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2018.03.23

3月23日(金) / 第68回北白川幼稚園卒園式・謝恩会を振り返って✾・どんぐり染め(年長児3/12,13記録)


 『フレンチライラック』

🍇学名 Syringa vulgaris ヨーロッパ原産 春(日本では4-5月)に紫色・白色などの花を咲かせ、香りがよく香水の原料にされる
🍇花言葉 友情・青春の思い出・純潔・初恋・大切な友達、西洋では「pride(誇り)」「beauty(美)」
💜「一番お好きな花は?」といつかさりげなくおたずねになったお母様を思い出します。そしてこのアルバム表紙を描かれたのはきっと日本画家Sくんのお母様かと存じます。有難うございました。園内のライラックは今つぼみがついたものが見られます🍇

過日3月17日(土)は68回卒園式でしたが、その後新入園児の保護者会を経て春休みに入ったただ今の園内は、子ども達、先生達と入れ替わりで毎日各業者さんが入られています。明るい笑顔のニューフェイスの庭師さんによる園庭竹柵作り、困ったことは何でも手掛けて下さる大工さんによる建物の修繕、またこれからの春休み中に遊具の調整や塗装などを念入りにお願いする予定です。お陰でことりぐみ~固定鉄棒に至るエリアの竹のフェンスは約10年ぶりに鮮やかな緑色の竹柵がお目見えしています。支柱も立て直して下さり、黒のシュロ縄で「男結び」で強く締め、「かいづる結び」でさらに崩れにくく結わえておられる四つ目垣ですが、こちらは本日中には完成しそうです。お山の竹は孟宗竹で太いものが多いため、今回は九州の真っ直ぐに伸びた美しい真竹を使用されています。学期中から走り続けている私自身もやっと本日、こうして椅子に座りパソコンに向かうことができました。窓に射し込む春の光を見つめていると、過日卒園式の日が夢のように懐かしく思い出されてきます。

その日は、数日前からの雨の予報にもかかわらず、幸いなことに朝から空気がすがすがしく、空が澄み渡る晴天の一日となりました。

9時半。大勢のご家族が後方で見守られる中、子ども達は第三園舎会場内に入場。ピアノ伴奏は昨年子ども達がリズムバンドで演奏した思い出の曲「百年祭マーチCentennial March」を選びました。続く保育証書授与では、担任から名前を呼ばれたら「はいっ」というキレのある声とともに壇上に進み、証書を受け取る姿勢がどの子も立派でした。

小学校入学が近づいてくる最終学期を一日ずつ大切に過ごしましたが、今年の子ども達の中には未来に対する不安な表情などは見当たらず、最後の一日まで明るく元気に園生活をエンジョイしたと思える頼もしい学年でした。登園最終日のお帰り時も、子ども達のいつもと変わらない後ろ姿が嬉しくて一人ずつエールを込めて見送りました。そして卒園式当日も同様に、子ども達の表情は普段と変わらず、未来への通過点の一日として日頃の姿のまま式に臨んでいるようでした。先日年長児のクラスへ入った折りにも、活動の様子をうかがい、どの子の中にも自信と自立心が備わっていることを認め、嬉しく感じたばかりでした。

在園児達が予め歌ってくれた歌「春の光」1番に続き、澄んだ声で2番3番を全員で歌い上げ、たくさんのご家族に見守られる中で卒園式が滞りなく終了しました。

ある日のInvitation card
振り返れば1月の半ば(1/17)、4名の卒園児のお母様方が園長室に来られました。私達、先生達それぞれ宛に手の込んだ素敵なカードをご持参されて。

カリグラフィー(Calligraphy)で書かれたカードのおもて面。カリグラフィーとはギリシャ語で「美しい書き物」という意味。ヨーロッパでカリグラフィーの歴史は古く、グリーティングカード、名刺などさまざまな用途に使われてきました。カードを開くと何と!中ほどに風見鶏のある幼稚園の第三園舎がポップアップ🐥。またカードの下に施された切り紙の花は先生達全員が異なる柄になっているとのことでした。またカードを作成するに当たり、切り紙の技術を一から学び楽しんで作りました、と仰っていました。

そして封筒おもて面にはこんな素敵なお花があしらわれていました。くるくると紙を丸めてつくるペーパークイリングという技法で作られたクイリングフラワー🌸だそうです。こちらも起源は中世ヨーロッパや中東と言われているようです。なんて素敵なのでしょう💕感激とともに頂戴しました。

お食事会プログラム~

こちらは卒園式を終え、クラスごとの記念撮影ののちお食事会場に添えられていた謝恩会プログラム。左はクイリング・フリンジペーパーフラワーと横にはクイリングバード🐤。ケシゴム判子のお山スタンプが押印されています。そして自然の中にある松ぼっくりでつくられた全員のseat card。アカマツでしょうか。確かに紙を挟む位置の見極め、真っ直ぐに立つようなアレンジも施され手作りならではのもの😊

Aぐみ担任yuuka先生の号令でお食事がスタート「いただきます!」。会場第一園舎の入口、室内の壁面もお母様方の手作りで飾られ、壁面には紙でお山の景色が製作されていて、切り紙細工で窓ガラス面が飾られ、ソフトで和やかなムードが漂っていました。自然派沖縄料理店のとても美味しいお弁当をいただきながら、みなさんと楽しくお話を交わすランチタイムでした。「ごちそうさま」はBぐみ担任tsugumi先生より「ごちそうさまでした👏」

つづいて謝恩会は場所を変えて第三園舎へ。卒園式会場の式花は近くのお花屋さんが来て下さいますが、何だか年々背が高くボリューミーになり、今年は何と天井にまで桜の枝が届いていました。

✾✾この日皆さまから頂戴した手作り記念アルバムのご紹介とともにお楽しみ会を振り返ります✾✾

謝恩会お楽しみ会はAぐみのお部屋に誘導され着席。後方にはお母様方、前のカーペット敷きには子ども達が座り、人形劇「おやまへ行こう!」のはじまりはじまり~。

お楽しみ会プログラムの挿絵に各送り迎えグループの特徴を絵図化したものが描いてあり、各グループからお山への登園、山を登り、森へ向かう場面、そして降園までを劇にして演じられました。

お話も楽しく、語りも静かに引き込まれるような調子で進められ、子ども達も私達も三年間の生活を思い出しながら鑑賞していました。語りとともに中央の絵が下から上へとめくり上げられながら展開するところは見事で、工夫された仕立てに感心しました。

子ども達を迎えている私の姿も山の中腹に描いて下さり登場😊本来よりとても美しく作って下さり嬉し恥ずかし感激でした💕

先生達から三学期発表会の劇を模した出し物もあり子ども達も大喜び。最後のお遊戯の場面では思わず後ろで一緒に踊る子ども達の姿がありました。

「おやまぁ楽団」はこの日のために結成された楽団で、オリジナルエプロンや三角帽でビシッとスタイルを決め、さまざまな手持ち楽器で各曲をメドレー演奏されました。一つずつのパフォーマンスが素晴らしく、演奏全体をベースの打楽器とやわらかなピアノ演奏がリズミカルにリードされているのが印象的でした。そして最後はみんなで合唱も披露して下さいました。

太郎先生からは三年間を振り返った思い出のビデオ上映があり、あっと言う間の三年間を会場全員で振り返る時間となりました。記念品のご説明、アルバムと花束贈呈に続き、おわりの言葉として保護者代表のFママよりお心のこもった謝辞を頂戴しました。

初めて園庭開放に来られた時、山の上から見える街並みを眺め、またてっぺんにある大きなクスノキを見上げた時にこの園に通うと直感されたとのこと。また、お子さんRくんの初めての登園日を振り返りながら、どのお母様も同じく経験される母としての心情を語られました。先生達に導かれながら子ども達が毎日自分の足で歩くことにより体力が備わるといったことにとどまらず、子ども達が送り迎えの道中で異年齢での助け合いを通して、子どもの心の成長にとって大きなプラスになった点についても触れておられました。

お話をお聞きしながら園でのさまざまな活動を振り返りつつ、有難いお言葉に胸が熱くなる思いでおりましたが、一方私達にとりましても、保護者の皆さまがかけがえのない温かなお力をご提供下さったことは決して忘れ得ぬことです。健康についてお話を交わしたこと、また良い絵本や書籍などを頂戴しより深く考えるチャンスをいただいたこと、子ども達が外遊びをしている数時間を利用してお母様方が教室内の普段手が届きにくい箇所などをお掃除して下さったこと、そして、火曜日ママの日にはひみつの庭の内外にいつもどなたかのお母様がお足運び下さり、お母様ならではの視点から気づいたところへ手を伸ばしてお手入れを下さいましたことにもお礼申し上げます。

Fママにはひみつの庭の芝生の管理、植物の植栽のことで一方ならぬアイデアとご助力をいただきました。またある時には共に試行錯誤しながら、子ども達がお野菜を育てる体験のプラン立てをともに練って下さったり、そっと愛らしいお花を植えておいて下さったりと貴重な時間を割いて手を携えて下さいましたこと、改めまして心より感謝申し上げます。
細やかな手作業でひみつの庭が洗われたように草を取り除いて下さったママ、ひみつの庭のエントランスにあるツゲのトピアリーをスイスイと刈り込んで下さったママ、お話し上手で場を明るくして下さるママ、あの方この方すべてのお母様の笑顔が思い出されます。皆さまと折りに触れひみつの庭で作業をしながらお話しを交わしたこと、作業終了後にささやかなお茶とともに庭で過ごした時間は私にとっては普段有り得ぬ貴重なひと時でした。今後も卒園児ママとして、皆さまにはお散歩がてらママの日に、またいつの時にでもお出でいただけましたら太郎先生ともども望外の喜びに他なりません。

卒園記念品をお届け下さいました [3/13(火)]

卒園が近づいた3月13日午前中、年長の子ども達はいそいそと「どんぐり染め」の布を手すりに干して乾かす作業をしていました。そこへちょうどお二人のママがご来園下さいました。

厚手の和紙に四つ葉クローバー🍀が押してあります。主に運動会で使用する大玉ころがしの大玉を卒園記念品として頂戴しました。大型のビニール製大玉が入っているとは思えない素敵なお包みです(Kママより)。結構な重量物をお運び下さり有難うございました。記念写真をお願いしました📷。

ケシゴム判子で作られた四つ葉クローバーのスタンプがちらほらとお祝いの赤色で押されています。蝶結びの水引でそっと包んであって、お母様の感性がうかがえます。有難くて未だ封を開けておりません。頂戴した青色の大玉にはTママの技術によりボール表面にポスカで特殊加工の名入れがされていますとのこと。運動会では欠かせない大事な大玉。いずれお目見え致します😊

花束贈呈で子ども達が私達に手渡してくれた花束💐

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ドングリ染め(年長児3/12,13記録)

何と、卒園式が近づいてきた頃でしたが年長児がドングリ染めを実施しました。

こちらはドングリを使って布を染める前週末に、一人ずつが輪ゴムでグルグルと布を巻き込む作業をしました。この時は全員がとても静かに集中して頑張る姿がありました。布はバンダナサイズの白無地を調達し使用しました。

そして週明け12日。半日保育ですから光陰矢の如く時間が過ぎていきます。急いで急いで~。お鍋で煮込む間、先生から絵本を読んでもらっています。ぐつぐつと各クラスのお鍋から湯気が出て、お芋を茹でたような、または栗を茹でたような甘い良い香りがクラス内に漂っています。

森やひみつの庭、園庭で集めたさまざまなドングリをネットに入れて、ぐつぐつと煮ながら色が出てくるのを待ちます。

湯気で熱いです。

どう?

さあ、ゴムを結んだ布を投入!

これでいいかな?                     濃いドングリの茶色になったね。

一時間足らずほど、グツグツと煮ますがすぐには色が浸透しません。自然の葉や実で色染めをする場合、熱い液が冷めるたびに色が濃く染まっていきます。

楽しいね! ご要望により二人でパチリ📷

こちらも📷

ネットにたくさんのドングリ。               どんな感じ?

こちらはAぐみのお鍋。色が少しでも濃くしみ出してくるようにネットからドングリを取り出してみました。見て下さい。マテバシイ、カシ、コナラなどの各種ドングリ。ドングリ帽子も入っているし、何と森のヤシャブシの実まで😊

あれ、いっぱいいろんなものが入っているよ。        これはクヌギのお帽子だね。そうそう😊

仲間と集い、話をしながら時が経ちます。

そして、みょうばん液の登場。布がシルクやウールなど動物性なら色が染まりやすいのですが、綿素材は定着材が必要です。「いい?これはみょうばん液という魔法の水です。どうなるかはお楽しみ😊」

さあ、もう降園時刻が近づいてきました。保育用品の持ち帰り日です。三年間使用した自分の粘土板を手提げ袋に入れる様子です。

さて、次の日13日朝。

濃い茶色と言うよりも、上等のゴールドカラーに仕上がりました。伸ばして広げて手すりで乾かします。

こんな柄になったよ。なかなか素敵!絞り染めです。

みんなで協力して掛けていきます。

先生とともに、あっちにも、こっちにも。

下から見るとなかなか壮観です。みんなのドングリ染めが晴天の石段てすりに広がっています。風がないからクリップなくても大丈夫だね。ドングリ染めを少し端を重ねながら、最後まで全てきちんと揃えていたのはRくん。

さて、こんな感じです😊

ゴムでくくり、外したあとの型はどれも個性的でユニークでした。このドングリ染めのオリジナルの布を15日のクラスお別れ会で早速ランチョンマットとして使用した年長児達でした。

こちらは春の花 “ミモザ”の花。謝恩会花束贈呈でいただいたお花の包装の上からそっと優しく添えられていたもの。

春の陽射しの中を爽やかな表情で卒園した子ども達。瞬く間の夢のような一日であり、思い出深い夢のような三年間でした。皆さんまた遊びに来て下さいね。

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