2009.06.17

6月17日(水) / ヒトエカシワバアジサイ・園内通信

                                   「三室戸寺にて」
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    <一重柏葉紫陽花> ユキノシタ科  原産地 北アメリカ
                   学名 Hydrangea quereifolia ‘Snow Queen’
愛らしい一重の柏葉紫陽花“スノークィーン”。柏葉紫陽花は円錐状に美しく咲くタイプでとても魅力的です。これは満開の一歩手前ですね。お山には、同じく“スノーフレーク”と言う八重のタイプがただ今満開に咲いています。
柏葉紫陽花は、日本原産ではなく北アメリカ原産。一般的な紫陽花の葉とは異なり、柏の葉によく似ているのが特徴で、秋には温かみのある赤銅色に紅葉するのでそれも楽しみです。
花後の7月頃に、花より下二節ほどで刈り込むと、翌年も沢山の花を咲かせてくれます。剪定が遅いと上手く咲いてくれません。
他に、“ハーモニー”という品種もあります。
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本日は、園内通信「お知らせ30」をお出しします。
内容は、
◇ 第2回ふれあいサタデーについて
◇ 18日はカプラ教室お休み
◇ 京都市私立幼稚園協会からのご案内

2009.06.15

6月15日(月) / ヤマアジサイ・“お掃除隊”その後~・ヨツボシホソバ・園内通信

                                   「三室戸寺にて」
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  <深山八重紫>  ユキノシタ科  原産地 日本
               学名 Hydrangea serrata f.Miyama-yaemurasaki
咲き始めは青色ですが、だんだん濃い青から紫がかった美しい色に変化します。土質により、アルカリ成分が強いとピンク色にもなります。
これは、山紫陽花の種類の「ミヤマヤエムラサキ」。山紫陽花は、西洋紫陽花にくらべると小ぶりで清楚なイメージがあります。この種は、京都府北部の周山街道を若狭~小浜方面に向いた美山町「堀越峠」で発見されたのだそうです。堀越峠周辺では、今でも自生しているのかしら?
是非一度、実際に訪れてみたいところです。
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【年長お掃除隊!】
本日は、爽やかな晴れ間のもと各学年ともたくさん外遊びが楽しめました。過日、ご紹介しました年長児「お掃除隊」は、今も活動が続いています。今日、はじめにメンバーから声がかかった時には、ちょうどお弁当のお茶を沸かしている最中だったので、暫く後で駆けつけました。
すると、『今日は、たんぽぽぐみからゆきぐみへつながる溝が気になっている・・』とのこと。何と、その目のつけどころに感心せざるを得ませんでした。長バサミを数個持ってきて、溝の中の落ち葉を摘みながらチリトリに入れていくと、すっかり綺麗になりました。次に場所を変えて、オレンジ色の木馬からことりぐみの前までの溝を溝蓋の上から眺めていくと、中にはクスノキの葉っぱが詰まっているところが2,3箇所ありました。「よいしょ」と溝蓋を持ち上げながら、長バサミで取り除いていく作業を、根気強く、数名で力を合わせながら続けました。(実は、ここは先生たちとも日頃から気がけている場所ですが、大木からの落葉は毎日お掃除してもきりがないほどです)
お掃除隊が、ことりぐみ前を過ぎて、固定鉄棒までの溝に差しかかっている時に、沢山の水がことりぐみから流れ出てくるのを誰かが見つけました。活動をしていた数名は、自分たちが溝を美しくしてすっかり綺麗になった所に、サラサラと水が淀みなく流れていく様子を確認すると、安堵のような、上手くいったね!といったような満足の表情が浮かんでいました。
続いて、固定鉄棒から石段に流れ込む溝までの長い距離をくまなく手入れしている様子を見て、カメラを取りに戻りたくなったほどでした。
私は、この幼稚園で子どもたちとともに過ごすこと約20年ほどになりますが、子どもたちがホウキやクマデに興味はあって少し試してみることはあっても、自らが希望して仲間とお掃除に取り組む姿をともに応援することになったのは、今回が初めてのことです。
多くの木々に囲まれたお山の幼稚園を、このような形で子どもたち自身が大切にしたい・・と思って、決して遊びにはならずに、毎日視点を動かしながら真面目に取り組んでいけるボランティアな姿は本当に尊いことと思います。
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【ヨツボシホソバ】
今日、子どもたちが降園した後で虫かごを整理していると、中に一つポツンと残っている虫がありましたが、すぐに年長児のMくんが今日の外遊びで見つけたことを思い出しました。
年少児の頃、恐竜のトリケラトプスが大のお気に入りだったMくんは、最近子どもカマキリやカノコガを見つけては図鑑で確かめているので、外遊びの終わりには自然に戻してあげることは当然知っています。でも今日は、どうしてもこの何とも言えない虫が手放し難くて、虫かごの中に入れたままにしていたことが容易に想像され、何だか微笑ましくて思わず頬がゆるんでしまいました。
早速、Mくんのかわりに図鑑を開くと、「ヨツボシホソバ」のオスでした。メスには名前の通り4つの黒紋がありますが、オスにはありません。オレンジ色の部分がとても綺麗な昆虫です。明日、Mくんに伝えられたらと思います。
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   <ヨツボシホソバ>  ヒトリガ科 学名 Lithosia quadra
                 分布 北海道~九州
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本日は、園内通信「お知らせ29」をお出ししました。
内容は、
◇ 内科診断について

2009.06.10

6月10日(水) / ガクアジサイ・園内通信

                                   「三室戸寺にて」
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     <紅額紫陽花>  ユキノシタ科  原産地 日本
                  学名 Hydrangea macrophylla var. acuminata
額紫陽花は、中心部分は咲かずに周辺の花びら(装飾花)だけがフレーム(額)のように開花します。咲いたばかりの真っ白の花びらがとても清楚で素敵ですが、このあと、徐々に花びらの先から赤味を帯びた淡紅色に変化していくのも楽しみです。
ヨーロッパに渡った日本古来の紫陽花は額紫陽花ですから、おそらくこのようなイメージだったのでしょうね。
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本日は、園内通信「お知らせ28」(送りグループ変更届,連絡カード)をお出ししました。
内容は、
◇ カプラ教室について
◇ 第2回ふれあいサタデーについて
◇ 「幼稚園児総合保障制度」について 

2009.06.09

6月9日(火) / セイヨウアジサイ・園内通信

                                   「三室戸寺にて」
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   <西洋紫陽花>   ユキノシタ科   原産地 日本
                 学名 Hydrangea macrophylla (Thunb. ex Murray)
                      Ser. f. hortensia (Lam.) Rehd.
花菖蒲や紫陽花など、雨の似合う花が美しい頃になりました。
現在、私たちがよく目にしている西洋アジサイは、日本の神奈川県や伊豆半島の海岸に近い山地に自生していた額紫陽花(ガクアジサイ)を原種として、品種改良されたものです。19世紀後半にシーボルトによって日本からヨーロッパに渡り、その後、数多くの園芸品種が産出され、また日本に里帰りしていることになります。園芸店では、毎年多種多彩な紫陽花が目を楽しませてくれます。
今季、このお山の紫陽花も、青,ピンク,白など美しく色づいてきていますが、昨日代休日を利用して、あじさい寺としても有名な「宇治三室戸寺」を訪れてみました。小鳥が気持ちよさそうにさえずる境内をお散歩しながら、約1万株の紫陽花の色と種類を楽しみました。紫陽花は、午後の太陽の下ではしんなりとしていることが多いのですが、スギの木立に囲まれ環境もよいためか、予想を覆すほど見事な紫陽花でした。
三室戸寺の紫陽花は、7月半ば頃まで見られますが、今週末から6月一杯の土・日のみ、夜のライトアップも楽しめるようです。下記参照。
<あじさい園ライトアップ>
 期間 平成21年6月13日~6月28日の間の土・日曜日のみ
 時間 19時~ 21時 (20時30分受付終了)
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本日は、園内通信「お知らせ27」をお出ししました。
内容は、
◇ 第2回ふれあいサタデーのご案内

2009.06.05

6月5日(金) / サツキと子どもカマキリ・防火映画会・『ほうきかしてください!』・園内通信

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          <サツキの花にしがみつく子どもカマキリ>
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         ~まだ幼虫ですが、秋には立派なオオカマキリに~
幼稚園のてっぺんの園庭と、もう一段下のことりぐみ前の通路で挟まれたエリアは「サツキ畑」になっています。ツツジは4月に咲きますが、よく似たこのサツキは同じくツツジ科の植物でサツキツツジとも呼ばれ、5月以降に本格的に咲き始めます。
気候のよい今の時季、園内の外遊びでは、虫かごとお庭図鑑を小脇に“虫探し”をする姿がたくさんありますが、小さな虫かごの中にはこの「子どもカマキリ」が入っていることもあります。よく観察して図鑑でカマキリのページを確認したら、小さなカマキリを草間に返してあげます。
サツキ畑の周辺は、毎年オオカマキリのお母さんが秋にたくさんの卵を産みつける場所でもあります。春に卵のうから孵った幼虫が、季節の移ろいとともに大きく成長している「子どもカマキリ」の姿を目にしながら、同じく日を追うごとに確実に成長している子どもたちの姿があります。
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【防火映画会】
本日は雨降りのために、年に一度の避難訓練は実施できませんでしたが、左京消防署から消防士さん2名にお越し頂き、第3園舎で防火映画を見ました。
お話の上手な楽しい消防士さんで、「消防士さんって、どんなお仕事をするのかな?」という質問から始まり、火事を消すことの他にも色々なお役目があることもお話されました。
避難するときの一番大切なお約束として、例年、消防士さんからお聞きする「お(押さない)・は(走らない)・し(しゃべらない)」に加えて、今日は「も(戻らない)」も教わりました。
消防士さんが、「お・は・し」のお約束はそれぞれ何だったか?をクイズ形式でみんなに問いかけられましたが、昨年の消防士さんのお話をしっかりと覚えていたためか、大きな声で応える姿が見られました。
後半に観賞した防火アニメ映画『しまじろうの消防隊』と『ちびまるこちゃんの火の用心』では、火の扱いの大切さについて全員で学ぶことができました。映画のシーンによっては、少しお目目を手で伏せながらも、面白いシーンでは思いっきり声をあげて賑やかな声が響く楽しい時間となりました。
観賞後に、①避難するときにはまず先生のお話をよく聞くことと ②「お・は・し・も」の4つをしっかりと覚えておくことを再度お約束しました。また、火は怖いけれども、ご飯が作れたり、体を温めたりすることができる大切なものであることもお話され、子どもたちはしっかりと頷き理解している様子でした。
この機会に、ご家庭でも防火,防災についてのお話合いなどをなさってみて下さい。
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『ほうきかしてくださ~い!!』
あれは、5月末の保育参観後のひと時のこと。園長室の外で『ほうきかしてくださ~い!!』と大きな声がしたので出てみると、年長児のSくんでした。「ちょっとお掃除をしたいので、ほうき借りにきました」とのこと。
「ついでに少し手伝ってもらえませんか・・」とのことなので(笑)、私も嬉しくなって大きな落ち葉入れを抱えてお庭に出ると、すべり棒の下に茶色くなってたまっているサクラの落ち葉の山を、ほうきを上手く使って手際よく集め出していました。お庭掃除と言うと、季節によっては園の先生たちと日に何度集めてもきりがないほどの落ち葉が溢れる園内ですが、Sくんが見つけたこのすべり棒の箇所は、日頃なかなか手が入れにくい場所だったため、落ち葉のお掃除をしてくれることは勿論、手を入れるべきこの場所によく気がついたものだと心から感心してしまったのでした。2本のすべり棒の右側から左側に移動しながら、見事にすっきりと落ち葉を履き下ろしてくれたので、持ってきた特大サイズの落ち葉入れに満杯になったほどでした。きっと何年分かの落ち葉に違いありません。近くにお母さんがいらっしゃった訳でもなく、自らお帰りまでの時間を使って胸に温めていたお掃除を申し出てくれたことに本当に驚いた日でありました。
ところが、この「お掃除」は、現在に至るまで毎日続いているのです。しかも、お庭遊びの時間を上手く使いながらメンバーも増えています。このお掃除隊(と、子どもたちと名付けました!)は、今は場所を移動させ、園庭横のお地蔵さん前に積もっているクスノキの落ち葉群に目をつけて、熊手,ほうき,チリトリ,落ち葉入れを駆使して庭の奥の茂みへ運ぶ作業が続けられています。日によっては、近くで遊んでいた年少,年中児たちが手で落ち葉を一生懸命集めて落ち葉入れに入れてくれる姿もあります。
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ほうきを使いながら、「ぼくら月ぐみがやらなくてだれがやるの?」と使命に燃えたセリフや、また、「落ち葉を集めているといろんな虫が見つけられるでしょ」という一石二鳥を楽しむセリフも聞こえてきます。
道具を使う時には、ほうきや熊手の先が、お互いお友だちの顔などに当たらないように注意しています。こうして山積した落ち葉を相手に子どもたちが自由に体を動かす中で、落ち葉の下に石畳が現れたり、少しずつでもきれいになっていく変化を、仲間と力を合わせながら心地よい喜びにしているようにも思えます。
梅雨までの晴れた日には、もう暫く、お掃除隊の活躍が見られるのかも知れません。
そう言えば、思い出しました。今は5才児のSくんが3才児の春、とてもお腹の大きかったお母さんとようやく泣かずに「行ってきます」ができるようになった頃、お庭のオレンジ色の木馬に乗って空を眺めながら、『僕はレスキュー隊になるんだ』と話してくれたことを・・・。
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本日は、園内通信「お知らせ25」(別紙あり)「お知らせ26」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ25」
◇ 本日の防火映画会について
「お知らせ26」
◇ 家庭教育相談について
◇ お誕生ありがとう運動について

2009.05.28

5月28日(木) / ヨメナ・園内通信

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         <ヨメナ>  キク科  原産地 日本 (本州~九州)
                  学名 Aster yomena (Kitam.) Honda
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日陰にひっそりと咲いていた涼しげなヨメナ。近づくと、一つの花の花粉部分にちょうど一匹ずつのアリが何やらうごめいているのが見えました。柔らかそうな黄色い花粉のクッションの中を動き回り、中には頭から花粉につっこんで後ろ足をバタつかせているユニークなアリもいました。
この時季、お庭を動くアリを子どもたちと目で追っていると、自分よりもはるかに大きな荷物をせっせと運ぶ働きアリをよく目にするためか、こんなに柔らかくて気持ちよさそうな場所を見つけて蜜と戯れるアリは、もしや、お役目を忘れてしまっているのかも?とも思えてしまいます。
でも、私たち人間に当てはめてみても、真面目に頑張りすぎるとどこかに必ず歪みが出てくるものです。一休さんの、『一休み、一休み・・』のように、一息いれてゆったりと呼吸ができる時間を上手く取り入れることはとても大切です。なかなか難しいことですけれど。
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本日は、園内通信「お知らせ24」をお出ししました。
内容は、
◇ 父親参観のご案内

2009.05.22

5月22日(金) / フレンチラベンダー・お庭あそび・園内通信

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    <フレンチラベンダー>  シソ科  原産地 地中海沿岸
                     学名 Lavandula stoechas L.
地中海沿岸地帯に自生するラベンダーは、ヨーロッパ古典語のラテン語ではlavare(洗う)を意味するように、古代ローマ人はお風呂にラベンダーで香りをつけて洗っていたと言われます。
以前、イタリアトスカーナ地方の丘陵地帯を訪れた時には、辺り一面にラベンダーが自生していて素晴らしい香りに包まれていました。日本に比べて空気が乾燥しているためか、それは日本でのラベンターの香りとは全く違った香しいものでした。その地方では、ラベンダーは小さな子どもを悪魔の目から守ってくれる~と言う言い伝えもあるハーブです。
ラベンダーの種類としては、イングリッシュラベンダーがより有名ですが、このフレンチラベンダーは別名をストエカスラベンダーとも呼び、花の上にあるウサギの耳のような形の苞が特徴的な半耐寒性常緑小低木で、毎年5月頃から咲いています。全草に香りがあり、暑さにも強く育てやすい種類です。
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【お庭あそび】
本日は、終日雨がしとしと降っていましたが、今週を振り返って、各学年とも外遊びでは園庭に子どもたちの花が咲いているようでした。昨日は、長い時間を子どもたちと園庭で過ごしました。
年少児は、ブランコ,すべり台は勿論のこと、黙々とお砂場で作業をしたり、竹ぽっくり,一本下駄にもトライする姿がありました。また、お庭図鑑と虫かごを持って、颯爽と虫さがしをする子、サナギからチョウになる様子を石段にすわって図鑑を見てうなずきながら葉の辺りを探しているチームなど、一生懸命の微笑ましい風景が至るところに見られます。
「見てみて!」と固定鉄棒まで引っ張られていった時、両手を広げてピョンと鉄棒に飛びつくなり軽くくるりと前まわりをしたSちゃん。見事に軽やかだったので、「どこで練習したの?」と尋ねると、『カラオケでー』と無邪気に応えます。
「えっ、カラオケはマイクで唄うところでしょう?そこで鉄棒も練習できるの?」と聞くと、『そうよ』とこっくりうなずいていたので、今はそんなカラオケがあるのでしょうか。
また、グローブジャングルでも年少数名が遊んでいましたが、「しっかりおててを持ってね~」と言うと、そんなこと当然・・というように、三人がスイスイと一番てっぺんまで登っていきました。てっぺんの縦棒を持って勇ましく立つ三人を見て思わず私も上まで登っていきましたが、降りる時にも足場を確かめながら決して無理をせずゆっくり急がずに上手く手足を使えるので大変感心しました。
年中児で、一番高い鉄棒も手を伸ばして飛びつけるようになったFちゃんと鉄棒が得意気なTちゃんたちとは、続いて数名でとても楽しい鬼ごっこをしました。お砂場近くでは、出来たてのランチセットが届けられたり、サクラの実が山盛りのケーキを一緒に作りました。普段は大人しげな女の子が裸足で元気に走りまわる姿も目にし嬉しかったし、お友だちと様々に関わりを広げながらどの子もが力いっぱい遊び込んでいる尊い姿がありました。
つい最近、年長児の男の子たちが園長室の外で仲間内で虫探しをしている気配があり、そこにふと聞こえてきたため息混じりのツブヤキの声がありました。今も思い出す度に太郎先生と笑ってしまうのです。
『あ~~あ、ぼくは、ミミズになりたいなぁ~~。だって、ミミズって、切られても切られても生きていられるにゃろー』 (真剣モード)
これには何とも可笑しくて思わず吹き出してしまいました。まだほんの5歳児なのに、十分人生の厳しさ辛さを芯から分かっているかのようです。潰れてしまっても健気に生きているミミズを見て、偉いなぁすごいなぁ・・と思ったことがあったのかも知れません。
昨年、年長児の男の子数名と虫探しをしていた時にも、何だか忘れられないセリフがありました。数名で虫かご片手に草間を探していたのですが、
「なあ、○○ちゃんは大きくなったら何するう?」
「う~ん、だいがくかなあ?おとうさんみたいに・・。じゃあ△△ちゃんは~?」
「ぼくはなぁ、おとうさんがなぁ、これからはやっぱり、のうぎょう(農業)や、っていうんや~」
と、少し真面目な面もちでうつむき加減に振り返っているようでした。
女の子は案外現実的に目の前の遊びに夢中になっていますが、男の子は遊びの傍ら、早くも将来の使命を意識しているようでもあります。
だからこそ、幼児期~児童期には思いっきり遊び込んでほしいという気持ちになります。でも、そんな話を交わしつつも、ふと目の前に現れた昆虫に思いっきり無邪気に熱中できる切り替えのよさも持ち合わせていて、みんな将来が頼もしい子どもたちです。
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本日は、園内通信「お知らせ21」「お知らせ22」「お知らせ23」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ21」
◇ 短冊を入れる箱について
◇ PHP推薦図書のご案内
◇ おやまのミニミニ幼稚園のお知らせ
「お知らせ22」
◇保育参観について
「お知らせ23」
◇新型インフルエンザの対応について(2)

2009.05.18

5月18日(月) / バラ・オオカマキリの幼虫が産まれたよ・園内通信

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   <ハイブリッド ティー系ローズ>  バラ科  (学名など詳細不明)
今、ハニーサックルやテイカカズラなど、毎年咲く小さな花が満開で、周辺には甘く柔らかな香りが漂っています。
これは、5月になると咲いてくれるHybrid系のバラ。昔からお山の石垣の上にあるので調べることもしないまま、未だ名前もわかりません。昨年、すっかり刈り込んだにもかかわらず今年も多くの花を咲かせていたので、思わず朝のうちにカメラを向けました。
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5月は、バラが一番美しい季節ですね。お山の中には、現代のバラ品種の原種である野生バラの一つ「ロサ・ムルティフローラ(Rosa multiflora)(小さく白い小花が密集して咲く野イバラ)日本原産」も石垣から垂れるように咲いています。この種はお山の中の風景によく似合っていますが、先日、一乗寺の友人が可愛いこのバラが気に入ったので、一枝カットしてあげました。ご家庭のナチュラルガーデンにもよく映えそうです。
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   「オオカマキリの卵がかえったよ!」
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今年の冬に、Kちゃん(卒園児1年生)が園庭のツツジの辺りで見つけ、預けていったオオカマキリの卵のう。在園中は何度も確かめにきていましたが、寒い間は孵りません。
虫かごに入ったまま、最近まで特に変化はなかったのですが、先週末に1㎝あるかないかのこどもカマキリがいっぱいふ化して出てきていたのに気付きました。あまりに小さいので不鮮明ですが、体はとても柔らかそうです。固くなるまでには数日かかりますが、すぐに脱皮して1齢幼虫になったら、早速に草間のアブラムシなどを捕らえて食料にします。ですので、大方がふ化した頃に草の中に返してあげました。
これから脱皮を繰り返し、夏8月頃には成虫になり、秋には9㎝~10㎝もある大人オオカマキリになることでしょう。生き物が大好きだったKちゃん、今頃小学校でもいろんな生き物を見つけているのでしょう。
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本日は、園内通信「お知らせ20」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 園児名簿について
◇ 新型インフルエンザ当座の対応について

2009.05.07

5月7日(木) / クレマチス・樹木の手入れ・園内通信

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 <クレマチス>  キンポウゲ科  原産地 中国,日本,ヒマラヤ,北米
             学名 Clematis hybrida  別名 テッセン,カザグルマ
今日は一日中雨模様。そんな中ふと見ると、雨粒を受けながら紫色のクレマチスが今年も咲いていました。蔓が鉄のように強いことから、日本では別名を鉄線(テッセン)とも呼びます。今では、花の色や型も増えてきて品種は約200種にもなるようです。園芸品種として中には驚くほど華麗なものもあります。
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<樹木>
連休の数日をかけて、片石造園さんがお山の中の大きくなりすぎたスギやモミに梯子をかけて刈り込みをしたり、サクラの枯れた太い枝などをカットして下さいました。子どもたちが遊んでいるときに落っこちてきたら大変ですからと・・。
ソメイヨシノは寿命約百年、このお山のソメイヨシノもそろそろよいお年になるようです。それでも、毎春たくさんの新芽を出して花を咲かせてくれる元気なお山の樹木たち。
早朝より、木々の緑が光合成を始め新鮮な酸素を空気中に放出するので、お山の小鳥たちも早朝4時45分になると一斉に鳴き始めます。それはそれは賑やかな声です。今日のような雨の日は比較的静かですが、それでもウグイスは雨の中をしっかりと鳴き始め、一日中元気な声を響かせてくれます。
そんな自然営みに子どもたちの声が加わって、お山の中はいつも元気いっぱいです。
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本日は、園内通信「お知らせ16」「お知らせ17」「お知らせ18」「お知らせ19」【送りグループ変更届】【連絡カード】をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ16」
◇ 京都三大祭り休園について
「お知らせ17」
◇ 家庭訪問日程のお知らせ
「お知らせ18」
◇ 送りグループ変更について
◇ 夏用スモックご用意について
「お知らせ19」
◇ 第1回ふれあいサタデーのご案内

2009.04.30

4月30日(木) / ヤブヘビイチゴ・鯉のぼり・園内通信

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   <ヤブヘビイチゴ>  バラ科  原産地 日本・アジア南東部
                  学名 Duchesnea indica (Andr.) Focke
お散歩の途中にいろいろな野いちごを目にする時季です。ヘビイチゴもその一つですが、一口にヘビイチゴと言っても、多くの種類があります。オオヘビイチゴ,シロバナヘビイチゴ,ヒメヘビイチゴほかまだ数種類があり、花の色や食用になるならないはそれぞれ異なります。
これは五弁花のヤブヘビイチゴ。ヘビイチゴよりひとまわり大きめです。黄色で可愛らしい花をつけたあと実は赤く熟しますが(写真左/赤い果実)、食べても美味しくありません。数年前に勇気を出して試してみたら、やはり美味しくありませんでした。イチゴの種類では、白やピンク色の花をつけるものは果実も甘く食用になるものが多いです。ですからヘビイチゴの中でも、シロバナヘビイチゴやエゾヘビイチゴのように白花をつける種類は、実も甘く食用になります。これはなぜでしょうね?
では、なぜヘビイチゴという名がついたのでしょう?ヘビが出そうな草むらなどに生えているのでそんな名前がつけられたのでしょうか。まさかヘビはイチゴを食べないでしょうから・・・。
今、お山の中には、クサイチゴの白い花も、あちこちに咲いています。クサイチゴの実がたくさん採れたら、ジャムにすると美味しいです。
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お天気のよい日が続きます。今朝子どもたちの登園前に、お庭の空高くに鯉のぼりを上げました。縄を引くキュルキュル・・という音とともに空へ上ってゆく鯉のぼりを眺めていると、去年のことをついこの前のことのように思い出しました。
風を吸い込んで東へ西へ気持ちよさそうに泳いでいる鯉のぼりを眺めながら、今日も子どもたちは力いっぱいそれぞれの遊びに取り組んでいました。
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本日は、園内通信「お知らせ14」「お知らせ15」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ14」
◇ 出席カードお預かりについて
◇ 月末お持ち帰りの印刷物について
◇ 幼稚園児総合保障制度に関して  
「お知らせ15」
◇ 家庭訪問について

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