2012.05.30
<ジャクリーヌ・デュ・プレ Jacqueline du Pré> 1989年イギリス作出
4月後半より咲いていますが、無農薬なのでつぼみの頃からすぐに虫たちに食べられてしまう純白のバラ、ジャクリーヌ・デュ・プレ。セミダブルの花びらに真っ赤なしべが引き立ちます。
私の大好きなチェリスト“ジャクリーヌ・デュ・プレ”の名前がつけられたこのバラは、やはりどこかスパイシーで個性的な香りを持っています。
たくさん咲いたら花瓶に飾りジャクリーヌのドヴォルザーク チェロ協奏曲を聴こうと思いつつも、なかなか飾るほどには咲きません。
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『自然の中で/外あそびの日』
今日は朝から全園児が外あそびを楽しむ日。幸い、ほどよい晴天でとても過ごしやすく快適な日でした。
緑が鮮やかな5月後半になりましたが、ちょうどこの頃はクロオオアリが動き出す様子が園内のあちこちで観察でき、女王アリが空中で結婚飛行をするロマンチックな季節(アリ達にとって^^)でもあります。
昨日も、石段の隙間から羽をつけたクロオオアリの働きアリたちが、たくさん飛び出している様子を子どもたちと観ていたところでした。そして何と今日の外あそびでは、年長Kくんが早速働きアリと女王アリ!を見つけ、虫かごに入れて観察していました。
私も科学のアルバム「アリの世界」の本を持ち出し、クロオオアリの習性について写真をみながら一緒に確かめました。虫かごの中の女王アリはやはりひときわ体が大きく、手には黄色い花粉がたくさんついていました。クロオオアリの動きを納得がいくまでながめたKくんが、アリを手にとって虫かごから出してあげるとすぐに、すっと空高くに飛んで行きました。最後の一匹はなかなか飛び立たず、いつまでもKくんの手の中を歩き回る様子をみて、「このアリはぼくのことが好きなのかな?」と言いながら愛おしそうに見ている優しいKくんでした。
今の季節ならではのお山の自然の中の一コマでしたが、今日お庭で遊んでいた子ども達にとっては他にいくつも楽しい発見があったことと思います。
下の画像は、先日、花びらに止まっていたキマダラカミキリのメス。いよいよ夏の昆虫カミキリムシの姿が見られるようになりました。このカミキリムシの幼虫の頃は、クヌギ、クリなどを食べて育つようです。つがいでオスと一緒にいましたが、オスは一回り大きなサイズ。本来夜行性で樹液に集まるようなので、はちみつを水で溶いてコットンに浸して与えてみると早速に近づいて食べていました。メスは花びらについた水分を飲み、また花びらもかじって食べていました。名前のごとく、体は美しい黄色にまだら模様です。
<キマダラカミキリ ♀>
じっと緑を眺めているだけでも美しい季節、またいろいろな生き物が姿を現してくれる楽しい季節でもあります。
今日は、木馬の辺り一面にクスノキの花がカーペットを敷いたようにきれいに落ちているのがとても印象的で、年長AちゃんKくん達と枝先の花を見上げるひとときもありました。
自然が見せてくれる表情の変化に気づきながら、これから暫くの好季節を是非謳歌したいものです。
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本日は、園内通信「お知らせ24」「お知らせ25」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ24」
◇ 父親参観のご案内
「お知らせ25」
◇ 家庭教育相談について
◇ 体操服の使用について
◇ 夏スモックについて
◇ 園児関連
◇ 「お誕生ありがとう運動」について
2012.05.17
<カンサイタンポポ(関西蒲公英)> キク科 日本原産
学名 Taraxacum japonicum Koidz.
タンポポには、昔から日本にある日本タンポポと外国からやってきたセイヨウタンポポの二種類があります。5月になってもお山の中に見られるタンポポは、いま、たくさん綿帽子をつけています。
西洋タンポポは、自然の少なくなった道ばたや駐車場の隅などに生えてとても強く一年中発芽します。日本タンポポは、田畑や雑木林など昔からの環境が保たれている場所にしか見られなくなりました。
日本タンポポの中にはエゾタンポポ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、カンサイタンポポ、シロバナタンポポなどいろいろあり、日本全国の地域、季節によって違った種類が見られます。また古典園芸植物の一つとして、浮世絵などの中にも登場しています。
4月~5月の新学期はじめの頃、子どもたちの送り迎えルート上の白川通り歩道ではたくさんタンポポの開花が見られました。いつか確かめてみるとやはりそれはセイヨウタンポポでした。
人によって日本に持ち込まれたセイヨウタンポポは、花の下にある総苞片(そうほうへん/ガクの部分)が反り返っているのでひと目でわかりますが、お山の中にある上の写真のタンポポは総苞片が反り返らず上向きに花に沿っています。これが従来からの日本タンポポの特徴です。勿論、セイヨウタンポポもお山の中には見られます。
花の下の総苞片が反り返っていればセイヨウタンポポ、反り返っていなければ日本タンポポの種類というわけです。
風のある日、白い綿帽子の種子が空高くへ飛んでいきます。お山の中に咲く日本タンポポの花が、この先いつまでも咲いてくれますように。
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本日は、園内通信「お知らせ18」をお出ししました。
内容は、
◇ 春の親子遠足記念写真について
◇ 「お誕生ありがとう運動」について
2012.05.09
<オオデマリ(大手毬)> スイカズラ科 原産地 日本
学名 Viburnum plicatum var. plicatum
別名 手鞠花(てまりばな)
お山を登る途中、「あらっ もう紫陽花?」かと思うようなボール状の花が見上げる高さで咲いています。
春のはじめに咲くユキヤナギ,コデマリはよく知られていますが、これはヤブテマリの変種で高さ3mほどはありそうな低木オオデマリの花。ただ今満開です。
別名手鞠花とも言うようにまんまるの白い花がとても愛らしく、近づいてみると花の中で戯れていたのはアオハナムグリ。
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[お山のいま/自然]
サクラの花後、赤い実が日に日におおきくふくらんで落ちてくる季節。登園した子どもたちの手には赤い実がにぎられています。
日中のお庭あそびではダンゴムシが大人気で、虫かごを借りに来る子どもたちも多くなりました。年中、年長さんが小さい年少ぐみさんに虫かごの使い方をとても優しく教えてあげる微笑ましいシーンが見られます。
お山にある樹木からは、落ち葉や実が一年を通して驚くほどどっさりと落ちてきます。
今年は常緑樹クスノキやヒマラヤスギの春落葉が例年よりも多く、朝から園内の通路はクスノキの黄色い落ち葉で覆われてしまいます。思わず“クスの葉の小径”と名付けようかしら、と思うほどの量です。
ここはお山の中。落ち葉が美しくあるため、また雨にぬれてすべりやすくなる前に熊手やほうきで落ち葉集めや溝の落ち葉掃除は欠かせません。
そして子どもたちの虫かごの中にも、ダンゴムシにあげる「ごはん」として、クスノキの葉がぎゅうぎゅうに詰められているのがとても微笑ましいです。
「ダンゴムシはきれいな葉じゃなくて枯れ葉をたべるんだよ」
「それとコンクリートもかじってたべるしね」
と、手の平にもいっぱいのダンゴムシが入っています。
葉を食べるいろいろな色の幼虫を観察したり、カナブン,コメツキムシなどの生き物も姿を見せてくれます。
体調不良でお休みされるお子さんも少なく、梅雨までの爽やかな気候の中外あそびを思いっきり満喫しています。
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本日は、園内通信「お知らせ17」をお出ししました。
内容は、
◇ 京都三大祭り休園について
◇ PHP図書のご案内