Home > September, 2014

2014.09.22

9月22日(月) / ノリウツギ “リトルラム”・ひまわりの種の収穫(年少)・コンポストの赤ちゃん幼虫~“ひみつの森”へ(しぜんの時間)・園内通信

DSC_0038-20140922
   <ノリウツギ>  ユキノシタ科  原産地 日本  学名 Hydrangea paniculata ‘Little Lamb’

園内のノリウツギの花が、明るい秋色に変化しています。夏場はとても爽やかな白色を、そして秋になるとまた新たな色を添えて私たちの目を楽しませてくれるアジサイの花たち。
これから秋の深まりとともに、お山の中は徐々に秋色に染まっていきます。メタセコイヤの大木はオレンジ色に、イチョウは黄色に、そして何より真っ赤なモミジが美しい秋本番へと季節は向かいます。
明日はお彼岸の中日。今日も爽やかな一日となり、朝から鳥のさえずり、虫の音、そして名残蝉ツクツクボウシの声が響いていました。

<コナラの木を見上げる>
DSC_0005-20140922
朝の登園時間。お山の下から石段をのぼってきた子ども達は、ゆっくりと辺りを見ながらクラスへと向かいます。
「ナナフシを見つけたんだよ」と年長児のAくん。聞くと、緑色ではなく茶色のナナフシだったとのこと。いつも自然のめがねを持っています!
そして、ことりぐみ横のコナラの木までくると、今日も下にはコナラシギゾウムシが落とした枝がこのように通路に落ちていました。
DSC_0009-20140922 DSC_0006-20140922
子ども達はすでによく知っていますが、コナラの実の外側から、またお帽子の上から、必ず一つずつ小さな穴が開いているのがわかります。
DSC_0007-20140922
拡大してみます。これは、コナラシギゾウムシのお母さんが穴を開けて産卵した印です。一つの実にたくさんの卵を産んでしまうと幼虫の食糧が足らなくなるため、必ず、一つずつ穴は開けられています。そして、産卵を終えると他のゾウムシが同じ実に重ねて産卵するのを避けるために、実の上の細い枝を切り取って地面に落としてしまうのです。実を食べて大きくなった幼虫はやがてドングリに穴を開けて外へ出てきて、つづいて土にもぐりサナギになることができます。こうした生き物の知恵にはいつも驚かされます。
しかし、切り落とした場所が幼稚園の通路とはさすがのゾウムシのお母さんにもわかりませんから、こうして毎朝子ども達が観察できることにもなるという訳です。
----------
〔ひまわりの種を収穫したよ!(年少児)〕
DSC_0011-20140922
一学期に植えたロシアヒマワリが、二学期になってたくさんの種をつけました。今日は大きな黄色い花が咲いていたところにできている種を収穫することにしました。
DSC_0012-20140922 DSC_0016-20140922
みんなで種を少しずつ植えたことを思い出しながら、それと同じ種がいっぱいに詰まったヒマワリをクラスの先生とともに観察しています。
DSC_0017-20140922 DSC_0018-20140922
手でそっとつまんでみると、上手く取れました。丸くふくらんだヒマワリの種を手の平にのせてみました。
DSC_0021-20140922 DSC_0022-20140922
ほうら、二つとれたよ! こんな形をしてスジが入っているよ、と見せてくれました。
DSC_0024-20140922 DSC_0028-20140922
こちらはことりぐみにて撮影したものですが、たんぽぽぐみ、ちゅーりっぷぐみもクラスごとに種取りをしました。
グループに分かれて紙を敷いた上で共同作業です。まるでトウモロコシの実を一粒ずつ手で取るように、なかなか丁寧に取っている年少児さんたち。紙の箱に随分種がたまってきました。
DSC_0029-20140922
一つの花を少しずつ割ってあげると、面白いことに茎の繊維がつながったまま人数分に分割して種取りができるスタイルになりました!まさに分割しての共同作業で、子ども達は黙々と取り組む時間が流れました。
----------
【コンポストの赤ちゃん幼虫~“ひみつの森”へ(しぜんの時間)】
さて、本日は年中児クラスに参りました。過日、水曜日の外あそびの際、このコンポストの前で年中児の男の子が言った言葉には驚き、感動しました。
『せんせい、ここは去年は落ち葉が山ほど積もっていたよね。でもこんなに少なくなってしまったんだね』と。子ども達はよく見てしっかりと気づいているのです。
確かに園内の樹木からの落ち葉が集まり、秋には溢れんばかりのコンポストでした。昨年12月のお母さまのボランティア活動“ママの日”では、腐葉土を作るために米ぬかを落ち葉の層の間に漉き込む作業をしていただいた一日がありました。
DSC05889-20140922 DSC05894-20140922
さらに今春の大木クスノキからの大量の春落ち葉が加わって、てんこ盛りだったコンポストの落ち葉は微生物の力が働いて発酵し、黒くてとても良質な腐葉土が出来上がっています。
そう言えば、夏の間にカブトムシなどの昆虫がここへやってきて産卵してくれたらいいね、と子ども達と話していたこともありました。
そんな「夢」が現実となりどうやら腐葉土の中には昆虫の赤ちゃんがすくすくと大きく成長しているようです。
本日は、年中クラスでの秋についてのお話に続き、早速コンポストの腐葉土をそっと掘り返して、小さな命が息づいていることを確かめてみました。
DSC05899-20140922 DSC05905-20140922
いい土ができているね。ほうらいたいた、小さな可愛い赤ちゃん幼虫が柔らかな土の中にいるのを見つけました!それぞれが手の平にのせて観察しています。
DSC05906-20140922 DSC05907-20140922
すごい、見てみて大きな幼虫だ、と男の子。土の感触もとてもやわらかで、お砂場の砂とはまったく違う色の土が出てきます。
DSC05895-20140922 DSC05898-20140922
手の平いっぱいに大きく育ったカブトムシの幼虫もいました。まだ秋になったばかりなのにすでにビッグサイズ。
DSC05905-20140922

DSC05909-20140922 DSC05913-20140922
あっ、いた。大事に持ちあげてよく見て観察します。
DSC05915-20140922 DSC05916-20140922
まわりのお友だちもその姿を横から見ています。少しずつ動き出したカブトムシの幼虫。
DSC05924-20140922
コンポストの枕木の上が恰好の観察場となりました。大きい方がカブトムシの幼虫、小さな二匹は背中でモソモソと歩くカナブンの幼虫。なぜか!?背中で歩く姿はとてもユニークで面白い。そのまま歩いていってポトンとコンポストに入ります!
DSC05935-20140922 DSC05944-20140922
ほしぐみ、ゆきぐみ両クラスがしばらくの間、腐葉土と小さな生き物に触れながら過ごしました。
DSC05957-20140922 DSC05959-20140922
さて、次はひみつの森のすこし奥まで足を延ばしましょう。みんなでいつも遊んでいるひみつの森の広場を通り過ぎて進みます。
DSC05961-20140922 DSC05963-20140922
しばらく歩くと少し開けた場所に到着します。ここで、ドングリを拾ったり、木に登ったり思い思いに森の中を過ごす時間を楽しみました。
DSC05965-20140922 DSC05966-20140922
何を見つけたかな。森の中は緑色のコナラのドングリがすでにたくさん落ちていましたね。これもコナラシギゾウムシくんが落としたドングリかな。
DSC05967-20140922 DSC05968-20140922
ほらっ、と手の平の宝物を見せてくれたり、ポケットにいっぱいたまったドングリをお披露目して。
DSC05969-20140922 DSC05971-20140922
ほら見て! 子ども達にとってどれもとても大切な宝物。自然の中ではいつも必ず嬉しい宝物に出会うことができます。
DSC05972-20140922 DSC05973-20140922
ゆっくりとお友だちと歩く森の中。空気、足元の感触、樹木の間から差し込む光を感じながら過ごします。
DSC05974-20140922
するするとほどよい木を見つけて上る木登り上手な女の子。自分で見つけて試してみることができるなんて素晴らしい。ここはいつも木登りをしにくる場所ではないのに子ども達が持つ力を改めて想います。
DSC05982-20140922
仲間と一緒に、順番に。手に触れた木の感触はどんな感じなのでしょう。
DSC05977-20140922 DSC05986-20140922
ほら、小さな葉っぱの欠片が黄色で綺麗。グループで、また一人でそっと、思い思いに過ごしています。
DSC05989-20140922
あっ、こちらも木登り名人! 近くの木を上手く使って登っているようです。
DSC05990-20140922
では、みんなで手をつないでお鍋をつくりましょう! 大きな大きなお鍋ができるかな。
DSC05995-20140922 DSC05998-20140922
みんなで手をつないで、つながって。誰とつないでもみんなの楽しい気持ちがつながっているようだね。空からお陽さまもみんなを温かく照らしてくれます。
DSC05999-20140922
『 ほら みんながみんながあつまった ほら みんながみんながあつまった ・・・』 大きな声で合唱しましたね。そして、目をつむって、聞こえてくる自然の声に耳を澄ませてみましたね。
DSC06004-20140922 DSC06005-20140922
それでは、そろそろ幼稚園にもどりましょう。ここまでは園庭からしばらくお散歩をしている間に到着する距離です。秋の森の香りに包まれたとても楽しく素敵な時間でした。
DSC06009-20140922 DSC06011-20140922
帰りも一本道をそのまま戻ります。元来た森を通り抜けて、いつも遊ぶ森の広場も通りぬけて、園庭まで戻りました。戻ったらお楽しみのお弁当が待っています。
DSC_0147-20140922
園庭“ひみつの庭”に来ていたアカトンボ。いよいよフジバカマの花も開花してきました。とても美しい渡りのチョウ“アサギマダラ”も、南の国へと旅をする途中に幼稚園の“ひみつの庭”のフジバカマに舞い降りてきて、きっとその姿を子ども達に見せてくれますように!!
----------
本日は、園内通信「お知らせ51」をお出ししました。
内容は、
◇ 運動会役員・誘導係・各種競技参加者の「確認書」について
◇ 途中入園のお友だちのご紹介

2014.09.09

9月9日(火) / 團十郎朝顔・水あそび・園内通信

DSC_0182-20140909

【團十郎朝顔】
今年6月に幼稚園にいただきました本物(!)の團十郎朝顔
夏間の陽当たりが強すぎてもいけないので、“ひみつの庭”の中ほどに、果樹用の大きな鉢にオベリスクを組み立てたのち苗を植え込みました。やさしい黄緑色の葉が特徴で、オベリスクに蔓を巻きつけながら毎朝たくさんの花を咲かせ更に成長しています。

(以下、ウィキペディアより)
「団十郎朝顔(だんじゅうろうあさがお)は、アサガオの一種。二代目市川團十郎が、歌舞伎十八番の内「暫」で用いた衣装の色が海老茶色であったことにちなんでつけられた名前。 江戸時代には、団十郎の茶色として、一世を風靡したといわれている。しかし種子の確保が容易ではないことから、生産量が激減し戦後途絶えた。 ゆえに「幻の朝顔」と言われていた。

色は、海老茶。花が大きい。

近年その名の朝顔は多く見受けられるようになったが、それは本物ではなく、大手業者が流通名をつけたものである。園芸業者が流通名として自由に「団十郎朝顔」の名をつけて「朝顔市」などで販売しているが実際は正式な「団十郎朝顔」ではなく販売増進のためにつけた流通名である。

現在、朝顔園芸界の正式な「団十郎」、つまり、本物は黄蝉葉・斑なしの葉で濃茶色の無地の日輪抜けの花を指す。蝉葉とは通常葉の耳が左右一つずつなのに対して、左右二つずつある葉でその葉の形状を持つものは大輪の花が咲く。黄葉とは通常緑色の葉が黄緑色の明るい色になる葉を言う。本物の団十郎朝顔は濃い茶色と黄緑色の明るい葉色が美しいコントラストをなす。

競技花としても高い評価を得ている。

専門の栽培家のみが種を保有してきており、通常は園芸店などでは市販されていない。」
DSC_0181-20140909 DSC_0184-20140909
------------------------------
<“ひみつの庭”の壁泉プールで水あそび>
今週よりとても気持ちのよい晴天が続きます。今朝9時半頃、“ひみつの庭”で気温を測るとすでに32度ほどあり、予め溜めていた水面にも直射日光が当たっています。昨日より気温も高く、本日は全学年が短時間ですが水あそびを楽しみました。
DSC_0196-20140909

DSC_0200-20140909 DSC_0209-20140909

DSC_0212-20140909 DSC_0224-20140909

DSC_0226-20140909
夏休みにはご家族で海やプールをそれぞれ楽しまれたことでしょう。こうして夏休み明けも、一学期同様お友だちと水を楽しむ時間を持つことができました。
先生の声に耳を傾けたり、自由あそびではライオンさんのお口から勢いよく流れ出る水の下で水浴びをしたり、水泳キャップに水を溜めてみたり、思い思いに過ごしました。シャワー後、サンダルで歩きながらお日様の陽が体に当たる場所にくると、ふんわりとした温かさを感じるようでした。そしてその後のお弁当のお味は、きっと格別だったに違いありません。写真は年中児の様子です。
-----
本日は、園内通信「お知らせ47」「お知らせ48」“幼稚園バレーボール部よりお誘い”をお出ししました。
内容は、
「お知らせ47」
◇ 運動会役員のご協力のお願い(お父さま、お母さま)
「お知らせ48」
◇ 各種競技申込みについて

2014.09.01

9月1日(月) / ツマグロヒョウモン・二学期スタート・園内通信

DSC_0026-20140901
         <ツマグロヒョウモン> ♂    タテハチョウ科  英名 Indian Fritillary
                              学名 Argyreus hyperbius

DSC_0029-20140901 DSC_0031-20140901

お盆の頃、“ひみつの庭”のブッドレアの花に来ていたツマグロヒョウモンのオス。図鑑でタテハチョウ科のページをめくるとよく似た色柄の仲間がずらりと並びます。そんな中でも後翅の縁が黒くなっているのでヒョウモンチョウの中でもこの種だと見分けがつきやすいこのチョウ。
園芸ブーム以来、パンジー,スミレ,ビオラが増えるとともに都市部でたくさん見られるようになったツマグロヒョウモン。これはオスですが、メスはカバマダラに擬態して更にとても色鮮やかです。
-----
「二学期スタート」
夏休みが明け今日から二学期がスタートしました。あいにく小雨が降る朝となりましたが、9時前になると陽に焼けた懐かしいお顔がずらりと勢揃いし賑やかな空気が蘇りました。
「せんせい、クマの子を抱っこした!」「そうだ! 川でアユをつかまえたんだよ!」
などなど、夏休みの楽しかった思い出を早速お話してくれるのでした。つい先日、手続きをされたばかりの途中入園児さんも元気に仲間に加わられ、始業式でのご紹介となりました。

夏休み中、台風のあとは、クスノキの枝やクヌギの実が枝ごと辺りに散在したり、大雨のために“ひみつの庭”の一部に少し穴が開いたり、また花壇のヒマワリが風で倒れたりしましたが、さほど大きな被害はなく無事に二学期を迎えることができたことを嬉しく有難く思っています。
週末の土日を使い、夏休み中に伸び放題に大きくなった樹木や草木の刈り込みをお願いしました。“ひみつの庭”も子ども達が戻ってくるのを首を長くして待つかのように緑色の芝生がフサフサと伸びて、その中には、10cmははるかに越えるショウリョウバッタ(褐色型,緑色型)やかわいい赤ちゃんオンブバッタ、トノサマバッタ、コオロギやスズムシ類、またカナヘビ(ヘビではなく、赤茶色で小さなトカゲに似て手の平に載せて観察できる)など、今まであまり見られなかった生き物も息づいています。

今日は雨模様でしたが、晴れた日には空からはツクツクボウシの大合唱、草間からは虫の音が聞こえてくる、すっかり初秋のお庭になりました。
ビオトープは、夏場を過ぎて赤く変身したアカトンボ達が頻繁に産卵シーンをみせ、新たに仲間入りしたお魚もいます(後ほどご紹介します)。明日からの子ども達と自然との触れ合いをとても楽しみに想っています。
-----
本日は、園内通信「お知らせ43」「お知らせ44」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ43」
◇ お弁当について
◇ 手提げ袋について
◇ 体操服等について
◇ 体操服等の購入について
◇ 「置き靴」「(置き)ズボン,ハイソックス」について
◇ 途中入園・グループ変更のお友だちのご紹介
◇ 月ぐみ水泳教室について
◇ 保育料について
◇ 課外教室について
◇ カプラ教室について
◇ 降園について
◇ “「ひみつの庭」のママの日”“「ひみつの森」のパパの日”について
◇ 未就園児園庭開放につついて
◇ 平成27年度入園願書発行について
◇ 平成27年度入園説明会について
◇ 平成27年度園児募集ポスター掲示について
 「お知らせ44」
◇ 保護者会のご案内