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2007.05.23

5月23日(水) / ハニーサックル・アゲハ2齢幼虫・愛しの薔薇・園内通信

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 <ハニーサックル ”ハリアナ”>  スイカズラ科
                        学名 Lonicera japonica “Halliana”
もう随分の間、ほしぐみクラスの石垣にあるノイバラの向かいに咲いているハニーサックル。ずっと以前にソープ類の香りから花の名前を知りましたが、それがいつの間にやら勝手に近くに咲いてくれていたので、何だか不思議な嬉しい花。お山の中ではこの花は見かけないので、幸運にもきっと鳥が種を運んでくれたのでしょう。朝、外に出ると、辺り一面にくちなしの花に似た香りが漂っていました。日本,中国などの原産で、花の色が白から淡い黄色になるので「金銀花」とも呼ばれます。
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   <アゲハチョウ2齢幼虫>  アゲハチョウ科
前回の“山の学校 小学生しぜんクラス”の最中に、中学生になったしぜんクラスの先輩Sくんとお母さまが届けて下さったアゲハの幼虫。その時には、まだ卵から孵化したての1齢幼虫でしたが、卵が産み付けられていたみかんの葉を毎日モリモリと食べて随分大きくなりました。こんなに小さくても足元から糸状のものを出してしっかりと葉の表面にしがみつきながら移動しますし、音で驚いたり強い風を感じるとちゃんと肉角(にくかく)を出し強い匂いを出して敵に備えています。今後の成長の様子は、折りにふれお届けいたします。この2齢幼虫は、葉の上に全部で何匹いるでしょうか?  [こたえは↓]
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      <白バラ,ローズマリー,ラベンダー>
チャイムが鳴って出てみると、美しい花束を手にした男性の姿がありぴっくり!! お庭に咲いた薔薇だそうで、実はその持ち主は小学生の男の子Rちゃん。そのニコニコ笑顔は、あたかも絵本の中からやってきた凛々しい騎士のようでした。花の魅力は、人を癒しなぐさめ、元気づけ喜ばせてくれること。声をかけ、手をかけ心を尽くすほどに、美しく咲いて応えてくれます。子育てにも通じるところがあります。昔、私の従兄弟が、「お花を見て怒る人はいないので、僕はお花屋さんになりたい。」と言っていたことを思い出します。子どもたちも含め、最近の若い方は、とても心優しい人が多いと感じるのは私だけではないでしょう。
先日園内で、奇妙な姿でモコモコと歩いていた幼虫がいました。恐らく寄生バチが幼虫の体に卵を産みつけたために、背中に山ほどの縦長の卵を乗せてなお、元気に移動している様子は、確かに痛々しいものがありました。そこへ集まっていた子どもたちが、「せんせい、このイモムシはなにをしてるの?」とたずねたので、「きっと、ハチがこのイモムシの体に卵をたくさん産んだんやね。そして、このイモムシを栄養にして大きくなろうとしているの」と話したところ、すぐさまその中の一人の男の子が素手でイモムシを手につかみ、背中に刺さるように産み付けられていた細長い卵を、一つ一つはずしてあげるのには側にいた私も驚いてしまいました。
生き物の世界は、食うか食われるかといった命がけの世界です。卵を産み付けられた幼虫の命に関わる、神経や消化器官は避けて寄生し、成虫になるとともにイモムシの幼虫は命尽きるしくみになっています。そんなイモムシの事情を理解した男の子たちは、「全部はずれたし、もうそっとしといてあげよ、触らんとこうよ」と話し合って草の植え込みの方へ置いてあげたのでした。それは、子どもならではの正義感からなる立派な態度だったと思います。確かに、卵を産み付けたハチの子の命も同じく大事な命ではありますが、目の前の幼虫の姿を見て見ぬふりは出来ない命に対する正義感と優しさが、5才児たちにもしっかり宿り育っていることを本当に嬉しく思った瞬間でした。
美しい花の後ろには、大切に守り育てておられる姿が思い浮かびますが、一人一人のお子さんをお見受けしていても、やはりその後ろには、大切に愛おしく育てておられる親御さんの姿が眼裏に浮かんでくるようです。
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本日は、園内通信「お知らせ22」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 短冊(七夕製作)を入れる箱について
◇ おやまのミニミニ幼稚園開催のお知らせ
◇ 春の親子遠足について
↑上のこたえ 「アゲハの幼虫は、8匹います」

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