2011.09.16

9月16日(金) / つるバラ“パレード”・園の賑わい・園内通信


    <パレード>  クライミング  四季咲き 1953年アメリカで作出

大変生育旺盛で、長く伸びた枝先に必ず大きな花を咲かせてくれるパレード。成長するにつれ大きな棘が肌や服に引っかかり、手入れの途中に幾度呼び止められたことでしょう。
今では高さ約3m近くになりました。春からずっと咲き続けている強健なつるバラです。

《園の賑わい》
子どもたちを迎える朝の園庭は、時おりすっと秋風が通り過ぎるほど日に日に爽やかになってきました。
10月初旬に運動会を控え、過日より各ご家庭からは各種競技や保護者役員のお申し込みが次々に届き、いよいよ運動会ムードが高まってきました。集計をまとめお知らせづくりをしていますと、外からは各学年の運動会練習の声が聞こえてきます。

園庭では年長児が練習をしていたところを、ちょうど10時半からの園庭開放(金曜日開催)にこられた40名ほどの未就園児さん親子に暫くの間ご覧いただくことができました。
練習は、各お部屋→園庭→公園(二カ所)と場所を移していきますが、北白川小学校校庭(運動会会場)での予備練習はなく、それまで練習を重ねた場所での経験を元に「ぶっつけ本番」で当日臨みます。
今日年中クラスは、近くの北白川児童公園に出かけ練習を行いましたが、今までに各クラス旗づくり(子どもたちのハンドペインティング製)にはじまり、開会式入場行進練習、かけっこ、お遊戯、リレー練習と毎日着々と進んでいます。がんばった練習の合間には、思い思いに園庭で自由に遊ぶ姿があります。
子どもたち、ご家庭、園が一体となり力を合わせてこそ開催できる秋の運動会はもうすぐそこです。
朝夕涼しくなってきました。またひと雨ごとに更に涼しくなっていきますので体調管理にどうぞご留意下さいますように。来週もみんなで元気いっぱいに過ごしていきたいと思います。
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本日は、園内通信「お知らせ46」をお出ししました。
内容は、
◇ 母子競技について
◇ 役員・誘導係の再募集のお願い

2011.09.09

9月9日(金) / 夏を想うノウゼンカヅラ・園庭開放・園内通信

                                    「高台寺付近にて」

      <ノウゼンカヅラ>   ノウゼンカヅラ科   原産地 中国
                     学名 Campsis grandiflora
                     英名 Chinese trumpet vine

少しずつ秋に向かう季節にあって、今日は思いがけなく夏日が甦る一日となりました。
とともに去りゆく今年の夏を懐かしく振り返ると、この「ノウゼンカヅラ」の花が浮かんできます。
街角で建物の外壁にからませてあったり、お店の軒先を明るく飾っていたり、また夏休みに家族で訪れる蓼科のイングリッシュガーデンの庭にも見事に咲き誇っており、猛暑にも耐えて元気に美しく咲くこのつる性の花を目にするたびに、はっと心が躍るようにさえ感じるのでした。
花の形から、英名ではトランペットフラワーと呼ばれ、日本には平安時代に中国から入ってきたそうです。
9月に入った今なお、どこかで咲いている姿が見られるかも知れません。
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〔秋の園庭開放〕
今朝の天気予報では、曇りのち雨と出ていましたので、たくさんのお申し込みをいただきながらも本日の園庭開放の実施の有無に気をもんでいたところ・・・。
幸いにも朝一面に広がっていた雲はやがてどこかへ過ぎ去り、快晴の空が広がる暑い一日となりました。
大勢の親子がお山のてっぺんまで登ってきて下さり、また遠方からお越しになった方もあり、在園児とともに園庭を所狭しと賑やかに遊んでいただくことができました。
以前、当園の先生をしていた四人の先生も今はママさんになられ、今日は久しぶりに親子で懐かしいお山を登ってこられ皆さんとご一緒されました。

入園を来春に控える年齢のお子さんは勿論、ようやく自分で歩けるようになった1~2歳の方までもが、お母さまに見守られながらあまり抱っこされることなくのびのびと過ごしておられました。また、まだ幼いのに両手で鉄棒をしっかりと握り、長い間ぶら下がることができる姿などにも感心しました。
全体的に、お子さんが普段からお散歩などで歩き慣れておられる印象があり、きっとこのお山の石段も自らの足で一歩ずつ元気に登ってこられたのではないかと思います。

今後、園庭開放は毎週金曜日に実施予定です。お散歩がてらに奮ってのご参加をお待ちしています〔お申込みは電話、メールでどうぞ〕。
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本日は、園内通信「お知らせ42」「お知らせ43」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ42」
◇ 保護者会(14日)の内容と補足
◇ 途中入園のお友だち
◇ 住所変更のお友だち
◇ お忘れ物のお知らせ
◇ バレーボール参加のお誘い(北白川幼稚園バレー部より)
「お知らせ43」
◇ 平成24年度私立幼稚園保育料軽減補助について

2011.09.01

9月1日(木) / 2学期はじまり・園内通信

    
   「残暑お見舞い申し上げます。2学期もどうぞよろしくお願いします。」

いよいよ今日から新学期。雨降りの中、懐かしいお顔が次々と勢揃いしお山に元気な声が戻ってきました。さすがにいつも賑やかなお山の蝉も、今日は鳴りを潜めているようでした。
第1園舎(年中クラス)で子どもたちを迎えていると、早速夏休み中の楽しかった家族旅行のお話をしてくれたり、久しぶりのお友だちとも再会しとても嬉しそうでした。
また、年中両クラスには新しいお友だちのお顔もあり、朝のご用意などを早速親切に教えてあげる微笑ましい姿が見られました。
明日からはお弁当も始まり通常保育に入ります。とても蒸し暑く残暑厳しい日がしばらく続きますが、みんなで元気に過ごしていきたいと思います。
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本日は、園内通信「お知らせ38」「お知らせ39」「お知らせ40」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ38」
◇ 途中入園のお友だちご紹介
◇ 職員についてのお知らせ
◇ お弁当について
◇ 手提げ袋について
◇ 体操服等について
◇ 体操服などの購入につてい
◇ 月ぐみの水泳教室について
◇ 平成24年度入園願書発行について
◇ 平成24年度入園説明会について
◇ 平成24年度園児募集ポスター掲示について
「お知らせ39」
◇ 保護者会のご案内
「お知らせ40」
◇ 第3回ふれあいサタデーのご案内

2011.07.13

7月13日(水) / カーディナル・ヒューム・Hanko Artist (はんこアーティスト)・園内通信


   <カーディナル・ヒューム>  クライミング  返り咲き 1984年イギリス作出

昨年は鉢植えで一枝ずつにたわわに花を咲かせていたところ・・・、木の芽や葉、そしてなんとバラの花まで食べてしまう大食漢のシカが山の奥からやってきて、すっかり花を食べてしまったのでした。
そしてこの冬、カーディナル・ヒュームは土に下ろしましたが、花の咲き出す時季になると今度はバラがよくかかる黒星病になってしまい、残念ながらまったく花は咲かず、葉もすべて枯れ落ちて細い枝だけになってしまいました。調べてみると、特にこの種類は黒星病には弱いようでした。

このバラの成長は残念ながら諦めかけていた5月末頃、ふと見ると紫色がかった新芽が芽吹き少し元気が回復してきた気配が感じられました。やがて小さな蕾もあらわれたので大変驚きましたが、きっと植物の持つ生命力、自然治癒力などが働いて地植えの環境にも適応してきたことは嬉しいことでした。
これは今朝の様子です。夏本番の猛暑日が続きますが、返り咲きの種類なので何度も花を咲かせてくれます。
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 〈 Hanko Artist  はんこアーティスト 〉  チョウとキリギリス

これは、昆虫に大変興味をもっている年長児Hちゃんのお手製はんこです。
Hちゃんとは時おり幼稚園で昆虫談義をするのですが、これは消しゴムに彫刻刀で彫ってつくったチョウなのだそうです。ちょうど前の晩に、北アメリカに生存するタテハチョウの仲間“オオカバマダラ”(黄色~オレンジ色のチョウ)の研究についての感動のテレビ番組を見たところだったので、次の日にチョウのはんこをHちゃんからもらったことは何だか偶然とは思えませんでした。

消しゴムハンコのキャリアを持たれるお母さまの横で、大好きな昆虫のはんこを次々製作するHちゃん。実物の昆虫や図鑑を見ながら画用紙にスケッチしたり、また、そのまま消しゴムに描いて彫るとなるほどこのようなはんこも出来上がるわけですね。
本日の外あそびでも、「せんせい、前にいたきれいな色のむしをさがそうよ!」とYくん。偶然出会った大変美しい光沢を放つ昆虫がとても印象的だったのは私も同じでした。
「あれのブルーメタリックの種類も図鑑にのっているし、もしもいたらいいわね~」とワクワクしながら目をこらしてお庭を何周もするほど、特に男の子は昆虫がとても好きなようです。
美しい色のチョウやいろいろな昆虫、また自然に目にした植物などをお手製のはんこにできればどんなに楽しいでしょう。すこしずつ大切なコレクションがふえて、はがきや便箋の下にお好みのスタンプをしてお手紙を書くなどして・・・。
夏休み中にお部屋の中で過ごすときに、ゆっくりと親子で好きな絵を描いてはんこづくりなんていかがでしょうか!

お手製はんこをご紹介させていただきます。

    ウィリアムモリスの図柄より           左はんこのアップ
 
       ひつじさんのはんこ       はりねずみくん/海でひろったガラスとともに
 
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本日は、園内通信「お知らせ37」をお出ししました。
内容は、
◇ 夏期保育(自由参加)のスケジュール
◇ “なつのおともだち”について
◇ 2学期始業式について
◇ 月ぐみ園児が1学期にとりくんだ俳句リスト
◇ 園児募集について
◇ 夏休み中のおやくそく

2011.07.08

7月8日(金) / ヤエカシワバアジサイ・夏の保育・園内通信


     <八重柏葉紫陽花>  ユキノシタ科  原産地 北アメリカ
                     学名 Hydrangea quereifolia ‘Snow Flake’
           

7月に入ってなお咲いてくれているカシワバアジサイのスノーフレーク。今日はお山の奥に行くことがありましたが、驚くほど大きな花をつけたセイヨウアジサイが元気に咲いているのにも出会いました。
夏本番となり自然の中に咲く花は少なくなりましたが、その分お山の緑が青々と茂り、子ども達の夏の外あそびの日陰をつくってくれるのは有り難いことです。
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【夏の保育】
今週は、スライム遊び、水あそび、スイカわりなど夏ならではの保育が続きました。
園長室にも子ども達からスイカが毎日届けられましたが、今年のスイカはとても甘くて美味しいです。前日から冷蔵庫で冷やしておいた大きな大きな2Lサイズのスイカですが、今日は晴天のもと、年少児がお庭でスイカわりをしました。

お目々かくしをして、みんなの声援を聞きながら上手くスイカをたたけたかな?後は先生に小さく切ってもらい、おかわりをしたいほど美味しく食べたそうです。
幼稚園でみんなでいただくスイカは格別のお味かも!少しスイカが苦手なお子さんも、「少し食べてみる?」と先生が声かけしてみると案外美味しく食べることもできたそうです〔まみ先生談〕。
きっかけ次第で食べられないものが食べられるようになることは、子どもの場合よくあります。食べ物の形をカットして工夫したり、お皿の色や食べる場所によって気分が変わり、知らぬまに食べちゃった!美味しかった!ということもあります。
実際スイカには、利尿効果、むくみ改善、脂肪代謝促進、美肌効果などあり、特にお昼間にいただくと大変体によいので、大人も積極的にいただきたいものです。
真っ赤なスイカと子どもの笑顔。何より夏にピッタリの風景ですね。
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また年長児は、山のふもとにお迎えにこられた踏水会のバスに乗って水泳教室へ出かけました。スイミングに通っていないお子さんも勿論おられますが、2名のインストラクターの方の指導のもと、準備運動からはじまり、プールの周りや中を歩く、走るなどで徐々に水慣れをしながら、顔をつけてワニさん歩きをし全員が楽しく水に親しむことができたそうです〔のりこ先生、りょうま先生談〕。今日は半日保育のため少し急ぎ足で園に戻りましたが、9月の水泳教室は十分の時間水泳を楽しむことができます。
自分の足で毎日歩いて通園している子ども達なので、園のお友だちとバスに乗ることは通常ありません。本日学年全体で踏水会のバスに乗せてもらったことは、普段とは違った新鮮な喜びだったことでしょう。
バスを下りてお帰りのグループに合流した年長児に、お山の下で「どうだった?」とたずねると、「すごかったよ!(すごくたのしかったよ)」と返ってきました。
それぞれの子のお顔が何より物語っているようでした。
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本日は、園内通信「お知らせ35」をお出ししました。
内容は、
◇ 尿検査,蟯虫検査の結果について
◇ 京都市就園奨励費について
◇ 1学期生活発表会ビデオお持ち帰りについて
◇ 園児さんのお知らせ
◇ 夏休み中の連絡などについて

2011.07.04

7月4日(月) / アスチルベ・思いっきりお絵かき・園内通信


       <アスチルベ>   ユキノシタ科    ドイツ作出(園芸品種) 
                     学名  Astillbe ×arendsii

小さな頃から夏休みは毎年家族で信州へ行き、小学生になると湿原をトレッキングしたり八方尾根や白馬乗鞍など2,3千メートル近くある山を目指して登ることもありました。登る途中、京都で身近に生えている植物とはまったく違う見たこともない山の植物は大変興味深く、高山植物図鑑を手に入れスケッチをしたり写真を撮ったりしながら登ったことも楽しい思い出です。
その高山植物の中に、日本原種の鮮やかなピンクや白のアスチルベがたくさん見られすぐに名前を覚えました。別名をアワモリソウ(泡盛草),ショウマなどといいます。

アスチルベ(Astillbe)の語源は、ギリシャ語で否定をあらわすa(~がない)とstilbe(輝き)からなり、輝きがない=花が地味なことを意味するとあります。実際にはフワフワしたアスチルベの群生は遠くからでも目立ち、現在ガーデニングでは多くの園芸品種が出回り人気の植物でもあります。
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【思いっきりお絵かき】(年少クラス)
先週末の年少クラスは、雨のために予定していた「ひみつの森行き」が叶わず、かねてから案をあたためていた「思いっきりお絵かき」をしました。
お絵かき帳や画用紙に描くのが普段ですが、今回は大きくお部屋いっぱいの長い画用紙を特別に調達して実行となりました。
 
ことり/ お花 ペロペロキャンディー くも?     たんぽぽ/ ペロペロキャンディー 線路 お魚 海

お友だちと自然に協力して絵をつなげたり、長い線路をどこまでもかいてその上を電車になって動いたかな? お魚をかいて一緒に海を泳いでみたかな? 体全体をフルに動かして取り組んだ「思いっきりお絵かき」でした。

大きな紙面に自由に描きながら、親しんだクラスの雰囲気の中で、ああしてみよう、こうしてみようと子どもが制約を受けずにイメージしたまま手のクレパスをひたむきに動かすことのできるよい機会となりました。これは子どもにとっては心の開放にもつながる上、お友だちの絵を模倣してみたり、我が道を行ったり、自由に描きながら次第に表現力も豊かに育っていくように思います。是非、今後も学年を問わず取り組んでいきたい内容です。勿論、園庭にみんなで大きな絵を描いて上から眺めてみても面白いでしょう。

その他のダイナミックな室内あそびとしては、園内では新聞あそびもよく行われています。私自身の幼稚園のときには、全園児で新聞紙をちぎって雪や雪だるまをつくり、大雪に埋もれて部屋中を転げ回ったり思いっきり雪合戦をして遊んだりといった非日常の、ある冬の一日をとても懐かしく覚えています。
「こんなことしていいのかな?あとのおそうじどうするのかな?」などと当たり前の思いもよぎりましたが、幼稚園の先生たちが日常の枠を外して思いっきり遊ばせて下さったことは何より貴重な楽しい体験なので今でもよく覚えています。
思ったまま体を動かし戯れる、思いっきり大きな声を出せる。お庭で走り回るよりも何倍もすっかり疲れたことも記憶しています。きっと、子どもの内面にあるプラスやマイナスのエネルギーも昇華され、みんなでお片付けに至るまでをエンジョイできた楽しい一日がありました。
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また本日は、お山に夏の始まりを告げる今年第一声のヒグラシの声が響きました。
生活発表会も先週無事に終わり、今週からはいよいよ夏ならではの保育が予定されています。
明日は年中児さんがスイカわり、日を置いて水あそびや川あそび、週末には年長児さんは踏水会でのプール学習などがありますが、お天気のよい日には太陽のもとでたくさん汗をかいて元気に過ごしたいです。 

ここ暫くは、園をお休みするお子さんもほとんどなく皆体調がとても安定しているようです。年少児さんも歩いての通園にすっかり慣れ相当体力がついてこられました。
お家に帰られたらやはりぐっすりお昼寝されることをあるお母さまよりお聞きする一方、お帰りのお並びのときに前列にいる年少さん達に、「みんなとっても元気だけど、お家に帰ったらお昼寝はする?」と聞くと、「ぜーんぜん、お昼寝しないで遊んでるよ。晩ご飯たべてお風呂入ってから寝るの!」と口々に声を揃えて真顔で言うので、驚いて「ホントかなぁ~~」と言うと澄ました顔でしっかりうなづいている子ども達でした。
まあるい笑顔に汗が光る夏本番。お家に帰って十分に休養し充電を完了したと見られるピカピカの笑顔が、また明日も輝きます。
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本日は、園内通信「お知らせ34」をお出ししました。
内容は、
◇ 京都市私立幼稚園就園奨励費について
◇ 「福音館おすすめ夏の絵本」持ち帰り
◇ 発表会のお忘れ物
*調書提出は7日(木)までによろしくお願いします。

2011.06.27

6月27日(月) / エトワール・ヴィオレット・タマムシの仲間・園内通信


  <クレマチス エトワール・ヴィオレット> キンポウゲ科 1885年フランス作出
                             学名 C.`Etoil Violette’
     
5月から咲きつづけているヴィチセラ系クレマチスの“エトワール・ヴィオレット”。
今年になって鉢から土におろしました。この品種は比較的小輪の花が咲くヨーロッパ産のもので、冬は地上部が枯れてなくなります。

大輪品種のクレマチスは、室町時代に中国から渡来したといわれる「テッセン」、また日本各地に自生していた「カザグルマ」という名で古来より日本国内で親しまれ、美術工芸品のモチーフとして使われたりお寺の襖絵,天井画に描かれてきました。
これらのクレマチスは日本原産のガクアジサイなどと同じく、やはりドイツ人医師シーボルトによってヨーロッパに持ち込まれ、現在世界中にある大輪クレマチスの品種改良の元となりました。
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〔タマムシたち/夏の昆虫〕
タマムシの仲間は幼虫時代枯れ木の中で幹を食べて育ち、2~3年でさなぎになって羽化後に外へ出てきます。時間をかけて大きくなります。
今日もお庭では、子ども達は大分大きくなってきたカマキリやゾウムシを捕まえて観察していました。
  
        アオマダラタマムシ             ムツボシタマムシ
私の足元にころんと落ちていたのは、「アオマダラタマムシ」。縦スジの入ったキラキラ光るタマムシではなく、グリーンメタリックの背中に大小の水玉柄を持っており、サクラなどの枯れ木で育つ種類です。
また、子ども達がお片付けにきて積み上げられた虫かごの中に小さな昆虫が残されていました。観察したあとにはすべて自然に返してあげるお約束ではありますが、心残りがあって手放せないときにはこっそり中に残っていることがあるのです。発見した子の気持ちが手に取るように感じられたいへん微笑ましくなります。
それは小さな「ムツボシタマムシ」でした(上右写真は不鮮明)。黒っぽい背中に6つのグリーンのホシがきれいに並んでいます。
誰が見つけたのかなあ?
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本日は、園内通信「お知らせ31」「お知らせ32」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ31」
◇ 尿検査,蟯虫検査について
*尿,蟯虫検査結果は発表会当日にくれぐれもお忘れなく!
「お知らせ32」
◇ 悪天候の場合の保育について
*台風のシーズンです。お目通し下さい!

2011.06.23

6月23日(木) / ワイルドイヴ・夏至のころ・園内通信


  <ワイルドイヴ>  イングリッシュローズ  四季咲き 2003年イギリスで作出
 
とてもやわらかなアプリコットピンク。これは少し以前の夕方に撮ったものですが、ロゼット形の花びらの中を夕陽が透けて反射する様子がとても印象的でした。
梅雨の強雨で花びらがすべて散ってしまう覚悟でいましたが、案外形を保っていて思いのほか強く、また香りも素晴らしいシュラブ樹形のバラです。
トマス・ハーディーの小説 「The return of the Native」(帰郷)に登場する人物名がつけられています。
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〔夏至のころ~〕
 
   手をつないで元気に登園         今年は園庭のビワがたわわに
 
    花壇のヒマワリも咲いた         「おはよう!」  満面の笑顔で
 
 マリーゴールドがいっぱい咲いています    ドクダミの白い花も満開

梅雨の晴れ間の今日も、各学年とも元気に過ごしました。気温も高く大変蒸し暑く過ごしにくい天候が続きますが、お休みする子もほとんどなく子ども達は元気に通園しています。さすがにお昼頃には高温多湿がピークなので、クーラーをほどよくきかせたり扇風機をフル回転して過ごします。

そんな中、お庭あそびではみんな帽子を被って真剣に遊び込む様子は今日も変わりません。
先日からのシロコブゾウムシの赤ちゃんを愛おしそうに手の平にのせている女の子Nちゃんや、メタリックグリーンがとっても美しかったヒメコガネを年長児KちゃんTちゃんYくんと見つけ順に手にのせて観察しました。
また別のYくんが見つけた小さな昆虫は一緒に図鑑で探してみるとアトジロサビカミキリというカミキリムシの一種でした。昆虫の体の色柄が図鑑と一致してはじめて「これだ!」と納得します。大変多くの種類がのっていますが、きっとこれかな?では簡単に首を縦にふりません。さすが年長児になると、このあたりの子どものセンサーは非常にするどく的確です。
ほか、チャコガネ、センチコガネなどいろんな種類の昆虫が集まり、虫かごを見つめる子ども達の眼差しが光る毎日です。
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本日は、園内通信「お知らせ30」をお出ししました。
内容は、
◇ 1学期生活発表会のご案内
◇ お忘れ物のお知らせ

2011.06.17

6月17日(金) / アナベル・これはだあれ?(夏の昆虫)・園内通信


      <アナベル>  ユキノシタ科    原産地 アメリカ   別名 スノーボール
                 学名 Hydrangea arborescens cv. Annabelle.              
                
とてもファンが多い紫陽花アナベル。梅雨の季節の日陰を爽やかに華やかに演出してくれる素敵な雰囲気を持っています。

紫陽花はもともと日本の野山に自生していた日本原産の花ですが、日本の風習、美術工芸などとともに医学・動植物学を学んでいたシーボルトによって海外へ渡り今あるセイヨウアジサイが産みだされる元になりました。でもこのアナベルは、北アメリカ原産の紫陽花でどこか特別の雰囲気を持っているように思えます。過日、園長室にいただいたものですが、薄いグリーンやホワイトの色調が何とも言えない優しいムードで辺りを包んでくれています。
感謝。
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「これはだあれ?」
1学期生活発表会に向けてのお遊戯練習の音が各園舎から聞こえてくるこの頃、子ども達は梅雨の晴れ間をぬっては初夏にお目見えする昆虫や草花に触れながらお庭で元気に走りまわっています。
つい先日、年中児Kちゃん年長児Nちゃん達と虫かご片手にお庭めぐりをしていました。木々の中をクロアゲハやゴマダラチョウやキチョウが飛んでいたり、カマキリの赤ちゃんを順に手にのせて再び葉の上に戻してあげながら生き物の観察をしていた場所に生息していたのがこの昆虫です。この種類には、ごく数ミリの小さなものから1.5㎝~3㎝ほどある大きなものまで多くの種類が存在します。
 
   これはおそらくお父さん        あっ、小さなこどももやってきました!
 
   お父さんの腕をくぐったり。。。          背中にのってみたり。。。
 
     お母さんも揃いました              みんな一緒だね!

園内のある植物の中に棲んでいるのですが、とても動きがゆっくりでながめていると癒されるようなムードを持っています。これはkentetsu先生が発見したものを撮影したのですが(上の写真)、お庭の同じ葉の中を観ると別の種類のもの(下の写真)も生息しているのを子ども達と見つけました。
 
 こんどはブラックあんどホワイト。。           前から撮すと。。
 
 葉の茎に口吻をさして水分を吸っているようです  草の上がとても好き!

さあ、一体この昆虫はだれでしょうか。
答えは、ゾウムシでした。

よく見かけるゾウのような丸い背中をしたバラゾウムシなどの種類とは違って、今年初めて見た二種類の大型のゾウムシでした。
上の白っぽいのが『シロコブゾウムシ』。オスで約1.5㎝ほどありました。
次に、子ども達とシロクロゾウムシと呼びながら観察していた下の写真が実は『オジロアシナガゾウムシ』という長い名前がついていました。体長約1㎝。

ゾウムシは成虫になると葉,樹皮,樹液などを食べに集まります。お母さんゾウムシはするどい口吻の先でクリやドングリに穴をあけて卵を産みます。夏が来て成虫になったゾウムシ達が、こうしてみんなの前に姿を見せてくれました。

これからも、夏ならではの昆虫がいろいろ見つけられることでしょう。子ども達はポケット図鑑片手に「きょうはこれを見つけよう!」と気合いを入れて駆けていきますが、案外そんな思いが通じてまさにその昆虫が姿を見せてくれることもあります。また想像もしなかった昆虫を目にすることもあります。
毎日新たな発見がきっと待っている、そんな子ども達のワクワク感を受けとめるようにお山の緑がキラキラ光っています。
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本日は、園内通信「お知らせ28」「お知らせ29」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ28」
◇ 昨日の内科診断の総括ほか
「お知らせ29」
◇ 今月末お帳面のお預かりについて
◇ 園児名簿について
◇ 幼稚園総合補償制度について
◇ NPO法人 誕生日ありがとう運動について
◇ お忘れ物のお知らせ

2011.06.09

6月9日(木) / アンジェラ・これは何かな?・園内通信


       <アンジェラ>   クライミング  四季咲き  1988年ドイツで作出


洋館の壁面を覆うようなツタ類や、窓辺やパーゴラをつたうブドウ科の植物などが昔から好きなせいか、クライミングローズ(つるバラ)と言うと城壁やレンガ塀を這い上がるほど強健で且つ美しく咲く野性的なバラの姿を思い浮かべます。

そんなイメージとはまったく違い、やわらかなカップ咲きで微かにフルーティーな香りを持つこの“アンジェラ”もつるバラの一つ。
これも今まで鉢植えだったものを庭の土に下ろしたまだ若い株で、高さ1m足らずと小さいなりにもたわわに花が咲き長い間楽しませてくれています。
アンジェラは3mほど伸長する種類ですが、行きつけの園芸店ではそれより遙かに成長して大きな壁面を覆いつくしている姿が大変見事で、またバラについて熱く語られるオーナーのお勧めもあり連れて帰ってきたものでした。
アンジェラは、明るく可愛らしいタイプのつるバラでほとんど手がかかりません。
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〔これは何かな?〕

            ①                             ②
先日日曜日の夜、外出先から帰宅途中に白川の疏水(駒井邸付近)を歩いていると、暗闇の中をゲンジボタルがゆらりゆらりと飛び交っているのに出会いました。園のご家庭数名にもお会いしましたが、夕涼みがてら季節の風情をご家族で楽しんでおられる姿が幸せそうでした。
保育中の外遊びでも、夏のコウチュウ類が子ども達の前に少しずつ顔を出す季節です。木の実や枯れ木の中で幼虫時代を過ごし成虫となった大変小さなオトシブミ,ゾウムシなどに気がつく子もいます。カミキリムシの一つベニカミキリも竹薮(幼虫は竹を食べて育つ)から飛んできます。

先日の朝、年長児Hちゃんが上終公園で見つけ私にくれたテントウムシのサナギの内一匹は、すでに成虫になって飛んでいきました。これはニジュウヤホシテントウだったのでHちゃんに伝えると、それは野菜の葉を食べる害虫になるけど、ナナホシテントウムシはアブラムシを食べてくれるのだと知っていました。同じくアブラムシ類を食べるナミテントウムシも出てきています。

では、上の写真2枚は何でしょうか? 園内の葉っぱの上と園長室玄関先にいたものです。
みんなが知っているコウチュウの中でも両方とも大変ミニミニサイズです。体は小さくても、いろいろな形をしているものがいる種類です。
右②は、よく目にするコガネムシの仲間の「ビロウドコガネ」。確かにビロウドのような艶がありわずか1㎝足らずの大きさです。

では左の①は何でしょうか?
タマムシのような綺麗な色をして1㎝ほどのサイズですが、私は初めて見ました。あまりに綺麗な色なので子ども達も使う図鑑で調べてみたら、「アカガネサルハムシ」とのこと。長い名前がついています。頭が四角いのでオオルリハムシではなさそうです。

答え ①ハムシの仲間    アカガネサルハムシ
    ②コガネムシの仲間  ビロウドコガネ

また過日園庭では、チョウの羽が落ちているのを年長クラスが見つけ、その羽の色が水色でとても綺麗だったのでクラスみんなで先生と図鑑を広げどんなチョウの羽なのかを調べてみたそうです。結果アオスジアゲハの羽だったとのこと。
お山にはクスノキがたくさんありますから、きっと幼虫の餌となるクスノキの葉をたべて育ったのでしょう。
またある日は全員でお山の中で鳴いている鳥の鳴き方に耳を澄ませ、クラス一体で五感を使い自然から学ぶひと時も過ごしたそうです〔noriko先生談〕。
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本日は、園内通信「お知らせ27」をお出ししました。
内容は、
◇ 内科診断について
◇ 福音館おすすめの「夏の絵本」のご案内

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