2011.07.08

<八重柏葉紫陽花> ユキノシタ科 原産地 北アメリカ
学名 Hydrangea quereifolia ‘Snow Flake’

7月に入ってなお咲いてくれているカシワバアジサイのスノーフレーク。今日はお山の奥に行くことがありましたが、驚くほど大きな花をつけたセイヨウアジサイが元気に咲いているのにも出会いました。
夏本番となり自然の中に咲く花は少なくなりましたが、その分お山の緑が青々と茂り、子ども達の夏の外あそびの日陰をつくってくれるのは有り難いことです。
------------------
【夏の保育】
今週は、スライム遊び、水あそび、スイカわりなど夏ならではの保育が続きました。
園長室にも子ども達からスイカが毎日届けられましたが、今年のスイカはとても甘くて美味しいです。前日から冷蔵庫で冷やしておいた大きな大きな2Lサイズのスイカですが、今日は晴天のもと、年少児がお庭でスイカわりをしました。
お目々かくしをして、みんなの声援を聞きながら上手くスイカをたたけたかな?後は先生に小さく切ってもらい、おかわりをしたいほど美味しく食べたそうです。
幼稚園でみんなでいただくスイカは格別のお味かも!少しスイカが苦手なお子さんも、「少し食べてみる?」と先生が声かけしてみると案外美味しく食べることもできたそうです〔まみ先生談〕。
きっかけ次第で食べられないものが食べられるようになることは、子どもの場合よくあります。食べ物の形をカットして工夫したり、お皿の色や食べる場所によって気分が変わり、知らぬまに食べちゃった!美味しかった!ということもあります。
実際スイカには、利尿効果、むくみ改善、脂肪代謝促進、美肌効果などあり、特にお昼間にいただくと大変体によいので、大人も積極的にいただきたいものです。
真っ赤なスイカと子どもの笑顔。何より夏にピッタリの風景ですね。
------------------
また年長児は、山のふもとにお迎えにこられた踏水会のバスに乗って水泳教室へ出かけました。スイミングに通っていないお子さんも勿論おられますが、2名のインストラクターの方の指導のもと、準備運動からはじまり、プールの周りや中を歩く、走るなどで徐々に水慣れをしながら、顔をつけてワニさん歩きをし全員が楽しく水に親しむことができたそうです〔のりこ先生、りょうま先生談〕。今日は半日保育のため少し急ぎ足で園に戻りましたが、9月の水泳教室は十分の時間水泳を楽しむことができます。
自分の足で毎日歩いて通園している子ども達なので、園のお友だちとバスに乗ることは通常ありません。本日学年全体で踏水会のバスに乗せてもらったことは、普段とは違った新鮮な喜びだったことでしょう。
バスを下りてお帰りのグループに合流した年長児に、お山の下で「どうだった?」とたずねると、「すごかったよ!(すごくたのしかったよ)」と返ってきました。
それぞれの子のお顔が何より物語っているようでした。
--------------------
本日は、園内通信「お知らせ35」をお出ししました。
内容は、
◇ 尿検査,蟯虫検査の結果について
◇ 京都市就園奨励費について
◇ 1学期生活発表会ビデオお持ち帰りについて
◇ 園児さんのお知らせ
◇ 夏休み中の連絡などについて
2011.07.04

<アスチルベ> ユキノシタ科 ドイツ作出(園芸品種)
学名 Astillbe ×arendsii
小さな頃から夏休みは毎年家族で信州へ行き、小学生になると湿原をトレッキングしたり八方尾根や白馬乗鞍など2,3千メートル近くある山を目指して登ることもありました。登る途中、京都で身近に生えている植物とはまったく違う見たこともない山の植物は大変興味深く、高山植物図鑑を手に入れスケッチをしたり写真を撮ったりしながら登ったことも楽しい思い出です。
その高山植物の中に、日本原種の鮮やかなピンクや白のアスチルベがたくさん見られすぐに名前を覚えました。別名をアワモリソウ(泡盛草),ショウマなどといいます。
アスチルベ(Astillbe)の語源は、ギリシャ語で否定をあらわすa(~がない)とstilbe(輝き)からなり、輝きがない=花が地味なことを意味するとあります。実際にはフワフワしたアスチルベの群生は遠くからでも目立ち、現在ガーデニングでは多くの園芸品種が出回り人気の植物でもあります。
----------
【思いっきりお絵かき】(年少クラス)
先週末の年少クラスは、雨のために予定していた「ひみつの森行き」が叶わず、かねてから案をあたためていた「思いっきりお絵かき」をしました。
お絵かき帳や画用紙に描くのが普段ですが、今回は大きくお部屋いっぱいの長い画用紙を特別に調達して実行となりました。

ことり/ お花 ペロペロキャンディー くも? たんぽぽ/ ペロペロキャンディー 線路 お魚 海
お友だちと自然に協力して絵をつなげたり、長い線路をどこまでもかいてその上を電車になって動いたかな? お魚をかいて一緒に海を泳いでみたかな? 体全体をフルに動かして取り組んだ「思いっきりお絵かき」でした。
大きな紙面に自由に描きながら、親しんだクラスの雰囲気の中で、ああしてみよう、こうしてみようと子どもが制約を受けずにイメージしたまま手のクレパスをひたむきに動かすことのできるよい機会となりました。これは子どもにとっては心の開放にもつながる上、お友だちの絵を模倣してみたり、我が道を行ったり、自由に描きながら次第に表現力も豊かに育っていくように思います。是非、今後も学年を問わず取り組んでいきたい内容です。勿論、園庭にみんなで大きな絵を描いて上から眺めてみても面白いでしょう。
その他のダイナミックな室内あそびとしては、園内では新聞あそびもよく行われています。私自身の幼稚園のときには、全園児で新聞紙をちぎって雪や雪だるまをつくり、大雪に埋もれて部屋中を転げ回ったり思いっきり雪合戦をして遊んだりといった非日常の、ある冬の一日をとても懐かしく覚えています。
「こんなことしていいのかな?あとのおそうじどうするのかな?」などと当たり前の思いもよぎりましたが、幼稚園の先生たちが日常の枠を外して思いっきり遊ばせて下さったことは何より貴重な楽しい体験なので今でもよく覚えています。
思ったまま体を動かし戯れる、思いっきり大きな声を出せる。お庭で走り回るよりも何倍もすっかり疲れたことも記憶しています。きっと、子どもの内面にあるプラスやマイナスのエネルギーも昇華され、みんなでお片付けに至るまでをエンジョイできた楽しい一日がありました。
ーーーーー
また本日は、お山に夏の始まりを告げる今年第一声のヒグラシの声が響きました。
生活発表会も先週無事に終わり、今週からはいよいよ夏ならではの保育が予定されています。
明日は年中児さんがスイカわり、日を置いて水あそびや川あそび、週末には年長児さんは踏水会でのプール学習などがありますが、お天気のよい日には太陽のもとでたくさん汗をかいて元気に過ごしたいです。
ここ暫くは、園をお休みするお子さんもほとんどなく皆体調がとても安定しているようです。年少児さんも歩いての通園にすっかり慣れ相当体力がついてこられました。
お家に帰られたらやはりぐっすりお昼寝されることをあるお母さまよりお聞きする一方、お帰りのお並びのときに前列にいる年少さん達に、「みんなとっても元気だけど、お家に帰ったらお昼寝はする?」と聞くと、「ぜーんぜん、お昼寝しないで遊んでるよ。晩ご飯たべてお風呂入ってから寝るの!」と口々に声を揃えて真顔で言うので、驚いて「ホントかなぁ~~」と言うと澄ました顔でしっかりうなづいている子ども達でした。
まあるい笑顔に汗が光る夏本番。お家に帰って十分に休養し充電を完了したと見られるピカピカの笑顔が、また明日も輝きます。
---------------
本日は、園内通信「お知らせ34」をお出ししました。
内容は、
◇ 京都市私立幼稚園就園奨励費について
◇ 「福音館おすすめ夏の絵本」持ち帰り
◇ 発表会のお忘れ物
*調書提出は7日(木)までによろしくお願いします。
2011.06.09

<アンジェラ> クライミング 四季咲き 1988年ドイツで作出

洋館の壁面を覆うようなツタ類や、窓辺やパーゴラをつたうブドウ科の植物などが昔から好きなせいか、クライミングローズ(つるバラ)と言うと城壁やレンガ塀を這い上がるほど強健で且つ美しく咲く野性的なバラの姿を思い浮かべます。
そんなイメージとはまったく違い、やわらかなカップ咲きで微かにフルーティーな香りを持つこの“アンジェラ”もつるバラの一つ。
これも今まで鉢植えだったものを庭の土に下ろしたまだ若い株で、高さ1m足らずと小さいなりにもたわわに花が咲き長い間楽しませてくれています。
アンジェラは3mほど伸長する種類ですが、行きつけの園芸店ではそれより遙かに成長して大きな壁面を覆いつくしている姿が大変見事で、またバラについて熱く語られるオーナーのお勧めもあり連れて帰ってきたものでした。
アンジェラは、明るく可愛らしいタイプのつるバラでほとんど手がかかりません。
----------------------
〔これは何かな?〕

① ②
先日日曜日の夜、外出先から帰宅途中に白川の疏水(駒井邸付近)を歩いていると、暗闇の中をゲンジボタルがゆらりゆらりと飛び交っているのに出会いました。園のご家庭数名にもお会いしましたが、夕涼みがてら季節の風情をご家族で楽しんでおられる姿が幸せそうでした。
保育中の外遊びでも、夏のコウチュウ類が子ども達の前に少しずつ顔を出す季節です。木の実や枯れ木の中で幼虫時代を過ごし成虫となった大変小さなオトシブミ,ゾウムシなどに気がつく子もいます。カミキリムシの一つベニカミキリも竹薮(幼虫は竹を食べて育つ)から飛んできます。
先日の朝、年長児Hちゃんが上終公園で見つけ私にくれたテントウムシのサナギの内一匹は、すでに成虫になって飛んでいきました。これはニジュウヤホシテントウだったのでHちゃんに伝えると、それは野菜の葉を食べる害虫になるけど、ナナホシテントウムシはアブラムシを食べてくれるのだと知っていました。同じくアブラムシ類を食べるナミテントウムシも出てきています。
では、上の写真2枚は何でしょうか? 園内の葉っぱの上と園長室玄関先にいたものです。
みんなが知っているコウチュウの中でも両方とも大変ミニミニサイズです。体は小さくても、いろいろな形をしているものがいる種類です。
右②は、よく目にするコガネムシの仲間の「ビロウドコガネ」。確かにビロウドのような艶がありわずか1㎝足らずの大きさです。
では左の①は何でしょうか?
タマムシのような綺麗な色をして1㎝ほどのサイズですが、私は初めて見ました。あまりに綺麗な色なので子ども達も使う図鑑で調べてみたら、「アカガネサルハムシ」とのこと。長い名前がついています。頭が四角いのでオオルリハムシではなさそうです。
答え ①ハムシの仲間 アカガネサルハムシ
②コガネムシの仲間 ビロウドコガネ
また過日園庭では、チョウの羽が落ちているのを年長クラスが見つけ、その羽の色が水色でとても綺麗だったのでクラスみんなで先生と図鑑を広げどんなチョウの羽なのかを調べてみたそうです。結果アオスジアゲハの羽だったとのこと。
お山にはクスノキがたくさんありますから、きっと幼虫の餌となるクスノキの葉をたべて育ったのでしょう。
またある日は全員でお山の中で鳴いている鳥の鳴き方に耳を澄ませ、クラス一体で五感を使い自然から学ぶひと時も過ごしたそうです〔noriko先生談〕。
-----------------------
本日は、園内通信「お知らせ27」をお出ししました。
内容は、
◇ 内科診断について
◇ 福音館おすすめの「夏の絵本」のご案内
2011.06.03

<ツル.ミミエデン> 系統 クライミング (ミミエデンの枝変わり)
2009年 フランスで作出

外側が白で内側がピンク色の可憐なバラ “ツル.ミミエデン”。
離れた場所に置いていたので特別の手入れも出来ず、鉢植えなのに水をあげるのもたびたび忘れる始末・・・。冬に一度肥料をあげただけで他には特別手をかけてあげられないまま昨年中は申し訳ない気持ちでいました。
そんなバラに限って、この4月末頃から6月に入った今もなお、少しも姿を変えることなく咲き続けています。全く手のかからないバラです。
先日幾枝かをカットして、ドクダミとテイカカズラの白い花とともにガラス瓶にさしておいたら驚くほど花持ちがよく、食卓の上でいつまでも枯れずに咲いています。
伸長は約3mで返り咲きます。
------------
〔避難訓練~〕
本日は、左京消防署より消防士さん3名にご来園いただき避難訓練を実施しました。
「お知らせ」でもお伝えしましたが、各クラスへマイク放送のあと全園児がてっぺんのお庭に集合するまで僅か5分足らずという短い時間でとてもスムーズに移動できました。
消防士さんからの「お・は・し」(おさない・はしらない・しゃべらない)についてのお話を聞いたあと、先生たちによる消火器訓練を行い、後半は第三園舎に移動して防火映画会となりました。
映画には家庭での家族との場面がたくさん出てきたので、子ども達は思わずお父さんお母さんを思い出したり少し心配な気持ちになったかも知れません。内容は結構臨場感あふれる2本の映画でしたが、先生、クラスの仲間とともに集い、どの子も長い時間を集中して観ることができていました。
子ども達も、火の扱いの注意点についてはいくつか心に残っていることがあると思いますので、ご家庭での防火、防災についてなどをこの機会に是非話し合ってみて下さい。
〔お外あそび~自然の生き物〕
今日は梅雨の晴れ間でしたので、映画会終了後、お弁当までは外あそびをたっぷりしました。
個別に来られた幼稚園見学の親子ともご一緒しながら園庭にいると、いつものウグイスとともにホトトギスの大きな声が始終響いていました。お庭の子ども達も聴くともなく聴いているようでした。
ホトトギスは園内にもある植物の名前ですが、この時季に姿をあらわす鳥の名前でもあります。実は一週間ほど前より鳴き声に気づいていましたが、今日は特別元気に鳴いていました。夕方の今も、大きな鳴き声がお山じゅうに響いています。〔ホトトギスの鳴き声をどうぞ〕
そして本日二つ目の自然のトピックは、年長児の男の子二人がカタツムリを捕獲して食べている「マイマイカブリ」を見つけたことでしょうか。
そこに居合わせた先生達も私も、マイマイカブリの実物を園内で見たのは初めてでした。
多分ゴミムシくらいのものだろうと思っていましたが、実際には首が長くて全長5㎝はあるマイマイカブリ。カタツムリを振り回していた姿に大いに驚きながら、子ども達とともに暫くの間見つめていたのでした。
今日はいろんな生き物が雨上がりに出てきましたが、Tくん達の発見のお陰で今まで図鑑でしか見たことのない自然の姿を、また一つ知ることができた日でした。
〔マイマイカブリはオサムシ科のコウチュウで、幼虫もカタツムリやミミズを食べて育つ〕
-----
本日は、園内通信「お知らせ25」「お知らせ26」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ25」
◇ 本日の避難訓練について〔防火,地震まとめ〕
「お知らせ26」
◇ 第3回ふれあいサタデーのご案内
“親子でひねもすであそぼう!”
2011.05.20

<マダム・イザーク・ペレール> オールドローズ ブルボン系
1881年フランスで作出

一昨日より蕾がゆっくり開きはじめ、いま満開になったオールドローズ“マダム・イザーク・ペレール”。
さすがに香料用の精油をとるだけあって、クォーター咲きの花びらに顔を近づけると馥郁としたダマスク香が漂ってきます。
鉢植えだったものを土に下ろしたのが昨年12月。冬の間の雪や過日の大雨などを経て、こうして無事に咲いてくれたことに安堵の想いです。
---------------------
〔新緑に包まれて〕
5月の風が光る素晴らしい一週間でした。全園児が朝一番から、クスノキ,モミジ,カシなどが取り囲む緑に包まれた園庭で心ゆくまで遊び込んだのが一昨日。
子ども達の成長をひたすら応援し、来る日々を共に過ごせることを嬉しく思います。
長い時間ずっとお砂場あそびに没頭できる子、手を真っ赤にしながらも鉄棒や雲梯を何度も真剣な眼差しでトライする子・・・。
虫かごと図鑑片手にダンゴムシ,カタツムリ,カミキリムシ,幼虫(多種)などを子ども達と探したり、また、走ることが大好きで将来はスプリンター?のKちゃんと何度も走る競争していると、子どもの中に内在する素晴らしい瞬発力や持久力、また物事に没頭し続けられる集中力、また仲間を思いやることができる心の温かさなどに大いに触れられ新たに感心した一週間でした。
6月半ばにやってくる梅雨までの約一ヶ月間、大いに外遊びを楽しみ、お庭つづきの森へ出かけエンジョイしたいと思います。
-------------------
本日は、園内通信「お知らせ19」「お知らせ20」「お知らせ21」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ19」
◇ 短冊を入れる箱について
◇ 出席カード平熱記入について
◇ 劇団飛行船のご案内
「お知らせ20」
◇ 保育参観について
「お知らせ21」
◇ カプラ教室について