2009.09.15

9月15日(火) / 野葡萄・園内通信

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    <ノブドウ>   ブドウ科  原産地 日本~中国
               学名 Ampelopsis brevipedunculata (Maxim.)
                   Trautv. var. heterophylla (Thunb.) Hara
夏にはまだ青かったノブドウの実が、美しい色に染まりつつあります。
これから、白,紫,水色,瑠璃色など、さらに深みのある色に変化していくのが楽しみです。
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本日は久しぶりの小雨模様。レインコートに身を包んでみんな元気に登園しています。お風邪でお休みのお子さんもごくわずか、コンコンと咳をしている子も見られません。
今日は、運動会のおけいこを終えてやっと外遊びに出られたと思ったらまた雨がパラパラ・・・。残念だけど気持ちをすぐに切り替えて、虫かご,図鑑片手にぴゅ~と走って返しにくる年少児さん達。運動会に向けて練習を進めている時期、体がとても機敏にスムーズに動くようです。
引き続き、健康管理の方をどうぞよろしくお願いいたします。
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本日は、園内通信「お知らせ45」「お知らせ46」「お知らせ47」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ45」
◇ 運動会役員(お父さま方による)ご協力のお願い
◇ 誘導係(お母さま方による)ご協力のお願い
「お知らせ46」
◇ 保護者,祖父母出場の各競技種目について
「お知らせ47」
◇ 平成21年度私立幼稚園保育料軽減補助について

2009.09.07

9月7日(月) / コナラのどんぐりの謎・園内通信

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     <コナラ>  ブナ科  原産地 北海道~九州,朝鮮半島
              学名 Quercus serrata
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                年々大きくなってきたコナラの木
秋の気配が漂う9月になると、このお山のドングリも日に日に大きくなります。カシ,クヌギ,コナラなどですが、まだ今は赤ちゃんどんぐりです。
近ごろ、朝の園内で、また外あそびの最中に、ある場所までやってくると昨日と同じ形のものがポトンと落ちているのに気がついていました。
「あっ、きょうもおちてる」と、気づいて拾う子もいます。今朝も、黄緑色のどんぐりがついたままの枝葉を見つけました。やはり数本が落ちていて、上にあるコナラの木には黄緑色のドングリがいくつも実をつけています。落ちていた細い枝先を手にとって見てみると、どれも同じような切り口でカットされているのがわかります。
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葉をくるくる巻いて中に卵を産みつけるオトシブミなどは、それをチョキンと切って下(土の上)に落とすものがいるように、もしかするとドングリに卵を産みつける「コナラシギゾウムシ」の仲間の仕業かも?と思って調べてみました。
コナラシギゾウムシは9月後半に現れて、どんぐりのほぼ真ん中まで穴を開け、卵を産んだら枝は切り落とさずにそのままぶら下げておくので、これではありません。落とされた枝についたどんぐりをじっくりと見てみると、殻斗(帽子の部分)に小さな穴がほぼ一つずつ開いています。
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   ぼうしの左の方に穴がある            中央に穴が見えます      
どうやらこれは、同じくゾウムシの仲間の「ハイイロチョッキリ」のようでした。
ドングリの中でかえったゾウムシの幼虫は中身をたべて育ちますが、大人は灰色の体をしていて卵を産んだらチョッキリと枝を切り落とすのでこんなユニークな名前がついているとか。なぜ、わざわざ枝を切り落とすのかと言うと、他のゾウムシが同じドングリに卵を産んでしまうと、卵からかえった幼虫が大きくなるための十分な食料が足らなくなるから・・・とのこと。だから先にチョキリと切り落としてしまうのです。このゾウムシのお母さんの知恵には思わず脱帽~です。ドングリを食べて大きくなった幼虫は、殻に穴を開けて出てきた後、土にもぐりサナギになります。
さらに、ハイイロチョッキリは、ドングリの固い殻斗(ぼうし)の上からわざわざ穴を開けるそうで、確かに写真を見ると殻斗に小さな穴が開いているのが見えます(手元のドングリにも穴がありました)。
今朝、年中児の女の子Mちゃんは、「この前に落ちてたドングリは、おぼうしに小さな穴が開いていたよ」と言っていました。ちゃんと気づいているではありませんか。子どもの細かな観察力にも脱帽です。
大事な卵が育つ場所は、固い殻で保護された場所の方がより安全だから・・・。人間でもじっくりと思案しなければ閃かない知恵を、自然界の生き物はすでに知っています。私たちの理解や想像を遥かに越えた自然界の不思議は、他にもたくさんあることでしょう。
自然が私たちに見せてくれる小さなことにも気づき目を見張る子どもたちも、深い自然の不思議そのもののように思えます。実物のハイイロチョッキリに出会えるのもそう遠くないことかも知れません。
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コナラは、ミズナラ(オオナラ)とともに日本の雑木林を代表する樹木。縄文時代からドングリは食用とされ、木は薪や炭の材料、またシイタケのほだ木にも利用される。
昔から、日本家屋では、スギやヒノキなどの軽量材で作った家具が重宝されたが、ヨーロッパではナラ(オーク)に勝るものはないと、家具材やぶどう酒、ウイスキー,ブランデーの樽などに使われている。
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本日は、園内通信「お知らせ44」をお出ししました。
内容は、
◇ 保護者会の内容と補足
◇ 川あそびについて
◇ 北白川幼稚園ママさんバレー部新入部員募集について
   (新入部員募集のお知らせ添付)

2009.09.01

9月1日(火) / キバナコスモス・2学期スタート・園内通信

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    <キバナコスモス>  キク科  原産地 メキシコ
                   学名 Cosmos sulphureus Cav.
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長かった夏休みが開け、いよいよ2学期がスタートです。
これは、朝から子どもたちの登園を待ちわびるように咲いていた「キバナコスモス」。もうすぐ賑やかな声が聞こえてくる頃です。
秋に咲くピンクや白のコスモスとは種類が違い、夏を越して秋まで咲く品種。暑さに強いのでしょう。他に、黄色,レモンイエロー,赤などがあります。赤は、品種改良により日本人の手で作出された人気の色でもあります。キバナコスモスは、自然のこぼれ種で増えていく野性的な強さが魅力です。
石段を登り切って園庭に到着したグループ毎に、引率の先生とお帰り時のお約束をしてそれぞれのクラスへ向かいます。陽に焼けたお顔は目がキラキラ輝き、久しぶりの幼稚園,お友達との再会をしてどの子も嬉しそうでした。
子どもたちが手渡ししてくれたのは、葉書のお返事、ネコの切り紙(ウサギ?)、手にした葉っぱなど、どれも嬉しいプレゼントでした。
本日は、発熱のためにお休みのお子さんが数名いらっしゃいましたが、皆インフルエンザではなく夏風邪のようです。これから爽やかな季節に入りますが、一日に気温差があり子どもたちは体調を崩しがちになります。喉が痛くなったり咳が出たりしますが、お知らせにも記しましたように日々の体調管理に十分ご留意下さい。
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本日は、園内通信「お知らせ41」「お知らせ42」「お知らせ43」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ41」
◇ お引っ越し(転園)されたお友だち
◇ お弁当について
◇ 手提げ袋について
◇ 体操服について~購入について
◇ 月ぐみ水泳教室について
◇ 保育料について
◇ 新型インフルエンザに関する対応について
◇ カプラ教室について
◇ 平成22年度入園願書発行について
◇ 平成22年度入園説明会について
◇ 平成22年度園児募集ポスターについて
「お知らせ42」
◇ 保護者会のご案内
◇ 園の水道水について
「お知らせ43」(第3回ふれあいサタデーのご案内)

2009.07.16

7月16日(木) / オニユリ~ユリの思い出ほか

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       <オニユリ>  ユリ科   原産地 北海道~九州
                  学名 Lilium lancifolium Thunb.
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      ムカゴをつけた茎            うつむき加減に咲いた花
本日は終了式。汗をにじませて元気に当園した子どもたちは、いつもは何もない草間に突然ニョキッと現れて咲く大きな花を見つけ、「せんせい、あれはなんのはな?」とたずねます。「オニユリよ」と伝えると、言いにくそうに呼んでみていました。夏らしい個性的な花です。
下から見上げている子どもたちにすると、黒い斑点のついた橙色の花びらは反り返っているし、何だか不思議な感じのする変な花だな~と思ったことでしょう。
私のユリの花の思い出をふり返ると、夏場、幼稚園で大きな花瓶にいつも飾られていた白いユリのこと、そして幼なじみのお友だちの家のリビングに掛かっていた白いユリの花の絵(お母さんのお名前が百合子さんでしたので)のことがとても懐かしく思い出されます。
ユリと言えば白い花、と思いこんでいたので、小さい頃に山で初めてオニユリに出会ったときには大変驚きました。
また、幼なじみとは、「知っている花の名前をお互いに言い合いっこする遊び」をよくしましたが、ユリは、夏のダリアやグラジオラスとともに、すぐに口にはせずに最後まで大切にとっておく憧れの花でもありました。
大きくなってから、お節料理の白い百合根がオニユリの球根であることを知り、意外に思えました。小学生の頃に流通しはじめた「カサブランカ」も、当時は香りが素晴らしいのでブームになったユリ科の花でした。
こうして、ユリのことを思い返していると、暑い最中ですが、涼しいお部屋の中ではユリの花を飾ってみたくなりました。子どもの思い出のためにも、是非、たくさんのお花を見たり、育てたり、また絵に描いたりするなど親子でいろいろ楽しんで下さい。
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園内で、セミの声を木々の中にたどってみると、アブラゼミやニイニイゼミが木にしがみついて勢いよく鳴いているのに出会います。夏の外遊びでは、普段あまり見かけないくらいの大型のアブラゼミの抜け殻を見つけたり、ニイニイゼミの抜け殻(乾いた泥がついているのが特徴)を子どもたちが手にする風景もありました。
ピカピカのタマムシがハネを広げて飛んでいたり、ヘビがカエデの木をするすると上っていたり、また、尻尾の大きなリスが素早く木々を飛び交う姿も目にしました。
本日で、1学期は一旦終了ですが、明後日18日からは、夏期保育ならではのアクティブな体育あそびやシャボン玉あそびが待っています。20日海の日には、ご家族お揃いで夜の納涼保育にお出で下さいますのをお待ちしています。
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【お知らせ】
本日午前10時、食中毒注意報第1号が府南部に出されました。本日10時より96時間(4日間)は食品の取り扱い及び衛生管理に十分ご注意下さい。
(注意事項)
・調理した食品は、できるだけ早く食べる。
・食品は、室温で放置しない。
・冷蔵庫は過信せず、庫内温度に注意し早めに食べる。
・まな板、包丁、ふきんを消毒する。
・ねずみ、はえ、ごきぶりを駆除する。

2009.07.13

7月13日(月) / ノブドウ・園内通信

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      <野葡萄>  ブドウ科  原産地 日本~中国
                学名 Ampelopsis brevipedunculata (Maxim.)
                     Trautv. var. heterophylla (Thunb.) Hara
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                ~思わずパチリ!~
     <ノブドウ下の日陰 / 風をうけてくつろぐ近隣の猫(Chappy)>
梅雨の合間、朝から爽やかな風が流れる比較的凌ぎやすい一日でした。7月半ばに入りお山の周辺を眺めてみると、早、栗や柿が小さな可愛らしい実をたわわにつけて、秋に多くの実りをもたらす準備をしています。
上の写真は、お山の中腹に自生していて通園中の子どもたちもよく目にするノブドウです。蔓を巻きつけながら成長します。山ブドウのように食べることはできませんが、薄緑色の花が咲いた後に、赤,青,紫,水色など実に多彩で宝石のように美しい実をつけるため観賞価値のある植物です。
面白いことに、このノブドウは日本各地で、イヌブドウ,ウシブドウ,カラスブドウ,サルブドウ,ネコブドウ,ヘビブドウ・・他まだたくさんの別名を持って呼ばれているようです。なぜ、このように動物の名が頭についているのでしょうね?
葉や茎を煎じたり、葉をお茶にしたり、また収穫した果実を焼酎漬けや酢漬けにするなど実用的に利用できるようです。効能として人間の持つ免疫力を高める働きをする、よく効く薬草とされています。
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本日は、園内通信「お知らせ39」「お知ら40」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ39」
◇ 尿検査,蟯虫検査の結果について
◇ 京都市就園奨励費について
◇ 1学期生活発表会ビデオお持ち帰りについて
◇ 夏休み中の連絡などについて
「お知ら40」
◇ 夏期保育スケジュール
◇ 2学期始業式
◇ 1学期に学んだ俳句(年長児)
◇ 平成22年度園児募集業務について

2009.07.06

7月6日(月) / ヤエクチナシ・園内通信

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 <八重梔子>  アカネ科   原産地 日本西部,中国(東アジア)
            学名 Gardenia jasminoides Ellis f. ovalifolia (Nakai) Hara
じめじめとした蒸し暑い季節には、よい香りのお陰で爽やかな気分になれることがあります。
午前中に子どもたちとお庭を歩いていたら、純白の芳香を漂わせる八重梔子が園舎の隙間に4,5輪咲いているのが見えました。隣には、先が綺麗に捻れた蕾が見えましたが、これは徐々に5~6枚に分かれて開き始めます。
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      <ヒメクチナシ(姫梔子) 一重咲き> 宇治/白雲庵にて~
クチナシは、普通一重咲きですが、八重咲き,大輪咲きもあり、また最近では一回り小振りなヒメクチナシもよく見られるようになりました。秋にできるクチナシの果実は、漢方薬,着色料としても使われます。
果実が熟しても割れないことから名付けられたクチナシ。夜間はお昼間以上によい香りが漂っていることでしょう。クチナシはガーデニアとも言いますが、お風呂あがりなどに、ガーデニアのボディーミルクやボディーパウダーはいかがですか!とてもよい香りです。
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本日は、園内通信「お知らせ38」(1学期生活発表会ビデオ販売のお知らせ)をお出ししました。
内容は、
◇ 1学期生活発表会ビデオのお知らせ
◇ 京都市私立幼稚園就園奨励費について
◇ 保育で描いた絵について
◇ 1学期終了式について

2009.07.02

7月2日(木) / ブラックベリー・リハーサル・園内通信

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     <ブラックベリー>  バラ科   原産地 北アメリカ~中部
                   学名 Rubus fruticosus
                   別名 セイヨウヤブイチゴ(西洋藪苺)
とても艶やかな木の実は木苺の仲間「ブラックベリー」。お店のジャムのコーナーにも必ず置いてある種類ですが、ラズベリーの果実のように赤ではなく、果実は熟すと赤色からだんだん黒っぽく変化します。酸味があるので、ジュースやジャムにしたり、ケーキのトッピングに使われます。
ブラックベリーの葉はメディカルハーブとしても使われるように、喉荒れや口内炎にもよく、また、血液をきれいにし皮膚を強くするそうです。果実は、ブルーベリーよりもアントシアニンを豊富に含むため、眼精疲労や肉体,精神疲労にもよいようです。ビタミンCも豊富で抗酸化作用があります。
一粒いただいてみると、とても新鮮で甘酸っぱいお味がしました。音楽教室(課外教室)の美都子先生のお宅でお母さまと栽培されていて、沢山の実がなったのだそうです。丸い実を通り越して、とても長くて大きな果実には驚きました。きっと土がよいのでしょう。たくさん穫れたらジャムにされるそうです。
私も、以前植えていた株がだめになってしまったので、つい先日、新たに苗を購入したところでした。
こんなに大きな実が成る数年先を予想して、ますます植えるのが楽しみになりました。感謝。
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【生活発表会リハーサル】
本日午前中は、1学期生活発表会リハーサルでした。
カメラマンさんとビデオカメラさんが後方から撮影される中、無事、A,B両グループが力いっぱいのお遊戯をしました。毎年、発表会リハーサルは、自分が舞台で発表する時だけではなく、他のお友だちの一生懸命の発表を、客席では心の中で応援しながら最後までしっかりと観賞することをお約束しています。今回発表会が初めての年少さんも、長い時間自分たちの出演を待ちながらようやく舞台に上がり発表した年中,年長さんも、皆が精いっぱいに力を合わせられたリハーサルの時間だったと思います。
各クラスとも今日の発表にいたる過程には、個々の練習の積み重ねがあり、暑い日々汗びっしょりになりながら担任と共に励まし合ってきた各クラスごとのドラマがあります。明日は、そんな子どもたちの頑張りの日々も含めて、優しく温かな応援をいただきますようお願い申し上げます。
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本日は、園内通信「お知らせ37」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 短縮保育について
◇ カプラ教室について
◇ 「お誕生ありがとう運動」について
◇ 山の学校入会について(小学生対象)
◇ 月ぐみ水泳教室について(年長児対象)

2009.06.29

6月29日(月) / 隅田の花火・園内通信

                                   「三室戸寺にて」
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     <隅田の花火>  ユキノシタ科  原産地 日本
                  学名 Hydrangea macrophylla ‘Hanabi’
本州~四国にかけて自生する額紫陽花からつくられた新種の園芸品種。人気がある種類で、隅田川の打ち上げ花火を思わせることから、「隅田の花火」とネーミングされたそうです。
上から見ると、確かに星形の八重咲きの装飾花が花火のように咲いています。
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本日は、園内通信「お知らせ36」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 尿検査,ぎょう虫検査について

2009.06.26

6月26日(金) / シチダンカ(幻のアジサイ)・今朝のお客さん・園内通信

                                   「三室戸寺にて」
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     <七段花>   ユキノシタ科  原産地 日本
                学名 Hydrangea serrata Ser. f. prolifera
この種は、幻の紫陽花とも呼ばれます。過日のセイヨウアジサイのページにも記しましたが、シーボルトは日本原産の多くの植物をヨーロッパに紹介しました。その彼の著書フロラ・ヤポニカ(日本植物記)の中に掲載されていた小形の山紫陽花で、その後、日本国内では見かけられない“幻の紫陽花”といわれていたのが、この「七段花」です。著書の中では、「Shitsidankw’a」と記されています。
昭和34年になって、神戸六甲山の谷間に自生していた株が地元小学校の職員によって発見され、その後、挿し木により増やされて今では各地でも見られるほど広がってきました。
現在、紫陽花は学名のハイドランジアという名前でも流通していますが、フロラ・ヤポニカの中では、学名Hydrangea Otaksa(ハイドランジア オタクサ)と名付けられています。Otaksaとは、シーボルトの日本の妻、楠本滝(通称お滝さん)の愛称ですが、シーボルトがヨーロッパに帰国した後、紫陽花の学名に妻の名をつけたというとてもロマンチックなお話は有名です。
幻の紫陽花のこと、また、学名の由来に思いを馳せると、古来日本の花である紫陽花がとても魅力的な花に思えてなりません。
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【今朝のお客さん】
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     <ノコギリクワガタ>        <タマムシ> 英名Jewel beetle
  学名 Prosopocoilus Inclinatus     学名 Chrysochroa fulgidissima
早朝には、ウグイスが心地よい声を響かせていますが(山の中では夏もウグイスが元気です)、夜中には夏の昆虫がぼちぼち活躍し始めました。
昨日の山の学校「しぜんクラス」の途中には、懐かしいお顔のTちゃんSちゃん達が、近くの公園にいたゴマダラカミキリ数匹を持ってきて見せてくれました。昨夜は、ノコギリカミキリが一晩中元気に飛んでいる羽音が聞こえていました。少し前までは、日が暮れるとカブトムシが窓に向かって飛んできてはコツーンとよく当たっていましたが、最近は本当に少なくなりました。原因は、お腹を空かせたイノシシが、山の土の中を掘り起こしてはカブトムシの幼虫やミミズを根こそぎのように食料にしてしまうためです。
そんな中、上の「ノコギリクワガタ」は、今朝、ほしぐみの扉にとまっていたところを太郎先生が見つけたものです。明け方森の中に戻らずに、つい幼稚園に長居してしまったのでしょう。ちょうど外遊びに出てきた年長さんは、そっとクワガタに触れてみたり、アカコガネを数匹見つけて手の平で遊ばせる姿がありました。
右の写真、赤や緑のラインが美しいタマムシは、夕方に飛んできて私の目の前にとまったものです。これも夏の昆虫で、サクラやエノキの上を飛びます。
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今日は各学年とも、発表会のお遊戯練習を済ませたら、順にお外遊びを思いっきり満喫しました。溝にたくさんの水を流して大笹でつくった笹舟を流したら、たんぽぽぐみ前~つきぐみ前までとても勢いよく流れていきます。つい私も、子どもたちのアンコールに応えて、上から何度バケツの水を流したかわかりません。
暑いお陽さまのもと、お庭ではお部屋に入る前にホースのシャワーが降り、思いっきり遊んで汗いっぱいの子どもたちはとても気持ちよさそうです。
来週も、お遊戯のおけいこの合間には、思いっきりお外遊びに花が咲きますように。
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本日は、園内通信「お知らせ33」「お知らせ34」「お知らせ35」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ33」
◇ 1学期生活発表会のご案内
「お知らせ34」
◇ 左京区PTAバレーボール大会の結果
「お知らせ35」
◇ 悪天候の場合の保育について

2009.06.22

6月22日(月) / ヤエカシワバアジサイ・園内通信

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   <八重柏葉紫陽花>  ユキノシタ科  原産地 北アメリカ
                   学名 Hydrangea quereifolia ‘Snow Flake’
この八重咲きの柏葉紫陽花“スノーフレーク”は、鉢植えから地におろしてからそろそろ10年くらい経つでしょうか。年々株が大きくなり、今年もよく咲いてくれました。
今日の午前中は雨でしたので、白い花の色が一際鮮やかに見えました。
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本日は、園内通信「お知らせ31」「お知らせ32」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ31」
◇ 内科診断の総括
「お知らせ32」
◇ 今月末お帳面のお預かりについて
◇ 当園グループ担当変更について
◇ 左京地区PTAバレーボール大会のお知らせ
◇ 福音館おすすめ図書

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