2007.07.10
7月10日(火) / 額紫陽花・朝の一こまから雑感・園内通信
<ガクアジサイ> ユキノシタ科 学名 Hydrangea macrophylla (Thunb.)Ser.
別名 ハイドランジア
幼稚園の石段を下りてきた“山の学校”の入口に、雨の中に一つ咲いていた「額紫陽花」はとても涼しげで質素なイメージです。その昔奈良時代に、日本の海岸に多く自生していた額紫陽花は、今世界中に咲く多くの園芸種紫陽花の原種となるそうです。額紫陽花の内側にある小さなプツプツとした花が本来の花で、周りの大きな花はガク=装飾花(おしべやめしべのない飾りの花)です。今みる西洋紫陽花のすべては、この中央の花をすべて装飾花にした園芸種なので、とても華やかさがあります。
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雨ふりの一日となりました。8時45分から、次々にしっかりとレインコートに身を包んだ子どもたちが各お部屋に到着してきます。着いた子から順に、長靴を靴箱に入れて上靴に履き替え、レインコートやおかばんを所定の位置にかけて、出席シールをお帳面に貼りながらクラスの先生やお友だちを待っています。そんな、お友だちと話して過ごす朝のひと時がとても楽しそうです。
今朝一番に到着した年少クラスの女の子二人は、いつも仲良し。今日は保育でスイカ割りをするので、お家から持参したおしぼりタオルをケースから取り出し、そこにある自分のお気に入りのキャラクターを指して、「ねえ、これ、かわいいでしょ?」「これは?」「じゃ、これは?」と聞き合いっこをして、お友だちが「うん、かわいいよ」と言ってくれたらとても満足そうな笑顔をします。やはり女の子、自分の持ち物が素敵ね・・と相手に共感してもらえたら嬉しくなります。そんな様子をうかがいながら一緒に過ごしていると、次は男の子グループが到着しました。
「おはよう」と声をかけるやいなや、『せんせい、ぼく恐竜好きやねん』と言いいながらお部屋に入り、取り出したのは恐竜のついたハンカチ。得意げな表情です。
「せんせいは、そのティラノザウルス好きやなあ」と言うと、『ぼくはスピノザウルス』と返ってきます。トリケラトプスは草食でティラノやスピノは肉食であることやその意味をすでに知っています。やはり、恐竜の姿や何億年前の恐竜の戦いは男の子の憧れの対象のようです。自分自身が恐竜になった気持ちで、格好いい戦いの真似をしたくなるかも知れません。
ご家庭では、子どもとゆっくり話をしたり健康面のケアをするのはお母さんが大方ですが、一方お父さんとは「レスリング遊び」や「すもう遊び」が楽しめるのではないかと思います。お父さんとは、子どもが本気になって全力でぶつかっていき叩くこともできますが、この親子のスキンシップをともなうレスリング遊びは元気な女の子にとってもとても楽しいものです。私も小さな頃は、よくこのような遊びをしてもらったものです。子どもなりにも勝てると思って向かっていくのですが、当然大きな力でスルリッと転がされてしまいます。悔しくて悔しくてこれでもかと向かっていきますが、一線を越える時こそ、お父さんの出番だと思います。
「それはダメや!」と反則の場所を教えることで戦いごっこのルールを覚えることができます。そんな遊びを家庭で取り入れていると、子ども自身が自分で痛みを知り、また相手の痛みも察することができるので、「どこでやめるか」を知ることもできます。そんな親子のスキンシップの中で、特に元気を持て余し気味のお子さんには、お父さんの大きな存在から体で学ぶことが大変貴重なことではないかと思います。
夏は自然とともに、子どもたちがぐんぐん成長する時期でもあります。ご家庭でも、この夏はアウトドアで、または家の中で、体をつかう色んな遊びの体験を教えてあげて下さい。
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本日は、園内通信「お知らせ41」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 尿検査,ぎょう虫検査の結果についてご報告
◇ 「お誕生ありがとう運動」の参加カードの持ち帰りについて
◇ 各課外教室,ひねもす教室について