2012.09.06
9月6日(木) / テラコッタのカタツムリとフィギーノ・庭づくりレポート(2)・園内通信
[テラコッタオブジェ]
2学期初日、登園した女の子がカタツムリに早速気づいてくれました。こちらは、石段を上りきった園庭の入口にあります。
お庭用のオブジェにもいろいろあるのですが、このお山の自然の中でも実際に見られそうなもの・・・と思って取り寄せていたテラコッタ製です。
「テラコッタ(terra cotta)」は、テラ(terra土,大地)+コッタ(cotta窯で焼いた)という意味のラテン語で、古代ローマギリシャ時代から素焼きの器や塑像がつくられていました。土や草の上に置かれたテラコッタの鉢などは、見ているだけでも温かみがあり心和みます。
松ぼっくり(アーティチョーク型?)のフィギーノだけでは寂しいので、その下にカタツムリくん二匹にきてもらいました。そっと子ども達の遊びを見守っています。
下の台座は以前より私の手元にあったパキスタン製の古レンガですが、園庭の工事と同じく土橋左官店さんが組んで下さいました。
パキスタンでは、子ども達が家族の生活を助けるためにレンガづくりの仕事をよくしています。まだまだ子どもなのに厳しい炎天下で一つ一つ型押しをして働いていると知ったとき、工場生産された美しいレンガよりもそうして子ども達の手でつくられたものを・・・と思い以前に求めました。イニシャルや素朴な模様入りで大きさ形もまちまちの微笑ましいレンガです。
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[庭づくりリポート(2)]
動力のキャタピラ,ショベルカーが通れるように、最初にひみつの森の拡幅工事がされました。この森に大きな動力が入るのは初めてのこと。その後、はじめに園庭の溝が撤去されました。
人力とショベルカーで次々に掘削。ショベルカーの技術もお見事なもの。学園の理事でもある土橋さん(手前黄色の服)はいつも笑顔でエネルギッシュな方。普段は相国寺、銀閣寺、金閣寺などのお寺を手がけられています。感謝。
これは子ども達なら知っている園庭に突き出ていた青い物体。時おり子どものお椅子や陣地になっていましたが、実はずっと昔からある謎の物体。土中に結構深く埋められていました。
子ども達にも見せたかった・・・。ショベルカーが手で抱えるように謎の物体を移動します。打ち合わせの様子。
傍ら、園庭の工事と並行してお堂の解体作業も進められ、毎日8~10名が動いて下さいました。今思い出しても今夏の炎天下、熱中症になられては・・と水分と冷菓は必須でした。私も毎日園庭でご一緒したため近年になく腕や手は真っ黒に・・・。もうダメ^^;
運搬車が園庭~ひみつの森~トラックまでの道のりを何往復も行き来します。以前の方法ならお山の石段をすべて手運びなので工事内容にも限界がありました。
ひみつの森を大きなコンクリートガラを載せて移動後トラックへ積載。帰りは園庭に入れる大量の真砂土を載せ戻ってくる運搬車。
園庭発のショベルカーもやって来ました。今回撤去する謎の物体を運び出し中。スゴイ!
重機の力を想います。手元の操作によってこんな運び方ができるのですね。確かに手運びでは限界があります。
その後、グランドを全体的に掘り返し、土中に埋もれていたガラなどを全て取り出したあとに透水管2本が埋設されました。その様子は後日レポートします。
驚くべきは、「最終的に園庭に導入した真砂土はすべて篩(ふるい)にかけたものを入れてあります。」という土橋さんのお話。
子ども達には内緒のお話(*^_^*)なのですが、土橋さんは子ども達の喜ぶ顔をイメージされ普段から園内にネコやイヌの足跡のようなものをそっと残していかれるのです。
「あっ、イヌの足跡がある」「これネコちゃんの足跡かも」と昨日もちょうど誰かが言っていました。
以前、第三園舎前の溝の補修をお願いした時にも、園内にあるヤツデやアジサイなどの葉の型押しが溝の底にきれいに施されているのを帰られたあとに見つけたことがありました。いずれ水の流れとともに削られて見えなくなってしまう模様ですが、この時とても美しい!と感動してしまいました。
お人柄も楽しい方ですが、本職の漆喰などの技術についても素晴らしい感性で仕上げられます。
お陰様で夏休みの園庭はまるで砂浜のようにフカフカでしたが、雨が降り地面が少しずつ固まり今では大分締まってきて足に優しい歩き心地になりました。
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本日は、園内通信「お知らせ41」をお出ししました。
内容は、
◇ 昨日の保護者会でのお話まとめ
・平成25年度園児募集について
・来年度諸費用について
・秋の行事(運動会,遠足)について
・京都府の保育料軽減補助制度について
・その他
*右面に北白川幼稚園バレーボール部からのお誘い掲載あり