2007.10.16
<カラスウリ> ウリ科 学名 Trichosanthes cucumeroides
毎年お山の中腹に成り、実が1つか2つほどぶら下がっているのにふと気づかされる「カラスウリ(烏瓜)」はツル性の多年草。花は見たことがないのです。夏の夜にだけ咲いて、白いレース飾りが華やかな幻想的な花だそうです。
多くの花は日中に花を咲かせますが、海辺でよく見られる“オオマツヨイグサ”や“カラスウリ”は夜に花を咲かせ、夜に活動する“スズメガ”などに花粉を運んでもらいます。そしてできた果実はもっと赤く熟します。
同じくウリ科に「キカラスウリ」があります。秋に黄色い果実が成りますが、地中の大きくふくらんだ根からはデンプンが採取されます。これを昔は、天花粉(てんかふん)と呼んで赤ちゃんのお風呂上がりやあせもの部位に使っていましたが、私の子育ての頃からは、体の毛穴をふさぐためあまり使わない方がよいとなった記憶があります。
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【出会えたことに感謝】
先日、娘の幼稚園時代のお母さん仲間のお一人が天に召され、昨日お別れをいたしました。暫くご無沙汰していた間に密かに闘病生活を送っておられ、別の友人より突然の連絡が入ったのが13日夜のことでした。
ご夫婦ともに、お父さまが大変著名人である境遇を共有されることもあってか大変仲むつまじく、ご家族皆さんが幸せに過ごしておられましたから、なぜそんなに早く逝かれたのか私の理解の及ぶところではありませんでした。
ただ、終始お参りの場をお供させていただきながら、最前列に座られた大学院生の長男さんをはじめ計三人のご子息が、当幼稚園~小学校の時を経て立派に凛々しく成長された姿は確かに間違いのない事実でした。
女性としてとても穏やかで優しいお人柄でしたが、三人のお子さんそれぞれの成長の節目節目では、母親として私が知る由もないほど身を捧げるような思いで見守られたことと察します。
『渇(かつ!)』と言う、禅宗の葬儀の中ほどに叫ばれる言葉に、彼女の魂があの世に送り出されたことを思い我にかえりました。同時に祭壇の上を眺めると、生前と変わらない彼女の遺影が微笑んでいました。私たちはなぜ生きているのか、どう生きればよいのかを思いました。
この世の試練の限りを全うし、三人の子どもたちに身を分けて逝かれた彼女のご冥福と、ご子息の今後の栄えある成長をお祈りしたいと思います。合掌。
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本日は、園内通信「お知らせ57」「お知らせ58(年長児用)」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ57」
◇ 第58回運動会についてのお礼
◇ 秋のおいも掘り遠足代金について
◇ クラス担任との個人面談について
◇ 時代祭について
◇ 10月ふれあいサタデーについて
「お知らせ58(年長児用)」
◇ 進学小学校について
◇ 月ぐみ卒園写真撮影について
2007.09.21
<ムラサキシキブ> クマツヅラ科 原産 日本
学名 Callicarpa japonica
(Callicarpaは、ギリシャ語で「美しい実」の意)
夏の間、淡紫色のたくさんの花をつけていた「ムラサキシキブ」。これは、娘が幼稚園の頃に園芸店で見かけ、一株だけ購入して一緒に植えた木です。場所が場所だけにそう大きくはならず、しかし毎年必ず紫色の美しい実をつけてくれます。平安時代の紫式部を連想してつけられた名とのこと。よく似た種類に、山に自生する「ヤブムラサキ」、実がムラサキシキブよりもボール状につく「コムラサキ」、そして異変種の「シロシキブ(白式部)」などがあります。
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【園の賑わい】 祇園 鍵善さんのお干菓子
秋の気配を感じると、ほっと温かいお茶に甘いお菓子がいただきたくなります。昨日はお彼岸の入りでしたので“おはぎ”をいただきました。おはぎは、小豆の粒をこの季節に咲く萩の花に見立てたものだそうですが、確かに毎年この時季になると、園内のあちらこちらに萩の花が可愛らしく咲いています。
和菓子の世界はとても深く美しく、ひとつ一つのお菓子の奥にある京都の歴史,文化,知恵に触れられるその芸術品としての素晴らしさに感動します。
お干菓子と言えば、個人的には来客時などに銘々皿の和菓子の横に飾ったり、昔、茶道のおけいこの時によくお茶請けに使われていました。お干菓子には幾つもの種類があり、四季折々の植物がかたどられた一つずつを手の平にのせて、愛でながら楽しめるお菓子だと思います。
桜,青楓,流水,桔梗,菊,どんぐり,すすきなど・・・。箱の中に賑々しく描かれた自然植物の絵の詰め合わせのようにも見えます。落雁(←らくがん。餅米が原料の極みじん粉に、砂糖,蜜を入れ木型で抜いてつくる)・和三盆(←わさんぼん。香川県,徳島県で伝統的に生産とれている砂糖の一種。製造工程が複雑で製造時期も限られる為、最も高価な砂糖)・干錦玉(←ほしきんぎょく。寒天を使った外はカリッと中身はゼリー状のみずみずしいお菓子)・生砂糖(←きざと。寒梅粉という細かな粉に砂糖と蜜を合わせて練り型抜きをする。薄いため、イチョウや松葉などの葉ものがよくつくられる)などなど、それぞれに違ったお味と食感があります。いつまでも眺めていたい美しさです。
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本日は、園内通信「お知らせ52」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 運動会母子競技について
◇ 役員・誘導係の再募集のお願い
◇ 総合練習について
◇ 今月末のお帳面のお預かりについて
2007.09.19
<栗> ブナ科 原産地 日本 開花期 6月
学名 Castanea crenata
(Castanea=クリ属 ギリシャ語の栗castanaが語源, crenata=円鋸歯状の)
<幼稚園の下 山の学校にある大きな栗の木>
実りの秋。見渡せばいろいろな果実がなる季節です。子どもたちは、帽子をかぶった黄緑色のドングリやクスノキの実を片手にお山を登ってきます。季節が移り、いつもにない珍しいものが木々の上から落ちていたら、一番最初に発見して教えてくれるのが子どもたちです。そうして辺りを見渡すと、自然の中に秋の表情をたくさん見つけることができます。
これは、幼稚園の下方にある小学生以上の学びの場「山の学校」に成っている栗の実。この夏は、猛暑の中、たくさんの小さな実をつけていました。昨日、山の学校の縁側廊下からふと外を見たら大きな実が落っこちているのが見えたので、早速、玄関入口のつくばいの上に飾っておきました。とげとげの殻斗(いが)の中には実がしっかとり詰まっています。
日本産の栗は和菓子・洋菓子によく利用されるほか、茹で栗,甘露煮,渋皮煮,栗ご飯などにしていただきます。あと、中国栗(天津甘栗などで有名な焼き栗,中華料理),西洋栗(マロングラッセなど),アメリカ栗の4種類がありますが、やはり日本原産の日本栗は実が一番大きく、ほどよい水分,粘りと上品な甘味があります。我が国では縄文時代から身近に栗を食べてきた歴史があり、今でも私たちの大切な秋の味覚となっています。栗のジャムやペースト状にしたものも売られていますし、お肉料理の付け合わせなどにしても楽しみたいですね。
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本日は、園内通信「お知らせ50」「お知らせ51」<ママさんバレーボールチームからのお知らせ>を、お持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ50」
◇ お父さま方による運動会役員のご協力のお願い
◇ お母さま方による誘導係のご協力のお願い
(以上、申込書つき)
「お知らせ51」
◇ 各種競技のご案内とお申込のお知らせ
・お父さま単独競技
・お祖父さまお祖母さまと園児の競技
・お父さまお母さまと先生の混合競技
<ママさんバレーボールチームからのお知らせ>
新入部員募集 “ご見学など奮ってご参加下さい!”