2007.11.22
<スダジイ> ブナ科 シイ属
学名 Castanopsis cuspidata var. sieboldii
別名 イタジイ,ナガジイ
このスダジイの実は、よくあるドングリと少し形が違います。殻斗(かくと)が実を包んでいて、成熟すると先が裂けて開いてきます。大きさは長さ1.7 ㎝ほど、細く小さめの独特な形をしているのがユニークです。また、この中の実はアク抜きせずに食用になり、渋みもなく甘味があるほどです。
「どんぐり」と言う呼び名は、ブナ科の木の実の総称で、実際に「どんぐりの木」というのはありません。京都の四条方面に「団栗(どんぐり)通り」という名の通りもありますが、団栗と書くのは、団は丸いの意味で栗に似ていることからつけられた当て字とのこと。
日本には約20種類、そして世界には約300種類ものどんぐりの成る木(ナラ,カシ)がありますが、我が国日本でも縄文時代からどんぐりを主食とし、その調理用具として縄文土器が作られました。
先日、京都国立博物館の常設展に立ち寄ったところ、日本の縄文土器やどんぐりをつぶして粉にする道具をちょうど見ることができました。一方、ヨーロツパでもどんぐりのなるナラ類やカシ類をオークと呼び、およそ2000年前のローマ時代にも、どんぐりを干し砕きパンにして食べていた歴史があります。人類は、どんぐりを食料として重宝し木を大切に扱い、また今もなおどんぐりを食料としている地方があると聞いています。
加えて、私の中でどんぐりと言えば最近ピン!とくるのが、昨今ブームとなっているスペインの「イベリコ豚」です。イベリコ豚は、昔風にほぼどんぐりだけを食べて育っています。その脂身と香りが大変魅力なのですが、どんぐりを食料としていることから、脂身も果実オイルと同じ100%オレイン酸で健康にもよいとのこと、美味しいし嬉しく有り難い限りです!
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【今週の園内は】
今週は、寒さとともにまた一段と秋が深まりました。イチョウ,サクラの葉は勿論のこと、大階段のもみじも大半が真っ赤に紅葉してきましたので、お庭の雲梯辺りからの眺めは最高です。
年長児は自分で描きたい場所を見つけて写生をしたり、年中児は園庭に大きく長い紙を広げて青空の下、「ぼくたちわたしたちの街」をイメージして絵を描いたり、上着とおかばん持参でピクニック気分でお庭の青空弁当を楽しんだり、園外の公園へ遊びに行っては、ポケットいっぱい木の実拾い,おしくらまんじゅう,色おになど、体を動かしゆく秋をたっぷり満喫する日々を過ごしました。
また、年長児の室内遊びではクラスの垣根を隔てて、“お絵描きコーナー”“折り紙コーナー“おもちゃコーナー”“ボールころがし輪投げコーナー”などをつくって合同で自由に遊べる体験もしました。子どもたちの表情も真剣且つ大喜びで、大変楽しい時間を持てた一週間でした。
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本日は、園内通信「お知らせ67」と『歯科検診報告』(年長児のみ)をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 年賀状について
◇ 暖房費について
◇ 12月お弁当の保温について
『歯科検診報告』については、【虫歯】【歯垢の状態】【歯肉の状態】【咬合】【顎関節症】について、本園園児対象にオリジナルデータをとってくださり、細かなアドバイスが記載された内容です。歯科検診当日にお持ち帰りいただいた「検診票」と併せて、じっくりご覧いただけたらと存じます。
2007.11.07
<かんたんポプリ> ポプリ=フランス語 pot-pourri が語源
ほんとうのポプリは、すべて干して乾燥させ、最後にお好みのエッセンシャルオイルを振りかけて1~2ケ月間暗い場所で発酵させてから使いますが、これは昨日、「山の学校しぜんクラス」で子どもたちと一緒にお山の材料を集めて作った、即席ミニポプリです。子どもたちも一皿分ずつ、花,木の実,葉っぱをとりどり拾い集め、最後にみかんの皮を添えて完成させました。
今、この季節、自然に色づけられたお庭の葉のグラデーションは一枚一枚がすべて異なり、真っ赤,オレンジ,黄色・・・などなど、目に入った落ち葉を手に取るたびに、心がワクワク浮き立つ思いがしてきます。
この小さなポプリの中には、サクラ,ミズナラ,クス,ムクゲ,スギ,ドクダミの葉、そして濃ピンクのセンニチコウ,アジサイ,オオバヤシャブシの花、メタセコイヤ,コメツガ,ヒマラヤスギの松ぼっくり、クヌギ,マテバシイ,シリブカガシ,アラカシのどんぐり、最後にみかんの皮・・・、こんなにたくさんの植物が詰まっています。眺めているとつい嬉しくなります。
みかんの皮の香りもありますが、最後にマンダリンオレンジの果皮油(エッセンシャルオイル)を数滴落としました。暫くの間、楽しめそうです。
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【フリー参観日一日目 月ぐみ園舎内に来た朝のお客さん】
<名前は何だろう?ウグイス科の鳥かな?>
「おはよう!」と、あるグループの子どもたちが元気に到着した5日の朝。元気に走ってお部屋に入っていった後すぐさまUターンで戻ってきて、『せんせいせんせい、お部屋に鳥が入って飛び回っているよっ』とのことで、すぐさま虫取り網を手に月Bに行くと、窓のカーテンの奥に入って飛び立てなくなった一羽の可愛らしい鳥がいました。驚いて動けなくなっていたので、網に入れて上から手で体をつかみ救出しました。虫かごを使い慣れたGちゃんが、すかさずケースを開けてくれたので、暫くだけ観察させてもらうことになりました。ふと横を見ると、既に鳥図鑑を手にしたGちゃんがページをパラパラめくって調べてくれていました。全体が褐色で目の上に白いスジがあります。お山では、春だけではなく夏の間もずっと鳴いている「ウグイス」の種類のようですがはっきりわかりません。緑がかったり褐色のものも多く、ウグイスの仲間は見分けるのがなかなか難しい鳥です。
「今日はお母さん達が来られるから、きっと鳥さんもみんなを見に来はったのかもね!」と、tomomi先生。あと、みんなでお山に返してあげたそうです。朝の嬉しびっくりのひとときでした。
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【今日のことすべてに感謝】
秋の一日が暮れました。人生は旅にたとえられることがあります。旅の途中でさまざまな人たちと出会いそしてまた進んでいきます。短かな今日一日を振り返ってみても多くのことがありました。また多くの方と言葉を交わしました。
朝のはじまりから出会うのは子どもたち、先生方、そして配達の方や課外教室の先生、お電話でお話した方、懐かしくなって久しぶりにお山を訪れてくれた小学生のYちゃんTくんKくん達、そして幼稚園と山の学校の保護者の皆さま、大事なお手紙を下さいましたこと、すべての方に感謝の気持ちです。
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本日は、園内通信「お知らせ65」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 第5回ふれあいサタデーのご案内