2010.03.17
『卒園式』
沈丁花の香りが漂う過日13日は、第60回目の北白川幼稚園卒園式をとどこおりなく終えることができました。
式が始まり、保育証書を受け取る子どもたちの凛々しい姿を目で追っていると、それぞれの子の入園当初の様子が思い返され、うた「思い出のアルバム」の歌詞にあるように、あんなこと、こんなこと~の3年間の思い出の切れ端が走馬燈のように浮かび上がってくるようでした。
日々が過ぎるのはつくづく早いと感じるこの頃ではありますが、特にこの3月に入ってからというものは、卒園する子どもたちとの毎日が加速度的に過ぎていきました。そうしていつの間にやら訪れた最後の卒園式の中で、しみじみと卒園する子ども達をながめていると、このまま小学校へ送り出すのが本当に惜しいとさえ思えてくるのが太郎先生ともども正直な気持ちでした。
3学期の劇発表を見事にやりとげ、またさらに一歩成長した子どもたち、どの子も明るく思いやりがあり優しく、正義感やボランティア精神に富んで、純粋な目がキラキラ輝いている子どもたちばかりです。
お山の幼稚園園歌,思い出のアルバム,春の光を歌う子ども達の真っ直ぐな歌声を、ピアノに向かいながらもしみじみと背中に感じていました。
この子たちなら、どの子もがしっかりと前を向いて自信を持って進んでいけるはず、と確信しつつ、ずっとお山の上から応援していたいと思います。
今日は早速、卒園児のお一人が懐かしいニコニコ顔を見せにきてくれて大感激でしたが、心のふるさととしてお山の幼稚園を懐かしく思い出された折には、再びお山を上って姿を見せに来てくださるのを先生方ともどもお待ちしております。
『お食事会と謝恩会』
朝方の小雨もお昼前には何とかあがり、式後は園庭でクラス毎に記念写真の撮影をしました。続いてお母さま方がご準備して下さった第一園舎でお食事会が行われました。
司会のお母さまの声が明るく心地よく、BGMも軽やかに流れ楽しいムードが漂う中、みんな和気藹々とリラックスした雰囲気でお食事をいただきました。
後ろの壁面には、子どもたちと先生たちの小さな頃の愛らしい写真が壁いっぱいに飾られ、「これは誰でしょう?」とお母さまが質問されると、子どもたちが声を揃えて確実に当ててしまうのも驚きでした。さすがに表情や面影などをつかむことは大変得意な子ども達です。昼食後の大賑わいの楽しいひと時でした。
場所をうつしての謝恩会は、つきぐみの一年間を過ごしたやはり思い出の第三園舎で。入場するなりお母さま全員の楽器演奏が始まり、至れり尽くせりの有り難い演出で迎えて下さいました。
お母さまによる劇は、事前に先生私たち全員におたずねのあった「思い出に残る子どもたちとのエピソード」を組み合わせ、合成アレンジされたという創作劇が大変面白く見事でした。子どもたちも大笑い、またお母さまの体当たりの演技を応援する子ども達の真剣な面持ちも印象的でした。
大型絵本のユニークなお話をみんなに読んで下さるお母さまグループもあり、盛りだくさんの演出が続きました。
先生たちによる劇「おおきなはし」ならぬ「ほそ~いはし!」も、卒園児たちが3学期に発表した劇をパロディーにしたもので、お腹を抱えて笑ってしまう愉快な演技でした。
最後には、子どもたちからは全員合唱「虹のむこうに」のお歌のプレゼントを、お母さま方からは花束や記念品を頂戴しました。保護者代表のお父さまからは温かいお言葉を頂き、感謝の気持ちで一杯になりました。
終了後、園庭で個々に記念写真を撮ったり名残惜しくお話を交わす間、この日の最後を飾るように春の夕陽が美しくきらきら輝いていました。
2010.03.10
【テネラTenera】シリーズ
ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)
“テネラ(Tenera)” トールベース
デザイン Berte Jessen(ヴェルテ・イエッセン)
ロイヤルコペンハーゲンTeneraシリーズのなかでは、少し高さのある約25㎝のフラワーベースです。
花や実がたくさん描かれていますが、何の花がモチーフなのでしょう。
太陽に向かって伸びる花がとても力強く、深い紺色を主とする男性的でモダンな印象の花瓶です。
1954年~58年までコペンハーゲンのSAC(School of Art and Craft)で学んだ後、1959年から活躍したデンマーク人ヴェルテ・イエッセン(Berte Jessen)の作品です。
--------------------------
風はまだ冷たいものの、大地に確かな春の訪れを感じる爽やかな一日でした。
一年のしめくくりとなる終了式まであと僅か。子どもたちは一日一日をしっかりかみしめるように過ごしています。今のこのクラスのままでいたい、お友だち先生とこのまま過ごしたい...。特に感受性の豊かな子は、一年間の思い出が詰まったクラスとお別れするは辛いようで、朝から涙が流れてしまうこともあります。年長児にとっては、明日の「クラスお別れ会」をみんなで過ごしたら、残るは早、卒園式となりました。
今朝も、おはよう~と挨拶を交わすなり、ふと立ち尽くしてしまった子。気持ちが伝わったので優しく背中をなでて励ましお部屋まで見送りましたが、きっと皆同じ気持ちなのです。またこの一年でみんな本当に大きく成長しました。
今日は、第三園舎で年長ぐみのお兄さんお姉さんをお送りする会が行われました。
春からも在園する年中少児さんからは、年長児さんに向けて、今までのお礼の言葉や手作りのプレゼントが渡され、年長児さんからは、新しく入園してくる年少児さんたちをしっかり助けてあげて頑張ってほしい、という励ましとお願いのメッセージが届けられたようです。
先輩の年長児さんにあこがれ優しく導かれて過ごした園内でも、また登降園の送り迎えの中でも、先輩からのメッセージを胸のポケットに入れて、きっと優しく強い気持ちで小さい子どもたちを引っ張ってくれることと思います。
明日も子どもたちのために、春の太陽がいっぱい降りそそいでくれますように。
--------------------------
本日は、園内通信「お知らせ79」「お知らせ80」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ79」
◇ 卒園式のご案内(年長児用)
「お知らせ80」
◇ 「卒園おめでとう~思い出コーナー」展示のご案内
◇ お引っ越しされるお友だち
◇ 絵本カードについて
◇ 1年間の『絵のアルバム』について
◇ 「3学期生活発表会ビデオ」について
2010.03.05
【テネラTenera】シリーズ
ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” ソルトボックス
デザイン Kari Christensen(カリ・クリステンセン)
湿気の少ない北欧では一般的によく使われている形状のソルトボックス。料理の途中に片手でチークの蓋を開け、中に入れたスプンでお塩をすくって取り出せます。お塩は、天然ミネラルも多く鉄分豊富なアンデスの紅塩を好んで使っていますが、他に、ゲランド,カマルグ,日本の海の塩など用途に応じて使うことも。
他にも粉類を入れたり、上に壁掛け用の穴が開いていますから、お部屋でレターケースなどにして掛けて使っても楽しいでしょう。
またまた今回もKari Christensenカリ・クリステンセンの作品ですが、後ろのサインを見ると1960年代のアルミニア工房時代のものです。
------------
【出会った人に感謝】
今日という大切な一日は、きっとどなたもが多くの人と顔を合わせる一日だったことでしょう。私の場合は、今朝家族から始まり、園の子どもたち,先生たち,お母さま方、そして、山の上まで荷物や郵便物を配達して下さる方,業者さん,地域の方など、一日たくさんの方と出会いお話をしました。この場所はもしかしたら「駅」の改札口みたい?と思うほど、毎日賑やかで忙しい場所なので多くのことがあります。
人生はよく旅に例えられますが、今日という旅の途中で出会った大切な方々のお陰で一日の旅は無事終えることができるのでしょう。旅の途中のドラマには、笑顔だった人もいれば、不安げだった人、涙していた人、怒鳴ってしまう人などさまざまな登場人物があったかも知れません。人間は完全な人など一人もいません。少しでもよく生きようと自分を見つめながら懸命に生きる努力をしているかどうかです。
私は一日ずつを自分なりに精一杯に生きることで、きっと目にはみえない大きな力で見守られ明日を無事迎えることができるのだと信じて生きるようにしています。今日、自分が無事に生きられたのは、決して自分の力ではなく、自分を取り巻いている目には見えない大きな力のお陰のように思えます。そして今日という一日の中で出会った人と、支え合いながら一日の旅を終えることができたのです。
もしも、心配事をずっと夜まで考えつづけたとすると、悩み,不安はどんどんふくらんで自己増殖してしまいがちです。そしてそれはまた次々と新たな心配まで連れてくるので、悩みの連鎖は尽きなくなります。
禅の教えに「悪想念をつなぐな」とあります。十分考えたら、できる限り方向転換して明るい想念を描くように努めた方が心身のためにもよいのですが、またそうできたことによってどんどん明るく嬉しいことが訪れてくれるようにもなるものです。
また、特に一日の終わりの夜には、湯船につかって歌でも歌いながら、頭を空っぽにして体を芯から温めてあげましょう。体の免疫をアップさせるためにも、体を十分に温める方法の一つに、「口の中にお水を含ませながらつかる」というのもあります。マイナス思考のスイッチは切って、一日の頑張りや疲労を癒してお腹の力をゆるめてあげましょう。体は冷たい空気や飲み物によって冷えるだけではなく、悩みストレスで交感神経過多に偏ると本当にすっかり冷えてしまいます。男女関係なく、交感神経過多の生活を続けると、やがて自律神経のシステムが乱れて大切な睡眠がとれなくなってしまいます。眠たいのに入眠できない、これは今の生き方(考え方)を変えてほしいという体からのサインともとれます。
一日を終え休む前には、今日出会ったすべての人に『ありがとう』を。また、両親に、あまり会えない人に、許せないと思っている人に(あればですが^^)、ただ『ありがとう』。
一日の終わりには目を瞑ってそうつぶやいてみませんか。そして、今日のことすべてに『ありがとう』。
三日続けられたら、何かが変わるのに気づくかも知れません。
---
本日は園内通信「お知らせ78」をお出ししました。
内容は、
◇ 在園児の新年度保育用品について
◇ お別れ会にしようするお菓子について
◇ お引っ越しのお友だち
◇ 3学期終了式について
◇ 春休みについて
◇ 今月の絵本貸し出しについて
◇ 3学期生活発表会写真お持ち帰りについて ほか
2010.03.01
【テネラTenera】シリーズ
ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” トレイ L
デザイン Kari Christensen(カリ・クリステンセン)
『ホーー、ホケキョ・・・』
春が近づいてきたのを鳥たちが知らせてくれます。ウグイスは先月25日早朝から鳴き始めました。お山はウグイスの声が早いのでしょうか、遅いのでしょうか?体はまだウグイス色ではなく、薄茶のような色をしています。夏にはすっかりウグイス色をした大人になり元気に鳴く姿も見られます。
濃いウグイス色をしているのでうっかりウグイスと間違えてしまいそうな「メジロ」(目の周りが白の縁取り)も毎日梅の枝にやってきて、小さなつぼみをついばんでいます。初めは1羽だけだったのに、仲間を呼んできて今では6~7羽で楽しそうに食事をしています。メジロはウグイスより大分小柄の鳥です。
ブルーや紫などの鮮やかで大胆な色柄のテネラシリーズをご紹介していますが、これはKari Christensenカリ・クリステンセンのデザイン。約30㎝角の大皿ですが、真ん中の花に集まるように5羽のブルーの鳥が描かれています。高さも5㎝ほどありたっぷりと大きいので、果物やバゲットなどのパン類を盛ったりできます。だいぶ昔から手元にあるものですが、最近はもっぱら飾りトレイとして立てかけています。
若い女性作家たちが、自然の鳥や花をモチーフに多くの作品を生み出していた頃の意気込みが感じられるような気がします。1965年アルミニア工房時代の作品。
このテネラシリーズが生み出された北欧の冬は厳しいとは聞きますが、デンマークの南部に位置する首都コペンハーゲンでも北緯55度。日本の最北端宗谷岬よりはるか北に位置し、朝9時にならないと明るくはならず午後4時にはすでに真っ暗、太陽の光が日中降り注ぐことはほとんどなく暗く寒い冬が続くのだそうです。そう思うと、北欧の国が春を迎える喜びは私たち日本人の感覚とは比べられないほどのものなのでしょう。
私たちは春になったらなったで早速UVケアを意識し始めますが、デンマーク人の方に聞いたところによると、特に夏が来たら少しでも太陽を求めて日光を浴び、海辺などでは大胆にも大人も子どももみんなが裸同然で自然の中に身をゆだね太陽の下でエンジョイするのだそうです。特に白人の人たちに対しては、紫外線が皮膚がんや白内障の発生に影響する心配からUVケアがうたわれますが、服で覆われずUVクリームを塗っていない手の甲や顔に紫外線を浴びることによってビタミンDが吸収され骨が作られることを考えると、目などは大切に保護しながらもそこそこに上手くUVクリームは使いたいものだと個人的に考えたりしています。
---
本日は、園内通信「お知らせ77」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 努力賞授与について
◇ つきぐみ『ビデオ撮影について』
◇ つきぐみ『卒園記念大文字登山』について(補足)
◇ 総合保障制度プランお持ち帰りについて
◇ 生活発表会ビデオ申込について ほか