昨日は、園則により休園日(京都三大祭り)でしたので、久しぶりに葵祭りを観に出かけました。御所を10時半頃出発、下鴨神社には11時40分到着の予定とのこと、少し早めに着いたものの大勢の方でいっぱいでした。葵公園まで移動したところで、あちらから行列が近づいてきました。
京都は冬を除いて毎月のように何処かでお祭りが行われていますが、各地域で、また市をあげて長年続けられてきた伝統行事は、保存会や関係者の方々の目に見えない努力に支えられています。この葵祭りも御所からの長い道のりを進み下鴨神社へ、そして午後からは上賀茂神社まで上られる大変な労力です。
華やかな斎王代が通り過ぎた後、最後列より歩んできている真っ黒の立派な牛が目に入りました。自分より何倍もの大きな御所車を引いてひたすら進んできたその勇姿に目は釘付けになり、思わず感動で胸が一杯になりました。後で聞いたところによると、この祭りに参列した二頭の牛は今回が初デビューで、毎日いくつものタイヤの束を何キロも引いて歩くトレーニングを重ねてきたとのことでした。無事に歩くかどうか皆が心配していたそうですが、立派にお役を演じている姿は人間も牛や馬も変わりないと感じました。