2013.05.31
5月31日(金) / バラ“アンジェラ”・クスノキ小枝でブレスレットづくり・「ひみつの庭」工事レポート(5)(6)・園内通信
<アンジェラ> 系統 クライミング フロリバンダ 四季咲き
学名 Rosa Angela 作出1988年 Kordesドイツ
小さな苗から無農薬で育てた植えつけ3年目のつるバラ“アンジェラ”。年々株が大きくなり、今年は房咲きにたくさんの花をつけてくれました。
バラが休眠中の冬は大事な土壌づくりの季節ですが、今年はまったく手をかけてあげることができないままでした。
そして新芽が動き出す2月。ようやく土を耕し有機肥料を一握りだけ土に混ぜ込み若干の枝の誘引をしただけ・・、にしては、元気にたくさんの花を咲かせてくれました。
日々の手入れは庭に入る時間がなくてほとんどできませんが、無農薬には徹しています。バラの足元の土の番をしてくれている働きミミズのお陰があってか、微生物が豊かな土壌になってきたのかも知れません。
バラには多くの肥料や薬品が必要だと言われますが、敢えてそれをせずバラ本来が病気や虫からの抵抗力を備えて強く育つようにと願っています。
手をかけすぎず、持ち前の生命力が発動するよう気長に応援する・・、これはどこか子育てにも通じるポイントかも知れません。
実際にはここはお山の中なので、新芽が出た頃からゾウムシ、オトシブミ、多種類の蛾の幼虫などが示し合わせたように山ほど集ってきて、葉や枝に産卵したりやっと出来たつぼみにしがみついてパクパク食べてしまう姿が毎朝見られます。しかし今はそれらを上回る樹勢も出てきました。
花びらにはミツバチ、ベニカミキリ、ルリボシカミキリ、クマンバチ、クロアゲハ、タテハチョウなどが飛来し、クモや産まれたばかりの小さな赤ちゃんカマキリの姿も見られます。
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<クスノキのブレスレット>
20本はぶら下がっている“クスノキブレスレット”。年長児Aちゃんたちが黙々とつくったのでしょう。
毎年園内のクスノキの大木からはどっさりと春の落ち葉が落ちてきますが、そのあとには細くしなる枝があちこちに落ちてきます。枝を下に垂らして魚釣りのようにしてみたり、手に持ちきれないくらい集める子もいます。
しかしこのようなブレスレットにして連続で作り続けているのは初めて見たのでした。
「一緒につくろ~」と園長室に誘いにきてくれたので、そのまま木馬の上に広がるクスノキの下で枝を拾いながら一緒につくってみました。
「黒く太めの枝は折れやすくて輪にしにくいよ、少し黄緑色のとか細いので作ると上手く曲げやすいの」と教えてくれます。いつの間にかたくさんのブレスレットができあがっていました。
子ども達はクスノキについての知識はありません。ただ、感性豊かな小さな頃に、自然の恵みを使ってたくさんのブレスレットづくりを楽しんだことを大きくなってふと思い出す瞬間があるとしたら、それが何より素晴らしいことだと思います。
ほら、こんなの。一緒につ~く~ろ! あーあ、落ちちゃった。ね、たくさんあるでしょう!
この枝でもできるかなあ?と思案中のMくん。私もカメラを肩にかけてせっせと製作に励みました。
これはちょうどその数日前に写した写真です。年少ぐみKちゃん達が「ほうら、すごいでしょ。こんなにたくさん腕輪があるのよ!」と手を上にあげて見せてくれたのですが、どうやら年長のAちゃんから作ってもらったものだったのでしょう。男の子だってブレスがとっても似合って素敵です。
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「ひみつの庭」工事レポート(5)
先週23日にいよいよロートアイアンの門扉が搬入されました。両開きで一枚90㎏ある扉なのでやはりひみつの森から大勢の方の手運びで入場しました。
森の奥にトラックで到着した門扉を、みんなで運びに向かいます。高さ2mはあるので、横に寝かして男性4名で持ってぎりぎり通れるくらいです。
時間にして10分足らずでしょうか。一人当たり22.5㎏を抱える計算になります。ずしりと重たい門扉です。皆さん有り難うございます。
いよいよ到着。ひみつの庭入口方向へターン。 隣の園庭では年中クラスがリレーをしていました。
ロートアイアン門扉の他に、現在門柱灯のお飾りもロートアイアンで製作していただいている最中です。後日ご紹介します。
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「ひみつの庭」工事レポート(6)
お山の中に、「ホ~~、ホケキョ!」とすっかり上手くなったウグイスの鳴き声が気持ちよく響く中、毎朝8時半頃から造園工事は始まります。
これは運び込まれた芝の束です。築山やお庭の数カ所に敷き詰めていただきます。昨日で計900枚ほどの芝が運び込まれました。右のレンガは山吹という色。水辺の生き物を観察するためのレンガが半円状に数段組まれます。その中央の植栽はナンキンハゼ。紅葉が美しい木です。
庭のエントラスはピンコロ石を敷き詰めていただいています。これは扇のように貼りつめていく「銀杏貼り(いちょうばり)」という方法。以前、パリの凱旋門の上から下を見下ろしたときに、ピンコロ石を広範囲に敷き詰めながら道路を修復されている様子に目が釘付けになりました。モザイクのようにとても美しい造形で、その時から憧れだったピンコロ石の銀杏貼りをお願いしました。
細部まで石を張り詰める緻密な作業を続けておられます。入口ゲートを入るとサークルスペース。中央にシンボルツリーを植え、その周辺に園児やお母さまに座っていただくラウンドベンチを置く予定です「憩いスペースその①」。
シンボルツリーは何の木でしょうか!お楽しみに・・。
ひみつの庭のエントランス横には「憩いのスペースその②」として、積んだレンガの中に丸窓をつくっていただきました。よくイングリッシュガーデンにあるレンガづくりの壁の工夫です。壁面上部はレンガ一丁掛けで飾っていただきました。この下にはベンチを置く予定。
レンガ壁面下部には可愛い“しかけ”があります(見てのお楽しみ)。お山のリスやネコなら通れるかな?
お庭の周辺に沿ってレンガの支柱が築かれています。その間のワイヤーフェンスもやはり2mは必要(イノシシ、シカ避けとして)。
上でご紹介したビオトープ中ほどにある半円スペース。ここから水辺へ数段下りられます。周囲はウッドデッキの通路になります。
日を追って、銀杏貼りのエントランスができあがります。見ればみるほど石を並べる技術が素晴らしい。
アップ写真。ピンコロ石にも幾多ありますが、これはサビミカゲという名称です。ベトナム産御影石。門扉前のレンガ色のトーンと調和する温かな色合いです。
積み上げられたサビミカゲ。子ども達の好きなカプラ(積み木)のようかも。丸窓の向こうにはお地蔵さまが見えます。お地蔵さまは京都西山の愛宕山の守り神と同じ姿をされた火の神様です。野仏さんのようにこの地に昔からおられます。これからも園の子ども達も見守ってくださるでしょう。
これから丸窓を取り巻くようにレンガを配置デザインしていただきます。離れてエントランスを見たところ。
先日、完成したロートアイアンのゲートが溶接で門柱に取り付けられました。ロートアイアン製作については後ほどお披露目します。
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本日は、園内通信「お知らせ24」「お知らせ25」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ24」
◇ 父親参観のご案内
「お知らせ25」
◇ 家庭教育相談について
◇ 体操服の使用について
◇ 夏スモックについて
◇ 未就園児さん対象“お山のミニミニ幼稚園”について