBack