2007.12.05
<冬苺> バラ科 キイチゴ属
学名 Rubus buergeri
お山の中のある斜面の植え込みに、毎年冬になると赤い実を一面に成らせてくれるのがこの“フユイチゴ”。白い花が9~10月頃に咲きます。つる性で、枝先にはたくさんの果実が連なってついていて、私たちの食用となります。実をとって食べるととても甘く美味しくて、つくづく自然の恵みには感激します。西日本の山や林に自生しています。
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本日は、園内通信「お知らせ71」「お知らせ72」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ71」
◇ お招き会出演メンバーのお知らせ
「お知らせ72」
◇ 今学期の保育について
◇ 忌引きによるお休み(mami先生)と、合同保育のご報告
◇ 冬の風邪,インフルエンザの予防など
2007.11.22
<スダジイ> ブナ科 シイ属
学名 Castanopsis cuspidata var. sieboldii
別名 イタジイ,ナガジイ
このスダジイの実は、よくあるドングリと少し形が違います。殻斗(かくと)が実を包んでいて、成熟すると先が裂けて開いてきます。大きさは長さ1.7 ㎝ほど、細く小さめの独特な形をしているのがユニークです。また、この中の実はアク抜きせずに食用になり、渋みもなく甘味があるほどです。
「どんぐり」と言う呼び名は、ブナ科の木の実の総称で、実際に「どんぐりの木」というのはありません。京都の四条方面に「団栗(どんぐり)通り」という名の通りもありますが、団栗と書くのは、団は丸いの意味で栗に似ていることからつけられた当て字とのこと。
日本には約20種類、そして世界には約300種類ものどんぐりの成る木(ナラ,カシ)がありますが、我が国日本でも縄文時代からどんぐりを主食とし、その調理用具として縄文土器が作られました。
先日、京都国立博物館の常設展に立ち寄ったところ、日本の縄文土器やどんぐりをつぶして粉にする道具をちょうど見ることができました。一方、ヨーロツパでもどんぐりのなるナラ類やカシ類をオークと呼び、およそ2000年前のローマ時代にも、どんぐりを干し砕きパンにして食べていた歴史があります。人類は、どんぐりを食料として重宝し木を大切に扱い、また今もなおどんぐりを食料としている地方があると聞いています。
加えて、私の中でどんぐりと言えば最近ピン!とくるのが、昨今ブームとなっているスペインの「イベリコ豚」です。イベリコ豚は、昔風にほぼどんぐりだけを食べて育っています。その脂身と香りが大変魅力なのですが、どんぐりを食料としていることから、脂身も果実オイルと同じ100%オレイン酸で健康にもよいとのこと、美味しいし嬉しく有り難い限りです!
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【今週の園内は】
今週は、寒さとともにまた一段と秋が深まりました。イチョウ,サクラの葉は勿論のこと、大階段のもみじも大半が真っ赤に紅葉してきましたので、お庭の雲梯辺りからの眺めは最高です。
年長児は自分で描きたい場所を見つけて写生をしたり、年中児は園庭に大きく長い紙を広げて青空の下、「ぼくたちわたしたちの街」をイメージして絵を描いたり、上着とおかばん持参でピクニック気分でお庭の青空弁当を楽しんだり、園外の公園へ遊びに行っては、ポケットいっぱい木の実拾い,おしくらまんじゅう,色おになど、体を動かしゆく秋をたっぷり満喫する日々を過ごしました。
また、年長児の室内遊びではクラスの垣根を隔てて、“お絵描きコーナー”“折り紙コーナー“おもちゃコーナー”“ボールころがし輪投げコーナー”などをつくって合同で自由に遊べる体験もしました。子どもたちの表情も真剣且つ大喜びで、大変楽しい時間を持てた一週間でした。
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本日は、園内通信「お知らせ67」と『歯科検診報告』(年長児のみ)をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 年賀状について
◇ 暖房費について
◇ 12月お弁当の保温について
『歯科検診報告』については、【虫歯】【歯垢の状態】【歯肉の状態】【咬合】【顎関節症】について、本園園児対象にオリジナルデータをとってくださり、細かなアドバイスが記載された内容です。歯科検診当日にお持ち帰りいただいた「検診票」と併せて、じっくりご覧いただけたらと存じます。
2007.11.07
<かんたんポプリ> ポプリ=フランス語 pot-pourri が語源
ほんとうのポプリは、すべて干して乾燥させ、最後にお好みのエッセンシャルオイルを振りかけて1~2ケ月間暗い場所で発酵させてから使いますが、これは昨日、「山の学校しぜんクラス」で子どもたちと一緒にお山の材料を集めて作った、即席ミニポプリです。子どもたちも一皿分ずつ、花,木の実,葉っぱをとりどり拾い集め、最後にみかんの皮を添えて完成させました。
今、この季節、自然に色づけられたお庭の葉のグラデーションは一枚一枚がすべて異なり、真っ赤,オレンジ,黄色・・・などなど、目に入った落ち葉を手に取るたびに、心がワクワク浮き立つ思いがしてきます。
この小さなポプリの中には、サクラ,ミズナラ,クス,ムクゲ,スギ,ドクダミの葉、そして濃ピンクのセンニチコウ,アジサイ,オオバヤシャブシの花、メタセコイヤ,コメツガ,ヒマラヤスギの松ぼっくり、クヌギ,マテバシイ,シリブカガシ,アラカシのどんぐり、最後にみかんの皮・・・、こんなにたくさんの植物が詰まっています。眺めているとつい嬉しくなります。
みかんの皮の香りもありますが、最後にマンダリンオレンジの果皮油(エッセンシャルオイル)を数滴落としました。暫くの間、楽しめそうです。
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【フリー参観日一日目 月ぐみ園舎内に来た朝のお客さん】
<名前は何だろう?ウグイス科の鳥かな?>
「おはよう!」と、あるグループの子どもたちが元気に到着した5日の朝。元気に走ってお部屋に入っていった後すぐさまUターンで戻ってきて、『せんせいせんせい、お部屋に鳥が入って飛び回っているよっ』とのことで、すぐさま虫取り網を手に月Bに行くと、窓のカーテンの奥に入って飛び立てなくなった一羽の可愛らしい鳥がいました。驚いて動けなくなっていたので、網に入れて上から手で体をつかみ救出しました。虫かごを使い慣れたGちゃんが、すかさずケースを開けてくれたので、暫くだけ観察させてもらうことになりました。ふと横を見ると、既に鳥図鑑を手にしたGちゃんがページをパラパラめくって調べてくれていました。全体が褐色で目の上に白いスジがあります。お山では、春だけではなく夏の間もずっと鳴いている「ウグイス」の種類のようですがはっきりわかりません。緑がかったり褐色のものも多く、ウグイスの仲間は見分けるのがなかなか難しい鳥です。
「今日はお母さん達が来られるから、きっと鳥さんもみんなを見に来はったのかもね!」と、tomomi先生。あと、みんなでお山に返してあげたそうです。朝の嬉しびっくりのひとときでした。
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【今日のことすべてに感謝】
秋の一日が暮れました。人生は旅にたとえられることがあります。旅の途中でさまざまな人たちと出会いそしてまた進んでいきます。短かな今日一日を振り返ってみても多くのことがありました。また多くの方と言葉を交わしました。
朝のはじまりから出会うのは子どもたち、先生方、そして配達の方や課外教室の先生、お電話でお話した方、懐かしくなって久しぶりにお山を訪れてくれた小学生のYちゃんTくんKくん達、そして幼稚園と山の学校の保護者の皆さま、大事なお手紙を下さいましたこと、すべての方に感謝の気持ちです。
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本日は、園内通信「お知らせ65」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 第5回ふれあいサタデーのご案内
2007.10.30
<無患子(ムクロジ)の果実>
ムクロジ科 ムクロジ属
学名 Sapindus mukorossi
ムクロジの実ってご存じですか?木は山地にはえ、15m~20mにもなる落葉高木です。ムクロジ科の植物は世界には1100種類ほどもあるそうですが、日本には2~3種類しかなく、お寺などによく植えられています。
このムクロジの実は黄色っぽい色をしていますが、振ってみるとコロコロと音がします。割ると、中には黒くて丸い種が入っていますが(写真左端)、これはお正月の羽子板で使う羽根つきの球に使われています。そう言えば小さい頃、羽根についた球から白い毛のようなものが出ていて、なぜ?こんなの要らないのになぜついているの?と思ったものでした。
また、果実の皮には「サポニン」という洗剤成分が含まれていて、容器に水とこのムクロジの皮をちぎって入れ蓋をしてよく振ると、白い泡がたくさんでてきます。これでお皿を洗ったり油分を落としたりできるという有り難い実なのです。
実はこの果実は、<京都府立植物園>の“園長さんときまぐれ散歩”(月一度、月末近くの日曜日に開催される) に先日参加して拾ったもの。予定時間になると、定員30名のところにざっと100名近くの方が集まって来られました。そして、その季節の木々や花の見所について、一般によく知られている話題から学名を含む専門的な内容までを、その日の気分できまぐれに案内して下さるという気軽で楽しいひとときでした。
印象的な内容が幾つかありましたが、その一つにロウバイ(蝋梅=冬12月頃~香りの強い蝋細工のような色つやの黄花を咲かせる)の木に案内された時のお話がありました。園長先生のお家にはロウバイの大きな木があり、冬の時季がくると毎年咲いてくれるそうですが、実はその木は、ご自身が幼稚園の頃に当時の植物園の園長先生からお話を聞いて、ロウバイの実をもらって帰ってご自分の家に植えたものが今大きな木になっているということでした。
そして年月が経過した今、植物の専門家として幼い頃にも来られたロウバイの木の下で、大好きな植物の話を大勢の方にしておられる様子をうかがい、とても感慨深く素敵なお話だなと思いました。
「12月に入ると花の数は少なくなるけれど、冬の大芝生地の真ん中に立って360度見渡してください。すると、いろんな声や音、また香りがしてくるかも知れない、そうして辺りの雰囲気を五感で感じとることができます。また寒い雪の日にこそ植物園は最高、是非植物園に来てほんまもんの植物に接して下さい。」という熱いメッセージもウェブに載っていました。今はドングリがいっぱい落ちています。私はつい、マツボックリ拾いに夢中になります。
皆さんも一度お出かけになりませんか!
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【園の秋】
いま幼稚園の中は、紅葉した落ち葉でいっぱいです。真っ赤なサクラの葉や色とりどりのカキの葉が目にとまります。お馬さんの上のクスノキの黄色の落ち葉も、見逃せない魅力的な色です。
今日はこどもたちと、“むかご”(ヤマノイモの実で、ご飯と炊いたりそのままでも食べられる)をとったり、何だか不思議な実をいくつも拾ったり、マテバシイのドングリを見ながら食べられるスダジイの話をしたり、どの学年もそれぞれに実りの秋を満喫して自然の中でとても元気に過ごしています。
花壇のセンニチコウにはキチョウがたくさん飛んでいて、横のカラタチの木にはアゲハの幼虫が何匹も見つけられます。カラタチのトゲに包まれた葉の中に卵を産むチョウの知恵に感心するとともに、どんなものもすぐに見つけてしまう「しぜんのめがね」を持つ子どもたちにかかったら、アゲハチョウのお母さんの知恵もお手上げだなあ・・と思わず笑いがこみ上げてきます。手の平に乗せたり虫かごで観察したら、また元の葉っぱの上にかえしてあげています。
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本日は、園内通信「お知らせ62」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 園児募集ポスター掲示のお礼など
◇ 途中入園のお友だちのご紹介
◇ 歯科検診(年長児対象)のお知らせ
2007.10.19
<鹿ヶ谷かぼちゃ> ウリ科 別名 唐茄子(とうなす)
学名 Cucubita moschata var meloniformis f.toonas
京野菜の「鹿ヶ谷かぼちゃ」を、ご存じですか?
この瓢箪にも似た珍しい形のかぼちゃは、200年近く京都で栽培されてきた京野菜の一つです。昔、山城国粟田村(現在の東山粟田口で平安神宮周辺)のお百姓さんが津軽の国を旅し、お土産に持ち帰った種を鹿ヶ谷村のお百姓さんが栽培したところ、偶然このユニークな瓢箪型のかぼちゃができ上がったのだそうです。そして、戦前までは、とくにこの鹿ヶ谷かぼちゃが日本でのかぼちゃの主流だったようです。今では京都も畑が少なくなり、「京野菜 鹿ヶ谷かぼちゃ」は綾部市でその多くが生産されているとのことです。これは、小学生のMちゃんが、畑でお父さんと一緒につくられた手作りのかぼちゃだそうです。
始めはみどり色、熟するにつれて綺麗な褐色から橙色に変わります。また、よくある西洋かぼちゃと比べるとリノレン酸が約7~8倍,ビタミンCは約1.7倍など、非常に栄養価が高いようです。煮くずれしにくいので、“そぼろあんかけ”や“いとこ煮”などにしていただきます。感謝!
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【子を育てる愛】
よく、栄養と水分を与えるだけではなく、語りかけ愛情を注ぎながら育てた植物は立派に花をつけ実がなるといいます。言葉を口にしなくても、一つ一つ花がらを摘みながら手をかけると、また次々と花を咲かせてくれます。そこには、思わず植物が伸び伸びしたくなるような穏やかな空気(オーラ)があるのでしょう。
では、子どもの成長にとって不可欠なものは何でしょう?
ある研究結果が報告されています。子どもたちを非常に自然環境のよい施設に入れ、正しい栄養を与え、きわめて厳格に規則正しい生活を2年間続けました。一方、同じ生活階層の家庭で育った子どもたちとを比較したところ、完璧な条件を満たした施設の子どもたちが、家庭で育った同年齢の子より身長,体重ともに成長が滞っていたそうです。そして、その原因を分析し最終的に残った問題点は、施設長である女性の厳格すぎる性格にあると考えられました。そして次には、情緒豊かな人と交代し、また2年後に前回と同じように比較したところ、今度は施設の子どもの成長がぐんと伸びたということでした。
このような実験ですべてが結論づけられる訳ではありませんが、ここから考えられたことは、栄養の効果がよく現れるかどうかは、それを与える人の「愛情の質」によって変わるのではないか・・ということでした。
子どもの成長にとって、五感の感覚は非常に大切です。五感を駆使しあらゆる情報をインプットして脳を成長させています。上にご紹介しました“親子で土に触れる活動”などはとても大切なことです。そして9歳くらいまでに脳のハードウェアはほとんど出来上がることになります。ですから、子どもが心身共に健やかに成長するためには、愛情に包まれた家庭の空気の質が何より大事になります。一見よいようですが、あまり、「こうでなければ」といった真面目で厳格な空気が漂うと、子どもでなくても周りも辛く窮屈になるものです。
加えて、子どもの脳が出来上がる過程では、親の手で『触ってあげる』という感覚の刺激が大変大きく発達をうながすと言われます。子どもたちを見ていると、もしや親子のスキンシップが足らないのではないかな?と思うことも時折あります。「キレる脳」「キレない脳」などと一時よく言われましたが、親子の愛情のある触れ合いが、脳に深く関係しているとも言われています。ですから、赤ちゃんは勿論、幼稚園から無事帰宅されましたら、よく頑張ってきたねと言って抱きしめて上げたり、頭を撫でてあげたり、忙しい中にもお母さんのゆとりを何とか捻出していただき、ある程度のベタベタは脳の栄養と思って男の子女の子隔てなく、遊びを通してなど子どもに触れるスキンシップの時間を大切になさって下さい。
一方、子どもにとって、お父さまの愛情も不可欠です。お休みの日などは、お父さまとお子さんが手をつないで楽しそうに歩いておられる微笑ましい姿をたびたびお見かけしています。貴重な父と子の触れ合いの時間も、是非積極的にアレンジなさってはいかがでしょうか。
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本日は、園内通信「お知らせ59」「お知らせ60(年長児用)」「お知らせ61」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ59」
◇ 敬老会出演について
◇ 京都府補助金について
◇ 山びこクラブについて
「お知らせ60(年長児用)」
◇ 年長児 就学時健康診断について
「お知らせ61」
◇ カプラ教室について