October 12, 2004

10月12日(火) /ホトトギス・京都御所へ

「卯の花のにおう垣根に ホトトギス早も来鳴きて・・・」という歌があります。また、
「目には青葉 山時鳥(ヤマホトトギス) 初がつお」の素堂の句でも知られるように、鳥である“ホトトギス”の鳴き声は初夏を告げる風物詩です。
一方、空高く秋の青空を眺める傍らに、とても風情のある個性的な秋の花“ホトトギス”が、毎年この季節になると、庭の片隅にとても魅力的に咲いてくれます。この名前は、花びらの斑点が鳥のホトトギスのお腹の模様に似ていることから名付けられましたが、大好きな花のひとつです。

  s-DSCN5973.jpg

ホトトギス属の植物は19種類もあるそうで、いずれも東アジアに生育。そのうち日本には12種類の分布があり、この内10種類は日本固有種だそうです。

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本日の山の学校「小学生しぜんクラス」は、みんなで京都御所まで足を延ばしました。大きな木の下を歩いていると、松ぼっくり,どんぐりの実,数種のキノコなどを見つけることができました。広々とした地面に自然に敷かれた天然のウッドチップスが、足元にとても柔らかいクッションになっているのも驚きでした。松ぼっくりは、きっと夜に小動物がかじったあとがしっかりついていました。
Aちゃんは、「やっぱり御所は自然が多いなぁー」と、とても嬉しそうでした。大きな木の下でみんなで寝そべって上を仰ぎみると、木の葉の間から空が高く見えて、そのまま目をつむって眠ってしまいたいくらいのいい気持ちでした。

自然界のキノコ(世界に1万種、日本だけでも5千種ほど)には、動植物を分解して土に戻す大切な働きがあります。また御所には、これからの季節にたくさん落ちてくる“松かさ”を分解する珍しいキノコが3種類(ニセマツカサシメジ,マツカサキノコモドキ,マツカサタケ)あるようです。松ぼっくりから生えた珍しいキノコを見つけたり、御所に確認されている約4百種類のキノコの他に、どんな草花や虫や鳥が゛御所内に生息しているのかを少しずつ観察できる機会を持ちたいものです。

Posted by ikuko at October 12, 2004 07:04 PM | TrackBack
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