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2013.07.25

7月25日(木) / オニユリ・ひみつの庭で水遊び(夏期保育より)

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              <オニユリ>  ユリ科   原産地 北海道~九州
                         学名 Lilium lancifolium Thunb.

山の緑に映える夏の花はオニユリ。今年も満開に咲いて、石段を上ってくる子ども達をお迎えしていました。
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  【 ひみつの庭で水遊び(夏期保育より) ~ 】      ひみつの庭 前庭にて
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過日、夏期保育二日目は“ひみつの庭”で学年ごとにお楽しみの水遊びをしました。朝8時過ぎに開門。
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お庭を整えて、子ども達の登園を今か今かと待ちながらライオン壁泉より水を流しはじめました。朝の太陽の光が水面に煌めく気持ちのよい日でした。
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水を流しながらお庭の中から遠目に壁泉を眺めたところです。お山の中の数本の大木クスノキが懐を広げた空間に水の音が響きます。
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木々の間から朝陽が射し込む園内の風景です。奥はひみつの森へと続いています。アイアンゲートを開いて子ども達の到着を待っているところです。
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ライオンの壁泉からは流水量が多いため案外早く水をためることができます。 足元は素足が気持ちよいコーラルカラーの石英板の床材。水がたまるとひときわ明るく濃い色になります。この色にしてよかったと思う納得の石板。
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はじめに年中クラスがお庭にでてきました。        のりこ先生を先頭に「さあ、みんなではいりましょう。」
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植栽したフェイジョアとダイオウグミの間を通り、足洗い場のまわりにサンダルをきちんとそろえます。
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「とってもきもちいいね~!」青々と茂った築山をのぼり裸足で芝生を踏みしめる感触。そしてビオトープの周囲に配したウッドデッキを通ります。「あっ、オタマジャクシがみえるよ!」
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レンガの上はまた感触が違いますが気持ちよく歩けます。 では、足元をシャワーで洗いましょう。
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はじめにみんなでそっと足を水につけてみましょう。      次は座っている人にタッチをしながら歩いてみますよ。
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年中クラス合同なので大勢になります。お馴染みのお友だちと一緒ですが、水の中だといつもと違った楽しさを共有できるようです。ゆっくりと水の中を移動してお友だちにタッチしながらすすんでいきます。水あそびをとてもエンジョイしている子ども達。
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大好きなお友だちが目の前にきてくれてタッチ。    みんな仲良しでとっても嬉しいね。
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足つけしてバタバタバタ~~。水しぶきがいっぱいあがります。 一旦止めていたライオン壁泉の水を自由あそびになったと同時に再び流してみると・・・。子ども達は本当に無邪気で大はしゃぎしていました。勿論先生たちも楽しそう。一瞬にして苦労が報われる見ていて幸せなひとときでした。
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「ほうら、ライオンさんからお水がでていますよ~」      水しぶきの中、肩までつかっちゃいましょう。自然の緑の空間が広がり、予想以上に子ども達の歓声が空高くつきぬけるようでした。
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次は年少クラスがやってきて、チーク製のラウンドチェアで腰掛けて待つ子も。 さあ、みんなでお庭に入りましょう。
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芝生の上を走って上り下り。そして横になってゴロゴロゴロ~っと転がってみるのも実はとってもおもしろい。
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裸足の感触がとても気持ちいいのです。         お魚見えたかな?さあいきましょう。
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まっすぐこちらにきてくださいね。ではプールに入りますよ。全員が座れたら足をパシャパシャ動かしてみましょう。
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みんな水が大好きで平気です。思いきり戯れていました。 壁泉から水が流れ出てくる様子をみて先ずはじめに男の子がいろいろ試しているところです。
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みんな一斉に足をバタバタバタ~。       水しぶきの音が聞こえてきそうです。
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年長クラスも芝生で切り株にタッチして走ったあと、水辺にまわって暫しの観察タイム。「あっ、オタマジャクシとヤゴ」 年長クラスはやはり勢いがあります。森からやってくるモリアオガエルやアマガエルのオタマジャクシ。シオカラトンボのヤゴ。オニヤンマは水辺のまわりの湿った土に体を曲げて産卵する様子が見られます。時おりやってくる赤トンボはまだ色が薄く夏は山で過ごし秋に平地におりていきます。
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自由あそびでそれぞれに水を楽しんでいます。デッキを歩いてみたり、ダイナミックに水しぶきをあげて水かけにも興じています。
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さあ、そろそろあがりましょう~。                ホースリールの水で足元を一人ずつ洗っていきます。
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「とってもたのしかったね!」 太陽で温まっているチーク製のチェアに座りながら、後から来るお友だちを待っているところです。  次の日の夕方から行う納涼保育の花火を今年は多めにとりどり注文しました。お山の中では打ち上げ花火はできませんので、吹き上げ花火(1〜5m)を毎年たくさんしています。最後はナイアガラの滝。一人ずつに線香花火のお土産もあります。
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<ビオトープ周辺とビオトープ内に植物を植えました>
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湿地、水際に生える湿地植物2種、水辺内の水深5~10㎝に生える抽水植物を10種ほど植えました。そして日本で絶滅危惧種となっている浮葉植物のアサザも水辺に入れました。
水生植物を植栽することで水質の浄化、魚類の生育に役立ちます。
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左奥にはミソハギ。手前右は日本原種のカキツバタです。   水中に見えるのはガマ。
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ビオトープに張り出した中央の御影石は、昨年の夏休みに解体したお堂に使われていたものばかりで組んで下さいました。左手は、灯籠の一部である火袋(灯火が入る場所)の上に宝珠を重ねてみました。残っていた石材を有効利用したものでふと閃いた自己満足の組み合わせ(*^_^*)。
スイレン鉢はビオトープ中ほどに沈めてみました。
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ヒメホタルイ(左)と四つ葉のクローバーのような葉をしたデンジソウ(右)。同じく水生植物。
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淡水魚は在来種のものを入れます。ビオトープにはカエルやトンボが早速に産卵し、オタマジャクシやヤゴがたくさん生息していますが、蚊の発生を抑えるためにも魚を数種類入れました。
ヤリタナゴ(左)とクロメダカ(右)。下の写真に見える二枚貝とタナゴとヨシノボリ(下写真)は共生関係にあってお互いを必要として成長するので一緒に入れます。
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二枚貝のマツカサ貝とドブ貝。ドブ貝はたしかカラス貝とも言い、小学生の頃に琵琶湖でよくシジミを取った時に同じ砂地に簡単に見られた貝だったかと思います。
「ヨシノボリは今(夏)が産卵期のため、近くで採れる白川砂と大きめの石などでお家をつくってあげるといいですよ」と教えてくださったのはビオトープについて博識の下坂さんママ(ことりぐみ)。水面のクロメダカをみて産地を当てられたのには脱帽。私の小さな頃に遊んでいた白川疎水(昔は土手があり水底も土のまま。ザリガニやクロメダカがたくさん生息)のクロメダカは確かにもっと黒かったです。
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ミナミヌマエビ200匹(左)とスジシマ10匹(右)もビオトープに入水しています。
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ひみつの庭にしばらくいると必ず夏の昆虫であるタマムシに出会えます。飛び方がとてもユニークで愛らしい昆虫。ビオトープ周りに植栽した日はゲリラ豪雨の7月13日(土)でした。忘れられない泥だらけの夏の思い出^^;
土の掘り起こしや植栽を手伝って下さったりょうま先生、けんてつ先生、あや先生、有り難うございました。ここには珍しい植物ばかりを調達して植え込みました。
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紅葉が楽しみなナンキンハゼの足元にはヘンリーヅタを植えました。見上げる緑がきれいです。
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従来の遊具を配した園庭とひみつの庭の中ほどに立った風景。木をたくさん伐採したため右手には大文字が間近に見えるようになりました。

昨年夏休みに行った園庭遊具の補修、従来のお庭の排水のための透水管埋設工事、お堂の解体工事を経て、昨年冬からは幼稚園のもう一つのお庭“ひみつの庭”の造成がはじまりました。3月半ば〜連休までをのぞいた約4ヶ月間、今月7月半ばをもって完成しました。
夏期保育三日目の午後7時納涼花火が始まる前には、大勢のご家族に新しいお庭に入ってご覧いただくことができました。くつろぎのスペースとして園内の数カ所に置いたベンチやシンボルツリーを取り巻くサークルチェアにもお座りいただき、他府県からこの日遊びにきてくださった卒園児親子にもみていただくことができました。

現在、植樹した大型樹木をのぞいて約50種類の植物の苗、15種類の水生植物を植え込んだところです。今後もひきつづき、多種類の生き物が訪れてくれるための植栽、宿根草やハーブのコーナーなどもつくる予定で、子ども達が観察を通して自然の生き物に触れられ、保護者の皆さまがお山に来られたときの心地よい和みスペースでありたいと願っています。また今後は、ひみつの庭を中心とした新たな取り組み(お父さま、お母さま)についてご案内をさせていただくことも検討しています。その節にはどうぞよろしくお願い致します。

子ども達を包むご家族の皆さまには、厳しい夏の間もどうぞお元気でお過ごし下さいますように。また、新学期9月には元気な子ども達に再会できますことを楽しみにしています。

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