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2012.09.21

9月21日(金) / お庭の遊具やフェンスのペンキ塗り替え・園内通信


 ・・・塗装屋さんに依頼した遊具色・・・
長年、当幼稚園のお庭の遊具色はすべて空と同じ青色、そして園内に張り巡らせた手すりはシルバーカラーで慣れ親しんできましたが、数年に一度のペンキ塗り替え時期でもあった今夏、思い切って温かな色を取り入れてみました。
イメージの脳裏にあったのはデンマークのコンパン遊具。と言っても、当園は東山三十六峰の一つ北白川山の上にあり、できるだけ自然の中での遊びが工夫できるようにたくさん遊具が並んでいるわけではありません。
青い空とお山の緑に包まれたあそび環境として、あくまで色は奇抜すぎず自然に溶け込める色、そして何よりも子ども達の遊び場として子ども達自身が好奇心をもってチャレンジしたくなるような色を想いました。
たくさんの塗装色見本から選びますが、紙に印刷された色見本とまったく同じ発色が実際に可能ではないことや、塗ってみたらイメージが違ってしまったこともあります。
現に、固定鉄棒はオレンジ色を選びましたが、若干朱色がかった濃い目のオレンジ色は、鉄棒の上に広がるイロハモミジの緑色とは強すぎて調和しないのが気になり、再度キャロットカラー系のオレンジ色を選んで塗り直していただきました。

2学期がスタートした初日、園に到着した子ども達は以前と遊具色、アスレチックの色や手すりの色が変化していることをすぐさま見つけ、走り回ってそれを指摘してくれた子もいました。
後で聞いたことですが、「わたし、こういう色がよかったの~!」と嬉々とした女の子の声もあったそうで、子ども達が変化に気づき喜んでくれたことを心から嬉しく思いました。

可動式鉄棒3種類も遊具と同色の赤、オレンジ、ブラウンの三色を選びました。年少たんぽぽぐみ,ことりぐみよりも上のエリアの手すりはすべてダークグリーンに、またお山のふもとから上ってきた園路最終地点の大階段の手すりもダークグリーンに統一しました。
蝉時雨の8月の深緑の中に、濃い緑色が案外くっきりと映えていたように思います。

 
  既設のラバーマットをよけて整地をする前    →   全面にマット敷設後の現在の状態
 
    ターフをすべて撤去し整地をする前     →   ラバーマットを全面に敷きつめた状態
 
    傾斜地のアスレチックも塗り替え      ジャングルジムはマットな赤 シルバー色のグローブジャングル 
 
     可動式鉄棒も楽しく明るい色に           デンマークコンパン遊具のおうまさん
 
     塗装やさん有り難うございます!      幼稚園に到着前の大階段手すりはダークグリーン
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本日は、園内通信「お知らせ46」をお出ししました。
内容は、
◇ 運動会総合練習について
◇ 9月お誕生会日程変更について
◇ 今月末お帳面のお預かりについて

2012.09.11

9月11日(火) / ムクゲ“ルーシー”・庭づくりレポート(3)・園内通信


            <ムクゲ(木槿)>  アオイ科   原産地 インド,中国
                          学名 Hibiscus syriacus“Lucy”

6月半ば頃より夏がきたことを教えてくれるムクゲの花。小さい頃から知っていた花ですが、最近は美しいなと思います。ムクゲは色とりどりで他種類ありますが、これは小輪八重咲きの紫花系の品種“ルーシー”。八重の花弁が重なりあっているのが特徴です。
また、ムクゲは奈良時代に中国から日本に渡来した落葉低木で、俳句では秋の季語でもあります。
今朝撮影しましたが、花に昨夜の雨粒が残っています。ふと見ると蜜が甘いのか中にアリが二匹隠れていました。
9月に入った今もこうしてちらほら咲いてくれています。
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[庭づくりレポート(3)]
 
グランド外枠のコンクリート,溝を掘り上げて撤去したガラなど。1本目の透水管がブランコ前からジャングルジム方向に埋設されました。
 
グランドを掘りあげ、砕石を敷き込んだところに透水管(全面有孔管)が設置されている様子です。
 
雨が降ると水たまりができやすかったジャングルジム前の辺りには、2本の透水管が埋め込まれています。吸水された水は既設の溝へとつながるしくみです。
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この透水管埋設工事は、真夏の最中8月のかかりの頃に施工されました。
グランドの隅に打ってある従来のコンクリート縁を枕木に取り替えられた後、縁の高さを一段高くして砂が極力石段から流れ出ない構造になりました。
幼稚園のお庭の土壌は、子ども達の足元を支える上でもっとも基本となる大切な場所です。お砂場の中の砂も含め、グランド内にある土は、子ども達の動きとともに、また雨の流れとともに、当然ながらいつも下に向かってサラサラと流れ落ちてしまうのが常です。夏の強い夕立の後には、コンパンの木馬前のU字溝が上から流れ出てきた土ですっかり埋まってしまうこともありましたが、子ども達が遊ぶお砂場には、土橋さんがたびたび砂袋に詰めて手運びで砂を導入して下さっていたお陰で、子ども達はいつもたっぶりの砂で遊ぶことができるのでした。

また今回は、約10年前にヒノキでつくった砂場をやはり枕木製にリニューアルしていただき、今までよりもできるだけ広いスペースを確保しました。
枕木と一口に言っても、クリやヒノキなどの丈夫な木でできていてとても重い資材です。1人で持ち上げようとしてみましたがビクともせず重さは約60~70キロはありそうでした。
そしてこの同じ枕木をカットして、すべり台の階段も作って下さいました。

創立以来、いつの間にか約20~30㎝は低くなってしまっていた土壌に透水管設置とともに大量の真砂土が運び込まれ、とても豊かな気持ちです(*^_^*)。
透水管は孔が無数に空いていて目詰まりしにくく、耐久性,弾力性に優れているため、最近時おり起こる局地的な豪雨にもきっと力を発揮してくれることでしょう。
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本日は、園内通信「お知らせ42」「お知らせ43」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ42」
◇ お父さま方による運動会役員のご協力のお願いと申込書
「お知らせ43」
◇ 各種競技(父親競技,祖父母の孫競技,父,母,先生混合競技)の説明と申込書
*ご協力よろしくお願いいたします。

2012.09.06

9月6日(木) / テラコッタのカタツムリとフィギーノ・庭づくりレポート(2)・園内通信

[テラコッタオブジェ]
2学期初日、登園した女の子がカタツムリに早速気づいてくれました。こちらは、石段を上りきった園庭の入口にあります。
お庭用のオブジェにもいろいろあるのですが、このお山の自然の中でも実際に見られそうなもの・・・と思って取り寄せていたテラコッタ製です。

「テラコッタ(terra cotta)」は、テラ(terra土,大地)+コッタ(cotta窯で焼いた)という意味のラテン語で、古代ローマギリシャ時代から素焼きの器や塑像がつくられていました。土や草の上に置かれたテラコッタの鉢などは、見ているだけでも温かみがあり心和みます。
松ぼっくり(アーティチョーク型?)のフィギーノだけでは寂しいので、その下にカタツムリくん二匹にきてもらいました。そっと子ども達の遊びを見守っています。

下の台座は以前より私の手元にあったパキスタン製の古レンガですが、園庭の工事と同じく土橋左官店さんが組んで下さいました。
パキスタンでは、子ども達が家族の生活を助けるためにレンガづくりの仕事をよくしています。まだまだ子どもなのに厳しい炎天下で一つ一つ型押しをして働いていると知ったとき、工場生産された美しいレンガよりもそうして子ども達の手でつくられたものを・・・と思い以前に求めました。イニシャルや素朴な模様入りで大きさ形もまちまちの微笑ましいレンガです。
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[庭づくりリポート(2)]
 
動力のキャタピラ,ショベルカーが通れるように、最初にひみつの森の拡幅工事がされました。この森に大きな動力が入るのは初めてのこと。その後、はじめに園庭の溝が撤去されました。 
 
人力とショベルカーで次々に掘削。ショベルカーの技術もお見事なもの。学園の理事でもある土橋さん(手前黄色の服)はいつも笑顔でエネルギッシュな方。普段は相国寺、銀閣寺、金閣寺などのお寺を手がけられています。感謝。
 
これは子ども達なら知っている園庭に突き出ていた青い物体。時おり子どものお椅子や陣地になっていましたが、実はずっと昔からある謎の物体。土中に結構深く埋められていました。
 
子ども達にも見せたかった・・・。ショベルカーが手で抱えるように謎の物体を移動します。打ち合わせの様子。
 
傍ら、園庭の工事と並行してお堂の解体作業も進められ、毎日8~10名が動いて下さいました。今思い出しても今夏の炎天下、熱中症になられては・・と水分と冷菓は必須でした。私も毎日園庭でご一緒したため近年になく腕や手は真っ黒に・・・。もうダメ^^;
運搬車が園庭~ひみつの森~トラックまでの道のりを何往復も行き来します。以前の方法ならお山の石段をすべて手運びなので工事内容にも限界がありました。
 
ひみつの森を大きなコンクリートガラを載せて移動後トラックへ積載。帰りは園庭に入れる大量の真砂土を載せ戻ってくる運搬車。
 
園庭発のショベルカーもやって来ました。今回撤去する謎の物体を運び出し中。スゴイ!
 
重機の力を想います。手元の操作によってこんな運び方ができるのですね。確かに手運びでは限界があります。

その後、グランドを全体的に掘り返し、土中に埋もれていたガラなどを全て取り出したあとに透水管2本が埋設されました。その様子は後日レポートします。
驚くべきは、「最終的に園庭に導入した真砂土はすべて篩(ふるい)にかけたものを入れてあります。」という土橋さんのお話。
子ども達には内緒のお話(*^_^*)なのですが、土橋さんは子ども達の喜ぶ顔をイメージされ普段から園内にネコやイヌの足跡のようなものをそっと残していかれるのです。
「あっ、イヌの足跡がある」「これネコちゃんの足跡かも」と昨日もちょうど誰かが言っていました。
以前、第三園舎前の溝の補修をお願いした時にも、園内にあるヤツデやアジサイなどの葉の型押しが溝の底にきれいに施されているのを帰られたあとに見つけたことがありました。いずれ水の流れとともに削られて見えなくなってしまう模様ですが、この時とても美しい!と感動してしまいました。
お人柄も楽しい方ですが、本職の漆喰などの技術についても素晴らしい感性で仕上げられます。
お陰様で夏休みの園庭はまるで砂浜のようにフカフカでしたが、雨が降り地面が少しずつ固まり今では大分締まってきて足に優しい歩き心地になりました。
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本日は、園内通信「お知らせ41」をお出ししました。
内容は、
◇ 昨日の保護者会でのお話まとめ
 ・平成25年度園児募集について
 ・来年度諸費用について
 ・秋の行事(運動会,遠足)について
 ・京都府の保育料軽減補助制度について
 ・その他
 *右面に北白川幼稚園バレーボール部からのお誘い掲載あり
 

2012.09.01

9月1日(土) / 2学期はじまり“テラコッタのウサギ”・庭づくりレポート(1)・吾一農園ブルーべリー・園内通信

 〔テラコッタのウサギ〕

 夏休み中にお庭にやってきたウサギさん。 さあ、お庭のどこにいるでしょうか。見つけてね!  
 
 枕木製の階段にリニューアルしました(すべり台横)     プランコが新しくなったよ!
 
  ちいさなカタツムリくんもお目見えです。みんなの仲間に入れてあげてね。 「あっ、ここにいた!」

 〔道しるべ〕 おやまの石段をのぼったら、もうすぐ幼稚園。 ここまできたらすぐそこです。

 〔道しるべ〕 上にいくと幼稚園、右の道はバプテスト病院への道→第5グループさんの通園路です。

『庭づくりレポート(1)』
夏休みのすべての日をつかって、幼稚園のお庭は大きな工事を行いました。創立以来の大工事と言えるかも知れません。
お山のグランドの土は雨などの水の流れとともに下へ下へと流れていきます。長年の間に痩せてしまったグランドを掘りあげて、中に大きな透水管を設置し排水をよくします。その上からトラック何倍もの真砂土(まさど・まさつち)を入れます。

真砂土を運ぶための下準備として、まず園庭につづく「ひみつの森」の拡張工事が行われました。資材を運ぶためのキャタピラやショベルカーが、園庭つづきの森の中を通り抜けられるようにするためです。今までは、何をするにしても山の下からの人力の手運びしか手段がありませんでしたが、この方法を使うと多くの材料を動力にのせて園庭まで運ぶことができるようになりました。 

グランド整備にご尽力下さったのは、当園卒園児保護者である土橋左官店さんやその他大勢のお仲間の方達です。立派に大学生になられた卒園児の土橋Hくんのお力添えもいただきました。
こうして夏の猛暑の炎天下、朝から夕方まで毎日約10名ほどの方のお働きのお陰で、本日2学期始業式の日には、再び子ども達を無事にお山に迎えることができ太郎先生ともども心よりほっとしているところです。
グランド整備工事と並行して、昔から幼稚園に隣接していた勝軍地蔵さんの古いお堂の解体工事も行われました。年月を経てお堂は大変老朽化していましたが、すでにご本尊のお地蔵さんは数年前に修復を済まされた後、近くのお寺に安置されています。
参道入り口にあった四つの大きな灯籠などもすでに先日移設されました。
昨年は、半世紀に一度だけ咲くと言われる竜舌蘭の花も園庭で開花する思い出の年でしたが(ブログ内掲載)、つづく今年度も園の歴史の中でも大きな節目の年になることでしょう。

現在、広々と開けたエリアが第一園舎横からお山の奥方面に広がり、幼稚園の懐がさらに大きくなりました。この秋以降も、現在の園庭につづくこの第二のお庭を計画しなければなりません。
お山の中からひみつの森にかけて、以前からクロアゲハなどのチョウ道(チョウの通る道)と思われるコースが存在しますが、園庭の木々の間を風が吹き抜けたくさんのチョウや昆虫が訪れてくれるとともに、子ども達もお山をかけめぐり自然の恵みを体中で感じられるような場所にできれば・・・、と夢のように想い巡らせています。
夏休み中の園庭の工事や今後の庭づくりの経過は、追々ブログ内でご報告いたします。
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滋賀県吾一農園(ブルーベリー栽培農家)のブルーベリー〕

大粒のつやつやしたブルーベリー。一粒口に入れると、その甘さと爽やかさに驚き思わず微笑んでしまうほど。普通のブルーベリーとはどこか違うお味はやはり土の力なのでしょうか。
子ども達も大人も大好きなブルーベリーは、そのまま何粒でもお口に入れて、またヨーグルトに入れて、ケーキのトッピングに、といろいろな楽しみ方ができる今では大変身近になった木の実の一つです。
たくさん手に入ったら冷凍庫に入れて、少しずつ小出しにして食べるのも楽しみですね。
昨日、バニラアイスの上にスプーンでたっぷり入れていただいたら、ブルーベリーの甘酸っぱさとバニラの風味がマッチしてとてもとても幸せな気持ちになりました(*^_^*)。
感謝。

卒園児で山の学校にも在籍されているHくんのお母さまの弟さんが経営されている滋賀県吾一農園さんは、毎年7月~9月半ば頃までの期間、1000本が植えられた広い大地の中で旬のブルーベリー狩りが体験できるそうです。
電車で、または自家用車で、ご家族でお出かけになってはいかがでしょうか。私もいつか是非訪れたいと思っています。
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本日は、園内通信「お知らせ38」「お知らせ39」「お知らせ40(第3回ふれあいサタデーご案内)」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ38」
◇ 途中入園のお友だち
◇ お弁当、手提げ袋、体操服購入について
◇ 月ぐみ水泳教室について
◇ 保育料
◇ 課外教室について
◇ カプラ教室について
◇ 未就園児園庭開放について
◇ 平成25年度入園願書発行について
◇ 平成25年度入園説明会について
◇ 平成25年度園児募集ポスター掲示について
「お知らせ39」
◇ 保護者会のご案内
「お知らせ40」
◇ 第3回ふれあいサタデーのご案内“敬老参観”