October 12, 2005

10月12日(水) / アゲハ・ことばの結晶

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 <今年最後のブッドレア>
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 <痛んだはねを広げ、精一杯花の蜜を吸うモンキアゲハ(夏型)>
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昼間も虫の音が聞こえ、色とりどりのカキ,サクラ,クスの葉が広がる園内となってきました。一方、カラタチやミカンの葉には、越冬するアゲハの2齢,3齢幼虫が成長しているのが見られます。
今日は、年中ぐみさんが「ひみつの森(裏山)」へ落ち葉拾いに出かけました。行ってきますをしながら、
「先生、お山の中は何(何の虫)がいるかなぁー?」ととても嬉しそう。お土産のお話が楽しみです。
園庭へ向かう石段を登っていく子どもたちを、キラキラした朝の光が包んでいます。
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「体とことば」
午前中は本当に爽やかな気持ちのよいお天気になりました。その中に身を置いて、いつまでも包まれていたいような気がします。同じように、“きもちのよいことば”が行き交う中には心地よい空気が漂っているものです。「ことばにしなくても・・」という時もありますが、ことばで安心納得し、ことばで誤解を補えるのが私たち人間だとも思います。

以前読んだ本で、ことばによる水の結晶を記録したものがありました。『ありがとう』ということばを水に聞かせると雪の結晶のようなきれいな水の結晶をつくり、『ばかやろう!』ということばを聞かせると結晶がくずれて形にはなりません。また、脳からアルファー波の出る種類の穏やかな音楽と、かなり激しく気持ちを揺さぶらせるような曲を水に聞かせたときとの違いなどもまとめてあり、科学的に実験された興味深いものでした。

子どもたち同士の遊びの中において、いつも気が合い、つい今まで一緒に楽しくやっていた仲間から、突然思ってもみない鋭いことばを向けられたときのショックは大きなものに違いありません。これは、初対面の関係ではあり得ないことで、子ども同士で築いてきた信頼の土壌があるからこそ自分の思いを何でも言えた訳ですが、今、園内では、「なぜ、お友だちはそういうことばを言いたくなったのか?」「言われたときにはどんな気持ちになるか?」などを、みんなで考えるようにしています。特に年長児は十分に理解のできる成長時期にあるので、またそんな様子は年少児たちのよい参考になることでしょう。

私たちのからだは水分が占める割合が大きいと考えると、結晶をこわすことばで体がくずれてしまったら大変です。もし結晶が歪むようなことをしたりされたりしたと気づいた時には、「ごめんね」と言えるように、「いいよ」と許してあげられるように子どもたちの気持ちをよく聞いて見守っていかなければと思います。『ありがとう』という優しく美しい結晶が保てるように努力したいものです。

Posted by ikuko at October 12, 2005 10:28 AM | TrackBack
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