2008.09.22

9月22日(月) / ニラの花・園内通信

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      <韮(にら)>  ユリ科   原産地 東南アジア
                 学名 Allium tuberosum Rottl.
ニラの花が咲いていました。葉からぐんと伸びた花はたくさんの小さな花の集まりで、中に茶色い虫がとまっているのが見えます。花ニラとニラは、また別の種類になります。
ニラの葉はご存じのように、卵とじ,にらまんじゅう,お手製餃子の具などのお料理に使います。
匂いの成分アリシンが強いですが、大変青々とした葉はビタミン,ミネラル,カロチンがとても豊富で、疲労回復や風邪予防には欠かせません。
私の場合、熱したオリーブオイルにまずガーリックを入れ、たっぷりのニラとほうれん草や小松菜,白ねぎ,人参,木くらげ等のきのこ類に、予めよく火を通した新鮮な牛レバーか豚レバー(ヘム鉄,ビタミンB摂取のため)を合わせ、中華風に味つけをしていただきます。
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本日は、園内通信「お知らせ45」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 母子競技について
◇ 役員・誘導係再募集について

2008.09.19

9月19日(金) /ヤマハギ・園内通信

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 <山萩> マメ科  原産地 日本,中国,朝鮮半島
        学名 Lespedeza bicolor Turcz.  別名 エゾヤマハギ 
朝、萩の花の間から、元気にお山に上がってくる子どもたちが見えかくれします。
萩は、すすき,葛,撫子,女郎花,藤袴,桔梗とともに秋の七草の一つで、一つずつの花はとても小さくチョウがハネを広げたような形ですが、株になって垂れ下がるように咲いて、秋風に揺れる様子などは大変趣があります。
この時季にいただく「おはぎ」は、この萩の花が広がって咲くところが小豆が散らばった様子に似ているところから「萩のもち」、「おはぎ」という名前がついたそうです。
また、萩の花と言えば、「出町柳駅」を下がった東側の常林寺は「萩の寺」として有名です。ピンクや白の萩が境内一面に咲く様子はなかなか見事です。
少し遠方になりますが、奈良の百豪寺の萩も大変素晴らしいです。いま時分から9月一杯くらいは咲いているでしょうか。娘の小さな頃に、彼岸花が咲く山辺の道を、随分歩きながらようやく辿り着いたお寺でした。とても懐かしく思い出します。
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日中の園内は、あちらこちらから運動会のお遊戯曲が流れ、クラス毎にまたは学年合同で、毎日子どもたちは各種目の練習に励んでいます。
本日の「お知らせ43」で運動会保護者役員,誘導係のご協力のお願い、「お知らせ44」で各競技のご案内をさせていただきました。どうぞ皆さま奮ってご参加下さいますようお待ちしております。

2008.09.10

9月10日(水) / コナラの若いドングリ・ハンミョウ・園内通信

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   <コナラ> ブナ科  原産地 日本,朝鮮半島
           学名 Quercus serrata Thunb. ex. Muuray
9月に入ったお山の中は、いろいろなドングリの実がしっかりとふくらんできています。これは、ことりぐみの横にあるコナラ。熟すにつれて茶色くなります。
木の下に落ちていた帽子つきドングリを、早速見つけて手にする子もいます。
昔の人は、ドングリの実を、アク抜きをして食べていました。コナラの木は、薪や炭にしたり、シイタケ菌をうえつけるホダ木にも使われています。
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   <ハンミョウ>  別名 道おしえ
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           学名 Cicindela chinensis japonica
毎年、夏休みになると出現し、お山の石段を先へ先へと誘導してくれるのは「ハンミョウ」。別名を道おしえと言うように、人間の歩く前を、飛びながらこまめに移動するのがユニークな昆虫。
夏休み後、園内のあちこちにいくつもの小さな穴が出来ているのに気づいた子は、「これは、きっとハンミョウの幼虫が成虫になって出てきた穴だよ」と目星をつけています。
とても動きが速い昆虫ですから、容易には捕まえられません。虫かごのフタをとって追いかけたり、帽子の中にハンミョウを捕まえたりしながら、キラキラ光るメタリックの体を観察します。
私の小さな頃、夏に修学院の赤山神社の境内に行くと、砂地にたくさんのハンミョウがキラキラと光りながら動いているシーンをよく見ましたが、今はどうなのでしょうね。懐かしい思い出です。
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本日は、園内通信「お知らせ42」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 平成20年度私立幼稚園保育料軽減補助について
◇ 写真代について
◇ お忘れ物のお知らせ

2008.09.05

9月5日(金) / 落ちてきた青柿・園内通信

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         <柿> カキノキ科  原産地 日本,中国
               学名 Diospyros kaki L
お山の道を歩いていると、目の前にいきなり何かがぽとんと落ちてくることがあります。ミカン,木の実などさまざまです。
つい先日目の前に落ちてきたのは、少し色づいた青柿でした。この種は、橙色の実になってから吊しておくと甘くなる渋柿ですが、見上げるとすでにたくさんの実がたわわになっていました。近くの栗の木も、すでに大きくなった実をたくさんつけています。
自然によって生かされている私たちは、こうして季節の移ろい、深まりを思う時、「昨日、今日を元気に生きられた、また明日も元気に生きていける」という確かな実感をもち、心から嬉しくまた有り難く思えるものではないでしょうか。体の具合のよくない時などは尚更のこと、目の前にある当たり前の自然を見て生きていられることに感謝したい気持ちで一杯になります。
一方子どもたちは、朝から青や緑の小さな実を手の平いっぱいに握っています。とんがり帽子のついたクスの実をあっちにもこっちにも見つけ、喜々として集めている姿はとても幸せそうです。
昨日は、美しいピカピカのタマムシが目の前のサクラの木に羽を広げて飛んできて、登っていく様子をちょうど集まっていた子どもたちと見守る時間もありました。その様子を最後までしっかりと見つめていた子は、「ずっと向こうの一番高い竹の木の上まで飛んで行ったよ」と教えてくれました。草間でバッタやカマキリと戯れる姿も見られます。
運動会の練習も徐々に進んでいます。お庭遊びでは、夏の名残のツクツクボウシの声を背に、夏から変化しつつある自然に触れられる楽しい9月になればと願っています。
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本日は、園内通信「お知らせ41」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 一昨日の保護者会の内容について
◇ 園児の住所等変更のお知らせ
◇ 北白川幼稚園バレーボール部からのお知らせ

2008.09.01

9月1日(月) / 野葡萄とアオドウガネ・園内通信

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  <ノブドウ(野葡萄)>  ブドウ科  原産地 日本
                  学名  Ampelopsis brevipedunculata (Maxim.)
                      Trautv. var. heterophylla (Thunb.) Hara
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                           <アオドウガネ>
夏の最中にも葉が繁り、美しい青,紫,白など多彩に色づけされた果実をつけるのは蔓性の「ノブドウ」。ところが、今夏はお山にコガネムシ類が非常に多く繁殖し、サクラの葉でもエノキの葉でも、またこのノブドウの葉でも「なんでも食べるの?」と聞きたくなるほどたくさんいて葉をかじる音が聞こえてきそうでした。
上のコガネムシ科の「アオドウガネ」は、ノブドウの実を食べていました。実の中に産卵した場合には、果実が大きくなって赤くなり「虫えい」をつくります。
ヤマブドウと違い、ノブドウの実は食べられません。観賞用ですね。
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子どもたちの元気な笑顔がいっぱいに戻ってきた園内でした。今日は始業式後はすぐに降園しますが、明日からはお弁当も始まります。2学期も元気いっぱいで過ごしましょう。
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また本日は、午後2時~第1回入園説明会を行います(第2回は9月10日(水)午後2時~です)。後半は体験入園も行いますで、お子さん同伴でお越し下さい。なお、本日の各新聞折り込み広告に「入園募集及び入園説明会のお知らせ」が入る手筈でしたが、業者さんの大きな手違いが発生しました。広告が入っていないことのお問い合わせもいただいております。来春入園ご検討の方には誠に申し訳ございませんが、本日午後2時~、または10日午後2時~、お繰り合わせの上ご来園下さいますようお待ち申し上げております。
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本日は、園内通信「お知らせ38」「お知らせ39」「お知らせ40」(ふれあい秋祭りご案内)、他グループ変更届,連絡カードをお持ち帰りいただきましたのでお確かめ下さい。

2008.07.14

7月14日(月) / ヤブカンゾウ・園内通信

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         <薮萱草(ヤブカンゾウ)> ユリ科 中国原産
         学名 Hemerocallis fulva L. var. kwanso Regel
         別名 オニカンゾウ,アキノワスレグサ
今年は、例年よりも少し早めに咲きそろった「ヤブカンゾウ」。キツネノカミソリとともに、橙色がとても鮮やかな花です。中華材料店ではこの花のつぼみを乾燥した金針菜(きんしんさい)がありますが、水で戻してスープに入れると美味しいです。葉も食べられて、根は生薬として用いられます。和歌の中では、夏の季語(忘れ草)として登場します。
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本日は、園内通信「お知らせ37」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 夏期保育のスケジュールについて
◇ 2学期始業式日程
◇ 年長児で行った俳句について
◇ 園児募集業務(願書お渡し,募集ポスター掲示,新聞折り込み広告等)は、
   9月1日~、願書受付は10月1日~です。
◇ 夏休み中のおやくそく

2008.07.11

7月11日(金)  / キツネノカミソリ・オオセンチコガネ・園内通信

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      <キツネノカミソリ>  ヒガンバナ科  日本原産
                     学名 Lycoris sanguinea Maxim
毎年今頃になると、山のあちらこちらで咲いているのは「キツネノカミソリ」。春先にのびる細長く白っぽい葉が、キツネの剃刀(かみそり)のようだと言うのが名前の由来だそうです。キツネの・・というのは、花がとても艶やかで、キツネの色のようだということでしょうか。
学名のLycoris(リコリス)はギリシャ神話に出てくる女神の名前で、花の色がとても美しいところから由来します。園芸店では、リコリスの名前で売られています。
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        <オオセンチコガネ>  学名 Phelotrupes auratus
夏の園内では、クロアゲハ,アカタテハなどのチョウが飛び、ノコギリクワガタ(今年は多い),オニクワガタ,チビクワガタ,ゴマフカミキリ,コフキコガネなどなど、たくさんの種類の昆虫に遭遇します。子どもたちとは、次はきれいなタマムシが来ないかなあ・・!シロスジカミキリがいないかなあ・・などと話をしながら、お庭に出て色んな昆虫に出会えるのが楽しみです。
今朝、子どもたちの登園時に、今年初めて現れたこの「オオセンチコガネ」はコガネムシの仲間。私たちの目の前を勢いよく飛びまわり、大きく円を描きながら第3園舎にすんなり入って行ったのを見て、後を追いかけたUくんが捕まえました。センチコガネより少し大きく、赤,緑,るり色の三色がありますが、これは赤色メタリックのタイプのオオセンチコガネ。キラキラして美しいです。
  『せんせい、これ明日まで預かってくれる?』
  「明日って幼稚園あったっけ?」
  『あ、お休みだ・・、じゃあ、月曜日まで?』
  「わかった。じゃあ、月曜日に見てまた逃がしてあげようね」
  『エサ入れてあげといてな!』
  「何を入れたらいい?」
  『フンムシやし、フンやなあ。』
  「何のフンを入れる?」
  『さっきの鳥のフンにしよっか!』
  「そ、そうやね(^^;)」
フンはやめにして、フンのような土のかたまりを探して飼育ケースに入れたら、早速土を相手に何やら取り組んでいる様子。昆虫ゼリーを入れてみたら、すぐさま体ごとカップの中に入ってもう出てきません。キノコも食べるそうなので、また入れてみよう。
数年前の冬、子どもたちが捕まえた土入りのセンチコガネが入っていたケースの中身を取り出したところ、中から小さな丸い土の塊(土まゆ)が数個でてきました。何だろう?と不思議に思いつつ、土と一緒に元に戻してそのままそっとしておいたら、初夏になって中から成虫のセンチコガネが二匹出てきました。フン虫*の仲間なので、フンで土まゆを作り中に卵を産みつけ、中で幼虫~サナギになり羽化したのでしょう。土まゆには、小さな穴が開いていました。
{*フン虫・・・動物のフンに集まりフンで土まゆをつくって中に卵を産む。ふ化した幼虫はフンを食べて大きくなる。辺りのフンのお掃除をしてくれる、有り難い昆虫。}
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本日は、園内通信「お知らせ36」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 尿検査,ぎょう虫検査の結果報告
◇ 京都市就園奨励費について
◇ 1学期生活発表会ビデオお持ち帰りについて

2008.07.07

7月7日(月) / ブッドレア・園内通信

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             <ブッドレア>  フジウツギ科
             学名 Buddleja davidii Franch.
ほしぐみの前に、枝を大きく広げて咲いているブッドレアはチョウが大好きな花。イギリスではバタフライブッシュと呼ばれますが、この花が咲き出すといよいよ本格的な夏がやってきます。
穂状に咲いた花はよい香りがして、アゲハ,クロアゲハ,アカタテハ,オオスカシバ(昼間に飛ぶスズメガの仲間),ハチなどの憩いの場所となっています。どこからとなく、いろんなチョウが集まってくるから不思議です。ほかに、薄紫,ピンク,白,黄色などがあります。
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本日は、園内通信「お知らせ34」「お知らせ35」(別紙、生活発表会ビデオ申込書)をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ34」
◇ 祇園祭の日の保育について
◇ 1学期生活発表会ビデオ申し込みについて
◇ 保育で描いた絵について
◇ 「福音館夏の本」について
◇ 「お誕生ありがとう運動について」
◇ 「就園奨励費について」
◇ 1学期終了式について
◇ チラシ類お持ち帰りについて
「お知らせ35」
◇ 就園奨励費について

2008.06.30

6月30日(月) / アジサイ・セミの幼虫,ノコギリカミキリ・園内通信

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  <紫陽花> アジサイ科   原産地 日本 
  学名 Hydrangea macrophylla (Thunb. ex Murray) Ser. f. macrophylla
これはアジサイでも、ブルーがかったもの。土壌が酸性の場合土の中のアルミニウムがとけ出すので、花色がブルーになるようです。日本の土壌はもともと酸性気味のため、アジサイと言えばこの色が多いイメージがあります。土壌がアルカリ性に傾くと、ピンクから赤みがかった色になります。リトマス紙の反応と逆ですね。
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   <アブラゼミの幼虫> 学名 Graptopsaltria nigrofuscata
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もうすぐセミの鳴き声が響く夏がやってきます。これは、石の下にそっといて、
地上へ出て羽化する時期を待っているアブラゼミの終齢幼虫。
枯れ枝などに産み付けられた卵は翌年の梅雨の頃にふ化し、幼虫は土に
もぐり、木の根からしるを吸って大きくなります。
卵期間が1年、幼虫期間が4~6年、成虫になるまでにとても長い時間が必要
です。
      <ノコギリカミキリ> 学名 Prionus insularis
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6月半ばより、子どもたちがお山の中でよく見つけるのは「ノコギリカミキリ」。
これは体も大きく、触角の部分が鋸の刃のようにギザギザになっているのが特徴。
力が強く大変元気に動き回り、大顎が発達しているので噛まれるととても痛い。
「気をつけて」と声をかけるが、体の両脇をしっかりと掴んで平気でつかまえる子ども
たちもすごい。
夜行性なので、夜には家の灯火に向かって飛んでくる。夜中に賑やかな音をたてて
飛び回るので、羽音でつい目を覚ましてしまうほど。しかし、日中にかけても活動して
いるので、よほど元気なのだろう。羨ましい限り。
幼虫は針葉樹の根や切り株を食べて育ち、数年かかって成虫になる。
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本日は、園内通信「お知らせ32」「お知らせ33」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ32」(年長児用)
◇ 月ぐみ水泳教室について
◇ 月ぐみ視力検査について
「お知らせ33」
◇ 尿検査,ぎょう虫検査について

2008.06.27

6月27日(金) / カシワバアジサイ・園内通信

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   <柏葉紫陽花>  アジサイ科(ユキノシタ科)  原産地 北アメリカ
                学名 Hydrangea quercifolia Bartr.
淡い黄緑色をした円錐状の花穂をつける頃から楽しませてくれるアジサイは、八重咲き品種の「カシワバアジサイ」。鉢植えから地面におろしたら、株が大分大きくなりました。葉の形が一般のアジサイとは異なり、柏の葉に似ているのがこの名の由来。本来、アジサイは日本原産種ですが、この種は北アメリカ原産で、テネシー州~フロリダ州、ミシシッピ川周辺で多く自生しているそうです。
1700年代に、アメリカの植物学者ジョン・バートラム親子よって発見されたという花。
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本日は、園内通信「お知らせ31」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 1学期生活発表会のお知らせ
◇ 左京地区バレーボール大会の結果報告

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