2015.05.20

5月20日(水) / テイカカズラ・モチノキとひみつの庭の“ママの日”だより(5/19記録)

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    <テイカカズラ(定家葛)>  キョウチクトウ科  原産地 日本   学名 Trachelospermum asiaticum

咲き始めてから約一カ月ほど経つでしょうか。自宅横に開花しているテイカカズラの小さな花。娘の3歳の時に小さな苗を一緒にポット植えにして壁面に取りつけたら、今では石段横の手すり一面を覆うように長い蔓を伸ばして咲いています。まるでジャスミンのような、ヒヤシンスのような芳香が漂います。花は風車のような形が特徴。

テイカと言うのは藤原定家のこと。定家の恋のお話から名付けられた名前だそうです。
<和名は、式子内親王を愛した藤原定家が死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説(能『定家』)に基く。>Wikipediaより
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満開のモチノキ
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      <クロガネモチ>  モチノキ科  原産地 日本、中国  学名 Ilex rotunda 

テイカカズラに続き、今まさに満開に咲いている樹木がモチノキ。白い小さな花は気づきにくいですが、見上げると見事な姿です。花後、秋には赤い実がたわわになり、野鳥が賑やかに集まる姿が見られます。昔からひみつの庭の入口に植わっています。

昨日は、朝から年長児のクラス写真の撮影にいきました。三列に並び、真っ直ぐ前を見て撮影です。前列の子は両足を揃えて手はお膝。後ろの人は背中(お腹)を伸ばして手は横です。全員が動かず、目もつむらない、というのは毎回なかなか難しいのですが、両クラスともよい写真が撮れました。他のクラスも順に撮影していきます。欠席者がなく全員が揃ったクラスから撮影していく予定です。

さて、三脚を抱え園舎から園長室に戻ると、“ママの日”のお母さま方が来られています、とkaori先生から連絡。あわてて準備をしました。前日よりずっと雨が降り、足元も濡れているので活動は難しい?と思っていましたが、そんなことは何のその、とばかりのにこやか笑顔のお母さま達。

<ひみつの庭の“ママの日”だより(5/19火曜日)>
早速、大まかに計画していた芝生の種植えを行うことにしました。ひみつの庭は造成から三年目に入ります。ビオトープをつくる際、掘り上げた土を積み上げて築山をつくりました。全面に野芝をパッチワークするように植え込んでいただき、以来、芝の刈り込みのみで青々とした芝が育ってくれていました。そこで、子ども達は思いっきり走ったり、寝転んだり、また秋には草間の昆虫を追いかけたりしましたが、冬場の雪による凍結や雨のあとに土壌がズルズルとぬかるみ、芝が徐々に抜けて傷んできました。そしてとうとうこの春には青々とした葉が見られなくなりました。庭の入口に放射線状に植えた芝もほとんど生えてこなくなったのです。芝生地の管理方法と使用頻度、養生期間の確保のタイミングはなかなか難しいものです。
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再度、築山の芝を張り込む作業は大がかりになるため難しく、芝生の種を購入し種まきをすることにしました(初の試み)。芝生の目土、肥料、種、ふるいなどを準備し作業にかかります。
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早速、お母さま方はまず築山の落ち葉やゴミを拾って下さいます。築山の横にはモグラの穴と思われる直径4~5㎝の穴も開いています。昨年はモグラキャッチャーを設置しても捕獲はできませんでした。築山の内部はモグラのトンネルが走っているのでしょうか^^;
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熊手、てみで整理後、新たに調達したローンパンチという道具で穴を開けていきます。これはエアレーションといって芝生に穴を開けて酸素を与える作業になります。一度植えると二度と耕すことができない芝生は、どんどん土が固まってしまい通気性がなくなります。固まると水分も築山の中に入らなくなり芝生も成長しにくくなります。なので、エアレーション作業がまず大切だということです。何事においてでも、上手くいっている時はよいのですが、上手くいかなくなった時が工夫をするチャンス。困ってから調べてみると、数年放ったらかしで築山には特別のお手入れをしてあげることができなかったこともわかりました。ローンパンチは両手でハンドルを持ち、足で踏み込みながら穴を開けていきます。結構力の要る作業です。SママFママがエアレーションを始められました。
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分担作業で築山の手入れを続けます。 Mママと未就園児Uくん。一緒にトピアリーにはさまっている落ち葉を取って下さっているようです。
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次々に穴開け作業中のママ。故郷のことなどお話しいただきながら。目土に肥料を混ぜます。
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土と肥料をよく混ぜます。固い場所と比較的柔らかい場所がありますとFママ。築山の上は柔らかいようです。子ども達がよく踏み込む場所はしっかり締まって土壌が固くなっています。
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ローンパンチが二つだけなので、Fnママと私はシャベルの先で土に穴を軽く穴を開けます。
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「BBC放送である時芝生の管理について説明していたことがあって、今思えばもっとしっかり観ておけばよかったです」と仰るFママ。芝の根をカットしながら約10cm間隔でパンチされます。
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二つ目の道具はローンスパイク!『バンド式で靴に装着し、歩きながら芝生に穴を開けるだけ!』と楽々と芝生を歩いているコマーシャルをみて購入しましたが・・・、実は結構装着が難しく穴を開けながら歩くのが大変な様子。足を真上にあげ、真下にグッと下ろす。案外力も要るようです。「颯爽と歩いているとblogには書いて!」と言う太郎先生ですが、実はちょっとへっぴり腰? ウソは書けない・・・💦
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築山をあちこち歩き回って頑張って下さい。 ねこ(一輪車)の上で目土をふるいに入れます。
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一番細かい網を使ってサラサラサラっと目土をまいていくFnママ。気持ちよく土がこぼれていきます。
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芝生の生えなくなった場所を重点的に周辺にもまいていくと土をまいた部分が黒く見えています。傍ら、Fママは黙々とエアレーションを続行。
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私はてみに肥料を入れて、直接手からこぼれるようにパラパラとまいています。
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粗い網でふるいにかけるとたくさんの土が一気にこぼれてしまいます。土がさらさらしているのでやはり一番細かい網がちょうどよいようです。築山の奥、ひみつの森の入口近くもすっかり芝生が生えていません。少し土壌に元気が出るといいなあ。
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芝生の手入れはそれほど難しくないようですが、ただしコツコツとやり続ける必要があります。基本は芝刈り、水やり、除草(雑草抜き)、肥料の4つだそうです。また、基本的に、芝生は太陽が当たらないと育たないとも言われます。たっぷりの太陽の光が当たるよう樹木の陰になってもいけません。手入れの方法や頻度は場所や時期により違うので、ひみつの庭の芝生管理年間計画が必要かも知れません。
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さて、エアレーション、目土、肥料投入後、ようやく手に入れた芝生の種(野芝)を播種していきます。5つのてみに肥料を分散しました。薄茶色のとても小さく細い種です。
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築山、その周辺を分割担当して、祈りを込めるように蒔いていきます。
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築山のてっぺんも薄くなり土がむき出しです。ビオトープに回り込む通路(紫陽花コーナー前)はすでにつるつるです。ここは種はまかずにそのままにしておきましょう。
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もう一袋開けます。種の上には土を多過ぎず少な過ぎず、うっすらと種の上を覆土するようにまきます。
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スコップでてみに土を入れて覆土する。子ども達も楽しめそうな作業ですが、種をよく見て土をかけないと発芽しないので今回はとても真剣作業になりました。Uくんはお母さんと一緒にお手伝い。
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まわりの緑が生き生きしている季節。風も時折吹き、「とても涼しいですよ」と仰るママ達。もっと爽やかな天候の日は、風が木々の間を通り抜けとても気持ちがのびやかになります。「これだけ体を動かしながら、家庭内とはまた違った作業に取り組めて楽しいです」と仰って下さるママ達。作業時間は約1時間と少しなのに、とても充実した時間が流れていることを感じます。
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同作業が継続中です。覆土した場所が黒くなりわかりやすいのもメリット。
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さらにもう一袋投入。本当は業者さんに山土や山砂などをご準備いただけるとよいのかも知れませんが、業者さんにとってもお山の上への土運びは一苦労です。
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隅っこのカナメモチのエリアにもまいておられます。Uくんも積極的にお手伝い中。
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何度も往復してまいておられるママ達。
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「よいしょ」とスコップで土を入れるのが上手になったUくん。なかなかの手つきです。
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最後にもう一袋投入。ザザー。少し土の色が違いますが、行きつけの園芸店から送っていただくよい土。築山の上も黒い土に覆われて安心です。
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土が残り少なくなってきました。芝生の播種作業も終盤に入りました。時間が経つのがあっという間でした。
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さてもう時間です。芝生の播種作業が終わりました。道具をまとめて片付けます。お水は夕方にたっぷりあげましょう。
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外あそびを終え近くにきた年長児クラスがやってきました。お母さま達が芝生の種を植えて下さったことを聞き、みんなでお礼を言っているところです。
「ありがとうございました」 ニコニコ笑顔のお母さま方。
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前日月曜日に園内のお掃除にお出で下さったお母さま方、そして火曜“ママの日”のこの日ご来園のお母さま方、皆さま有難うございました。何日ほどすると種は発芽するのでしょうか。築山の芝生が緑いっぱいになり、夏場にはその上で思いっきりエンジョイできますようにと祈りを込めつつお開きとなりました。
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ひみつの庭の玄関外に広がるクスノキの大木。4月半ばより山ほどの春落ち葉の時季を迎えていましたが、今では新芽が生き生きと広がっています。夏には葉も大きくなり、気持ちのよい木陰をつくってくれるクスノキ。
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ひみつの庭の北エリアに植栽しているフジバカマ。今年も大きく育ってきています。秋にはフジバカマの花が好きなアサギマダラが飛来して・・・と思った矢先、目の前をアサギマダラがヒラヒラと飛んでいるではありませんか(右写真)。今ごろなぜ。
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カメラを近づけると・・・、やはり浅葱色(水色)のアサギマダラでした。
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一匹だけです。なぜだろう?秋10月は南の国へ向けて群れをなして南下していくアサギマダラ。もしかするとこれは信州や北海道に北上する個体でしょうか。または、この近くの食草を食べて育った若いアサギマダラでしょうか?たった一匹だけ。不思議です。アサギマダラの飛来を望んでひみつの庭にフジバカマを植えたのですが、幼虫の食草はイケマ、キジョランなど。それがこのお山の近くにあったかしら?〔blogアサギマダラ〕

後ろ翅に性標の黒い点があるのはオスのアサギマダラです。口吻を伸ばして蜜を吸う仕草をしています。花はありませんが好きな成分を探しているのかも知れません。秋のアサギマダラは咲いた花の上で吸蜜しているので撮影したり手に取り観察しやすいのですが、初めて飛来した春のチョウは動きが素早くなかなか撮影できません。また手にしにくいです。何とかアップで撮れました。

また嬉しいことが続きました。
この日の夕方、築山に水やりをしているときに、小学生しぜんクラスのメンバーがお庭にやってきました。その時にもまだこのアサギマダラがフジバカマの辺りを回遊していました。子ども達数名も近寄って観察しましたが、女の子Aちゃんは何とアサギマダラについての本をお家で読んできたところで、会いたかったアサギマダラにいきなり出会うことになり、手で上手く捕えることもできて幸せそうでした。アサギマダラは鱗粉がないので手でそっと掴めます。また一度触った人のところには再び来てくれるという不思議なチョウ。そして思えば叶えられる、きっとAちゃんの想いが伝わったのでしょう。
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ひみつの庭のカシワの木。すでにムシに食べられて穴あきだらけですが、柔らかく大きな葉が開いています。柏餅が十分包めそうです。
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過日父が刈り込みをしてくれた入口のツゲのトピアリーも新芽が揃い、白い花も咲いています。元気に育ちますように。
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ひみつの庭前のミルテの木。少し大きくなりましたがまだまだ幼木。白い花をもうすぐつけるでしょうか。 年少クラスがみんなでたんぽぽぐみ前の花壇に植えたミニヒマワリ。今は二葉が出てきたところです。昨年は高く伸びるロシアヒマワリを植えましたが、花の時期が夏休み中で子ども達が見られないことと、8月の台風で倒れやすいために今年は7月中には開花が見られるミニヒマワリを植えています。ぐんぐん大きくな~れ。
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夕方、築山にお水やりのあと。築山に映る樫木の影。
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本日水曜日お外あそびでは、ひそかにバードコールを携え園庭に行きました^^。木製にネジがついたシンプルなものです。近くにいた子ども達が手にし、上手く鳥のさえずる音を出しながら電線にとまったスズメを観察してみると、明らかに羽を羽ばたかせて反応していました。2つのバードコールで音を出すと、次は向こうからツバメの子ども達がたくさん集まってきました。昨夕、園庭にツバメの子が何匹もいたのをみてつい思いつきです。バードコールを携えて森に出かけてみようと思います。

2015.05.01

5月1日(金) / 年中児「お花の苗を植えたよ!」(4/28(火)記録)・ひみつの庭の“ママの日”だより(4/28(火)記録)・年長児「きゅうりの苗を植えたよ!」(4/30(木)記録)

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            < ライラック>    モクセイ科      原産地 ヨーロッパ
                          学名 Syringa×hyacinthiflora ‘Ester Starey’

「ひみつの庭」前に2013年に植栽したライラック。こちらはライラック“エスター・スターレー”。まだ幼木ながらたくさん花をつけ、辺りに芳香を漂わせていました(4/28撮影)。
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ライラックコーナーには全部で9本の苗を植えています。今年は花をつけなかった株もありますが、年々成長するのを長い目で楽しみにしています。
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<4/27(月)夕方 ひみつの庭の一番奥に花壇づくり>
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次の日、年中児が庭に花苗を植えるための下準備として、先生達と畑づくりをしました。シャベルで掘り返し、新たな土を投入して整地をしました。
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北側エリアは昨年の年中児がヨモギを植えましたが、そっとヨモギを一つのコーナーにまとめ移植しました。空いたスペースには年長児がきゅうりを植える予定です。
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ヨモギは地下茎が広がり株が大きくなりますが、今春ようやく芽を出した子株なので優しくスコップで扱います。右写真は新たな土、堆肥等を投入してきゅうり畑ができました。ハーブコーナー近くにもきゅうり畑をもう1カ所作りました。
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年中児「お花の苗を植えたよ!」(4/28(火)記録)
4/28(火)朝10時頃。年中児の子ども達の姿が見えてきました。緑が光るよいお天気です。
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行きつけの園芸店で仕入れたバーベナの花。色とりどりのミックスカラーです。自分の手で一つずつ植えてみましょう。ゆきぐみさんがやってきました。
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移し替えたケースの中に入ったバーベナ。好きな苗を一つ選んで畑に移動します。
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さあ、植えましょう。みんなは奥の列に植えますよ。まず自分のお花を土の上に置いてみましょうね。
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一つずつ順番に。どのようにするのか見ていてね。
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おはしを持つ手でお花の苗を持って、黒いビニールポットをはずします。そして、土にこのくらいの穴をしっかりあけて苗を入れてあげましょう。次に、そっと手で土をかけてあげて、トントンと土を押さえてあげます。それではやってみましょう。
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みんななかなか上手。奥の列は少し手をのばして。しっかり植えて土をかけてあげられました。
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はい、出来上がり。次は男の子たちが来ました。一度に植えられないのでグループごとに植えましょう。
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「ぼく、このお花にしよう!」大事に持って畑へ運びました。「かわいいお花だなあ!」
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こうやってひっくり返してね。みんな上手。やさしい手で大切にお花を植えてあげる年中児さん達。
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色とりどり。お花の色を選ぶ女の子。ほしぐみさん達は畑の手前に植えましょう。
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苗からポットをはずして。白い根っこがいっぱいみえたね。
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土の感触もサラサラ、気持ちいい。苗の入る穴を手で掘っています。
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そこへ“ママの日”に来て下さったお母さまが、早速ヘルプして下さいます。ほら、こうして苗からポットをはずしますよ。お花の葉のところはそっと持って下さい。
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全員が順番に苗を植えることができました。みんなのポットを重ねて集めてくれるKくん。
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苗の深さの調整などママ達がスコップで作業されています。終了後はホースリールでお水やりも。
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お隣のヨモギコーナーにもお水をあげて下さるママ。これからの季節、お水が足りないと植物がしんなりしてしまいます。朝方、夕方にたっぷりのお水が必要です。 ひみつの庭の外周りもクスノキの春落ち葉。熊手、ほうきで美しく手入れされます。
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子ども達も自由あそびのとき。ほうきで落ち葉あつめの最中です。お母さまのてみには落ち葉がいっぱい。年中児Kくんもちりとりで落ち葉あつめ。
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園庭横の通路をお掃除されるお母さまとペアで。 落ち葉入れに集まったクスノキの落ち葉。いっぱいだね~。
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「あっ、ここにも落ち葉があったよ」と年少児のNくん。落ち葉あつめがお得意の様子!
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こうして手であつめて入れられるかな。 年少児Sくん、そのまま落ち葉入れに。
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至るところに気づいて下さるママ達。熊手などは普段使われないでしょう?とたずねると、「町内で近くの公園のお掃除もしていますから慣れていますよ!」と仰るYママ。ライオン壁泉のプールにいつの間にかたまっている落ち葉もすっきりと掃いて下さいました。
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写真上は、クローバーも生えていて落ち葉が取りにくい場所です。 ハーブコーナー近くはこぼれ種でレモンバームが新たに生えているところもあります。また春に芽を出した雑草が大きくなってしまい、抜くにもなかなか力が必要なほどです。
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シャクナゲ“太陽”が、長い間花を咲かせています。 ビオトープ横の植栽エリアの落ち葉も細かく取り除いておられるママ。
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作業の合間に子ども達と話をしながら。 ビオトープ横のピンク色の花を咲かせているクリーピングタイムについて、ワイヤーフェンス越しにYママと会話。
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ひみつの庭のゲート前。モチノキの足元にたまった落ち葉を集めておられるYママ。ビオトープ周りも落ち葉がたくさん。いつも気になる場所です。
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ビオトープの中の子ども達。何がいるのかな? 「この幼虫はなんだろう?」「いもむしハンドブックで調べようっと」、とNちゃん。
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園内は山の中です。いろんな春の幼虫が葉っぱとともに姿を現します。
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小さな熊手を手に集中して作業をしていたNくん。最後は自ら落ち葉入れを運び、コンポストに流し込んでくれました。
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第1回ひみつの庭の“ママの日”にお足運び下さったママ達。ご都合で先にお帰りになったGママ、また終了後もビオトープの中の落ち葉拾いをして下さったTママ、Fママ。皆さま有難うございました。
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年長児「きゅうりの苗を植えたよ!」(4/30(木)記録)
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この日も素晴らしい晴天。朝10時よりひみつの庭で年長児が集まりました。数名ずつ協力してきゅうりの苗を植えましょう。年長つきBぐみから。
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予め先生達である程度耕していた場所ですが、新たな土を投入してさらに柔らかくなるように手で混ぜていきます。柔らかな土の感触が手に伝わります。
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お砂場の砂ともちがう柔らかな土。 ではいよいよ植えていきましょう。
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手で深く土を掘って苗が入るくらいの深さの穴を開けます。きゅうりの苗は茎が折れやすいので気をつけましょう。
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ひみつの庭の築山の上に座り、かたわら紙芝居の最中の年長児。 次のグループさんが取り組みます。
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苗のポットを逆さにして苗を取り出し、強い力で深く土を掘りあげます。
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お友だちと協力しての作業です。 次は女の子達の番です。
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前に植えた場所の横へ、しっかりと穴を掘ります。 他の子はひみつの庭で思い思いに活動して順番がやってくるのをまっています。
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次々と首尾よく作業がすすんでいるところです。ポットからきゅうり苗を上手く取り出し手の平にのせます。
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さて次はつきAぐみの子ども達。しっかり説明を聞いて見ているところです。
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強めの力で穴を開け、手の平にそっとのせて穴に入れて土をかけてあげる。土をかけるときには優しい手で、トントントン。優しく押さえます。スムーズに作業が進み、声が聞こえてきます。
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「きゅうりができたらぼくはそのままたべるよ!」「ぼくはマヨネーズをつけて!」・・・楽しみですね。きっとこのくらい大きくなるかしら?
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さあ、きゅうりの苗を持って二つ目の畑に移動しましょう。
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こちらもすでに準備していた畑です。笹の落ち葉を手でよけて、土をつぎ足して、苗を植える場所を決めます。
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新たに土をつぎ足して、みんなで力いっぱい混ぜていきましょう。作業の途中には、お家でトマトやピーマンなどの苗を植えた話をしてくれる子ども達が結構いました。畑、お庭、ブランター栽培など、ご家庭での野菜づくりは楽しいですね。
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手でしっかりと穴を開けて。なかなか力が要ります。そしてきゅうりの苗を入れます。
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子ども達の手により、可愛らしい穴ぼこができます。ポットから苗を上手く取り出します。
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約50名の年長児が、協力しながら苗を植える作業が完了しました。こちらの畑は7株植えました。つきぐみさんが植えたきゅうりがすくすく育ち、どんな花や実をつけてくれるかとても楽しみです。お水やりをしながら成長を観察していきましょう。
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朝から鯉のぼりをお山の空高くにあげました。園内のあちこちから、気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼりファミリーの姿が見られます。
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昨日は、「お知らせ18」「お知らせ19」をお持ち帰りいただきました。
「お知らせ18」
◇ 夏用スモックご用意のお願い
◇ お山のミニミニ幼稚園について
「お知らせ19」
◇ 出席カード月末お預かりについて
◇ 『クラスだより』『4月のうた』『絵本通信』『5月予定表』お持ち帰り
◇ 送り迎えについて
◇ 春の親子遠足記念写真について

2014.12.10

12月10日(水) / ミルテ(銀梅花)植栽~ひみつの庭の“ママの日”だより・見事な干し柿!

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      <ミルテ(銀梅花)>  フトモモ科  原産地 地中海沿岸~南ヨーロッパ
                     学名 Myrtus communis L.  英名 common myrtle

英語でマートル(myrtle) 、ドイツ語ではミルテ(Myrte)と呼びますが、はじめてこの木のことを知った時に聞いた呼び名がミルテでした。ユーカリと同じ「フトモモ科」の植物ですが、ユーカリの香りよりこちらのミルテの葉はとても優しく薫るように思います。ヨーロッパでは花嫁のブーケや髪飾りに使われるお祝いの木。葉は料理に使用したり、果実は生食、お酒や食物の香りづけに使い、香水の原料にもなります。マートルの精油として皆さまご存知かも知れませんね。

ーーー「マートル(ミルテ)はギリシャ時代から美の女神ビーナスと愛を象徴する花とされ、「祝いの木」とも呼ばれて、6月の結婚式に不可欠の花とされるほか、香気のある葉を肉料理の風味付けに、花は生の侭サラダに、月桂樹と共に薬用(消炎・鎮静・抗菌)としても重用されて来たと言うが、こんな楽しい出合いや新しい発見があるから、花ウオッチングはやめられない。」(~つづく)ーーーとし爺さんの花便りより~引用

またシューマン歌曲集の中に「ミルテの花」があります。大変美声のドイツ人ソプラノ歌手ディアナ・ダムラウ(Diana Damrau)が歌う「ミルテの花」はこちら。
シューマン歌曲集「ミルテの花」Widmung op. 25 nº 1 (Schumann) – Diana Damrau
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ひみつの庭の“ママの日”だより(昨日12月9日)
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前回のママの日に予め耕し、ひみつの森の落ち葉堆肥を混ぜ込んでおいた植栽予定の場所。前日にミルテの木がたくさん届きました。1mほどの苗を予定していましたが熊本県の苗屋さんの都合から約50㎝ほどの可愛らしい苗になりました。袋を開けたとたんよい香りが漂います。
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ご予定を繰り合わせて来て下さった片石造園さん。いつもお世話になります。庭に残っていたバーク堆肥も更に混ぜ込んで柔らかくフカフカの土壌が出来上がります。そこへやって来たのは年少児さん達。「あっ、いいにおいがする、ほらね」
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よく眺めて見ています。小さな葉っぱがついて可愛らしい苗はちょうど子ども達サイズでよかったかも知れません。
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手で葉をさわさわと触ると香りがふんわりと漂います。葉の形や色を目で確かめ、次に手で触ってみます。
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苗を二列に植えていく予定です。このミルテは成長が早いので来春には新芽がたくさん出てやがて白い花がたくさん咲いてくれるでしょう。
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定番の熊手、シャベルで掘り土をならしていきます。「なんだろう?ほらっ、さわってみてごらん」
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まだ小さな木だね。木の赤ちゃんだからやさしくそっと。どんなにおいがする?ってたずねると「りんごのにおい」「いいにおい」「もりのにおい」。子ども達は嗅覚もとても敏感なのでかすかな香りが感じられるようです。
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これはなんだろうね~。しゃがんでじっくり観ています。
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お手伝いをお願いするとしっかり持って運んでくれます。数名でいくつもの苗を運んでくれました。
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ひみつの庭の裏門辺りに積もった落ち葉を熊手で集めて下さるママ。冬の空気は冷たいけれどきりりと気持ちよく澄んでいます。鳥の声を耳にしながら体を動かすと気持ちいいと仰るママも。
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小さな苗なのにすでに可愛いつぼみがついています。勿論子ども達は気づいていて、ミルテのつぼみやな、と言います。これからの冬の寒さや積雪にも耐えて春に少しずつ花を咲かせてくれますように。
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森から帰ってきたところの年中児。年中児さん達の過ごす第1園舎に一番近いところだね。これからすくすく大きくなれるように声をかけてあげて下さいね。
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ブルーベリーのような実ができているね。果実も食べることができるし香草として葉はお料理にも使えます。みんなで手で触っているとよい香りが辺りに漂うようです。ただ子どもだからわかるほどの微かな香りです。
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ちょうどこちらの頭上にある大木クスノキの細い枝が落ちているのを折って、よい香りがするよと言う子もいます。クスノキ科のクスノキは防虫剤の原料にもなり枝も葉も芳香があります。同じくクスノキ科ローリエ(月桂樹)も香草としてお料理に使えるので私達にとって自然の樹木や葉はやはり身近で有難いものです。
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森の活動から戻ってきた年長児達もミルテの観察に。森の樹木の中で過ごし木に登ったり落ち葉を踏みしめて帰ってきたら、小さなミルテのことはどのように感じたでしょう?男の子だって植物に興味があり大好きなのです。
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12月。気温は低くなりましたが太陽の遠赤外線が温かく年長の子ども達の笑顔を照らします。園内の植物、また園庭から続く森の木々との触れ合いをまだまだたくさん体験してほしいと思います。
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ひみつの庭の北側エリア大木メタセコイヤの種が飛び落ちて実生が生えている植え込みエリア。ドングリの実生もしっかり生えていました。そっといつの間にか根が出て芽が伸びている、自然の力は驚くほどです。子ども達にも見せましょう。
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ツゲの植え込みが育っています。子ども達にとって迷路のように思えるトピアリーですが、こちらも冬の間に剪定ばさみで上部を揃えてカットしておく必要があります。昨年の冬はなんと、モグラの穴が作られていた芝生の築山ですが、今年はどうかな?枯れた芝生が大量に集められました。有難うございました。
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さて、大きめの穴を掘り苗をほどよい高さに置いたら上から水をかけてあげます。それから周囲の土をかけていきます。
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二列をできるだけ真っ直ぐに植え込み、左右を交合に位置するように植えました。「外側の縁は土と水がコンクリート面に流れ出ないように少し深めに溝を掘っておくといいですよ」と片石造園さんのアドバイス。
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ようやく植え込み完了の景色。小さな赤味がかったつぼみがたくさんついています。大切に育てましょう。
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ひみつの庭前にできたミルテの植え込み。温かな光を浴びて成長することを祈って。
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真上のクスノキの大木。クスノキからも黒い実が落ちてくる季節です。実は緑色の三角帽を被っているので少し可愛らしい。勿論子ども達はよく知っています。
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お帰り前にひみつの庭からおかばんをかけて出てきた年長児達。植栽を終えたミルテの植え込みから突然のぞいたAちゃんの笑顔。
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ブルーベリーの果実を少し細くしたようなミルテの果実。試してみると甘さがありました^^
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ひみつの庭の落ち葉が山ほど積もったコンポスト。庭の中ほどにおられる役行者さんのお水二つも綺麗に入れ替えて下さいました。
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足元にはメタセコイヤの何とも言えないオレンジ色の落ち葉。上を見上げるとまだまだ落ちそうです。ビオトープの中にも今年はいっぱい浮かんでいます。
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!!フランスのお庭からいただいたスノードロップの芽がもう土の間から出ていました!昨年の11月半ばのママの日にツゲのトピアリーの足元に植え込んだ球根が年明け2月頃に咲きましたが、今年は2カ月も早くそっと芽を出してくれました。今年は雪が積もった中に愛らしいスノードップが咲いている姿が見られるかも知れません。
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【干し柿】
午後、思いがけず見事な干し柿を頂戴しました。あまりに素晴らしいお手製の干し柿なので記録として掲載させていただきます。私も以前に山の学校の小学生しぜんクラスでたくさん干し柿を作りましたがこんなには立派には作れませんでした。きっと長年作られているコツのようなものがあるのでしょう。
今年は干し柿を作りたいという方がいらっしゃいましたので園内から山のかかりまで歩いてみましたが、昨年とうって変わってどの柿の木にもほとんど実ができていませんでした。聞くところによると他所も同じ傾向のようであまり実が成っていないと聞いておりました。実のなる木には実成り年、裏年が交合にあり、今年はちょうど裏年に当たるのでしょうか。ただ農家の方などは枝を剪定して、実の成る数が毎年安定するように調整されているようです。
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そこへこんなにたくさんの干し柿。しかしこちらの柿はきっと見事な木で大切にお手入れをされているのだろうと思います。お聞きすると確かに今年は少なめではありましたが・・とのこと。皮をむき吊るして約2~3カ月目の干し柿だそうです。白い粉(糖分)がふいてとっても甘そうです。お正月に古老柿として大切に頂戴することに致します。
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こちらはまるであんぽ柿のように柔らかく熟成している様子。吊るして約1カ月ほどとのこと。時期を違えて吊るすと、このように体によい天然の干し柿がさまざまに楽しめるのですね。果物としてはビタミンCを多く含んでいる柿ですが、太陽の下で干すことで陰性から陽性の食品に変化します。柿は冬場は干し柿にすると冷えやすい女性や冬の時季には体に優しいです。
普段私達には余裕がないので、このようにお手間入りのお手づくりのものはめったに作れませんしお店で出会うものとも違います。たくさんいただきましたので、一部はお正月明け初出勤の日に職員全員で頂戴することに致します。あとは皆で配分させていただきました。今暫くは冷蔵庫保存にして目の保養をしつつ豊かな気持ちになりたいと思います。
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こちらは天然のキウイフルーツ。自然の天然とは言え、お人のお手間と愛情が注がれている滋養の食物として有難く頂戴致します。感謝。

2014.12.03

12月3日(水) / ユリ“タランゴ”・ひみつの庭の“ママの日”だより

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  <ユリ“タランゴ”>
  ユリ科  学名 Lilium ‘Tarango’
  北半球のアジア,ヨーロッパ,北アメリカ原産
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バラとともに香りがよい花にユリがありますが、こちらはユリの代表的な種類の一つオリエンタルハイブリッド種の“タランゴ”です。2010年にオランダの品種コンテストで優勝した花で、濃いピンク色がとても美しい百合です。
オリエンタルハイブリッドリリーは、園内にも自生しているヤマユリやカノコユリなどを交配してつくられた種類で、ユリの種類の中でも特別大輪の花を咲かせてくれます。見ごたえがあり、香りとともに辺りを華やかに演出してくれるので大変重宝しますが、生け花にした場合、大きな花粉が花びらや洋服についてしまい本当に取れなくなるので困ることがよくあります。その場合は、花が開いた頃に葯(やく)を手でつまんで引っ張るとプツンと簡単に取ることができます。ただ葯(やく)を取り除いてしまうと花の表情が何となく寂しくなるので私はなるべく取らずに楽しむようにしています。
こちらのタランゴと同じく、オリエンタルハイブリッドリリーには有名な“カサブランカ”があります。

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ひみつの庭の“ママの日”だより(昨日12月2日)
いよいよ年末12月に突入しました。昨日の気温は平均5度ほど。風が冷たく一気に師走らしい一日となりました。年長児さんの作ったおだんごをkaori先生とお鍋でゆでたのち、“ママの日”のひみつの庭へ直行。すでに数名のお母さまが活動し始めて下さっていました。
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夏の間に美しい緑色だった芝生も冬になると地上部は枯れ色になっています。入口エントランスをゆっくり手入れされるHママ。未就園児Hちゃん、こんにちは!今日も奥におられるお母さまとご一緒です。
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ツゲのトピアリーの奥におられたGママ。トピアリーの中に挟まっている落ち葉を下に落とし、足元で集めて下さいます。Tママはすっかりガーデニングカラーの装い。足元も同系色の長靴で。
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さて、ここはひみつの庭のゲート前。フッキソウの苗を植え込んでいましたが、子ども達の園庭遊びの動線からどうしてもここを踏み込むことになってしまい、つい私たち大人も上を通過することもあったりですっかりぺったんこになっていました。いろいろと考えたあげく、来週火曜日にミルテ(銀梅花)の苗を多数植栽し池垣のようにすることに決めました。
ミルテはギリシャ神話では美の女神アフロディーテや、結婚の女神のデメテルにささげる聖なる木とされています。夏に白い花を咲かせ、晩秋には黒紫色の果実をつけ、実は食べることもできます。と言うことで、植栽の準備段階としてこのコーナーをよく耕しておくことにしました。
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落ち葉ボウルに集められる落ち葉。熊手とてみが大活躍する庭です。トピアリーの奥、普段手が届かないところまで気配りをし落ち葉を集めて下さいます。冬、雪の中から顔をのぞかせるスノードロップがトピアリーの足元から咲くことも知っておられます。フランスのお庭からいただいたスノードロップ、今年はどのくらい咲いてくれるでしょうか。
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では、木製の柵をセットし森へ出かけましょう。理由は森の落ち葉でできた腐葉土を探しにに行くためです。コンポストは昆虫も息づいているし^^、すでに少しずつ堆肥として使用しておりそう多くは残っていません。ひみつの森で肥沃な落ち葉堆肥となった腐葉土を一輪車にいっぱい調達できたら市販の腐葉土を使う必要はありません。これは一緒に耕していたTママの発案でした。ひみつの庭を造成する際、土は元々ここにある土と京都鞍馬の土、そして築山には一部ひみつの森の肥沃な土を使って下さったことを思い出しつつ、Tママとともに一輪車を押してひみつの森へ行きました。途中、森からお散歩帰りの年少児クラスと年中児クラスに出会いました。「こんにちは」「お母さんありがとう〜」とご挨拶する子ども達の声。森の中では、Tママご自身が育たれたお家の広いお庭のことなど、一方私は庭づくりを楽しんでいた両親や祖父の畑仕事をみて育ったことなどをお話しながら、ほどよい落ち葉でできた堆肥を見つけ森の土にシャベルを入れました。
さて右写真は、森の中で得た戦利品!(コナラやミズナラなどの豊かな腐葉土をゲット)を載せて戻ってきたところです。一輪車いっぱいの土はとても重量がありとても重いです。
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一度パンクしたことがある一輪車ですが、タイヤ交換後こうして沢山の土を再び載せてくれます。今年の落ち葉が混ざったままの森がつくってくれた腐葉土。発酵がすすんだよい色をしています。自然の恵み、土の力に感謝です。
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なかなかよい腐葉土です。少しずつ、シャベルで耕しておいた土の中に混ぜていきましょう。
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やはり色が違います。落ち葉のみでできた腐葉土はふかふかと柔らかく、有用な微生物が豊富に含まれているのでしょう。約26本ほどのミルテが無事に植えられることを祈りつつミルテが植わるためのベッドづくりをします。
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築山エリアも熊手をかけて下さるママ。ビオトープは太郎先生がブーツで入り不要な枝や藻を整理されました。冷たい水の中なのでお魚たちは奥の水草の中にゆったりと潜んでいるのでしょう。オタマジャクシに襲われずに無事生き延びている二枚貝は随分大きくなっています。この夏もきっとタナゴの産卵をしっかりと支えてくれたに違いありません。
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ひみつの庭の中から見晴るかせる大文字山も色鮮やかに見えています。そうそう、海老茶色の花をたくさん咲かせてくれた團十郎朝顔はたくさんの種をもたらしてくれました。種の収穫をされるTママ。
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一般の朝顔はサヤの中に種が3~6個入っていますが團十郎朝顔の種は今のところ3個ずつしか見られません。これが結実しにくいという團十郎の特徴なのでしょうか。苗をお分け下さいました中務先生に一度おたずねしてみましょう。
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たくさん収穫できた團十郎朝顔の種。まっ黒で固くしっかりしています。すでに収穫した種もありますが、来られたお母さま方にお分けさせていただきました。團十郎朝顔は行燈仕立てにはせずに真っ直ぐ上に野放図に育てた方が花もよく咲き種もよくできる、と中務先生談。お陰さまでたくさん種が成りました。
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お昼12時頃には下準備が完了したミルテ植栽予定コーナー。ここへ高さ約80cm~1mのミルテ苗を1mに3本の間隔で植える予定です。ご都合がつかれたら園の樹木を管理して下さる片石造園さんにもお出でいただく予定です。
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早速、お庭に出てきた年長児さんにお母さまがお手伝い下さったこと、新たな木を植えることをyuuka先生が説明しているところです。今日は年長児お団子づくりの日。出来上がったみたらし餡のかかったお団子を園庭で手渡してくれました。みなさんでどうぞ!とのこと。有難う^^。その後、ママ達みなさんでいただきました。
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ひみつの庭の一番奥にある見上げる大木ナナミノキ。昨年の冬には真っ赤な実がどっさりとできていましたが、今年はまだ見られません。楽しみに待ってみたいと思います。

2014.11.18

11月18日(火) / 秋の深まり・ひみつの庭の“ママの日”だより

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  〔まつぼっくりのフィギーノと紅葉〕
季節を24に分けて表す美しいことば「24節気」が日本にはあり、今週末22日(土)にはその一つ「小雪(しょうせつ)」を迎えます。わずかながら雪がちらつき、いよいよ季節は秋から冬へと移り変わります。でも今しばらく、色鮮やかな紅葉を心から満喫したい気持ちでいっぱいです。
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今朝、西の空に大きな虹がかかっていました。子ども達は知っていたかな。8時45分、そろそろ子ども達の声が聞こえてくる頃。東山大文字もだいぶ色づいてきました。
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園庭下の固定鉄棒や雲梯のエリア。枝の先の葉が赤く紅葉しています。すべて葉が赤くなるのは今週から来週にかけてでしょうか。
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子ども達の足元の安全とお掃除の両面で、遊具やコンクリート敲きの上の砂などを実習生にも掃いていただいています。子ども達の声がだんだんお山の上まで昇ってきました。
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「おはようございまーす!」と明るい笑顔と元気な声。体は随分あたたまっているようです。各グループが毎に到着しこちらは第6グループさん。色づいたモミジやイチョウの木の下をそれぞれのクラスへと向かっていきます。
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ひみつの庭の“ママの日”だより(本日)
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10時半。早速、ひみつの庭の奥のエリアを手入れして下さるママたち。周りの大木から風が吹くと枝葉がたくさん落ちてくるここは、普段あまり手入れが届かない場所でした。実は大木から落ちてきたドングリの実生がたくさん生えていて、このままだとドングリの木だらけになるので一本ずつ手でのぞいていきます。
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未就園児Hちゃん。今日もお手伝い有難う!落ち葉と枝に分けて、葉はコンポストへ。Hちゃんはドングリを一つずつ手で拾っています。
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あちこちに実生やササの芽が出ているので、一つずつ下を向いて細かな作業をして下さっています。
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ツゲの植え込みトピアリーの足元の落ち葉を取り除いて整理されています。スノードロップの株がそっと眠っているトピアリーの足元です。今年の冬も12月か1月頃に白く可憐な花をうつむきに咲かせてくれるでしょう。楽しみです! Hちゃんは真ん中のサークルチェアの下に何を見つけたのかな?
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一輪車(通称ねこ)に山盛りの落ち葉。コンポストへ向かいまーす。柵を移動させ、普段手入れがなかなかできない場所を熊手で集めて下さいます。
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春にはまた花を咲かせてくれるシャクナゲ“太陽”。芝生が株元までオーバーしていることを写真を見て気づきました。次は手入れをしてあげなくては・・・。クスノキやサクラの落ち葉など、きりのないほど落ちてきています。ママでなくては気づかない足元エリアに手が施されとても有難いです。
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こちらはひみつの庭の外、ライラックの植え込みエリア。「株の大きさはいろいろありますが、この1本は何だかグラグラしていて心配ですよ」と気づかれたママ。本当はライラックのまわりに土留めのレンガや石などを配置したかったのですが、とりあえず比較的丈夫なフッキソウを周りに植えたのでした。ただこのフッキソウが思いのほか強く、根を横へと伸ばしていたため、本来のライラックの根がしっかりと土の中に張れず、ひげ根が土の上に出ている状態でした。他の株との違いに気づかれたママの千里眼には驚きました。不要なフッキソウの地下茎を抜き、コンポスト堆肥とバーク堆肥をブレンドして柔らかくなった株元にたっぷりと積んで下さいました。ひげ根の上に暖かなお布団がかけられたようでライラックがきっと喜んでいるでしょう。
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最終的にはコンポスト堆肥とバーク堆肥を半々にして下さいました。しっかりと根が土をとらえ、木が安定して大きくなれるようにと願います。
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こちらは太郎先生。「ブルーベリーの苗は枝を横に張って大きくなりますから、もう少し樹間を空けた方がいいのですが」とご家族がブルーベリー農園をされているママからのアドバイス。今日は一つをもう少し手前に植えかえることにしました。と言っても十分余裕のあるスペースとは言い難いのですが、何とか気持ち少しでも距離を取って。ブルーベリーが好きな土ピートモスとトマトを植えたときに残った土をブレンドしました。本当は鹿沼土などを混ぜるとよいのかも知れませんが・・。
残りのブリーベリーの木1本は、無理をしてせまいエリアに植えずに、大きめの鉢を用意してたっぷりと植えてあげようと思います。
調べると、ブルーベリーは果樹の中では比較的栽培しやすい方で、鉢植えやベランダ栽培でも楽しめるようです。消毒しないで食べられる果実はブルーベリーとキウイくらいだそうです。
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生長したときに十分な根が張れるように約40㎝の幅、深さに掘りました。そう言えば、バラの苗も地植えはこのくらいの深さが必要です。そして土を投入。
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苗とともにいただいたピートモスもすべて投入しています。そして移植したブルーベリーの苗をそっと一番よい位置を探して植え込みます。
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株元の土をしっかりしめて苗を安定させます。まるく水鉢をつくりあとで水をたっぷりとあげましょう。
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一輪車は大活躍します。前回は大量のガラや石を載せたらタイヤがへこんで可哀想なほど動きにくい様子でした。またパンクしたかと心配でしたが荷物を少し軽くしてあげるとタイヤも大丈夫でした。
またこちらは、いつも手入れがまったくできないエリア、オオデマリの木の下周辺。随分葉が溜まっていたことでしょう。ママたちは気づかれるポイント!があり流石です。
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ササとカシの実生に分けて下さった細やかなママのお仕事。ガラスなどの処分品も見つけて分けて下さいました。右写真は真上のナナミの大木から昨年落ちてきた大量の赤い木の実。まるで麦茶の実のようです。こちらもコンポストに投入して堆肥にします。
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すっかりママたちに整備された奥のエリア。ここでも子ども達が何か活動ができそうなスペースがあります。右写真は先週、ママ達にお手伝いいただいて年中児が植えたヨモギの畑。乾いたら水をたっぷりとあげています。
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ハーブエリアからカットしてきたレモンバームとパイナップルミント。そしてここ数年、マヌカハニーをよく皆さま(お子さま用にも)におすすめしています。ニュージーランドに自生するマヌカ(ティーツリー)の花から集められた蜂蜜は独特の効能を持っています。栄養価が高いだけでなく天然の抗生物質としての効果もあり、のどの粘膜が炎症しやすいこれからの時期には大変有効です。一度試してみられてはいかがでしょう。1才以上の子どもから大人まで使い勝手はさまざまです。口内炎、咳にも効果的で寝る前にのど飴のようにして舐めておくと翌朝は炎症が治まって楽になります。虫歯にもならない上、抗菌作用があるため傷薬としても使用できる万能ハニー。私は朝食に熱い紅茶に干し生姜を入れ、マヌカハニーをスプーン一杯入れてミルクを加えています。[Ikuko Diary過去ブログより]
参考サイトaboutマヌカハニー
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レモンバームとパイナップルミントの生葉。
[ミントティーの効能] 殺菌作用、神経不安、花粉症、食欲不振、便秘、つわり改善など。何よりミントティーは胃の具合が悪いときの胃薬として有効です。数回使用するとだいぶ改善します。
[レモンバームティーの効能] 高血圧、神経性の消化不良、頭痛、ストレス、脳の活性化、若返り。別名メリッサ(ギリシャ語でミツバチの意味)、ヨーロッパでは長寿のハーブとして愛飲されています。
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「いっこ先生、これが前に仰っていたシリブカガシですか?」と突然ポケットから出てきたドングリの一種。きれいに光っていますので、そうです!と言いたいとこでしたが。両手の平でこすればピカピカに光るドングリはシリブカガシ。おしりが深くくれているのが特徴で残念ながら園内にはありません。いつか是非植樹したいと思っています。植物園正門入って右手にある大木から今頃たくさんのシリブカガシのドングリが落ちてきているでしょう。子ども達も大好きになる光るドングリです。
さて、ひと枝ずつどうぞ!葉をちぎってどんどん耐熱カップに入れていきます。
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たっぷり入れて上から熱湯を注ぐと、暫くできれいな薄いグリーンのミントレモンバームティーの出来上がり。そのままでも美味しく、また蜂蜜を入れても美味しくいただけます。今の時季は私は勿論いつもマヌカハニーを入れます。また、ショウガを入れても体が温まるのでおすすめです。
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「ハーブティーは一種類ではなくミックスすると効能が高まるそうですね」とママたち。生葉があるときにはホットティーとしても(夏場は冷たく冷やして)、またどちらの葉もサラダに入れても美味しく多用途に使えます。週末22日に催される植物園、子どもの楽園、京大11月祭の楽しみ方について、お料理のお話、今が旬のお野菜(赤かぶ、白かぶ、バターナッツ、ビーツ)でつくるシチューやスープのお話。珍しいイネ科マコモダケ(真菰筍)のお話などが出て、お腹が空いてしまいそうな楽しい話題満載のひと時でした。
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皆さま、お疲れさまでした。お昼間は気温も上がりそれほど寒さは感じません。子ども達も園庭、第5通園路で紅葉の落ち葉拾い、ひみつの森の広場までおでかけ、など、ママたちも行き交う子ども達とお話をしながらお山の上は秋の賑わいのムードが漂いました。
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午後2時。カプラ教室に残る子ども達以外をすべて見送ったあと。紅葉の色をパチリ撮影。
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部分的には真っ赤に紅葉している様子。日に日に秋の深まりを見せる園内です。明日、子ども達は半日外あそびの日。晩秋の色につつまれて心ゆくまで楽しむ予定です。

2014.11.11

11月11日(火) / ほら、みて!・ひみつの庭の“ママの日”だより

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  <テーブルの素敵なお飾り>
こちらは年長児Kくん、Aちゃん、Yくん。過日、フリー参観の自由あそびの時に集っていた三人が、楽しそうにお話しながらつくっていたものです。カシのドングリがビワの葉のお皿の上に、まわりにはメタセコイヤの松ぼっくりのあしらい。とても素敵です。
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こうして、こうして、と三人で納得のいくデザインになるように並べているのがとても微笑ましくて思わずパチリ。上を見上げるとビワの木、カシの大木、メタセコイヤの高木が子ども達を包むようにそびえています。夏に実がなるビワの木はいまにも白い花が咲きそうです。園庭からお片付けの鐘の音が響きました。「つづきはあした。またここであそぼうね」と仲良し三人のお約束。
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ひみつの庭の“ママの日”だより(本日)
今日も晴天に恵まれ“ママの日”が実施できました。今日はヨモギを植える予定ですが・・・
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昨日、ヨモギの苗60株分と土9袋が届きました。幼稚園に向かって石段をのぼる道中にもヨモギが見られますが、岩倉などの路傍に元気よく自生しているヨモギを見て以来、春になると美しい新芽が顔を出すヨモギがもっとたくさんあるといいなと考えていました。
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最近は、香川県でつくられ土の内容成分もすべて表示された“金の土”という培養土を調達しています。さらりとしていて栄養分を多く含み、水はけもよさそうな土です。
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こちらは昨日の午前中の短い時間を捻出し、太郎先生、りょうま先生と私の三人でヨモギを植える予定の場所を予め開墾(^^;)している様子です。土質はよいのですがお庭の隅でもあり、シャベルも入りにくいほど固いため、耕してほぐさなくては苗を植えられないほどです。こういう時は本当に男性の力が有難いです。中から大きなガラがたくさん出てくるので私は一輪車にガラを積込む役割を。
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さて、日が変わってこちらは本日午前中。年中クラスがお買い物ごっこの看板づくりをしていました。手でペタペタとカラフルな手形がついて、さていったい何のお店を出すのでしょう!秋の陽射しがポカポカと温かい午前でした。
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10時半。早速来て下さったお母さま方が畑づくりの続きをお手伝い下さいます。ここは元は何だったのかしら?と思うほど石やガラが出てきます。素敵なガーデニンググローブなのに申し訳ないような・・
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小さなお友だち、弟妹さんのTくんもお母さまとご一緒に来てくださいました。お母さまの側だから安心です。
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Tママもシャベルを手にサクサクと土をほぐして下さいます。
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竹の根や木の根、石ころなどをできるだけ取りのぞきながら柔らかな土壌になるように。本日はなかなか力と忍耐力が要る作業になってしまいました。
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すべて手作業なのでまるで土が蘇るように感じます。Tくんも一緒に有難う!幅9センチ長さ9mあるウェーブエッジを土中の仕切りに埋め込んでいます。
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ゆっくり作業は続きます。二箇所に分けてウェーブエッジを埋め終え、気持ちばかり肥料をパラパラと入れます。
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そこへ、笑顔の卒園児Mママがお庭を訪れて下さいました!ゆっくりお話をする間もなく申し訳ありません。1個ずつプラスチックで保護されたヨモギ苗。今は茎のみで、冬を越えて来春は黄緑色の新芽が見られることを楽しみに。
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Mママのご兄弟は滋賀県米原でブルーベリー農園[吾一農園]をされていて、大粒のブルーベリーの実がなる季節にはファミリーで手摘み体験が楽しめます。“先週のママの日”に植えたブルーベリーの木の手入れ、育て方などについてお話を聞きながらの作業が続きました。
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Oママ親子で何をお話しておられるのでしょう。Tママもいつも有難うございます。箱から苗を取り出して、一つずつてみに入れていきましょう。
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準備が整った土の上に、ヨモギ苗を植える予定の場所に一つずつ仮置きしていきます。
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約15㎝間隔でポットごと置いていきます。ビニールポットの中には約一本ずつのぞいている茎を守るように穴の空いたスポンジが載せてあります。
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ひみつの庭の北側エリアですが、比較的陽の当たる場所に約60個の苗が並べられました。
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スコップ10個ほどと整然と並んだヨモギ苗。さあ、準備OK!何とか間に合いました!そこへ・・・
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まず年中ゆきぐみさんがnoriko先生とグループ順にやってきました。そう、今日はママの日と年中の子ども達の活動のコラボ企画!一人一つずつの苗をママたちが整備して下さった土に植えていきます。緑の葉は生えていないけれど、予め担任の先生からお話を聞いていた子ども達はこれがヨモギの赤ちゃん苗だと見てわかりました。ポットから逆さにして取り出して、土に穴を開けた場所に置いたらそっと土をかけてあげましょう。
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上手く植えてあげられたかな。子ども達が植えたあと、次のグループが植えやすいようにと心配りの作業中のママたち。
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さあ次は女の子グループがやってきました。
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前のグループが植えた場所にはスポンジのカバーを置きましたが、奥の方に植えるのは少し難しいかも知れません。ビニールポットから苗を出すと、底には根がいっぱいぐるぐる巻きに生えていましたね。観察中のRちゃん。
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Mちゃんはこれね。ここへ植えましょう。ママにもお手伝いいただきながら大事に植えていく子どもたち。
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自分のヨモギがわかったかな。覚えておいてね。ではこれから植えていきましょう。
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「これはなにかな?」「そうヨモギのくき。春になったら緑のはっぱが大きくなります」「手で穴を開けたところにこうして植えてあげますよ」 みんなとても上手に植えられたね。来年を楽しみに時々お水をあげたり観察していきましょう。
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終了後のひと時。本日も皆さま大変有難うございました。お陰様でひみつの庭にまた一つ小さな畑ができ、早速園庭での活動を終えた年中児さんが植物を植える体験をすることができました。
園児のお弁当用のお茶を沸かした残り時間でささやかに淹れたアップルティー。本当は温かいティーポットで何か淹れてさしあげたいのですが・・・。
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小学生のご兄弟お二人のMママ。子育てのお話やご兄弟だけの初めてのお出かけ体験のお話など、先輩ママのお話は興味深くとても参考になりますね。振り返ると私は仕事をしながら本当に慌ただしく子育てをしてまいりましたが、どのような条件であれお母さま自身が子育てをお子さまとまず楽しむことが何より大切です。お母さまが笑顔で嬉しそうだと、子どもも心から楽しいと感じることができます。あとから思えばあっと言う間に過ぎ去ってしまう子育ての日々。是非ともエンジョイして過ごしていただきたいと思います。
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そこへ、年中クラスの子ども達と先生が。みんなで植えた畑を見たあと、お母さま方にお礼を申し上げる声が響きました。『有難うございました』

2014.11.05

11月5日(水) / ヒヨドリジョウゴとコエビガラスズメ・ひみつの庭の“ママの日”だより

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 <ヒヨドリジョウゴ>  ナス科 学名 Solanum lyratum Thunb.  つる性多年草
             分布 北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、インドシナ

秋に入った頃からひみつの庭に赤い実をつけているのは“ヒヨドリジョウゴ”の果実。葉は朝顔の葉に似て果実は1㎝ほどの丸い実。実は解熱、利尿、解毒などの薬効があり生薬として使用されますが、ジャガイモの芽と同じくソラニンを含んでいるので食べることはできません。勿論、子ども達は触らずに見るだけ、とお話しています。
ところがこの葉に、いつの間にか卵が産み付けられたものが孵り、大型のスズメガの幼虫が5~6匹、葉の中にいるのを子ども達と観察する時間がありました。まるで鮮やかなスポーツウエアのような色彩の幼虫は、その時年長児Rくんが着ていたジャンパーと全く同じ色でした。

Kくんの「スズメガのこれは触っても大丈夫」という声で、毛の生えていない体の表面をみんなでそっと撫でてみると、しっかりしているけど柔らかな感触でした。Rくんに至っては、幼虫を手に載せ顔を近づけるほど平気で、あたかも愛でるような表情をするのが印象的なほどでした。驚いたのは、その横にいたKくんの言葉です。
「このヒヨドリジョウゴはどこかに売ってる?」と私に聞くので、山や林に生える植物だからお店にはきっと売っていないと思う、と応えると、「じゃあ、どうすれば家の庭で育てることができる?」とたずねます。
この大型のスズメガは、幼虫図鑑で調べたところ、“コエビガラスズメ”の幼虫だったのですが、お母さんスズメガが夜の間に卵を産みに来て、その子どもが何匹か孵って葉を食べて大きくなったことを説明したため、植物のヒヨドリジョウゴをまず育てられたら同じくコエビガラスズメが産卵をしにやって来て、同じ幼虫がもっと身近で観察できる、と考えたのでしょう。

挿し木ができるといいけれど・・、と私も思案しながら言うと、「挿し木とはなに?」とたずねます。それをゆっくり説明すると、とても興味深そうな目が再び何かを考えているようです。頭の中にたくさんのアイデアが浮かび、好奇心がムクムクと果てしなく広がっていくのが側にいる私にも感じられました。Kくんの決して急がない、かつ穏やかだけれど真剣に遠くを見るようなキリリとした眼差しは、一研究者のものと何ら変わりのない神聖なもの、と、私自身が深く感銘を受けた瞬間でした。
我がことのようにも思えこのつる性の植物について調べてみると、赤い実ごと土に埋めると来年には葉が茂り果実も実ることがわかりました。確かに果実には種がありますから、種として植えるとよいわけです。
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後日、お母さまに経緯を申し上げると、案の定ご家庭でもお話をされていたらしく、是非一度お庭の土に植えてみます、とお母さまのお言葉。こうして大切な好奇心の芽が守り育てられるのだと私自身も再認識をした次第です。今回のこのことに限らず、子ども達は本当に幸せだな、と思うことが日頃たくさんあります。
夏休み中などに、蝶の幼虫を飼い、食草を与えて育てられたご家庭は多くあるようですが、毒の毛などがあまりないスズメガ科の幼虫は、終齢幼虫になると大抵は木を下り土にもぐって蛹になります。秋の蛹の場合は、冬越しの後、春に羽化した成虫の顔をアップで観察すると、蝶以上に愛らしい?!姿をしている様子も観察することができます。
親として、子どもが秘めている好奇心をどのようにして守り育てることができるのかを問うことは大切です。子どもにとって一番身近である自然の中で出会う小さな生き物や植物に触れながら、いつまでもキラキラとした目を持ち続けてほしいと思います。
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ひみつの庭の“ママの日”だより(昨日11月4日(火))
昨日は、火曜日“ママの日”でした。大分涼しくなりましたが体を動かすにはちょうどよい季節かも知れません。
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早速来て下さったGママ。未就園児Hちゃんとともにひみつの庭の入口サークルチェアの足元の草引きから始めて下さいました。常にお子さんに楽しく声かけをされながら共に手を動かしていかれます。
一方、夏休み中に卒園児ママから頂戴した大粒ブルーベリーの木を植樹する場所を、庭のあちこちを歩きながらママ達と検討してみました。ブルーベリーは陽当たりが必要なこと、また子ども達の動線を考え、入口近くのレンガの丸窓の辺りに場所を決めました。ここなら陽当たりも十分です。一本だけでは実がならないから、と小ぶりの木も一緒に頂きましたので、合わせて計三本のブルーベリーを植栽しました。受粉を考えると、あまり樹間を広げないほうがいいでしょうし、とHママの案。
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まず熊手で落ち葉の整理をし、なぜかとても硬い土にSママとシャベルを入れ掘り始めました。
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三カ所を少しずつ深く掘り、ピートモス、培養土、元の土を混ぜながら苗を入れる下地をつくります。Sママも合流して下さいました。硬い場所は太郎先生にお願いしました。
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お料理の材料を手でかき混ぜるように合わせます。鉢に根がしっかりと回っているので、急がず少しずつ鉢から外していきます。
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木を苗床に置いてみて、株元がちょうど地面の高さになるように合わせてみます。
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両端に開けた穴の中にもピートモス、培養土、元の土を入れていきます。
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小さめのブルーベリーの苗は、大きくなり過ぎないように上手く剪定しながら育てられたらと考えます。
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秋が深まるこどに芝生が少しずつ枯れて抜けてくるので、熊手でそっと集めて下さいます。野仏さんとして昔から同じ場所におられる古い砂岩の役行者さんの辺りもお掃除して下さっています。
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植え込みを続けられるSママとSママ。外あそびの子ども達が何を植えているのかをたずねています。ブルーベリーなら知っていると、また次に来た子ども達は「うえてくれてありがとう」とママ達にご挨拶していました。
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無事、三本が植わったところでホースリールを延ばしてきてお水を十分にあげる準備をします。
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仕上げを担当されているSママ。ママ達はとても手際がよいのでいつも感心しています。
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次に株のまわりに水鉢を作ります。木のまわりに水たまりをつくるような感じでつくっていきます。
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水鉢をつくる理由は、根にしっかりと水が届くようにするためです。
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手際よく水鉢が出来上がったあとは、その中へたっぷりと水を入れておられます。
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一般の農地はアルカリ性がよいとされていますが、ブルーベリーの土は酸性の用土にする必要があります。ピートモスを使用することで酸性になり木に適した土になるようです。再度調べてみると、ピートモスは水苔が数千年以上堆積してできた物で、とても細いブルーベリーの繊維根がピートモスを使用することでしっかり根付くようです。ただ、根が細く軽いため土表面に出て来やすく、根が日にさらされると木が弱りやすいため、定期的にマルチングをする必要があるようです。土の中の見えない根は樹木の生長にとってとても大切なのですね。
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無事、水鉢が三カ所にでき、三本のブルーベリーの木を植えることができました。お庭が広いので手入れが大変ですね、と熊手とホウキを駆使して落ち葉をボウルに入れて下さいます。
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こちらは、ひみつの庭の外のライラックのコーナーを着々と手入れされています。園庭で外あそびをしていた園児ともお話をしながら、芝生が足を伸ばして植え込みに入り込んでいるのをカットしたり、伸びすぎたフッキソウを整理して下さいました。来年度ご入園予定のHちゃん(園児の弟妹さん)ですが、入園後も手伝ってくれるかな~?!などとふと考えていたり。
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来春もよい香りの花を咲かせてくれるように冬場に施肥をする予定です。ライラックはほとんど剪定が必要ないので庭木にも適しています。今から植えると子ども達が成人した頃には、ずいぶん立派な木になっているでしょう。勿論大きめの鉢植えで育ててもしっかり花をつけてくれます。
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皆さま、お疲れ様でした。先週ほどは風が冷たくなくむしろ陽射しが温かい日でした。来週はお天気が良ければヨモギをたくさん植え込みたいと考えています(予定)。春に沢山のヨモギが成長したら、さて子ども達と何ができるでしょうか。お忙しい中ご参加下さり有難うございました。
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さて、こちらは本日水曜日外あそびの後、年中児がお部屋に入るまでのワンシーンと出会ったので撮影しました。
「女の子、よーい、ドン!」でサーとまず女の子がクラスに入りました。次は男の子。
「いちについて、よーい、ドン!」と先生の声が響きます。フライングしたらもう一度はじめから。
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「いちについて、よーい、ドン!」 全員がダダッとスタートラインから同時にスタートし駆け込みました。来年は年長児となり、今年の年長児のように運動会のリレーで活躍する姿が見られるでしょう。今からとても楽しみです。

2014.10.28

10月28 日(火) / メキシカンセージ・ひみつの庭の“ママの日”だより・園内通信

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        <メキシカンセージ>  シソ科  学名 Salvia leucantha  原産地 メキシコ

秋に入った頃から長い間花を咲かせているメキシカンセージ。明るい紫色が美しく、ベルベット状の花が株立ちになって咲いています。こちらも昨年のママの日に小さな苗を皆さんで植えたものですが、一年後にこんなに大きくなりました。
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ひみつの庭の“ママの日”だより(本日)
さて、再スタートした本日午前中ママの日。庭は手入れをするほど輝きを放つものですが、夏以降放置していた(^^;)に近い庭に優しい手が入りました。
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まず、庭正面のアイアンゲート。雨のあとは砂が飛び上がり、ゲートの下部はいつも砂に覆われています。いつもはほうきでササっと砂を落とすのですが、実はあまりきれいに取れません。一度しなければと思いつつなかなかできなかったことの一つ、ホースリールでゲートにシャワーをかけた後、タオル地のダスターで拭いていただきました。
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外では年中,年長児がお庭あそびをしている声が響きます。「Yちゃんのお母さんなにしてるの~?」「今日はね、お庭を手入れするからきれいになるわよ〜」。私も近くにきた子ども達と話をしつつ手を動かします。扉の下部はやはり砂でザラザラ。いつもは無理ですが、時折このように拭き上げられると鉄も光ります。鉄製のカタツムリ、タマムシ、カマキリなどもピカピカに洗われて喜んでいるようです。
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正面のレンガやピンコロ石の目地にどうしても砂がいつも詰まります。予め、ほうきで目地に沿って掃いておくとザラザラ感がなくなりすっきりします。熊手とほうきを使い、抜けてきた芝生や落ち葉を整理します。入口サークルスペースの芝生も夏のグリーンの葉からいつの間にか枯れ色に変わり、今後季節は晩秋から冬へとすすみます。この間に、来年に向けていくつか準備をしたいと考えています。
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さあ、こちらはビオトープの際にあるミツバツツジの木。そこへ、蔓がからまり赤い実がたくさんなっています。これはヒヨドリジョウゴの実。その中に、よく見ると大きなスズメガ科の幼虫 “コエビガラスズメ” が二匹、葉を食べているのが見えますでしょうか。逆光で分かりづらいのですが、とても大きな幼虫です。明日水曜日の外あそびの途中、子ども達も見つけられるかな!
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築山の芝生も随分枯れ色になり葉が抜けてきています。そこを、優しくそっと熊手で集め、てみで落ち葉ボウルに入れるママ。横にあるカシの大木からは今年もたくさんのドングリが落ちてきています。それを集めて袋に集めて下さったママ。子ども達へ、とのこと。
アサギマダラはもう南の国へ旅立ちを済ませた模様。台風が去ったあとも、お昼間はひらひらと飛び交う姿がありましたが、20日頃からいよいよ姿が見られなくなりました。顔を近づけると、フジバカマのほんのりとよい香りがまだ残っていました。
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熊手を動かすとどんぐりがいっぱい集まります。毎年実をならせるカシですが、関西はアラカシが多く関東はシラカシが多いです。シラカシはアラカシに比べて色が薄くきれいな薄茶色をしたドングリです。園庭のおもちゃ倉庫のまわりには昨年新たにウバメガシを10本ほど植えました。こちらは大きくなると何とも言えないラグビーボールのようなユニークな変形の実がなります。楽しいので子ども達に是非見せたいと思っていましたところ、青い実ができる頃には目が早い子ども達にかかって?すでにほとんど実がありません(^^)
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夏場は僅かながらも水の流れを絶やさなかったためか、ビオトープの水が澄んできれいでした。きれいになったのはよいのですが、空からカラスのみならずサギまで訪れるようになりました。先日もサギが飛び立つ姿を見たと健哲先生談。もしかすると、夏に入水したゲンゴロウブナ十数匹がすっかり見られなくなったのはサギの影響?かも知れません。水産センターの方とお話すると、「近くにサギはいませんか?」とのこと。フナはタナゴと違って体が黒っぽいので、空からよく見えるそうです。水中に増える藻を食べてくれる草食性のゲンゴロウブナに期待して、滋賀の南郷水産センターで琵琶湖固有種のゲンゴロウブナをいただいたのですが(今年7月)、今ではほとんど姿が見られなくなってしまいました。子ども達がゲンゴロウブナやタナゴを夏休み前は水辺で観ていましたが、どうやら静かな夏休みの間に、鴨川方面から飛んできたサギが山の中の水辺の魚を見つけてしまったのではないかと思われます。比較的ゆっくりと泳いでいたタナゴも、いつからか何かから逃れるように、目にも留まらぬ速さで石の下や水草の中に隠れてしまう始末、その急な変化を不思議に思っていたのでした。ご近所の方のお話では、夕方に水辺でバシャバシャと大きな音がするので見に行くと、カラスが水の中で羽ばたいていたそうです。
さて、入口アイアンゲートもすっきりと乾き、久しぶりに黒くて艶やかなゲートに蘇りました。
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次は、ビオトープとウッドデッキの間の植え込みの手入れをしました。葉の美しいヒューケラなどの植物がそろそろ葉を枯らしはじめています。ミニ熊手と手で落ち葉を取り、ゆっくりお話しながら作業をしました。お子さんが演奏されている楽器の取り組みのことやピアノ練習のことなど・・。
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アサザや浮草が繁殖し何とも言えない水面をつくっています。毎夏訪れる軽井沢のレークガーデンにも見事に生息していた絶滅危惧種の水草アサザ。ビオトープも夏は可愛らしい黄色の花を咲かせてくれていました。
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ブーツで水に入り枝や藻を取る太郎先生。夏の朝の日課として、ゲンゴロウブナの餌をあげに来ていましたが、「日に日に魚(ゲンゴロウブナ)がいなくなってるようだ」と呟いていたのでした。いつも水辺にきて鳥から魚を見守っているわけにもいかず、疑問は残ったままではありますが。
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いつも水に入って下さるママ。もう水はひんやりするので入らないで下さいねと申しましたが、短い時間だから大丈夫とTママ。有難うございます。
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四人でしばらく(だいぶゆっくりと?)お話に花が咲きました。途中Sママも姿を見せて下さいました。通信紙有難うございます。途中から結構冷たい風が吹き抜けてきましたので、皆さまお風邪など召されませぬように。
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[左写真]ビオトープ横に伸びていた山帰来(さんきらい)ことサルトリイバラ。冬には赤い実がなり蔓ごと鑑賞できるのでお正月に飾ることもあります。
[右写真]はヒヨドリジョウゴの赤い実。漢方では「白毛藤」という生薬として使用されますが、実や葉にソラニンが含まれているため食べることはできません。
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夕暮のビオトープは夕陽が赤い実を美しく照らしていました。来週は、はや立冬が近づいてきます。冬に向けて駆け足しの日々ですが、いま暫く秋のよい季節を堪能したいと思うこの頃です。
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本日は、園内通信「お知らせ66」をお出ししました。
内容は、
◇ 月ぐみ 就学時健康診断日について
◇ 園児名簿について

2014.07.05

7月5日(土) / ヤエクチナシ・ひみつの庭の“ママの日”だより (7/1(火)記録),水の生き物入水(6/25(水)記録)・ミニトマト収穫(年長)(7/2(水)記録)

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        <八重梔子>  アカネ科   原産地 日本西部,中国(東アジア)
                   学名 Gardenia jasminoides Ellis f. ovalifolia (Nakai) Hara

ガーデニアと言った方が皆さんご存知かもしれません。たんぽぽぐみ横の石段を園庭に向かって上るあたりに、昔から毎年咲いてくれるヤエクチナシ。現在30個ほどが満開です。近づくと芳香が漂っていますが、なぜか子ども達にはあまり気づいてもらえません。もうすぐ暑い夏がやってくることを思い出させてくれる、マットな白が美しい花です。
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ひみつの庭の“ママの日”だより (7/1(火)記録)
さてさて、この日は“ママの日”1学期最終日でした。気温30度、太陽が照り付ける10時半。ビオトープに追加する二枚貝8匹,ミナミヌマエビ100匹とともに、琵琶湖固有種であるゲンゴロウブナが新たに仲間入りする予定でしたが、こちらは一方ならぬ事情があって今回は叶わぬことになりました(これについては再度挑戦の予定)。

ゲンゴロウブナは唯一草食性で、絶滅危惧種に指定されている(琵琶湖生息のみ)貴重なフナです。他のフナのように雑食性(雑食性フナは、ビオトープのミナミヌマエビなどの甲殻類や二枚貝のマツカサ貝,ドブ貝、昆虫類などを食べてしまう)ではなく、植物性プランクトンや藻を食べるため水質を向上することに一役かってくれます。また夏の時期は、水温の上昇とともにアオコが多く発生するので、水質を維持するために毎日手入れが欠かせずなかなか大変です。

朝方、赤ちゃんを伴い来園されたビオママは、ビオトープの生態系ピラミッド構造が上手く維持できるようにアドバイス下さいます。この日は、ゲンゴロウブナが仲間入りした場合の管理の仕方を示した、手作りの詳しい資料を手渡して下さいました。
ひみつの庭のビオトープは、今のところ魚類のエサは一切投入していません。タナゴ,二枚貝,ヨシノボリの共生関係も上手く保てているようですが、ツチガエル,ヒキガエル,アマガエル,トノサマガエル,モリアオガエルなどがどこからか大勢集まってきて水中に産卵し、オタマジャクシの数が相当増えているのが現状です。オタマジャクシはクロメダカの稚魚や二枚貝を食べてしまいますし肉食です。ですが、子ども達はオタマジャクシが大好きなので反面有難くもあり、水辺で大きさ形が違うオタマジャクシを真剣な眼差しで観察しています。

一方、Tママと太郎先生はいつものようにビオトープに入り清掃されます。水温が30度になると瞬く間に増えるアオコ取りと、これまた増えすぎるカエルの卵とオタマジャクシをすくいあげる作業を継続中です。オタマジャクシについては孵ったら自然に放してあげます。
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クール便の発砲スチロール箱から取り出します。袋いずれにも酸素が充填してあり元気に届きました。
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ギボウシのつぼみの上にいるのはシオカラトンボ。いつものポーズで休憩中(♂)。
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作業をしていたところへ、ちょうど年少3クラスが森から戻ってきました。お弁当前の暫くの間、入水前のミナミヌマエビ,大きな二枚貝(ドブ貝)を観察できる機会だからと声をかけました。ドブ貝は準絶滅危惧種で、アコヤ真珠の核(真珠の元)としても使われる貴重な貝です。ビオトープではタナゴが二枚貝に産卵するためにも入れています。
ミナミヌマエビはピクッ、ピクッと元気に飛ぶように泳ぎます。二枚貝は子ども達の手の平以上の大きさです。子ども達は貝を持つと必ず「これ、たべられるの?」とたずねます。
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ケースに入れたオタマジャクシに興味津々のちゅーりっぷぐみの子ども達。「かわいい~」という声。地上のダンゴムシのように何となく親近感のあるかわいい形をしています。
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mika先生とじっくり観察をする子。お腹に渦巻があるかな。二枚貝を手に「ふ~ん」とよく見て納得の様子。
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たんぽぽぐみのchinami先生も観察中。子ども達もみんな生き物は大好きです。
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上手く手でつかめるかな。水中の生き物もとても機敏に動きます。夏の水辺でゆっくりと観察の時間は流れます。
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「オタマジャクシつかめたよ」「ここにいるよ」とたんぽぽぐみさん。御影石の張り出しにまわって観察する子も。
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ことりぐみさんものぞいています。箱が白色だからよく見えたことでしょう。小さなヌマエビですがやはり子ども達は「たべられるの?」と聞きます。サクラエビくらいの大きさです。Tママも作業の手を止めて子ども達にお話して下さいます。
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「うわー、おおきな貝だ」「ほら、かわいいよ。オタマジャクシつかめたよ」ケースのオタマジャクシと真剣勝負の面持ち年少児さんたち。
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箱の中のヌマエビと子ども達。どっちが素早いか競争だ。「うわっ。大きくて先生もびっくりした」とtomomi先生。
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子ども達が集っている辺りは、大型のトンボ オニヤンマが土の中にたびたび産卵しといる場所でもあります。箱の中のヌマエビの動きを見ていると興味がつきません。
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自然の生き物のことをよく知っている男の子。確か、ヤゴを育てたらトンボになったことを話してくれたと記憶しています。みんなが顔を突き合わせながら仲良く上手く観察できます。離れがたいけれど、そろそろお弁当の時間。
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ゆっくりと水中へ放ちます。オタマジャクシに食べられないで無事でいてね、と思いを込めて二枚貝を入水します。
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手にしたのは中くらいの大きさの二枚貝二つ。子ども達にも声かけしてくださり大変暑い最中を有難うございました。
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4種の魚類がビオトープ仲間入り 6/25(水)の記録(6/24 “ママの日”翌日)
この日の午前中に到着したヤリタナゴ20匹,ヨシノボリ10匹,ミナミヌマエビ100匹,スジシマドジョウ他混合20匹が追加で仲間入りです。
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こちらはドジョウたち。スイスイ気持ちよさそうに泳いでいます。ビオママの手に。よく見えます。これはマドジョウかな。
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「こうして石を置いてあげるとドジョウはすぐに身を隠します」とビオママ。右写真は糸トンボ。最近糸トンボが睡蓮の葉の上にとまっているのを見かけます。二匹でいるときもあります。
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「ドジョウのおうちはここにしましょう。」昨年採取していた白川砂がバケツ一杯分自宅にあったのでそれを利用します。睡蓮鉢の手前に石を二つ置き白川砂をサラサラ~っと投入されたビオママ。赤ちゃんのOちゃんはTママの背中におんぶされぐっすりお休み中。
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さあ、放流です。ドジョウは砂地を好むので素早く泳いでいきました(指をさした辺り)。
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次はヨシノボリの番。ヨシノボリはとても愛らしいお魚。タナゴ,二枚貝と共生関係にあります。ヨシノボリは夏場は産卵期なので巣作りをします。御影石の張り出しエリア近くの石の下に巣を作れるように、残りの白川砂を投入してお家を作ってあげました。
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そこへビオママがケースをゆるやかに傾けながらヨシノボリを放流。驚いたことに、待っていたかのように石の割れ目に早速す~っと入っていきました。お魚も安心できる場所が必要なのですね。
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次はヤリタナゴを入れます。ヤリタナゴはビオトープの中でとても素早く集団で泳いでいる姿が見られる魚です。深くなった場所が三カ所ほどありますが、そこを陣地にしながら全員でスタートダッシュを楽しんでいるようにも見えます。それはまるで、年長クラスの子ども達の体育あそび “スタートダッシュ”さながらで、素早い動きなので目で追えないこともあります。
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スイスイとみんな一緒に泳いでいくヤリタナゴたち。産卵期のタナゴのオスはとてもきれいな婚姻色をしています。尻びれは赤っぽく胸回りはほんのりピンク色。
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作業が一段落して図鑑で示すビオママ。スジシマドジョウはこちら。ドジョウの飼い方も。
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ヤリタナゴはこれです。これは二枚貝のイシガイ,ドブガイ,マツカサガイなど。

真夏並みの6月25日(水)でした。適当に魚類をビオトープに入れるのではなく、それぞれの住処を設定した上で放流するという丁寧な作業に感激しました。
ビオトープが出来上がって二年目の夏。水辺の生き物のピラミッド構造が今後も保てるよう工夫しつつ、賑やかな夏の水辺を子ども達には十分楽しんでほしいです。
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年長児「ミニトマト収穫」記録 7/2(水)
約二カ月前の5月1日(木)に、みんなで植えたミニトマト“シュガーミニ” が赤くなり実りを迎えています(ミニトマトをみんなで植えたよ)。年中,年長児のお当番さんが、毎日じょうろでお水やりをし、また過日“ママの日”6/17(火)には、お母さま方が赤くなった実をカラスが食べないようにネットを施して下さったお陰でたくさん収穫することができました。
ひみつの庭の小さな畑なのでみんなで奥に入ることが叶わず、先生達がハサミを使い手を伸ばして収穫をし、子ども達は大切にボールに入れるお手伝いをしました。
次の日が雨天のため、半日保育のこの日は急ぎの収穫となり、一日冷蔵庫で保存して翌日みんなでいただきました。
すでに7/3(木)には年長クラスでお味見済みですが、土づくりからスタートし、水やり,支柱立て,脇芽摘み,施肥を経て約二カ月がかりで収穫できた喜びと同じくらい、大粒で引き締まったミニトマトは素晴らしいお味だったようです。
以下、写真をご覧下さい。
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収穫後、ひみつの庭のクローバーの上をお散歩中の年長児。今年の梅雨6月中は雨がほとんど降らず晴天続きだったため、幸いトマトは見事に大きく成長しました。あとで先生から聞いたところ、
「こんなに美味しいトマトは食べたことないよ」
「もうおかわりはないの?」
と、みんなで育てたトマトのお味を喜びあえる楽しいひと時となったそうです。
真っ赤なトマトの色とお山の無農薬トマトのお味。夏の思い出としてまた一つ、子ども達の心に刻まれますように(年中児クラスは来週収穫の予定)。

一方、年少児クラスの植えたロシアヒマワリ、こちらも現在ぐんぐんと成長中です。葉も大きく幹も太くなってきています。夏休み明けの9月には、大きな黄色い花とたわわに実った種がたくさん収穫できますように・・・。
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2014.06.25

6月25日(水) / ブッドレアとアゲハチョウ・ひみつの庭の“ママの日”だより (6/24(火)記録),ブルーベリー苗,團十郎朝顔・園内通信

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            <ブッドレア>   フジウツギ科    学名 Buddleja davidii Franch.
                        英名 Butterfly bush , Summer lilac

房状に咲いたブッドレア。アゲハやクロアゲハなどいろんなチョウの憩いの場となっているブッドレアはチョウが大好きな花で有名です。私が初めて出会ったのはもう20年も前・・・。信州蓼科のイングリッシュガーデンでした。
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当時、オーナーのケイ山田さんいわく、イギリスから日本に植物の種,苗を船で運ぶに当たっては多くの規制に直面したとのこと。このブッドレアの花木も当時は関西で目にすることはなく、イギリスから入ってきたばかりの小さな苗を京都まで大切に持ち帰ったのでした。
真っ青な空を背景に、花穂にアカタテハがたくさん飛来している遠い夏のワンシーンが蘇ります。
イギリスではバタフライブッシュ、またはサマーライラックと呼ばれ、顔を近づけるとほのかなよい香りを漂わせます。
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ひみつの庭の“ママの日”だより (6/24(火)記録)
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“ママの日”がスタートして以来、よいお天気が続きます。「こんにちは。よろしくね。」小さな女の子のお友だちHちゃん、そして男の子Tちゃんもママと一緒にきてくれました。日本生態系協会に属するママは今日も防水スーツ着用でビオトープへ。早速Tちゃんもミニ熊手を手に作業開始です。
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今日は、クローバーが広がるひみつの庭の奥のエリアを担当して下さるママ。ダンゴムシがお気に入りのHちゃんは今日も何かお楽しみが見つかるといいね。
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「落ち葉や枝をここへ入れるよ」とママ。ママと一緒にお花を育てたり、あちこちにお散歩に出かける日々の積み重ねは、将来目には見えないけれどとても大切な何かをお子さんの中に育みます。ラベンダーの植え込みの雑草を手入れして下さるママ。大事な電車のおもちゃを手にしたTちゃん。
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今日も有難うございます。ビオトープ担当のママ。排水の辺りを腰を曲げて作業して下さいます。気温が30度を越えるとアオコが多く発生するようになります、とママ。
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私は熊手、ほうき、てみが必需品。三つを体にくくりつけて移動したいくらいです。ついでにおちば入れも引きずって歩きたいところ。腰にはいつもハサミ入れの革袋を下げて。
排水の鉄の網の下には、なんと! タナゴとオタマジャクシが落ち込んでいたそうです。一つずつそっと優しくすくい上げられます。
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「ライオンさん、こんにちは! 」ってご挨拶。お首からペットボトルで作った容器をかけて来園されたTちゃん。「お魚を見てみる~? まっててよ、取ってあげるからね~ 」と水中からママの声。
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水の中にたくさん泳いでいるオタマジャクシ(後ろ足が出ていてもうすぐカエル)をビオママが取って見せてくれました。お手製の容器に入ったのは、落ち葉やドングリではなくて、忙しく動き回る“足つきオタマジャクシ”。うわ~、ちょっとおどろいたかな~! いえいえ、じっくり観察しているTちゃん。でもこの後、お帽子のつばを下しておめめを隠していた瞬間も。とっても可愛い。
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「ほうら、オタマジャクシがもうすぐカエルさんになるよ」と外遊び中の年中児さんに見せてあげるママ。もう足が出てきています。
そう言えば、「いっこせんせい~、下のみぞにアメンボがいたよ~」「下のかいだんの横でカエルをみたよ~」と年長児の男の子が時々言っていました。「アメンボは飛ぶらしいから池から飛んできたのかも」と応えていましたが、排水口からオーバーフローした水とともに園庭の下の溝の方まで流れて下りて行った可能性があります。それならばと台所用水切りネットをはさみでカット、ビオママは排水溝にネットを被せお魚が落ち込まないように対策して下さいました。
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「みえるでしょ」。みんなでまた観察しましょうね。私があちこちに集めていた落ち葉を落ち葉入れに回収していく太郎先生。
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ひみつの庭の北側エリアを次々手入れして下さるママたち。クローバーの中に昨年からたまった落ち葉がたくさん入り込んでいます。ここはピクニックシートを敷いて子ども達がお弁当を食べることもありますから、とても有難いです。
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こちらの写真はまだみどり色のトマトですが、奥の方はなんと赤く大きく実ってきています。ひみつの庭の入口サークルエリアはよく行き来する場所なので、どうしても芝生がめくれやすくなります。週末に片石造園さんが部分的に芝生を追加し植えて下さいました。
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トマト畑近くも追加で芝生を敷き詰めて下さっています。庭の一番奥からママが手入れして下さった場所を撮影。
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園庭では年中児さんが先生が鳴らす鐘の合図とともにお片付け中。柄を短くカットした子ども用の特製ほうきでお掃除をしています。
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皆さまお疲れ様でした。腰は大丈夫ですか? とおたずねしますがさすがにお若いママたち。とってもお元気です。クロメダカの卵がありましたからビンに採っておきました。また観察して下さい、とママ。ヒメダカの卵は小さな頃によく採卵し孵化するところを観察しましたが、クロメダカの卵はとっても小さいのでしょうか? 目をこらして見てもなかなか見えないのですよ。ビオトープでは卵の塊りをつけて泳いでいるお母さんメダカも見られます。
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今日も暑い中を有難うございました。初夏の頃に週一度集いながら皆さんでお手入れしたことを懐かしく思い出す、秋、冬の季節も、今からとても楽しみです。
琵琶湖博物館の資料「ビワコと川の魚」の図を見ながら暫しお話タイム。銀閣寺の疎水に琵琶湖から流れてきたと思われる淡水魚が見られることがあるそうです。「南禅寺の水路閣にカムルチーが群れで泳いでいるところもありますよ」とビオママ。そうそう、「鴨川に、こんなに大きなサンショウウオがいたんだよ」と昨日話してくれたのは年長児のAくんでした。こんなに、と腕をいっぱい大きく広げて説明していましたが本当にその通りの大きさのようです。ビオトープに生息しているヌマエビのことなどもAくんはよく知っています。
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終了後、撮影しました。すっかり水が透き通り、気持ちよさそうに泳ぐ魚類が見られるビオトープ。ホスタも大きく成長してつぼみがついています。
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これでオタマジャクシやお魚がもうこぼれないでしょう。ネットを施したオーバーフロー。四つ葉のデンジソウの葉が元気です。
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柏葉紫陽花、西洋紫陽花が満開のビオトープ向こう側エリア。真っ赤な花を咲かせる珍しいアジサイ“パリジェンヌ”を昨年植えましたが、ここの土が酸性傾向だったため青味がかった紫色の花になりました。酸性土壌では青色が強くなり、アルカリ性土壌では赤色が強くなるため、次は有機石灰を混ぜ込んでみましょうか。

「希少品種 “ブルーベリー苗” 」
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ここのところ、大事に育てておられる植物を幼稚園にお分け下さり有難く頂戴することがございます。
こちらはとても大きな実がなる希少品種のブルーベリーの苗。70cmほどはあるでしょうか。暑さが和らぐ秋になった頃、ひみつの庭の日当たりのよい場所に、酸性の土ピートモス、鹿沼土、赤玉土などを混ぜ酸性の土づくりをした上で植栽させていただきたいと思っています。樹高は4~5mくらいになるとのお話でした。感謝。

「希少品種 “團十郎朝顔” 」
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そして、こちらはまた大変希少なもので “團十郎朝顔” と言うのだそうです。お知り合いから引き継いで育てておられるそうですが、実はかなりの希少種らしく、一般の園芸店などに流通している団十郎朝顔とは異なる種類とお聞きしました。上手く育てるのが少々難しいようですが、またそういったことも一般の朝顔とは異なるところなのかも知れません。葉の形、花の色が独特のようです。
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団十郎朝顔 – Wikipediaより
団十郎朝顔(だんじゅうろうあさがお)は、アサガオの一種。二代目市川團十郎が、歌舞伎十八番の内「暫」で用いた衣装の色が海老茶色であったことにちなんでつけられた名前。 江戸時代には、団十郎の茶色として、一世を風靡したといわれている。しかし種子の確保が容易ではないことから、生産量が激減し戦後途絶えた。 ゆえに「幻の朝顔」と言われていた。色は、海老茶。花が大きい。
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本物の “團十郎朝顔” は、葉の耳が左右一つずつではなく二つずつ、葉の色は緑色ではなく黄緑色の明るい色、花は濃い茶色の海老茶色。種は専門の栽培家のみが保有しているそうです。
いただいた “團十郎朝顔” を前にしていると、数年前にお亡くなりになった市川團十郎さんのこと、そして市川宗家に伝わる歌舞伎十八番のうち、上演されないまま眠っている演目を自らの手で復活させようと決意されている十一代目市川海老蔵さんにまで思いが至ります。
この希少種の朝顔を頂戴したからには、子ども達の元気な声が響くお山の幼稚園の空の下で、みんなで大切に想い育てたいと思います。有難うございました。

アゲハのお母さんの産卵
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カラタチの葉(たんぽぽぐみ前)に産卵中のアゲハのお母さんを撮影しました。一つ、また一つと、カラタチのトゲの中をヒラヒラと舞いながら大切に葉裏に産み付けていく様子です。
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後には薄黄色の小さな卵が見られます。やがて卵が黒っぽく変化してきたらもうすぐ一齢幼虫が孵ります。
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本日は、園内通信「お知らせ32」「お知らせ33」「お知らせ34」「お知らせ35」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ32」
◇ 京都市就園奨励費について
「お知らせ33」
◇ 尿検査,蟯虫検査について
「お知らせ34」
◇ 幼稚園児総合補償制度について
◇ 台風、および悪天候の場合の対応について
◇ 福音館「おすすめ夏の絵本」について
「お知らせ35」
◇ 悪天候の場合の保育についてまとめ

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