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2024.11.02

11月2日(土) / 🍂ママの絵の会”日本画”👩🌿 色で遊びましょう(11/1(金)記録)


 🌿日本画の絵具である水干絵具、天然の岩絵具で色づくりをしました。

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🍂ママの絵の会👩🌿~色で遊ぼう体験(11/1(金)記録)


プレイルームにセッティング完了。窓からの光だけでも明るい室内。

カキ、サクラ、カエデ、アカメガシワの落ち葉や、カラスウリ、カキ、トウガラシ、ナンテンなどの実ものも。

開花したススキ、オーストラリアに分布するカンガルーポーは花の形がカンガルーの前足に似ているのが名前の由来。ワレモコウ、ゲットウの実。

画材いろいろ。

当日朝、東端さんと一緒に園内を歩きながら植物を採集しました。これはミルテ(銀梅花)の枝と果実ですが、真っ黒になるまでの今が綺麗な時。こちらを描いたママもおられました🌿

小さな絵皿が可愛らしい。梅皿、筆、クロスなど。梅皿は幼稚園の保育でも水彩絵具、アクリル絵具を使用する際に使いますが、梅鉢パレット、水彩パレットなどと呼んでいます。日本画では梅皿と言うようです。

写真の上4枚の絵皿に水干絵具(すいひえのぐ)、下4枚に岩絵具(いわえのぐ)が入っています。到着した方から筆洗いのボトルに8割ほどの水をそれぞれ入れて準備完了!

大勢ご参加下さり有難うございます。ママの絵の会の先生 東端哉子さんをご紹介します。

数年前に卒園されたSくんのお母様でもあります。子どもの頃に遊んだ色あそびを思い出しながら、色を使う楽しい体験の日になりますように..と願われつつ自己紹介されました。

いよいよ始まりました。

目の前にセッティングしている白い絵皿の水干絵具を指で粒を潰すように細かくしていきます。塊になっているので指でよく潰します。

[水干絵具]は天然の土を原料に染料で色付けをした絵具で、粒子が細かくよく伸びるようです。これは朱赤?または更に赤味を帯びた赤系の色でしょうか。色の名は日本画では何という名前がつけられているのでしょう。考えるだけでも楽しくなります😊

細かく潰したら、次に、予め溶かして用意してあった膠(にかわ)の液を1円玉ほどの量を加えて指で混ぜ合わせ、ある程度混ざれば次は水を加えて硬さを調整します。

[膠]は絵具を紙に定着させるための接着剤として使われる日本画独特の材料で、動物の皮、骨、内臓などを煮出し、固めて乾燥させて作られたもの。会が始まる前に予め使用できるように準備され、ゼリー状になっていた膠を熱湯のお湯の中で溶かして使われました。

鮮やかな黄色。

白緑? 白っぽい緑色が美しい色!

左の絵皿は岩絵具を溶いたもの。同じく指で細かく潰し、膠と水で調整します。山吹色系の色ですね。山吹? 辛子?なんていう名前でしょう😊

[岩絵具]は天然の鉱石を砕いてつくられた粒状の絵の具。

「筆で丸を描いてみましょう!」という先生のお声かけがあり、私が筆で順に丸を描いたもの。上4つは水干絵具で、下4つは岩絵具です。紙の上に比較的マットに色が載っているのが水干絵具、下4つは筆で色を重ねていくことで深みが出てくるようなタッチになりました。直に見ると分りやすいのですが。

近くにおられるママの手元。

こんな風にも…

少しずらしてみたり…

ママそれぞれにお試し塗り。

筆を自由にすすめておられるママも。

プレイルームの隅に置かれた秋の色…

色と筆の使い方を試したら、次は室内の隅に置いた葉っぱや実を絵の材料に選びます🍂

観ているだけで心がときめくようです。

個々の感性で描く対象を首尾よく選ばれたママ達👩🌿

見本を前に描きはじめ…

静かに…

集中して…

描いていくママ達🍂

先生は机をまわりながらお声かけされます。

余分の机があったので、絵具に手が伸ばしやすいこの向きで描きます。

和やかなムードが漂う時間💕

黙々と取り組む姿勢が崩れないママ達

真っ赤に紅葉したカキの葉っぱ。

膠を粉の上から注いでいます。

一人ひとりに有益なアドバイスも。

集中している皆さんの手元は撮影しにくいので…ということで私の手元写真。

静かながらも和やかなムードが漂います。

さらに、話声一つ聞こえないママ達の集中力の時間✨

お隣りのYママも卒園児ママ。芸術がご専門。

ご専門同志でお話やアドバイスを交わされたりも。

途中、中座して戻ってきた私も急いで続きを。

お茶花のホトトギスが毎年園長室前に開花します。花の形がとても独特なので描くには難しい形ですね。

急いでワレモコウを前に見ながら。

まわってきて下さった先生。「フェイジョアのこの色がピッタリですね!」とお隣りYママ。岩絵具の色が重なり果実フェイジョアの縁の表情が出ていると先生も言って下さいました。

岩絵具は重ねると味わいが出てくる絵具ですね。

カキの葉はさらに細い筆だともっと繊細に描けたわけですね✨ 平筆を横にしてラインを描いたのでした。

絵に沿ったお話が興味深く、画材について、日本画についていくつも質問をしたくなりますが優しく応えて下さいます。

引き続き取り組まれるママ達。

Yママはいずれ改めてご紹介しますのでお楽しみに(^^♪

木の葉を大きく鮮やかに描かれているママ。

カキやイチョウ、大きなカエデの葉を細密に描かれていたママにも。

不思議な色合いに紅葉し出したクスノキの葉。そこに着目したママも。カキの葉も実もとても繊細に描くママ達。

秋色に変化したヤマアジサイの花びらの淡い色をじっくり描かれたママ。

そろそろ皆さん出来上がりつつあります。

少しずつ整理をしながらそれぞれの作品を鑑賞することに✨

絵皿、梅皿、筆をいったん片付けて…

こちらはひみつの庭に7月後半から咲く夏アジサイのピラミッドアジサイ “ノリウツギ リトルライム”の花。微かに秋色に傾き、赤味の紫色が加わってきた色合いが素敵!

カエデの橙色、紫色のアジサイの花の部分も綺麗です!

どれも秋色ですね。紅葉の葉と実り出したところのドングリ”ウバメガシ”も。たわわに実った色とりどりのゲットウの実。冬に向けて色づきだしたナンテンの実と枝葉。

こちらは東端先生の描かれた紅葉の落ち葉🍂 思わず周りから感嘆のため息が聞こえました✨✨虫食いの穴や破れまでが美しい紅葉の一枚💕

大きなカエデの鮮やかな紅葉の葉、ミルテの葉と実が大きくポップアート風、そしてチョウの好きな花”ブッドレアの紫色。和名フサウツギ。英名サマーライラック、バタフライフィッシュ。チョウが花に寄り添う姿が誰かを慕う気持ちに似ていることから花言葉は「恋の予感」💕💕

皆さんが取り組まれた日本画の体験の時がつつがなく終わりました。

貴重な深い瑠璃色で有名な天然鉱石のラピスラズリも。私の甥が美大で日本画を専攻していましたがなかなか手が出ないと言っていた青系の美しい色💙

指を使って絵皿の中での色づくりから、落ち葉や枝葉、花や実が白い紙の上で鮮やかに蘇った体験でした。

子ども達も毎回真剣な眼差しで紙に向かって描いていますが、ご参加されたママ達も子どもの頃に戻ったように真剣に紙に向かわれる姿がありました。私自身も小学3年生のある絵画の時間をふと思い出した瞬間があり、筆を持ちながら懐かしい不思議なタイムトリップをしていました。

🌿今回、ご事情により参加が叶わなかった方もおられましたが、来月から月一度ほどのゆったりペースでママの絵のクラス(集い)をはじめられたらと考えています。絵を描くことは静かに自分と向き合い、感じるままに描くことで心を静めて無心になれる描く瞑想のようだと思いました。月一度だけですが、多忙な日々にリラックスして色を使い楽しむ時間をぜひ過ごされますよう改めてご案内申し上げます🌿

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