2016.12.06
12月6日(火) / 枇杷(ビワ)・ひみつの庭の”ママの日”だより
<枇杷(ビワ)> バラ科 学名 Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl. 原産地 中国
バラ科の常緑高木のビワ。春以降、野鳥が果実を食べたあとに種が落ち、自然に発芽したと思われる実生が園内のあちこちに見られます。
こちらは園庭のブランコ近くでただ今満開のビワの白い花。毎年12月になると花が咲きますが、その後少しずつ実が大きくなり、初夏にはオレンジ色の果実がたくさんなります。摘蕾もせず自然のままなので小さめの果実がたくさんなるのですが、それをお山の野鳥たちが好んで食べてしまうようです。
右上写真は滑り台横の枕木の階段に落ちていた黄葉のビワの葉ですが、ビワの葉と言えば昨年度はひみつの庭奥にあるビワの葉を収穫し、草木染め体験をしました。コーラルカラーのきれいな色染めができました。
ビワの葉で草木染め(1)・ビワの葉で草木染め(2)
またビワは、私の幼稚園の頃から大好きな夏の果物の一つですが、有名な品種は茂木、田中、大房、希望などがあがります。中でも、長崎県の茂木のビワは大変有名です。昔、代官屋敷に奉公していた女性が、中国の商船から持ち込まれたビワの種を茂木町の自宅の庭にまいて育てたのが我が国での栽培の起源とされているそうです。
園のビワの品種は不明ですが、来年はたくさんの実がなりそうで楽しみです。
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ひみつの庭の”ママの日”だより
2学期最終日のママの日、今朝の気温は13℃ほど。太陽の陽が当たれば温かく感じるもののお昼前より気温が低くなり、子ども達のお帰りの頃にはおよそ9℃ほどに。寒気の影響で夜は更に寒くなるということでした。明日はいよいよ二十四節気では「大雪」。雪がちらつく日も出てくるでしょう。
本日はひみつの庭の外に位置するライラックコーナーのうち二本が枯れ込んでしまったため、植え替えをすることにしました。午前10時過ぎ。珍しく皆さんより一足早くお庭に上がり、新たな腐葉土、堆肥などを準備しながら道具を運び始めていると、ママ達が笑顔で上ってこられました。
シャベルでGママが株を掘り起こされると、すでに軽く持ち上がるほど根の周囲の活着がなくなっていました。栄養が足りなかったことが一つの原因、そして株のまわりに土留めのために植えたフッキソウの根がとても強く、ライラックの株の中にまで根っこがしっかりと侵入していたことも株を弱らせてしまった要因でしょう。フッキソウは草ではなく木だそうです。勿論、ここ毎年の夏の暑さは相当なものなので、暑さにも強い品種だとしてもまだ小さなライラックにすると厳しい環境だったかも知れません。
この度、白花と赤紫花”チャールズジョリー”の二株が昨日夜にお山に到着しましたので、今日のママの日にご協力いただくことが叶いました。
こちらは植え替えた白花ライラック、160㎝ほどの高さです。前の株を掘り起こした後、シャベルでさらに大きな穴を開け、新たに腐葉土、堆肥、元の土をミックスしたものを敷き、上から重たいライラックの株を根巻き(麻布で株を巻いたもの)のまま植え込みました。麻布はいずれ土になります。
お話をしながら他のライラックの株元をそれぞれ柔らかく耕し、まわりのフッキソウの根の侵入を整理してカットされます。
築山の落ち葉、大木メタセコイヤから落ちるオレンジ色の落葉を集められるYママ。 ウッドデッキの上を丁寧にお掃除されるFママ。
次は手前にもう一本の新たなライラック”チャールズジョリー”を植えましょう。園長室に届いていた苗を取りにいって下さったGママ。大きな穴を開けていましたが先ほどの白花ライラックより随分小さなライラック苗でした。梱包を解き見てからわかる実際の苗のサイズ。「大きな穴を開けてしまったけど、、、このライラックさっきのよりだいぶ小さいじゃない」とみんなで穴と苗のサイズの違いに思わず笑いがおこりました。
まあ、根が伸びやかに成長できますし大きいことはいいことです。ミックスした用土を入れ込み、苗の大きさを見ながら穴の中にそっと配置します。
ビニールポットの中で根がまわっていて容易に外れません。仕方なくハサミでチョキチョキとカットして外すことに。 無事、穴の真ん中に配置しました。
先に植えた白花ライラックはすでに春芽がいくつも出ています。元気な株を送って下さったのは滋賀県の苗屋さん。一度お伺いしたいお店です。その株に速やかにお水をあげて下さるママ。株を植えることができるのは12月までのため、この度はタイミングよく植樹が叶い有難い限り。
一輪車(ねこ)の上はいつも土を混ぜ合わせるトレイ代わりに使います。今日は培養土、腐葉土、そして土壌改良剤ヴァラリス・バイオポストをミックス。ヴァラリスは「フランス農林省から金賞を受賞したという有機肥料でパワーがある」との宣伝につられて買いました😊。なんと1g中に27億以上の微生物を含むそうで、製品は50年以上の歴史があり世界52ヵ国で農業・園芸に使用されてる、またアフリカや中近東では砂漠の緑地化に使われているという夢のような土壌改良剤。根が直接触れてもよく、油カスや鶏糞、牛糞、腐葉土、苦土石灰など必要ない・・・とあります。どうしましょう~、 元気がなかったライラック達が来春に驚くほどたくさんの花を咲かせてくれたとしたら・・・、夢の堆肥ヴァラリスの微生物の力に思いを馳せてしまいます💗
ひみつの庭の北側エリアもメタセコイヤやドングリが散在しています。本日は大勢のママ達がご来園のお陰できっと庭も大喜びです。
年中児がママ達を見つけました。何を手にしているのかと言うと、ガーゼハンカチです。予め水で濡らして絞ったハンカチに森でみんなで拾い集めてきたヒサカキの実を中に入れて絞り、実の色素を布に移すまさにお手製の「絞り出し染め」とでも言いましょうか、の最中です。火やお鍋を使わない簡単な方法で色染めにチャレンジしているところです。室内では実がこぼれ着色が気になることもあり、園庭でのこの度初チャレンジとなります。
「ほらー、色がついたよ~!」と思わず駆けだしているKくん。
一時は上の大木クスノキを通る風がとても強く、まるで海辺を渡る風の音を聞いているようでした。このようにとても風が強い日のあとは今までなら大抵次の日は雪が積もったりしますが明日は天気予報では☀模様。さて、ダイナミックな自然現象は何かのサインかもと少し心配になったり。 私もワッフル織の白ハンカチを水で絞り、ひみつの庭のヤブランの実を中に入れてこすり出してみると綺麗な紫色が布に移りました。子ども達はヒサカキの実で、私はヤブランの実で試しています。煮出さずに色染めをする方法もいくつかあります。
どんな色になったの?とMママとUちゃん。
こんな感じです。ひみつの庭のヤブランの実を数個つぶして染めたもの。綺麗な紫色が染まります。
ひみつの庭とコンポストを行き来されるSママ。 一番手前のライラックは”エスタースターレー”という品種で明るいピンク色の花をつけます。こちらも再び元気に春を迎えてくれますように。
植え替えた二本のライラック以外にヴァラリス土壌改良剤を含んだ新たな土を配分されるGママ。 子ども達とヤブランの実を採り、中から白いビービーダンのような芯が出てくるのを見つけました。あとで聞くところによると、いま作っているお人形の目にする、と女の子。なるほど。
小さな熊手でYママとともに。
なにをしているのかな。上からはクヌギの落ち葉がわんさと落ちてきています。クヌギの実は二年に一度なります。今年は実がならない年でしたが来年はまたお楽しみ。
いつも気になっているビオトープまわりを手掛けて下さるママ達。 そしてひみつの庭の北側フジバカマは秋に開花し、アサギマダラ(旅するチョウ)が訪れるコーナーですが、もともと株を密に植えすぎたためか最近は密集してしまい株分けが必要となりました。花もあまり咲かなくなってきたところをFママが手入れして下さいます。
こちらはNママとNママ。ビオトープ水面に浮かぶ落ち葉を熊手ですくって集めて下さっています。太陽の陽が水面を照らしています。 ナンキンハゼの足元ヘンリーヅタの辺りを手入れされるFママ。
子ども達もお手伝い。 こちらがヴァラリス夢の土壌改良剤です。こちらもほとんど花をつけなくなった端っこのライラック。力をつけてくれるように願います。 森の近くの落ち葉を集められるSママ。
どのライラック株もほぼ手入れがなされ、ほぐした土には酸素、水分が取り込まれやがて株も活き活きと春を迎えられますように。 また年明け1、2月には忘れずに肥料をあげなくては。
ライラックの古い土がだいぶ残りましたので、園庭のくぼみを見つけて入れて下さっています。雨のあとに水たまりができたところがどうしてもくぼんでしまうのが悩みです。
みんなで土を踏んでくぼみを固めているところです。こうして凹んだところが真っ直ぐになるんだね。走っても足をとられてこけることがないように・・・
トントントンとみんなでグランドを踏み固めています。しっかり下の土壌と馴染んでくれると嬉しいです。
石段の一つずつを掃き下ろして下さいます。 落ち葉コンポストも山盛り。落ち葉のお布団ができ上がっています。
KママOママ、てみにいっぱいの落ち葉を手に。
壁泉の後ろをNママ、そしてフジバカマとハーブエリアをFママ。有難うございます。
一番奥のハーブエリアは上からドングリ(カシの実)が山ほどどっさり。 風があるので掃いても掃いても、ですが、ママ達の手が入ると断然見違えるような場所に変身します。
ウッドデッキ、壁泉の中は放っておくと落ち葉のお風呂ですね。お外あそびに出てきた年長児さんがお手伝い中。
お昼になりました。皆さまお疲れ様でした。先にお帰りになったママも有難うございました。結構辺りは冷たい空気が漂ってきました。ポットのお湯でカップを温めながら、作業を終えられた方から温かいティーをどうぞ。
今学期もひみつの庭へお足運び下さり、貴重なお力添えを下さいました皆さまに心より感謝申し上げます。お陰様でビオトープガーデンひみつの庭は、子ども達がお野菜を植えて収穫したり、ビオトープの生き物に触れたり、芝生の築山で飛び跳ね、また寝転がって空を仰ぎ見、ゆったりと自然をとらえ感じられる場であり続けることができます。冬の間も雪間から子ども達とママ達がともに植えた花が元気で過ごしてくれますように。
インフルエンザ対策、また冬間の免疫維持のためにママ達がされている方法をいくつかご披露いただきました。ヨーグルトR1での健康対策(1073R-1乳酸菌にウィルスを防御する力あり。風邪やインフルエンザにかかりにくくなる説)、米麹づくりと使用法、マヌカハニーでの健康維持(子どもも1スプーンで咳、喉の痛みが止まります)、にんにく玉(にんにくと卵黄のみで作られたカプセルを使わない製品(http://www.e-ninniku.jp/)、オリーブ葉エキス(サプリ)についてなどが話題にのぼりました。皆さんいろいろと独自の健康対策をされているようです。そして何より体を冷やしてしまうといけないので、十分睡眠を(睡眠不足は体が冷える)、また無理をし過ぎず気持ちにゆとりを持って楽しく過ごすことは大事ですね。
上を見上げると、青空に浮かんだ中央はオレンジ紅葉のメタセコイヤの大木。そして左はビワの木に右はカシの木。
過日、年中児クラスが植えたそら豆もしっかりと根付き青々と生育中です。
ビオトープ奥にあるアジサイが未だ明るい色をたたえています。冬色アジサイ😊として今しばらくの間楽しませてくれそうです。