2017.03.20
3月18日(土) / 第67回北白川幼稚園卒園式・謝恩会をふり返って
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第67回 北白川幼稚園卒園式
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過日18日(土)は、朝から春の爽やかな天候に恵まれ、第67回卒園式をとどこおりなく終えることができました。卒園児はお祝いの赤い花を胸につけてもらい、会場後半に着席された保護者の皆さまが待ち受けられる中を元気に胸をはって入場しました。
この日最後となる園歌「おやまのようちえん」をみんなで斉唱し、順にお名前を呼ばれると「はい」と清々しい声で応えて前にすすみます。後ほどご紹介します絵本の中で、この日を“光のトンネルをくぐる日”と表現されていますように、子ども達一人ひとりが園での学びをしっかりと胸に抱き、まさにキラキラと輝く未来につづく光のトンネルをくぐっているような静粛な時が流れていました。壇上で保育証書を受け取る一人ひとりを目で追いながら、あまりにも早く過ぎ去った三年間だったことを改めて思いました。
今年度の卒園児達は、どこか甘えん坊さんで愛らしい子が多かったように思います。そんな印象とともに、今年に入り発表会に向けての練習を重ねている間に足早に卒園の日は近づいていました。あともう一ヶ月ほど残っていれば、と願ったこともありましたが、三学期最後に表した「おおきくなったら」の絵画と文から、また卒園式本番のこの日に、立派に証書を受け取ることができた姿勢から、培われた力が十分に発揮できるように成長していることを確認し、小さな我が子を後ろからそっと送り出すような気持ちで満たされておりました。
園生活の三年間、ご家庭と園のあるお山の上までの道のりを毎日歩いて通園し、気候のよい時季には園庭から続くひみつの森の先までを所狭しと駆け回りました。四季が移り変わる自然の懐に包まれ過ごした積み重ねが、この先の子ども達をしっかりと支えてくれる土壌となりますことを心より願っています。
保護者の皆さま方には日々の子ども達のお見送りとお迎え、お弁当作りなど、また陰に日向に園にご協力とお力添えを下さいましたことに深く感謝申し上げます。
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🌺 謝恩会招待状
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生活発表会の劇の練習が少しずつすすみ、
小学校半日入学・入学説明会が行われた
2月半ば頃、お母さま三名の姿が玄関に
ありました。
そして
笑顔とともに封筒の束を下さいました。
私たち、職員それぞれに素敵な招待状を
届けて下さいました。
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表封筒
まずこれをひと目見た途端、感激で心が躍りました。なんて素晴らしい細工でしょう。どこかでみた景色かと思ったら、園のひみつの庭のゲートをモチーフに紙をカットされたようでした。こちらは私が頂戴したものですが、先生達それぞれのお名前が切り抜かれた手作り封筒になっていました。
後でお聞きしたところ、ひみつの庭でお母さま方にお過ごしいただいた時の思い出(ママの日)からイメージされ、いつの間にかされていたスケッチを元にアイアンゲートを図案化されたとのことでした。そしてカッティング・プロッターという針のような刃で無数の穴を開ける作業をされ、細かな仕上げ部分は皆さんの手作業で、とうかがいました。自然の緑、芝生の緑がベースにあり、カット穴を通してチョウが飛び回る様子などが浮きあがって見えます。そしてハーブのよい香りまで漂ってきます・・・
裏面を見ると、シール部分にはローズマリーの若芽が添えられ嬉しい香りつきでした😊 お一人のママがご自宅のお庭で育てておられるローズマリーの新芽だそうで、素晴らしい感性に心ときめく一日でありました。
賑やかなお山の鳥たちが枝にとまり、芽をついばむ様子がポップアップするしかけカード。世の中に二つとない技とカードです。
さて、卒園式、写真撮影が終わりしばらくした頃、昼食のお誘いをうけ第1園舎に行きました。風もなく、寒くもなく暑くもない、穏やかで最高に気持ちのよい日です。
拍手でお迎えいただき着席すると、お食事会の会場全体にブルー系の雲がたくさん浮いている中、気球があちこちに吊り下げられていました。一つずつの気球には一人の子のお顔がついていて、どれもが嬉しそうに空を飛んでいます😊 お食事は健康に配慮された自然派のサンドイッチ、ジュース、そしてクッキー、阿闍梨餅のお楽しみもありました。司会のお母さまの誘導により会が始まりました。みんなで「いただきます」をして、爽やかなムードが流れる中お話をしながら楽しくいただきました。
会場全体の撮影はしませんでしたが、プレイスマットの前に置かれた手作りの謝恩会プログラムをまた感激とともに拝見しました。
会場の青空のイメージに合わせたブルーの表紙側には、てっぺんのお山の幼稚園まで続くようにカットされた石段が続いています。青空の中に浮かぶ幼稚園、といったイメージでしょうか。
裏面には謝恩会プログラムと中央に“ありがとうの花”の歌詞。この歌は昨年度の冬、私自身で曲を選んで年長クラスに指導に入ったときにみんなで歌った懐かしい歌ですが、今では年中の子もすっかり覚えてしまいみんなが大好きな曲になっています。また年少クラスでもみんなで口ずさみ楽しむ姿があります。
~ぼくらのゆめはみんなと いっしょにうたうこと
あったかいてをつなぎ みんなでうたうこと~
と二番目の歌詞にありますように、みんなの気持ちが一つになる。そのつながりの和(輪)が外へ外へと大きくありがとうの気持ちの輪で広がっていくことが大切です。幼稚園を見守り、支えて下さる保護者の皆さまの大きな見えない和の力はとても重要で、子ども達を育む園の集団教育にとって限りなく大きな支えと後押しになるものです。皆さまが一つの輪につながりこの度催して下さった謝恩会、心より嬉しく思います。
お食事会場を後にし再び第三園舎にお呼ばれすると、綺麗で爽やかなアナウンスの声が聞こえてきました。お母さま方がされることすべてに感動してしまうのは私だけではないでしょう。拍手の中を通り着席すると前の扉が左右にサーと開き、前方奥にセッティングされた素敵な舞台が浮かび上がりました。舞台後方からの照明により浮かび上がる影絵ペープサート劇場『おやまむらようちえん』のはじまりはじまり。後で知ることになりますが、幼稚園が舞台となる創作絵本が先に作られ、次の展開として切り紙細工のペープサートを手作りされ、このシアターが開催される運びとなったようです。
原作、切り紙細工のペープサート製作、演技練習そして劇場作りと、大勢のお母さま方の一致団結により催された素晴らしいお山劇場でした。上演の様子は撮影しませんでしたが、こちらは原作となった手作り絵本の最初のページです。
春になりはじめての幼稚園に行くお母さんとのお別れのシーン。幼稚園が好きになるように先生が作ってくれた「カラン コロン」の音がする、サクラの花がついたドングリ入りのクルミのお飾り。谷の崖すべりの楽しみや俳句の時間。みんなで作った雪のおにぎり🍙づくり。手をつないでくれたおにいさん、おねえさんへの感謝の思い、などが優しいお話仕立てで語られていました。
最後のページは、いよいよおおきいぐみのみんながひかりのトンネルをくぐる日の様子です。仲間と過ごした日々を想い、すこしドキドキしながら胸に手をあてて、一人ずつがひかりのトンネルをくぐって卒園を迎えることになるというラストシーンで締めくくられていました。
この幼稚園の一つの園舎で繰り広げられた心温まる上演会。大勢のお母さま方による影絵ペープサート劇。子ども達、私達大人も声と演技に食い入るように見入ってしまう幸せのひと時でした。お忙しい中に時間を作ってご準備されたことに今も思いを馳せています。全てに感謝の気持ちが溢れます。
つづいての、大人も楽しい大型紙芝居、〇✕クイズは子ども達に大盛況。昔懐かしい伝言ゲームも子ども達は楽しんでいました。大勢のお母さま方が若々しい動きと衣装でダンスを披露して下さる場面もありました。その時の子ども達の様子は嬉しそうな、少し照れくさそうな、また尊敬の眼差しなどが入り混ざっていたのがとても印象的で、会場が一つになり手拍子で応援する元気なひと時でした。先生達からも幼稚園生活を劇にした恒例のプレゼントがあり、盛りだくさんのお楽しみは続きました。また恒例の太郎先生からのビデオ上映もありました。お持ち帰りいただいたケースの写真は年少児さんが植えた満開の早咲きクロッカスです。
子ども達から花束をもらい、最後には三名のお母さま方からお言葉を頂戴しました。上のお子さまからの長きに渡り幼稚園にご在園ご協力をいただきながら、お山の幼稚園を大事に思い応援して下さるお気持ちを真摯に受けとめました。来る今後もまたお一人おひとりのお育ちを、しっかり多方面から応援していきたいと思いました。
懐かしい子ども達、懐かしいお母さま方と過ごした日々は私達にとっても輝かしい宝物です。子ども達がひかりのトンネルを勇気を出して立派にくぐったように、私達もまた未来の一日一日を大切に子ども達とともに過ごしていく所存です。この日会場に集われましたすべての皆さまとご家族の皆さまに心より感謝申し上げます。
最後に頂戴しました手作り絵本『おやまむらようちえん』を数ページのみご紹介させていただきます〔数ページ抜粋〕。夕陽の中でゆっくりページをめくり拝見していると、トンネルの向こうの夢に向かって歩む子ども達の後ろ姿が見えるようでした。
「はれのみち、あめのみち、ゆきのみち。これからみらいにつづくどんなみちも、おやまのようちえんですごしたみんななら、ゆうきをもって、たのしんですすむことができるでしょう。いつもおやまからみんなをおうえんしています。いくこ⚘ 」