2012.05.17
5月17日(木) / 日本タンポポ・園内通信
<カンサイタンポポ(関西蒲公英)> キク科 日本原産
学名 Taraxacum japonicum Koidz.
タンポポには、昔から日本にある日本タンポポと外国からやってきたセイヨウタンポポの二種類があります。5月になってもお山の中に見られるタンポポは、いま、たくさん綿帽子をつけています。
西洋タンポポは、自然の少なくなった道ばたや駐車場の隅などに生えてとても強く一年中発芽します。日本タンポポは、田畑や雑木林など昔からの環境が保たれている場所にしか見られなくなりました。
日本タンポポの中にはエゾタンポポ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、カンサイタンポポ、シロバナタンポポなどいろいろあり、日本全国の地域、季節によって違った種類が見られます。また古典園芸植物の一つとして、浮世絵などの中にも登場しています。
4月~5月の新学期はじめの頃、子どもたちの送り迎えルート上の白川通り歩道ではたくさんタンポポの開花が見られました。いつか確かめてみるとやはりそれはセイヨウタンポポでした。
人によって日本に持ち込まれたセイヨウタンポポは、花の下にある総苞片(そうほうへん/ガクの部分)が反り返っているのでひと目でわかりますが、お山の中にある上の写真のタンポポは総苞片が反り返らず上向きに花に沿っています。これが従来からの日本タンポポの特徴です。勿論、セイヨウタンポポもお山の中には見られます。
花の下の総苞片が反り返っていればセイヨウタンポポ、反り返っていなければ日本タンポポの種類というわけです。
風のある日、白い綿帽子の種子が空高くへ飛んでいきます。お山の中に咲く日本タンポポの花が、この先いつまでも咲いてくれますように。
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本日は、園内通信「お知らせ18」をお出ししました。
内容は、
◇ 春の親子遠足記念写真について
◇ 「お誕生ありがとう運動」について