2008.01.29

1月29日(火) / クスノキの果実・園内通信

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  <クスノキの果実>  クスノキ科  原産地 中国,日本  別名 クス  
                 学名 Cinnamomum camphora (L.) Presl
お山の奥には何本かのクスノキの大木がありますが、園内には木馬の上とゆきぐみクラスの上に木があります。クスノキは4月に白い花が咲き、11月~冬の間に濃い紫色を帯びた黒い実が熟し、毎日ポツリポツリと落ちてきます。登園した子どもたちの小さな手の平には、いくつかのクスの実が大事そうににぎられていることがあります。
クスノキの葉や実は、手で擦るとよい香りがし、お料理の香りづけに使うローリエ(月桂樹)やシナモンと同じく、クスノキ科の仲間です。一般には、神社の境内や街路樹に植えられたり、樟脳の原料でもあり防虫効果があるために、仏像,木魚,家具などに使用されます。
むかし、くす玉鉄砲という細い竹筒で鉄砲をつくり、玉のかわりにクスの実を入れて飛ばす昔あそびがあったそうです。私の小さな頃は、プラスチックのおもちゃの鉄砲だったので、鉄砲玉がなくなったときに、近くにある植物の実を入れて飛ばしました。柔らかいネズミモチの実を入れたら、実が中に詰まってしまったことを思い出しました。
クスノキの果実は、スズメやヒヨドリ,カラスの好物、春の柔らかな葉は、アオスジアゲハの幼虫の大好物です。
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本日は、園内通信「お知らせ79」をお持ち帰りいだきました。
内容は、
◇ 節分の豆まきのこと
◇ おやまのミニミニ幼稚園(2月,3月)のご案内
◇ 小学校入学説明会及び半日入学の日のお帰りについて(年長児)
◇ 健康に関するお知らせ

2008.01.24

1月24日(木) / センリョウ・園内通信

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  <センリョウ(千両)の果実>  センリョウ科  原産 日本,中国,インド
                     学名 Sarcandra glabra (Thunb.) Nakai
この赤い実は、お正月のお飾りに欠かせない「センリョウ」の果実。一年で最も寒さの厳しいこの大寒の中、昨年11月からお正月を経てこうしてしっかりと赤い実をつけています。
ふと横を見れば、沈丁花(ジンチョウゲ)も目に入ります。季節を忘れることなく、今年もきちんと咲く準備をしているのです。嬉しくなるとともに、植物は本当に偉いなあと思います。
同じくセンリョウで、黄色の実が成るものに「キミノセンリョウ」があります。
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午前中から、雪が降ったりやんだりの風の冷たい一日でしたが、子どもたちは元気に登園しています。雪の舞う中も、お当番さんが行き交い、また、園内のお手製郵便ポストへ“おてがみごっこ”のお手紙を投函しにいく、嬉しい笑顔が溢れています。
今週より、いよいよ2月末の生活発表会に向けて、年少児はおゆうぎ、年中児はリズムバンド、年長児は劇のお稽古に入りました。始めは多少の戸惑いがあっても、毎日少しずつ繰り返し続けていくことで楽しくなり、クラスの絆も一段と深まっていくことでしょう。子どもたちの頑張りの日々を、保護者の皆さまとともに励まし応援したいと思います。
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本日は、園内通信「お知らせ78」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 保護者会のまとめ
◇ 卒園記念品について
◇ 名作おやこ映画会のチケットについて
◇ お忘れの物のご連絡

2008.01.17

1月17日(木) / ナンテンの果実・雪がふったよ!・園内通信

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    <南天(ナンテン)の果実>  メギ科  原産 日本,中国,インド
                       学名 Nandina domestica Thunb.
学名の「Nandina」は、日本語のナンテンが語源で、「domestica」は国内の、の意味から、このナンテンもマンリョウ,センリョウなどと同じく、日本古来の「古典園芸植物」の一つです。学名の後ろには必ず命名者の名前が記載してありますが、この場合のThunb.は、スウェーデンの植物学者ツンベリー(C.P.Thunberg)となります。名前を簡略化した最後には、必ずピリオドをつけるのがルールです。
植物は、和名,英名などさまざまな呼び方をしていますが、本来はラテン語で表記するのが世界共通のルール(国際植物命名規約)となっています。海外の園芸店では、植物は学名で表記されているのがほとんどのようです。この学名を見ると、属名,種名などが分類して表されており、そこから学ぶことは多々あります。
ところでナンテンは、玄関まわりや庭木として植えられることが多いのですが、それはナンテンという音が「難を転ずる」と言い換えられて、縁起のよい木として重宝されているためでしょう。
このお山では、冬によく目に入る赤い果実を鳥が好んで食べるためか、山のあちらこちらで今も実がたわわに成っています。そう言えば、今朝も幾種類もの小鳥たちが、とても賑やかに木々の間を飛び交っていました。
果実は、“南天のどあめ”にもあるように、乾燥したものを咳止め薬として使用し、また、葉には健胃,解熱,殺菌などの作用があるので生薬として利用されています。小さい頃、母がお赤飯の上には必ず庭のナンテンの葉を飾っていたのを思い出します。
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【雪がふるふる】
朝からうっすら雪景色・・かと思ったら、子どもたちがお山に到着した頃から、どんどん雪が降り出してきました。早速、積もった雪を集めて雪のボールをつくったり、お洋服についた雪をじっと観察していたり、まだ背中のおかばんをかけたまま、思わず一番高いアスレチックの上までいって今年初めての雪空を眺める子どもたちの姿がありました。雪が大好きな子どもたちです。いつか、お庭で雪合戦ができるくらい降るといいね!
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 ほら、てぶくろがこんなになった       いっぱいふってきてるよ!       
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   ここにも雪がつもってる       ちいさな雪だるまが出来上がり!
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 Fちゃんたら !! お口にはいるかな   雪のお花が咲いたよ、と言うTくん
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本日は、園内通信「お知らせ77」をお持ち帰りいだきました。
内容は、
◇ 保護者会について
◇ 2学期保育写真展示のお知らせ
◇ 就園奨励費について
◇ 休園のお友だちのお知らせ
◇ かいが展のご案内
◇ 健康に関するお知らせ

2008.01.11

1月11日(金) / ピンクザクロの果実・園内通信

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  <石榴(ざくろ)>  ザクロ科  学名 Punica granatum L.
               英名 pomegranate   原産地 ペルシャ(現イラン)
もともとザクロは、昼夜の温度差がある砂漠地帯の国イランで育ちました。砂漠の強い太陽を浴びて、長く乾燥した秋を越し、厳しい冬の寒さで害虫がつくこともないために、完全に無農薬の甘味あふれる食用ザクロができるので、イランでは「生命の果実」として食用や生薬に大事に利用されています。
やがて地中海沿岸へ、そしてヨーロッパにも広がり、日本にはシルクロードを通って平安時代に入ってきました。日本のザクロは食用よりも観賞用として植えられることが多く、6月頃から夏の間に咲く赤い花がとても目をひきます。9月~10月にはザクロ独特の小さな果実が成り、冬1月頃には実がざっくりと割れて中の赤い種がのぞくほどになります。
ザクロで思い出すのは、小さい頃からずっと一緒だった幼なじみの友だちの家の庭で、夢中になって遊んでいたときに見える夕陽に照らされたザクロの木でした。夏には赤オレンジ色の花が、冬の最中にはかじかむ手を擦りながら、ボール遊びで空を見上げたときに、赤く実ったザクロの果実がよく目に入ったものです。
このザクロを見つめつつ、そんな遠い昔に思いを馳せていると、その時、友だちと話していた内容までが色鮮やかに思い出されて来るのです。
真っ暗になるまで遊んでいた頃が、本当に懐かしいです。
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3学期が始まり、早1週間が過ぎました。各クラスでは、冬休みの楽しかった思い出を絵を描いたり、昔あそびの独楽回し、福笑い、けん玉などに挑戦しています。外遊びでは、思い思いの遊びに思いっきり取り組む子どもたちの声が響いています。
今日、年中児の一人が、「せんせい、とんだよ!とんだよ!」と大喜びの声をあげて呼びにきました。手には手作りの凧を持っていて大変得意気です。どこまでもついてきてくれる自分だけのお手製凧を、頭の上から引っ張りながら園庭まで勢いよく走っていきました。
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本日は、園内通信「お知らせ76」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 第7回ふれあいサタデーのご案内
   -親子で昔あそびを楽しもう!-
   (竹馬,けん玉,独楽,お手玉,竹ぽっくり,羽子板,おはじきetc.)
   奮ってご参加下さい。

2008.01.07

1月7日(月) 干支ねずみとサルトリイバラの実・園内通信

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   <サルトリイバラ> サルトリイバラ科  学名 Smilax china L.
「あけましておめでとうございます。」
今年は干支の筆頭のネズミ年です。ネズミと言えば・・・小さい頃にテレビでやっていたイタリアの人形劇「トッポ・ジージョ」が懐かしい、また、今年いただいた年賀状にもよく登場していたディズニーのミッキーマウス、そして身近なのはパソコンのマウス!、昔、お祭りで連れて帰ってきて飼っていたのは白いハツカネズミだったなぁ・・と、いくつかが思い浮かんできます。
ネズミは大黒天の使いで、富をもたらし、子孫繁栄を導き、家を守ると言われます。ネズミにあやかり、皆さまの今年一年が幸多く、健康で元気にこまめに動き回れる年になりますよう願っています。
いよいよ昨日より寒の入りとなり、2月の節分までのほぼ1ケ月間は、1年で一番厳しい寒さを迎えます。今週末くらいから冬型の寒さが戻ってくる模様です。睡眠をしっかりとり、温かいスープなどで体を冷やさないよう注意したいものです。
また今日1月7日は、春の七草粥をいただく日。お正月からのご馳走で疲れた胃を休めたり、若草の芽をいただいて新しい生命力を身につけようと願うものです。七草は、せり,なずな,ごぎょう,はこべら,ほとけのざ,すずな(かぶ),すずしろ(大根)の七つ。今朝、このお山をざっと見回したところ、はこべはまだ芽吹いていないし、ようやく芽を出した「ごぎょう(母子草)」くらいしか見当たりませんでした。
七草でなくても、春菊,ラディッシュ,かいわれ大根,ゆずの千切りなどを使ってお母さんオリジナルのお粥を作られてもよいですね。私は、無農薬の大根葉が手に入ったら、細かく刻んでちりめんじゃことごま油で炒め、七味唐辛子,お醤油で味付けしたものを、白粥にトッピングしていただいたりもします。
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           【“The Animals” 村田 肇一氏作】
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                     <陶の動物たち・アフリカシリーズ>
園長室の玄関内に昔から飾っている陶器の動物たちがいます。とても愛らしくて私も気に入っています。よくお尋ねをいただきますのでここでご紹介しますと、上の写真のネズミも同じく、これは村田肇一さんという作家さんの作品です。このネズミを昨年ある所で見つけたとき、一目でこの方のものだとわかり仲間に迎え入れました。
干支の動物たちも作っておられるとのこと、毎年一つずつ集めていくのも楽しいかも知れません。
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本日は、園内通信「お知らせ75」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ ごあいさつ
◇ お弁当,カプラ教室,ひねもす教室開始日。各課外教室開始日のお知らせ
◇ 1月分保育料の取り扱いについて
◇ 園児名簿関連のお知らせ

2007.12.17

12月17日(月) / クリスマスホーリー・サンタさんがきたよ!・園内通信

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 <セイヨウヒイラギ>(西洋柊)  別名 クリスマスホーリー  モチノキ科
                      学名 Ilex aquifolium L.
                      原産地 地中海~西アジア
赤い実をつけたクリスマスホーリーは、モミの木やドイツトウヒとともにクリスマスにはお馴染みの木の一つ。クリスマスカードにもよく描かれており、ヨーロッパでは神聖な木とされこの木を魔除けに玄関に飾ったり、またお料理のお皿に添えたりします。緑の葉と赤い実が、子どもの頃のクリスマスケーキには必ず飾られていたものです。
また、ひいらぎと言えば口ずさむ歌に、「ひいらぎかざろう」(賛美歌[第二編129])があります。
   ひいらぎかざろう ファララララ ラ ラララ
   はれぎにきかえて ファララララ ラ ラララ
   カロルをうたおう ファララ ラララ ラララ
   たのしいこのとき ファララララ ラ ラララ
あちこちで歌われているので、多分聞き覚えがおありでしょう。
もうすぐクリスマス!先週末のお昼頃、山の上から西に広がる街の景色を臨みながら、「サンタさん、きてくれるかなあ?きてくれたらいいなあ」と呟いていたのは年中児のTちゃん。みんなみんな、憧れのサンタさんをずっと心待ちにしていたのです。すると、今日の11時頃のこと・・・。
“シャン シャン シャン”と鈴の音を鳴らし、トナカイの引くソリにのった大きなサンタさんが、お山のてっぺんに降り立ちました。手に、子どもたちへのプレゼントで大きくふくれた白い袋を抱えてお山を下りてこられました。
そしてそれぞれのお部屋で過ごしている子どもたちの所へ、『メリークリスマス!』と、低くしわがれた声で扉をノックして入ってこられたので、子どもたちはみんなびっくりおおよろこび!! 一つ一つの園舎をまわり、そして最後には園長室にも来られました。
あまりに大きな体なので、玄関の扉がこわれるかと思ったほどです。そして、園内のアナウンスで園長先生に紹介された後、直接マイクで子どもたちへのメッセージを届けてくださいました。間もなく、サンタさんは、園長先生と私とりょうま先生が見送る中、急ぎ足で園をあとにされました。
子どもたちが、サンタさんからのプレゼントを先生と一緒に開けて見ていた頃、多忙なサンタさんは、再びてっぺんに停めていたソリに乗り、鈴の音とともに空高く見えなくなりました。
「サンタさん!ありがとう~!」と、各お部屋から駆け出してきた子どもたちの声が園内にこだましたちょうどその時、青い空高くにピカッと光るものが見えました。きっと、子どもたちの声がサンタさんに届いたのに違いありません・・・・・
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   『ここは、たくさんお部屋があるぞ。よしよし、つぎはどのお部屋に行こうかな? 』
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 <たんぽぽぐみ園舎へ>    <ちゅーりっぷぐみ園舎へ>     <月ぐみ園舎へ>
あと一週間でメリークリスマスがやってきます。よい子にしていたら、みんなのお家にもサンタさんがきっときてくださることでしょう。
どうぞ、子どもたちの夢が叶いますように!!
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本日は、園内通信「お知らせ74」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 冬休み期間と3学期始業式について
◇ 3学期お弁当スタート日について
◇ カプラ教室スタート日について
◇ 1月分保育料について *学期末手提げ袋のお持たせのお願い
                  *暖房費未納について
◇ 休園,退園(ご家庭のご都合により)のお友だちのお知らせ
◇ 月ぐみ園児が2学期に覚えられた俳句
◇ 園HPについて
◇ ごあいさつ

2007.12.13

12月13日(木) / マンリョウの果実・ジャポニスム展・ツチグリを見つけたよ・園内通信

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      <万両>   ヤブコウジ科  原産 日本 
               学名 Ardisia crenata Sims
フユイチゴが一面に広がる中に、また一段と赤く艶やかな実を成らせるのは「マンリョウ」の果実。同じく、新年用の生け花によく使われる「千両(センリョウ)」に比べて、葉の下に沢山の実が垂れ下がるように密に成るのが特徴。
センリョウは、葉の上に実が成るため鳥に食べられやすく、マンリョウは下に成るので長い間実が残る、という縁起を担いで名付けられた名のようです。加えてマンリョウは実が重く垂れ下がるからとも言われています。
何と、ほかに百両,十両と名付けられた植物もあるのです。同じく赤い実をつけますが、実の数が、センリョウ・マンリョウより確かに少ないようです。特に十両の実はあっさりと成っています。でも、何とも言えない名付け方ですね。
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【 ジャポニスム展 】
上の「マンリョウ」も日本原産の植物の一つですが、もともと日本の自然には自生植物の種類が多く、ツバキ,サクラ,カエデ,キク,アジサイ,ノイバラ,ユリなどをはじめとする日本原産の古典草花,古典植物が大変豊富にありました。それらは、江戸~明治時代に来日したシーボルト(日本の植物研究の末、『フロラ・ヤポニカ』を完成)らにより、日本原産約2000種類の植物が海外に渡りました。現在、世界中で愛好されている多くのバラやアジサイなどに、日本原産の花を原種として品種改良された花が大変多く見られます。
一方、日本の植物は国内でも大切に育種され、当時の江戸,明治時代の美術工芸品の中に豊かな色彩で自然描写がなされる対象となっていました。欧米の美術家・工芸家は、またそれらにも心を魅了され影響を受けたために、欧米当地ではジャポニスムの新しい芸術が誕生することとなりました。
そうした流れで1850年代後半から1910年頃にかけて作り出された、欧米の美術作品に見られる日本の美意識“ジャポニスム”は、テーブルウエアやインテリアなどの生活工芸品の中で、“ジャポニスム工芸”として愛好され、ミントン,ウエッジウッド,ロイヤルコペンハーゲンなどの陶磁器、ほか銀器,ガラス製品の中にも、洗練された美しいジャポニスムの装飾が取り入れられたほどでした。
先日、信楽焼で有名な滋賀県信楽(滋賀県立 陶芸の森)で、ジャポニスム当時の欧米各国の陶磁器ブランドが製作した、素晴らしいアンティークコレクション展覧会<ジャポニスムのテーブルウエア>があり、日本の美を観賞する嬉しい機会がありました。私事ではありますが、その美術品には大変心が踊り、その細工,絵柄の素晴らしさに感動しました。現代の陶磁器製品とは全く異なる、当時のヨーロッパのクラフトマンシップが見事に表現された200点を越えるコレクション展覧会でした。アンティーク陶磁器がお好きな方は、是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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【子どもたちのすきなツチグリって何かな?】
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     <ツチグリ>  ツチグリ科  学名 Astraeus hygrometricus
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  園内の、あちらこちらに見られるツチグリ どこにあるかわかるかな?
森の中の神秘的な美しさにふれる楽しみの一つに「きのこさがし」がありますが、これはこの瓜生山周辺の森で出会えるきのこの一つで「ツチグリ」と言います。とても珍しいこのツチグリは、今では園内の子どもたちには周知のきのこになっています。
小さな球形の幼菌が土の中から顔を出していたり、すでに成菌になって星形に開いているものもあります。球状の袋は先が小さく開孔して胞子を出します。よく晴れた日などは、子どもたちが袋をシュッシュッと摘んで、胞子のけむりをフワッ~と立ち上らせては楽しんでいます。
今朝も、到着した第5グループの子どもたちは、「あっちにも、ほら、ここにもあるよ!」と次々に見つけてはしばらく観察をしていました。
また、お昼前には、ツチグリの生えている近くを、ビニール袋を持った男の子が目に見えぬ速さで通り過ぎましたが、中には茶色く開いた山ほどのツチグリが沢山入っていました!
年中児Kちゃんは、何しろ好奇心旺盛で元気な男の子、むかご(ヤマノイモ)でもアキグミでもフユイチゴでも、何でも一通りは試してみています。
ツチグリは、お母さんに作ってもらうソーセージのタコみたいな形をしているからか、とにかく子どもたちが面白いなあと思うきのこなのでしょう。そう言えば、年長児の男の子で、「バクダンキノコ」と呼んでいた子もいましたよ。
本来は、初夏から秋にかけてよく見られるのですが、今年は暖かいためか、ここ数日できのこの子どもたちもたくさん顔を出したようです。食用きのこですが、お山にできるアミガサタケ(お肉料理のつけ合わせ)やキヌガサタケ(スープ)のように、まだレストランのお料理でお目にかかったことはありません。そのうち何処かのお店で出会えるのかなあ!でも、一度体験したいような、したくないような。。。面白いきのこです。
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本日は、園内通信「お知らせ73」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 「クラスお楽しみ会」で使用するお菓子について
◇ カプラ教室は、18日(火)まで
◇ 園児住所変更のお知らせ
◇ 「福音館」「PHP」図書のお持ち帰り
◇ 各種パンフレットお持ち帰りについて

2007.12.05

12月5日(水) / フユイチゴの果実・園内通信

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          <冬苺>    バラ科  キイチゴ属
                    学名 Rubus buergeri
お山の中のある斜面の植え込みに、毎年冬になると赤い実を一面に成らせてくれるのがこの“フユイチゴ”。白い花が9~10月頃に咲きます。つる性で、枝先にはたくさんの果実が連なってついていて、私たちの食用となります。実をとって食べるととても甘く美味しくて、つくづく自然の恵みには感激します。西日本の山や林に自生しています。
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本日は、園内通信「お知らせ71」「お知らせ72」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ71」
◇ お招き会出演メンバーのお知らせ
「お知らせ72」
◇ 今学期の保育について
◇ 忌引きによるお休み(mami先生)と、合同保育のご報告
◇ 冬の風邪,インフルエンザの予防など

2007.11.28

11月28日(水) / モミジ紅葉・不思議なツバキの実・園内通信

         ◆紅葉の向こうに、黒谷さん,平安神宮鳥居,岡崎公園を臨む◆
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   <イロハモミジ>  カエデ科  学名 Acer palmatum  英名 Japanese maple
                        別名 イロハカエデ,タカオモミジ
11月末。園内は、最高のモミジ紅葉が見られます。これは、「イロハモミジ」でカエデ科の落葉高木。カエデ科の種類は北半球に150種ほどあるそうですが、日本の代表種は何と言ってもこのイロハモミジ。
京都の高雄の名に因み、別名「タカオモミジ」、また、“イロハニホヘト”と数えることから「イロハカエデ」とも呼ばれます。カエデと言うのは、葉の形がカエルの手に似ているからついた呼び名とのこと。
10月に入り、翼果(種)がプロペラのように、クルクルまわりながら落ちてきました。11月中旬には、種が例年にないほど園内にたくさん落ちていて、登園した子どもたちが手の平いっぱいに集める姿がつい先日まで見られました。
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紅葉黄葉は、木々が冬休みの準備をしている証です。これ以上葉から木の水分や養分が逃げないように、木の枝と葉の柄の間に仕切りをつくり栄養を蓄えます。そして、気温が下がり葉緑素が分解されて少なくなると、残った葉の細胞の色素の種類によって、赤色(アントシアニン)や黄色(カロチノイド)の色素が紅葉や黄葉に変化します。美しく紅葉するためには、澄んだ空気のもと、葉に十分日光があたり、昼間あたたかく夜は急に冷え込むとともに、湿気もほどほどにあって葉が乾燥しないことが条件です。
園の紅葉は、今年もとても綺麗です。
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         【ツバキの実って、いくつに割れているの? 子どもがくれたツバキの実】
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      3つに割れるツバキの実  右のは4つ            裏返したところ
冬1月~4月頃まで咲き、冬景色を明るくしてくれるツバキの花。花後、春から実が徐々に大きくなり、初夏にはピンポン球くらいの大きな黄緑色の実が成ります。この実が熟して、秋には実が3つに割れて中からツバキの種が出てきます。種からは椿油がとれます。
写真左のツバキの実は年中児のSちゃんが大事に折り紙に包んでくれたもの、右の実は小学生のMちゃんが見つけたものです。どちらも可愛いツバキの実。私は4つに割れた実は初めてみました。なぜでしょうね?
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本日は、園内通信「お知らせ69」(年長児用)をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 園長先生との家庭教育相談について(面談申込書つき)

2007.11.26

11月26日(月) / イチョウ(銀杏)・コーヒータイム・園内通信

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           <いま黄葉が素晴らしい京大構内イチョウ並木>
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      <イチョウの実 銀杏>      イチョウ科  学名 Ginkgo biloba L.           
 
高さ20~30mにもなる落葉高木。幼稚園に1本あるイチョウも黄色く落葉して、子どもたちが扇形の葉を拾い集め、お花のように束にして持つ姿が今日も見られました。
上の写真は、日が暮れてから昨夕歩いた、京大理学部構内の銀杏並木。日中はどんなに美しかったかしらと思いつつ、黄色の葉がライトに照らされ夜空に浮かび上がっている様子を眺めました。今が一番美しい並木道です。
この周辺は、小学校低学年の頃によく遊んだ場所でもあり、昔は川が流れて農園があり、蝶が飛んで鄙びた自然が今よりたくさん残っていました。
昨日も銀杏が落ちて香りがしていましたが、この同じイチョウの木の下で、遠い昔に銀杏を拾って家に持ち帰ったことを思い出しました。近くにいた大人の人から、「手がかぶれるから、気をつけて持たなあかんよ」と教えてもらい、しばらくの期間、勉強机の上に置いて眺めていましたが、もう要らなくなって横の窓から庭へポンと投げたのでした。そして数年が経ったある食事時に、父が「誰が庭にイチョウの木を植えたのかな?」とたずねたので、さぁ?と思いながらも、「銀杏を窓から捨てたことはあるけど・・」と白状したのでした。
このイチョウという植物は、中生代ジュラ紀から氷河期を耐えて現在も生き残っている「生きた化石」と言われるだけあって、そうして土の上に落ちただけて4個すべてが発芽したことがわかりました。たしかに強い生命力を持った木です。当時小さかったそのイチョウの赤ちゃんも、ざっと40年ほどが経過した今は、大きな木になっています。
先日も、「イチョウは街路樹にするように、いくらでも大きくなるから毎年の刈り込みが大変なんだ」と黄葉しかけた木を見て父は笑って言います。でも、まだ他に、密かに木の実を庭の土の中に埋めたものがあるのです。多分両親は気づいていないでしょうけど・・!
銀杏並木と言えば、昔訪れたことのある東京の明治神宮外苑の絵画館を臨む銀杏並木も大変素晴らしく、感動した記憶があります。そこは世界的に有名な並木道のようです。とにかく銀杏並木はステキです。
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【コーヒータイムの楽しみ】
昨日はUさん邸にお邪魔し、お越しになっていた珈琲専門家の方より上手なコーヒーの入れ方をご教授いただきながら美味しいコーヒーを頂戴しました。キッチンで、たっぷりと沸かしたお鍋のお湯を傍らに、レードルを使いドリップさせるという目からうろこの入れ方でした。要は、豆の挽き具合を大切にしてフィルターに入れよくならしたら、細かなことは考えずに生きている珈琲を自信と愛情をもって入れることが大切!そうすれば濁りのない香り高い珈琲がいただけますと笑顔たっぷりのお話でした。多忙な中にあっても、お茶を心をこめていれる、また、いただくことのできる心のゆとりは是非とも忘れずに大切にしたいものと思いました。
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本日は、園内通信「お知らせ68」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 運動会ビデオのお知らせ
   (申込書つき)

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