<ホトトギス> ユリ科 ホトトギス属 学名Tricyrtis hirta
今年も、園内のホトトギスが咲く季節になりました。ホトトギスといえば、「卯の花のにおう垣根に ホトトギス早も来鳴きて・・・」という『夏は来ぬ』の歌、お茶花に利用されること、小さい頃に家の本棚に積み重ねられていたホトトギスと書いた俳句の冊子などを思い出します。鳥の名前を持つ花は他にもありますが、この花はホトトギス(鳥)の胸の斑紋と似ていることから名付けられたそうで、色も紫色だけではなく、黄色,白などもあります。花びらの形もユニークで何だか奥の深い花に思えて好きな花です。
---
幼稚園の朝は、笑顔いっぱいに登園してきた子どもたちのお話を聞かせてもらうことから始まっています。
手にした帽子をかぶっている黄緑色のドングリはお家の近くのどこで拾ったのか・・・きのうお休みしたのは、お風邪ではなくて家族でホテルに泊まった特別のお休みだったこと・・・ゴルフ場の向こうで栗ひろいをした楽しかったお話・・・この黄色の小さな箱はお父さんと一緒にきのう作ったこと・・・隣の隣にお引っ越ししてきたお友だちに首飾りを作ってあげたこと等々。筋道立てて上手に話すことができるのは、お家でじっくりと話を聞いてもらってきた経験があってこそと思います。子どもたちの一生懸命に話す内容と重ねてその表情をよく見ていると、言いたいことが本当によく伝わってきます。中には、サラリと話しているようでも実は奥に涙をこらえて頑張っている表情があったり、意気揚々と話すけれど何だか少し悪びれた様子が見えたり、とても奥行きのある場合もあります。両方を合わせてじっくり聞いて受け止めたいものです。