2012.06.26
6月26日(火) / 紫陽花“アナベル”と“カシワバアジサイ”・クラス写真撮影・お山の自然の生き物・園内通信
<アナベル> ユキノシタ科 原産地 北アメリカ
学名 Hydrangea arborescens cv. Annabelle.
<八重柏葉紫陽花> ユキノシタ科 原産地 北アメリカ
学名 Hydrangea quereifolia ‘Snow Flake’
紫陽花は日本の梅雨の風物詩。
こちらは10日ほど前にいただいた北米原産の別名スノーボールとも呼ばれる「アナベル」(中央)と「カシワバアジサイ」(外側)。抱えるほどの大きな束ですが、花瓶にたっぷりと生けてみるとふんわり大きなまるでウサギさんのようではありませんか!
茎をこまめにそろえながらお水を替えてあげると長い間元気に咲いてくれます。
アナベルは、はじめうす緑色から白へと変化していくとても愛らしい西洋紫陽花。細い茎をしていますがなかなか丈夫で花期も長く暑さにも強い種類。
一般に、紫陽花の花の色は土壌のpHが関係し年によって色が変化することがありますが、アナベルは土壌の酸度の影響を受けません。なので初心者でも育てやすい花です。
<お山の紫陽花も今あちこちで満開です>
西洋アジサイ(青) カシワバアジサイ
ガクアジサイ(うす紫)
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〔クラス写真の撮影〕
昨日につづき日中も爽やかなお天気がとても嬉しいです。
週末の発表会を励みに、今週は各学年が順に舞台練習に励んでいます。練習の会場(第三園舎)から出てきた子ども達の顔も、一歩一歩頑張りを重ねた笑顔が見られます。
毎回ブログで末尾にご紹介している「お知らせ」(年間を通してご家庭にお渡ししています)の他に、先代より引き継いだお仕事の一つとして、各クラスごとに撮影する「クラス写真」があります。
クラス写真撮影は新年度のクラスがほぼまとまった時期をみて、全員出席の日を担任と打ち合わせて撮影に出向いて行います。
撮影の時間は短いのですが、全員が椅子に前を向いて座り、足を揃えて手を膝に置き前を見て行います。年長児が行っている俳句での数分間のお目々つむりの時間と同様に、子どもにとっては僅かの時間でも静止していることは非常に難しいものです。しかしその一瞬にどれほど一人びとりが集中できるのか、を見て驚くこともあるのです。
昨日、年少クラスのたんぽぽぐみにまいりました(年少ことりぐみは撮影済み)。最近朝のうちだけたんぽぽぐみの子どもたちと一緒にいます。年少の子どもたちは、初めての園生活を僅か2ヶ月少々重ねてきたことになりますが、随分どの子の中にも大きな成長がみられ、微笑ましく嬉しく思うことで溢れています。
自分で靴をぬいで上靴に履き替えたあと、お手洗いに一人でいける、表裏を確認してスモックが一人で着られる、お家から持ってきたタオルをいつもの定位置にかけられる、お友だちにも出席シールの今日の場所を教えてあげられる、おかばん,お帽子をかけたら自分の椅子をいつもの場所に移動して先生の方を向いて待っていることができる・・、朝の数十分間を垣間見ただけでも短い間の成長に驚かされることでいっぱいです。
やがて先生の声かけ、ピアノの音とともに保育のおはじまりへと移ります。
さて昨日、年少たんぽぽぐみよりお呼びがかかったクラス撮影ですが、撮影は例年よりとても早い時期です。はたして上手く撮影できるかな、という心配は当然ありました。ただ、先生からはサインが来ましたから、「前後の子のお顔が重ならないように並んでいて下さい」とだけお伝えしました。
急いでカメラスタンドを抱えて走り、クラスの扉を開けると・・・、そこにはまるで年長児さんと見間違えるくらいに整列している小さな子どもたちと、その両脇に担任が一人ずつ(計二人)ニコっと笑顔でこちらを向いていました。
「えっ」と驚いたのは私の方で、急いでお部屋に入りすぐさまカメラスタンドを向け、4枚ほどパチリパチリと容易く撮影することができたのです。
結果は、左右に立った両先生の笑顔が物語っていますのでここでご披露したいところですが残念ながら内緒にしておきます。
昨日本日と、年長クラスも撮影を行いました。年長児だから何でも軽々とできる訳ではありません。年長児なりに突然やってきたカメラの方を向いて、頭をよぎるさまざまな思考を押さえて整列し全員が前を向くのは簡単なことではありません。しかし、先生と一緒にクラス全員が気持ちを合わせて取り組む姿勢は後ほどクラス写真を見ておわかりいただけることと思います。
笑顔だったり、緊張したりさまざまですが、年少児までもがこうして早い時期に撮影してご家庭にお届けできるようになったこと、そしてクラスづくりの過程にある園での一同に会した凛々しいお顔を楽しみにしていただけたらと思います。
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〔お山の自然の生き物〕
昨日、ガラパゴス諸島にいるゾウガメの一種“ピンタゾウガメ”が絶滅したというニュースをみました。このピンタゾウガメ(1970年代に発見される)は約100歳で老衰したそうですが、これまで種を残すためにいろんな取り組みがされたそうです。とても残念なニュースでした。
自然環境が刻々と変化する中で、絶滅する動植物はきっと多くなっていると思います。
そんなことを考えながら、このお山の中では毎年違った種類の昆虫たちが姿を見せてくれます。園児がお庭あそびの中で、また山の学校に来る卒園児小学生が見つける昆虫には図鑑を開いても見つからない珍しいものもあります。
初夏を迎え、風にゆれる紫陽花とともに7月もいろんな生き物が子ども達の目の前に現れてくれることでしょう。5月~6月にかけて多くみられた「ベニカミキリ」に続き、植物の上に、また樹木にそっと止まっているかも知れません。
〔ヤハズカミキリ〕 学名 Uraecha bimaculata bimaculata
分布 北海道~九州,対馬,屋久島,種子島
えさ 広葉樹の枯れ葉
〔ラミーカミキリ〕 学名 Paraglenea fortunei
分布 インドシナ半島北部から中国、台湾、日本(西日本)
えさ イラクサ科のカラムシ,アオイ科のムクゲなど
とにかく可愛い小型のカミキリムシはラミーカミキリ。お山を登る途中の緑のイラクサの辺りを探すと見ることができる。元気に飛び回るので捕まえにくい。捕まえようとすると擬死することもあるそう。
〔ゴマフカミキリ〕 学名 Mesosa myops myops DALMAN
分布 北海道~九州、対馬、樺太、シベリア、朝鮮半島、中国
えさ 広葉樹,カラマツ,ヒノキ
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本日は、園内通信「お知らせ34」をお出ししました。
内容は、
◇ 尿検査,蟯虫検査について