2014.07.10

7月10日(木) / アオスジアゲハ・今週の夏の保育・園内通信

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  < アオスジアゲハ (青条揚羽) >  アゲハチョウ科  分布 東アジア,東南アジア,オーストラリア北部
                          学名 Graphium sarpedon  英名 Common Bluebottle

春から秋までお山の中でよく見かけるアオスジアゲハ。ひみつの庭のブッドレアの花にしがみついて吸蜜している姿がとても愛らしいです。敏捷に飛び回るために観察しにくいチョウですが、翅の水色が目立って美しいので、子ども達は目の前を素早く飛んでいく姿を目で追います。きれいな翅の欠片を見つけることもあります。
撮影している間、ひと時も静止することなく小刻みに翅を動かし続けていました。
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7月8日(火) 年少,年中児スイカ割り・年長児水あそび 
今週は、梅雨の最中にもかかわらず夏の保育を実施することができました。撮影した一部をアップします(年少児クラスの水遊びは、明日実施する予定です)。
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「まえ、まえ、まえ」というかけ声の中、目をつむってそっと前に進みます。スイカの上で構えて、ヨイショ!
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力を合わせてスイカをたたきます。年少,年中児が一緒にスイカ割りに取り組んでいます。
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かたわら、ひみつの庭のライオン壁泉からは勢いよく水が出てプールに溜まっていきます。勢いがあるので、約30分ほどで水は溜まります。
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お庭の丸穴からは、引き続きスイカ割りに取り組む園児の姿が垣間見えます。前日に調達し冷蔵庫でよく冷やしてあった大きなスイカを囲んで、ほのぼのとしたムードです。
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そこへ、年長児が水着姿でやってきました。庭の門から入場していよいよ水遊びです。
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まずは準備運動です。芝生の築山にのぼり始めます。足をよく伸ばしてストレッチ。
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腰をおろして次は足を伸ばしますよー。次は両手を上げて左右にうーんとストレッチ。
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両手を前に出して、手首を曲げてよく動かしましょう。首も左右に傾けてよく伸ばしましょう。
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さあ、順番にシャワーに軽くかかります。両クラスがプールの周囲に腰掛けると早速水しぶきが上がります。バタバタバタ〜〜。
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ウッドデッキに座ったり、ライオン壁泉からの水に戯れたり、賑やかな歓声が上がり水遊びを楽しんでいます。
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ライオンのお口から流れてくる流水に触れてみる子ども達。この姿を見るたびこちらも嬉しくなります。
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最後はシャワーをかけてもらいましょう。あっという間の楽しい時間でした。
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園庭は、年少,年中児クラスが先生に切り分けてもらったスイカを美味しくいただいていました。「園長先生、いっこ先生、スイカをどうぞ!!」「みんなで割った美味しいスイカを有り難う」例年は園長室まで届けてくれるのですが、今年は園庭でいただくことになりました。「ありがとう!」

7月9日(水) 年長児スイカ割り・年中児水あそび
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こちらは、昨日の年長児スイカ割りの様子です。目を瞑ってみんなの声援の中を進みます。一度で上手くたたけたり、タイミングが難しく何度かトライする微笑ましい姿も見られます。
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そろそろと進んできたあと、棒を上に高くあげて、ヨイショ、と振り下ろします。二人のタイミングが結構難しいものです。
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スイカを目がけて前に進む姿を見ていると、私自身が幼稚園の時に経験したスイカ割りを思い出しました。その時は目隠しをしていたのでどちらに進んでよいのかわからなくなり、お友だちの応援の声をたよりに歩きました。でもまったく違う場所で棒を振り下ろしてしまい、目隠しをして声だけをたよりに進む難しさを実感した記憶が蘇ります。
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さあ、ひみつの庭では年中クラスが準備運動を始めていました。手首を振ってよく動かし、ピョンピョンその場でジャンプします。
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次は、芝生に座って足首をよくまわしましょう。そして、首も前後、左右にゆっくり動かします。
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緑の中に年中児たちが包まれています。お気に入りのシャツを指差して。水着姿の子ども達は何とも言えない可愛らしさがあります。
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芝生に座って先生からお約束を聞いたあとは、いよいよプールに入りましょう。
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水を溜めるとコーラルカラーの天然石英板のタイルが明るくやわらかな色合いになります。夏場以外は思い思いに保育をする場所としても使用しています。
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プールに入る前にカマキリの赤ちゃんを見つけた女の子Hちゃん。産まれたばかりの小さな体です。
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踏まれたら可哀相だからとそっと手に取り、植え込みの中に場所を移してあげるのでした。小さな命ほど大切に思える優しい心が育っていました。
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たくさん並んだ色とりどりのビーチサンダル。可愛い草履も見えます。「こんな風にお友だちの手にタッチして水の中を歩いてみましょう」と先生。
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石英板のタイルを足で踏みながら、ゆっくり水中を歩いてみます。お友だちが見えたらタッチしましょう。
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楽しそうな笑顔がこぼれてきます。次々と進んで次のお友だちとタッチしますよ。
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水しぶきをあげて思いっきり水をキック。あとは自由に水の中を遊びました。
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園庭に座った年長児たち。暑い最中のスイカは格別のお味のようです。私もいただき思わずパチリ。食べやすく美味しそうな形です。
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スイミングキャップでお口にマスク?
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チョウが飛んでいたかな。セミの声を聞いているのかな。丸窓の外からは思いっきり元気な笑顔が見えました。
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壁泉から流れ出てくる水を水泳キャップで受けています。上手く溜るかな?
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年少児クラスが植えたロシアひまわりが大きく成長しています。そこを、年少ちゅーりっぷぐみがお山の中をお散歩に出かけるところに出会いました(お昼前)。入園してわずか三ヶ月ほどの年少の子どもたち。毎日徒歩でお山に通ってお友だちと交わって過ごしてきました。一学期発表会では大きく成長した姿をお母さんに観ていただきました。石段を歩きながら何かいいものが見つかるといいね。
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本日は、園内通信「お知らせ39」「お知らせ40」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ39」
◇ 尿検査,蟯虫検査の結果について
「お知らせ40」
◇ 1学期生活発表会ビデオについて
◇ 台風8号による明日の保育について ほか

2014.07.05

7月5日(土) / ヤエクチナシ・ひみつの庭の“ママの日”だより (7/1(火)記録),水の生き物入水(6/25(水)記録)・ミニトマト収穫(年長)(7/2(水)記録)

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        <八重梔子>  アカネ科   原産地 日本西部,中国(東アジア)
                   学名 Gardenia jasminoides Ellis f. ovalifolia (Nakai) Hara

ガーデニアと言った方が皆さんご存知かもしれません。たんぽぽぐみ横の石段を園庭に向かって上るあたりに、昔から毎年咲いてくれるヤエクチナシ。現在30個ほどが満開です。近づくと芳香が漂っていますが、なぜか子ども達にはあまり気づいてもらえません。もうすぐ暑い夏がやってくることを思い出させてくれる、マットな白が美しい花です。
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ひみつの庭の“ママの日”だより (7/1(火)記録)
さてさて、この日は“ママの日”1学期最終日でした。気温30度、太陽が照り付ける10時半。ビオトープに追加する二枚貝8匹,ミナミヌマエビ100匹とともに、琵琶湖固有種であるゲンゴロウブナが新たに仲間入りする予定でしたが、こちらは一方ならぬ事情があって今回は叶わぬことになりました(これについては再度挑戦の予定)。

ゲンゴロウブナは唯一草食性で、絶滅危惧種に指定されている(琵琶湖生息のみ)貴重なフナです。他のフナのように雑食性(雑食性フナは、ビオトープのミナミヌマエビなどの甲殻類や二枚貝のマツカサ貝,ドブ貝、昆虫類などを食べてしまう)ではなく、植物性プランクトンや藻を食べるため水質を向上することに一役かってくれます。また夏の時期は、水温の上昇とともにアオコが多く発生するので、水質を維持するために毎日手入れが欠かせずなかなか大変です。

朝方、赤ちゃんを伴い来園されたビオママは、ビオトープの生態系ピラミッド構造が上手く維持できるようにアドバイス下さいます。この日は、ゲンゴロウブナが仲間入りした場合の管理の仕方を示した、手作りの詳しい資料を手渡して下さいました。
ひみつの庭のビオトープは、今のところ魚類のエサは一切投入していません。タナゴ,二枚貝,ヨシノボリの共生関係も上手く保てているようですが、ツチガエル,ヒキガエル,アマガエル,トノサマガエル,モリアオガエルなどがどこからか大勢集まってきて水中に産卵し、オタマジャクシの数が相当増えているのが現状です。オタマジャクシはクロメダカの稚魚や二枚貝を食べてしまいますし肉食です。ですが、子ども達はオタマジャクシが大好きなので反面有難くもあり、水辺で大きさ形が違うオタマジャクシを真剣な眼差しで観察しています。

一方、Tママと太郎先生はいつものようにビオトープに入り清掃されます。水温が30度になると瞬く間に増えるアオコ取りと、これまた増えすぎるカエルの卵とオタマジャクシをすくいあげる作業を継続中です。オタマジャクシについては孵ったら自然に放してあげます。
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クール便の発砲スチロール箱から取り出します。袋いずれにも酸素が充填してあり元気に届きました。
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ギボウシのつぼみの上にいるのはシオカラトンボ。いつものポーズで休憩中(♂)。
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作業をしていたところへ、ちょうど年少3クラスが森から戻ってきました。お弁当前の暫くの間、入水前のミナミヌマエビ,大きな二枚貝(ドブ貝)を観察できる機会だからと声をかけました。ドブ貝は準絶滅危惧種で、アコヤ真珠の核(真珠の元)としても使われる貴重な貝です。ビオトープではタナゴが二枚貝に産卵するためにも入れています。
ミナミヌマエビはピクッ、ピクッと元気に飛ぶように泳ぎます。二枚貝は子ども達の手の平以上の大きさです。子ども達は貝を持つと必ず「これ、たべられるの?」とたずねます。
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ケースに入れたオタマジャクシに興味津々のちゅーりっぷぐみの子ども達。「かわいい~」という声。地上のダンゴムシのように何となく親近感のあるかわいい形をしています。
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mika先生とじっくり観察をする子。お腹に渦巻があるかな。二枚貝を手に「ふ~ん」とよく見て納得の様子。
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たんぽぽぐみのchinami先生も観察中。子ども達もみんな生き物は大好きです。
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上手く手でつかめるかな。水中の生き物もとても機敏に動きます。夏の水辺でゆっくりと観察の時間は流れます。
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「オタマジャクシつかめたよ」「ここにいるよ」とたんぽぽぐみさん。御影石の張り出しにまわって観察する子も。
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ことりぐみさんものぞいています。箱が白色だからよく見えたことでしょう。小さなヌマエビですがやはり子ども達は「たべられるの?」と聞きます。サクラエビくらいの大きさです。Tママも作業の手を止めて子ども達にお話して下さいます。
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「うわー、おおきな貝だ」「ほら、かわいいよ。オタマジャクシつかめたよ」ケースのオタマジャクシと真剣勝負の面持ち年少児さんたち。
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箱の中のヌマエビと子ども達。どっちが素早いか競争だ。「うわっ。大きくて先生もびっくりした」とtomomi先生。
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子ども達が集っている辺りは、大型のトンボ オニヤンマが土の中にたびたび産卵しといる場所でもあります。箱の中のヌマエビの動きを見ていると興味がつきません。
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自然の生き物のことをよく知っている男の子。確か、ヤゴを育てたらトンボになったことを話してくれたと記憶しています。みんなが顔を突き合わせながら仲良く上手く観察できます。離れがたいけれど、そろそろお弁当の時間。
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ゆっくりと水中へ放ちます。オタマジャクシに食べられないで無事でいてね、と思いを込めて二枚貝を入水します。
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手にしたのは中くらいの大きさの二枚貝二つ。子ども達にも声かけしてくださり大変暑い最中を有難うございました。
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4種の魚類がビオトープ仲間入り 6/25(水)の記録(6/24 “ママの日”翌日)
この日の午前中に到着したヤリタナゴ20匹,ヨシノボリ10匹,ミナミヌマエビ100匹,スジシマドジョウ他混合20匹が追加で仲間入りです。
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こちらはドジョウたち。スイスイ気持ちよさそうに泳いでいます。ビオママの手に。よく見えます。これはマドジョウかな。
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「こうして石を置いてあげるとドジョウはすぐに身を隠します」とビオママ。右写真は糸トンボ。最近糸トンボが睡蓮の葉の上にとまっているのを見かけます。二匹でいるときもあります。
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「ドジョウのおうちはここにしましょう。」昨年採取していた白川砂がバケツ一杯分自宅にあったのでそれを利用します。睡蓮鉢の手前に石を二つ置き白川砂をサラサラ~っと投入されたビオママ。赤ちゃんのOちゃんはTママの背中におんぶされぐっすりお休み中。
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さあ、放流です。ドジョウは砂地を好むので素早く泳いでいきました(指をさした辺り)。
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次はヨシノボリの番。ヨシノボリはとても愛らしいお魚。タナゴ,二枚貝と共生関係にあります。ヨシノボリは夏場は産卵期なので巣作りをします。御影石の張り出しエリア近くの石の下に巣を作れるように、残りの白川砂を投入してお家を作ってあげました。
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そこへビオママがケースをゆるやかに傾けながらヨシノボリを放流。驚いたことに、待っていたかのように石の割れ目に早速す~っと入っていきました。お魚も安心できる場所が必要なのですね。
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次はヤリタナゴを入れます。ヤリタナゴはビオトープの中でとても素早く集団で泳いでいる姿が見られる魚です。深くなった場所が三カ所ほどありますが、そこを陣地にしながら全員でスタートダッシュを楽しんでいるようにも見えます。それはまるで、年長クラスの子ども達の体育あそび “スタートダッシュ”さながらで、素早い動きなので目で追えないこともあります。
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スイスイとみんな一緒に泳いでいくヤリタナゴたち。産卵期のタナゴのオスはとてもきれいな婚姻色をしています。尻びれは赤っぽく胸回りはほんのりピンク色。
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作業が一段落して図鑑で示すビオママ。スジシマドジョウはこちら。ドジョウの飼い方も。
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ヤリタナゴはこれです。これは二枚貝のイシガイ,ドブガイ,マツカサガイなど。

真夏並みの6月25日(水)でした。適当に魚類をビオトープに入れるのではなく、それぞれの住処を設定した上で放流するという丁寧な作業に感激しました。
ビオトープが出来上がって二年目の夏。水辺の生き物のピラミッド構造が今後も保てるよう工夫しつつ、賑やかな夏の水辺を子ども達には十分楽しんでほしいです。
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年長児「ミニトマト収穫」記録 7/2(水)
約二カ月前の5月1日(木)に、みんなで植えたミニトマト“シュガーミニ” が赤くなり実りを迎えています(ミニトマトをみんなで植えたよ)。年中,年長児のお当番さんが、毎日じょうろでお水やりをし、また過日“ママの日”6/17(火)には、お母さま方が赤くなった実をカラスが食べないようにネットを施して下さったお陰でたくさん収穫することができました。
ひみつの庭の小さな畑なのでみんなで奥に入ることが叶わず、先生達がハサミを使い手を伸ばして収穫をし、子ども達は大切にボールに入れるお手伝いをしました。
次の日が雨天のため、半日保育のこの日は急ぎの収穫となり、一日冷蔵庫で保存して翌日みんなでいただきました。
すでに7/3(木)には年長クラスでお味見済みですが、土づくりからスタートし、水やり,支柱立て,脇芽摘み,施肥を経て約二カ月がかりで収穫できた喜びと同じくらい、大粒で引き締まったミニトマトは素晴らしいお味だったようです。
以下、写真をご覧下さい。
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収穫後、ひみつの庭のクローバーの上をお散歩中の年長児。今年の梅雨6月中は雨がほとんど降らず晴天続きだったため、幸いトマトは見事に大きく成長しました。あとで先生から聞いたところ、
「こんなに美味しいトマトは食べたことないよ」
「もうおかわりはないの?」
と、みんなで育てたトマトのお味を喜びあえる楽しいひと時となったそうです。
真っ赤なトマトの色とお山の無農薬トマトのお味。夏の思い出としてまた一つ、子ども達の心に刻まれますように(年中児クラスは来週収穫の予定)。

一方、年少児クラスの植えたロシアヒマワリ、こちらも現在ぐんぐんと成長中です。葉も大きく幹も太くなってきています。夏休み明けの9月には、大きな黄色い花とたわわに実った種がたくさん収穫できますように・・・。
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2014.06.25

6月25日(水) / ブッドレアとアゲハチョウ・ひみつの庭の“ママの日”だより (6/24(火)記録),ブルーベリー苗,團十郎朝顔・園内通信

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            <ブッドレア>   フジウツギ科    学名 Buddleja davidii Franch.
                        英名 Butterfly bush , Summer lilac

房状に咲いたブッドレア。アゲハやクロアゲハなどいろんなチョウの憩いの場となっているブッドレアはチョウが大好きな花で有名です。私が初めて出会ったのはもう20年も前・・・。信州蓼科のイングリッシュガーデンでした。
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当時、オーナーのケイ山田さんいわく、イギリスから日本に植物の種,苗を船で運ぶに当たっては多くの規制に直面したとのこと。このブッドレアの花木も当時は関西で目にすることはなく、イギリスから入ってきたばかりの小さな苗を京都まで大切に持ち帰ったのでした。
真っ青な空を背景に、花穂にアカタテハがたくさん飛来している遠い夏のワンシーンが蘇ります。
イギリスではバタフライブッシュ、またはサマーライラックと呼ばれ、顔を近づけるとほのかなよい香りを漂わせます。
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ひみつの庭の“ママの日”だより (6/24(火)記録)
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“ママの日”がスタートして以来、よいお天気が続きます。「こんにちは。よろしくね。」小さな女の子のお友だちHちゃん、そして男の子Tちゃんもママと一緒にきてくれました。日本生態系協会に属するママは今日も防水スーツ着用でビオトープへ。早速Tちゃんもミニ熊手を手に作業開始です。
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今日は、クローバーが広がるひみつの庭の奥のエリアを担当して下さるママ。ダンゴムシがお気に入りのHちゃんは今日も何かお楽しみが見つかるといいね。
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「落ち葉や枝をここへ入れるよ」とママ。ママと一緒にお花を育てたり、あちこちにお散歩に出かける日々の積み重ねは、将来目には見えないけれどとても大切な何かをお子さんの中に育みます。ラベンダーの植え込みの雑草を手入れして下さるママ。大事な電車のおもちゃを手にしたTちゃん。
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今日も有難うございます。ビオトープ担当のママ。排水の辺りを腰を曲げて作業して下さいます。気温が30度を越えるとアオコが多く発生するようになります、とママ。
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私は熊手、ほうき、てみが必需品。三つを体にくくりつけて移動したいくらいです。ついでにおちば入れも引きずって歩きたいところ。腰にはいつもハサミ入れの革袋を下げて。
排水の鉄の網の下には、なんと! タナゴとオタマジャクシが落ち込んでいたそうです。一つずつそっと優しくすくい上げられます。
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「ライオンさん、こんにちは! 」ってご挨拶。お首からペットボトルで作った容器をかけて来園されたTちゃん。「お魚を見てみる~? まっててよ、取ってあげるからね~ 」と水中からママの声。
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水の中にたくさん泳いでいるオタマジャクシ(後ろ足が出ていてもうすぐカエル)をビオママが取って見せてくれました。お手製の容器に入ったのは、落ち葉やドングリではなくて、忙しく動き回る“足つきオタマジャクシ”。うわ~、ちょっとおどろいたかな~! いえいえ、じっくり観察しているTちゃん。でもこの後、お帽子のつばを下しておめめを隠していた瞬間も。とっても可愛い。
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「ほうら、オタマジャクシがもうすぐカエルさんになるよ」と外遊び中の年中児さんに見せてあげるママ。もう足が出てきています。
そう言えば、「いっこせんせい~、下のみぞにアメンボがいたよ~」「下のかいだんの横でカエルをみたよ~」と年長児の男の子が時々言っていました。「アメンボは飛ぶらしいから池から飛んできたのかも」と応えていましたが、排水口からオーバーフローした水とともに園庭の下の溝の方まで流れて下りて行った可能性があります。それならばと台所用水切りネットをはさみでカット、ビオママは排水溝にネットを被せお魚が落ち込まないように対策して下さいました。
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「みえるでしょ」。みんなでまた観察しましょうね。私があちこちに集めていた落ち葉を落ち葉入れに回収していく太郎先生。
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ひみつの庭の北側エリアを次々手入れして下さるママたち。クローバーの中に昨年からたまった落ち葉がたくさん入り込んでいます。ここはピクニックシートを敷いて子ども達がお弁当を食べることもありますから、とても有難いです。
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こちらの写真はまだみどり色のトマトですが、奥の方はなんと赤く大きく実ってきています。ひみつの庭の入口サークルエリアはよく行き来する場所なので、どうしても芝生がめくれやすくなります。週末に片石造園さんが部分的に芝生を追加し植えて下さいました。
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トマト畑近くも追加で芝生を敷き詰めて下さっています。庭の一番奥からママが手入れして下さった場所を撮影。
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園庭では年中児さんが先生が鳴らす鐘の合図とともにお片付け中。柄を短くカットした子ども用の特製ほうきでお掃除をしています。
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皆さまお疲れ様でした。腰は大丈夫ですか? とおたずねしますがさすがにお若いママたち。とってもお元気です。クロメダカの卵がありましたからビンに採っておきました。また観察して下さい、とママ。ヒメダカの卵は小さな頃によく採卵し孵化するところを観察しましたが、クロメダカの卵はとっても小さいのでしょうか? 目をこらして見てもなかなか見えないのですよ。ビオトープでは卵の塊りをつけて泳いでいるお母さんメダカも見られます。
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今日も暑い中を有難うございました。初夏の頃に週一度集いながら皆さんでお手入れしたことを懐かしく思い出す、秋、冬の季節も、今からとても楽しみです。
琵琶湖博物館の資料「ビワコと川の魚」の図を見ながら暫しお話タイム。銀閣寺の疎水に琵琶湖から流れてきたと思われる淡水魚が見られることがあるそうです。「南禅寺の水路閣にカムルチーが群れで泳いでいるところもありますよ」とビオママ。そうそう、「鴨川に、こんなに大きなサンショウウオがいたんだよ」と昨日話してくれたのは年長児のAくんでした。こんなに、と腕をいっぱい大きく広げて説明していましたが本当にその通りの大きさのようです。ビオトープに生息しているヌマエビのことなどもAくんはよく知っています。
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終了後、撮影しました。すっかり水が透き通り、気持ちよさそうに泳ぐ魚類が見られるビオトープ。ホスタも大きく成長してつぼみがついています。
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これでオタマジャクシやお魚がもうこぼれないでしょう。ネットを施したオーバーフロー。四つ葉のデンジソウの葉が元気です。
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柏葉紫陽花、西洋紫陽花が満開のビオトープ向こう側エリア。真っ赤な花を咲かせる珍しいアジサイ“パリジェンヌ”を昨年植えましたが、ここの土が酸性傾向だったため青味がかった紫色の花になりました。酸性土壌では青色が強くなり、アルカリ性土壌では赤色が強くなるため、次は有機石灰を混ぜ込んでみましょうか。

「希少品種 “ブルーベリー苗” 」
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ここのところ、大事に育てておられる植物を幼稚園にお分け下さり有難く頂戴することがございます。
こちらはとても大きな実がなる希少品種のブルーベリーの苗。70cmほどはあるでしょうか。暑さが和らぐ秋になった頃、ひみつの庭の日当たりのよい場所に、酸性の土ピートモス、鹿沼土、赤玉土などを混ぜ酸性の土づくりをした上で植栽させていただきたいと思っています。樹高は4~5mくらいになるとのお話でした。感謝。

「希少品種 “團十郎朝顔” 」
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そして、こちらはまた大変希少なもので “團十郎朝顔” と言うのだそうです。お知り合いから引き継いで育てておられるそうですが、実はかなりの希少種らしく、一般の園芸店などに流通している団十郎朝顔とは異なる種類とお聞きしました。上手く育てるのが少々難しいようですが、またそういったことも一般の朝顔とは異なるところなのかも知れません。葉の形、花の色が独特のようです。
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団十郎朝顔 – Wikipediaより
団十郎朝顔(だんじゅうろうあさがお)は、アサガオの一種。二代目市川團十郎が、歌舞伎十八番の内「暫」で用いた衣装の色が海老茶色であったことにちなんでつけられた名前。 江戸時代には、団十郎の茶色として、一世を風靡したといわれている。しかし種子の確保が容易ではないことから、生産量が激減し戦後途絶えた。 ゆえに「幻の朝顔」と言われていた。色は、海老茶。花が大きい。
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本物の “團十郎朝顔” は、葉の耳が左右一つずつではなく二つずつ、葉の色は緑色ではなく黄緑色の明るい色、花は濃い茶色の海老茶色。種は専門の栽培家のみが保有しているそうです。
いただいた “團十郎朝顔” を前にしていると、数年前にお亡くなりになった市川團十郎さんのこと、そして市川宗家に伝わる歌舞伎十八番のうち、上演されないまま眠っている演目を自らの手で復活させようと決意されている十一代目市川海老蔵さんにまで思いが至ります。
この希少種の朝顔を頂戴したからには、子ども達の元気な声が響くお山の幼稚園の空の下で、みんなで大切に想い育てたいと思います。有難うございました。

アゲハのお母さんの産卵
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カラタチの葉(たんぽぽぐみ前)に産卵中のアゲハのお母さんを撮影しました。一つ、また一つと、カラタチのトゲの中をヒラヒラと舞いながら大切に葉裏に産み付けていく様子です。
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後には薄黄色の小さな卵が見られます。やがて卵が黒っぽく変化してきたらもうすぐ一齢幼虫が孵ります。
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本日は、園内通信「お知らせ32」「お知らせ33」「お知らせ34」「お知らせ35」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ32」
◇ 京都市就園奨励費について
「お知らせ33」
◇ 尿検査,蟯虫検査について
「お知らせ34」
◇ 幼稚園児総合補償制度について
◇ 台風、および悪天候の場合の対応について
◇ 福音館「おすすめ夏の絵本」について
「お知らせ35」
◇ 悪天候の場合の保育についてまとめ

2014.06.18

6月18日(水) / 睡蓮・ひみつの庭の“ママの日”だより (6/17(火)記録)・お話の時間(年中児クラス)

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         <睡蓮(スイレン)>  スイレン科  学名 Nymphaea  英名 water lily

睡蓮と言えば、フランスノルマンディー地方ジヴェルニーにある印象派の画家クロード・モネの庭を思い出します。日本庭園の池につくられた太鼓橋から見える藤や柳の木、水面に映る木々の影や睡蓮の花を見ていると、ゆったり心が満たされる思いがしました。
睡蓮は熱帯性スイレンと温帯性スイレンがありますが、“ひみつの庭”の睡蓮はモネの庭と同じ温帯性スイレンです。初夏から初秋までの水温が高くなってくる頃に水面のすぐ上に花を咲かせます。冬場は地上部が枯れて地下茎で越冬し、春になると小さな葉が顔を出しはじめます。
昨日のビオトープの睡蓮はつぼみの状態でしたので、少し前に撮った写真をアップしました。水中の茎を覆うようにカエルの卵が見られたり、葉の上にちょこんと小さなカエルが乗っていたこともあります。
今は数少ない睡蓮ですが、少しずつ睡蓮鉢を増やして夏の水面を彩る花をたくさん楽しめたらいいなと思います。
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ひみつの庭の“ママの日”だより 6/17(火)記録
梅雨の合間にしては湿度45%~65%の快適ゾーン内にあった昨日は曇り空。日中は30度近くになりましたが、お集まり下さったお母さま方のご協力のお陰でまた一段と手入れがなされたお庭になりました。
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子ども達が植えたトマトが約1カ月半の間に大きく成長しています。黄色の小さな花のあとには緑色をした実がたくさん成り、年中、年長児のお当番さんが毎日順番にじょうろでお水をあげています。
「赤く熟してくると必ずカラスが実を食べに来ますよ」と以前お庭に来られたママにお聞きして以来、その対策についてどうしようかと頭を悩ませてきました。昨日、これしかない!とひらめき、台所用のネット(極力重さのないもの)を購入。実のなった箇所を保護することにしました。
トマトエリア、二本の桜の間の草抜き、入口のサークルチェアの周り、ビオトープ周辺の手入れ、と四カ所に分かれて早速作業に入りました。
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約1m80㎝ある支柱に更に伸びた茎をくくり付け、茎と枝の間から出てきた脇目をつまみ取ります。
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トマトの黄色い花は袋の外に出し、実は袋の中に包み込む作業が続けられます。結構密にトマトを植えたので、奥の方に入って作業をされるのが大変そうです。
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弟妹さんのHちゃん。今日もお母さまと一緒に来てくれました。「おかあさん、ありがとう」手際よく手入れされる姿を眺める子ども達。仲良しのお友達がその横を手をつないで走っていきます(右写真)。
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大きな熊手をいつの間にか抱えて築山の上へ。お手入れ中のHちゃん、有難う!  お気に入りのダンゴムシがレンガの目地を歩く姿を目で追いかけながら。
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「おかあさーん、ダンゴムシはどこへいったの」「ほら、ここにいるかも。さがしてごらん」そんな会話が聞こえてきそうです。
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昨日、生後三カ月ほどの赤ちゃんを連れてきて下さったママとママの妹さんと。空の下、すっかり睡眠中。日除けパラソルなどご用意できたらよかったですね。ママの妹さんのお子さまや、在園のお姉さんRちゃんに囲まれた賑やかな環境の中で育っているのでどこでも平気で眠ります、とのこと。そう言えば、お姉さんのRちゃんは赤ちゃんを抱っこするのがとても上手。お母さまいわく、一度も落としてしまったことなどないそうです。上の子に無理のない範囲でそのようにさせてあげることができれば、上の子は赤ちゃんにママを取られてしまったとは思わずに、自分にとっても大事な赤ちゃんだと意識できるようになります。
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そこへHちゃんのお散歩姿が。「8時間ほど眠ってくれるようになったので助かります」とママ。赤ちゃんと同じ時間に眠れるとママもだいぶ楽になりますね。シンボルツリーの下の草抜きなどを担当して下さったママたち。有難うございます。「気分転換になりました~」とお昼前にお帰りになりました。またご無理なくいらして下さいね。
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今日もお越しくださったママ。続きの作業をして下さいます。ロングスカートの装いが優しくとても素敵。でも紫外線除けの日除け帽子、手袋、足元はきちんとガードされています。ビオトープに行くまでのウッドデッキとワイヤーフェンスの間を次々と手入れして下さいます。
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「なぜかどのヤブランの中にもスミレが生えていますね」とママ。そう言えばなるほど。なぜでしょう? 日頃ご自宅のお手入れもおありでしょうに、お忙しい中本当に感謝です。私達がこの辺りの手入れまで時間が捻出できず、ずっと気になっていたところに手を入れて下さいました。
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手前に大きくなってきたギボウシ(ホスタ)は若芽を食べることもできますよ、とSママ。確かに、口にできるもの、できないものを知っておくことは大切です。一切肥料を加えない自給農法についてのお話や、ご自宅近くに自生するヨモギで作られるヨモギパウダー入りパンやアロマの利用法についてなど、いろいろお話をしながらもママの手は動き続けています。
「今朝、F(卒園児小学生の女の子)のトマトがようやく収穫できて本人も喜んでいるんですよ」とママ。ご家庭のコンポスト堆肥を加えた土でごきょうだいが野菜づくりをしておられるとのこと。収穫できたら1個10円!でお母さまがお買い上げ。そしてご家族で何より美味しく手作りのお野菜がいただけるという循環が素晴らしいと思います。子ども達には家族の中で大事な役割を持たせることがとても励みになります。
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早、桜の辺りの作業を終えてビオトープの奥の方に移動されたママ。ナンキンハゼの周辺を手入れして下さいます。スピーディーな手作業に驚きます。昨春植えたヒューケラ、ホスタなどがよく咲いています。
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Hちゃんはママのお手伝い? お気に入りのダンゴムシ探しかな?「このヘデラ(ツタ)は残すのですね」。残すもの、除くものに分けて手を進められます。
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「これはコナスビですね」とママ。「空き地や畑のまわりに生えて、中の実がナスビの形に似ているのでついた名前です」と実を示してのご説明。私はまったく知りませんでした。あとで調べてみると、サクラソウ科の植物でナスの種類ではないとのこと。
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「前回よりも水がきれいになって小さなお魚が増えていますよ」とTママ。今回も素足でビオトープに入って下さいました。「楽しみます!」と仰って下さるのだと太郎先生。太郎先生は長靴着用で、水中のアオコ取りが結構面白いとのこと。早くフナなど藻を食べてくれる魚類を入れないといけませんが、何とか近いうちにと思ってはいます。
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アヤメ科のノハナショウブが咲きました。ポット苗なので小さめのお花です。この日のビオトープはTママと太郎先生が担当して下さいました。
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5月1日に植えて以来、先生達と途中で肥料を足したのちもすくすく育っているトマト畑。茎が伸びたトマトの中に分け入っての作業は大変だったと思いますが、三名のママが袋を被せながらじっくり取り組んで下さいました。
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「キッチン用の“のびる水切りネット(30枚入)”を二袋使い切ってトマトの実に被せたので計60箇所袋をかけたことになりますね」とTママ。皆さまたくさんの作業を有難うございました。
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「摘む前に脇芽が育ってしまったので、伸びた枝の先に花を咲かせているところはそのまま生かしておきましょう」とMママ。脇芽であっても実のなる枝は大切に思われるお母さまならではの優しいお気持ち。
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「支柱に一度くくり、茎はやがて太くなるためのゆとりがあると安心ですから」とMママのくくり方。なるほど。トマトの実はネットで覆い、花はネットの外に出ているという細やかな配慮。
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「トマトは自然のままで実を結ぶのでしたか。または虫などの力が必要ならば袋を覆ってはいけないから」とお母さまのご質問。勉強不足で調べていなかったので写真にあるようにネットで覆って下さったわけです。
後で調べてみると、『トマトは自家受粉ですが自動で受粉するわけではないので受粉する環境が必要。虫が飛び交っている環境なら自然に受粉しますが、そうでない場合は花を軽く指ではじいて受粉させます。指ではじくとパッと花粉が飛ぶのがわかります。』と説明が出ていました。
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奥の方のトマトはすでに支柱の高さ1m80cmほど育っており結構たくさんの実をつけているようです。右上写真はハーブエリアですくすく成長しているセージ。
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「セージの葉を3~4枚カップに入れ、熱湯を注いでハチミツを入れていただくととても元気になりますよ」と、フランスの某お庭からもらわれたセージを分けて下さった方が教えて下さり、今回お母さま方と初チャレンジしていただいてみました。ほんのり甘くて効能がありそうなお味と香り!
「長生きしたいものは5月にセージを食べよ」という古いことわざがあるようですが、セージは長寿のハーブと言われ、老人の記憶力が回復したり、殺菌、消化、強壮、精神安定に効果があるとのこと。ハーブティーにして飲むと健胃、疲労回復に効き、ハーブティーでうがいをすると口内炎やのどの痛みにも効果あるそうです。先に帰られたお母さまには冷茶も差し上げられませんでした。
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そこへ、年長児のお当番さんがkaori先生とお水をあげにきてくれました。毎日かかさずお水をあげてお世話している子ども達。白い袋が被さっているのに気づいたかな。
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土中に水分や酸素が取り込みやすいように、お母さま方にトマトの株元をスコップで耕していただいたところでした。ぐんぐんお水を飲んで土の栄養を吸い上げて、まだまだこれからも大きくなりますように・・・。
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皆さまがお帰りになられたあと。すっかり美しくなったウッドデッキの周辺部分。福禄寿と関山の桜の間のエリアもすっきりしました。そこに何か植えられるとよいのですが。秋か春の季節が適していますので検討してみます。
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ママ達に十分手入れをしていただき、子ども達からは水をもらったトマト畑。右上写真のシンボルツリーを囲むサークルチェアの周りもとても美しくなりました。
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ストーン製のカエルの向こう岸には、もっこりと白い塊のモリアオガエルの卵が見えます。ただ一度も産卵しているところが見られないのが残念です。
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シオカラトンボが羽音を鳴らして私の周りを飛び回ります。実は、向こうの植え込みの中に潜んでいるムカシトンボとエリア争いをしている最中で、どうもシオカラトンボが優勢の模様。
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「必ずトンボはこの石の上に止まってくれる」と信じてカメラを構えていたら、やはりトンボは来てくれたのでした。シャッターの音がするのも気にせず、ここ一番のポーズをとってくれます。
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ひらひらと飛び回るミスジチョウ。タテハチョウの仲間で、はねを開いて止まると白いスジが3本あるように見えます。右上写真は庭の中でひっそり花を咲かせていたヤマアジサイ。
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園長室までの帰り道、たんぽぽぐみ横の花壇には年少児さんが種から植えたヒマワリが大きく育ってきています。一重咲きの大輪種“ロシアひまわり”です。子ども達が「おおきくなーれ」と声をかけたらまた一段大きくなるようです!
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お話の時間(1)
本日は、年中児クラスでお話の時間を持ちました。子ども達も私自身も大好きな生き物について、今日はみんながよく知っている園内のカラタチの木でお母さんアゲハチョウが産卵すること、やがて卵の殻をやぶいて出てきた赤ちゃん幼虫(一齢幼虫)が脱皮を繰り返し、終齢幼虫を経て羽化するところなどをゆっくりお話してみました。決して長い時間ではありませんが、年中児の子ども達は集中してお話を聞くことができるのに驚きました。また個々に子ども達からの発言もあり、対話式でお話が進められ、何より私自身が楽しい時間だったと振り返っています。
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ゆきぐみさんには、お母さんアゲチョウがカラタチの葉に産んだばかりの黄色い小さな卵が一つだけ入ったケースを、ほしぐみさんにはすでに卵がかえって小さな鳥のフンのような黒っぽい一齢幼虫が葉の上に乗っているケースを渡し、クラスのみんなでお母さんアゲハから預かった大切な命を観察しながら育ててもらうことにしました。
今後、お山の中の子ども達目線にあるさりげない話題をテーマに、また、生き物を通して学べる命の尊さについてなど、やわらかな語り口調で子ども達にお話したいと考えています。

2014.06.10

6月10日(火) / フェイジョア・ひみつの庭の“ママの日”だより・ひみつの森の“パパの日”だより(6/7記録)・園内通信

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         <フェイジョア(Feijoa)>  フトモモ科   原産地 南米
                            学名 Feijoa sellowiana(フェイジョア・セロウィアナ)
                            別名 パイナップルグアバ  原産地 南米
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ひみつの庭を入って右、鮮やかな花を咲かせているこちらはフェイジョアです。昨春に植樹したものですが、白い花の中に多数の赤いおしべがありとても鮮やかです。花びらも食べると甘く、晩秋の頃に実が熟しとても美味しいそうです。
別名パイナップルグアバというように、グアバの花に似て、パイナップルの香りと西洋ナシとモモをあわせたようなお味なのだとか。中身はゼリー状で、生のまま食べたり、ジャムにしたり、と育てやすくて美味しいトロピカルフルーツの木。庭木や池垣としても使われています。
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ひみつの庭の“ママの日”だより(本日)
梅雨の合間、お山の紫陽花も淡く色づいてきました。今日は6月2回目の“ママの日”。終日曇り空でしたが今日も幸いなことに実施することができました。
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ラベンダーがよく咲いていて、時折キチョウが舞っています。今日は少し早目に庭を開け、まず奥の道具置き場を整理し始めました。頭上の大木ナナミノキからはとても小さな花びらが無数に落ちてきています。昨秋のたわわになった赤い実を思い出します。
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小さなお子さまをお連れして来てくださったママ。庭の入口付近から手入れを始めて下さいました。「Hちゃん、こんにちは。おてつだいしているの?」と声をかける年中児さん。
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庭の北側トマト畑前~裏門エリアを手入れします。築山の奥のエリア、熊手で落ち葉を集めて下さるママ。
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私は裏門から出てひみつの森の入口辺りを。この周辺は週末の“パパの日”でお父さま方が笹の藪を刈り込んで下さった場所(詳しくはブログ後半をご覧下さい)。
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ワイヤーフェンスの辺りは落ち葉が溜まりやすい場所。丁寧にお手入れして下さるママ。
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ひみつの庭の入口付近では、お子さまが興味を惹くよう楽しく語りかけをしながら一緒に作業をしておられました。
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ダンゴムシを見つけたり、色のきれいな落ち葉を拾ったり、また、お母さまから少しずつ離れて築山まで行ってみたり。
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お昼前まで続けて作業をしましたので一度休憩タイム。30分ほど同じ姿勢で作業をしたら、一度、肩や首、腰をストレッチすると大分疲れが違います。現代人はパソコンに向かう時間も長くなりがちで同じ姿勢でいることが多いため注意が必要です。自分自身にも言い聞かせて。
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「この辺りはそっとですね」と仰りながら、枯れ葉を集めて下さいます。私も残していた作業にかかります。
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Hちゃんはお母さんダンゴムシを見つけたのかな。この季節になると、お母さんダンゴムシがお腹の中に黄色っぽい卵をたくさん持っているのが見られます。見つけた子ども達の手の平で、けし粒くらいのたくさんのダンゴムシの子どもが一斉に飛び出すこともあります。
植栽の足元には案外落ち葉が溜まりやすいところです。ママの目配りで、あちこち手入れして下さることがとても有難く感謝です。本日も有難うございました。
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ひみつの森の“パパの日”だより(6/7記録)
先週末7日(土)は、今年度第1回目の“パパの日”でした。
大勢のお父さま方がご来園下さり、9時半より森の手入れを開始しました。今回も片石造園さんの誘導のもと、「森の樹木の剪定→森の通路横に広がる笹の刈り込み作業→ひみつの庭のツゲの刈り込み,ビオトープの手入れ」のプランの順で作業に入ります。
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「この辺りは暗いですね。このような場合、どの辺りの木を切るとよいと思われますか?」お父さま方に問いかけながら説明をされます。
「ここは、一本の木の脇から出てきている枝を落とします。今切っておくと、常緑樹は秋には芽が出ませんから、この辺りは明るくなります。」
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実際に高枝切バサミを枝に当てて説明されています。
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「この辺りは、竹がたくさん生えてきています。竹は畳一畳分に一本くらいで、それ以上生えているのを放っておくと地下茎が進んで広がってしまいます。」 この日は、職員も前半と後半に分かれて共に作業に加わりました。
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ノコギリ、剪定ばさみを駆使したお父さま方のパワーのお陰で、森の中はまた一段と明るくなり光が射し込むようになりました。切ったたくさんの枝はほぼ同じ長さにカットされ、数ヶ所に集められました。笹藪の手入れが終わった11時頃から弱雨となりましたので、第1園舎前に戻り解散となりました。
次の日が父親参観日でもあり、お父さま方には二日間に渡り幼稚園にご足労いただくことになりました。またこの日、遠方より駆けつけて下さったお父さまもお出でになりました。貴重なお休みの時間をお働き下さり、またお父さまを送り出されたご家庭のご協力に心より感謝申し上げます。有難うございました。
次回は数カ月先、夏を経て秋11月の開催となります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
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本日は、園内通信「お知らせ28」「お知らせ29」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ28」
◇ 内科診断について
◇ 福音館「おすすめ夏の絵本」について
◇ お忘れ物のお知らせ
「お知らせ29」
◇ 第2回ふれあいサタデーのご案内

2014.06.04

6月4日(火) / 柏葉紫陽花・ひみつの庭の“ママの日”だより(初日6/3記録)

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         <カシワバアジサイ>   ユキノシタ科  学名 Hydrangea quercifolia
                          別名 スノーフレーク

6月はアジサイのシーズン。ひみつの庭のビオトープまわりに昨年植栽したカシワバアジサイ“スノーフレーク”。花芽がつき出した頃から毛虫がたくさんつぼみを食べてしまいましたが、元気に花が開きはじめています。もうすぐ満開を迎えるでしょう。
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ひみつの庭の“ママの日”だより(初日6/3記録)
昨日、ひみつの庭の“ママの日”がスタートしました。しばらく30度を越える夏日が続いていましたが、昨日は朝から心地よい風が吹いていたのが幸いで、暑いながらも爽やかに思える一日でした。
10時過ぎには到着して下さった方もあり、早速、ほうき、熊手を使って活動が始まりました。入口のツゲのトピアリーの中に挟まっているクスノキの葉はあらかじめ手で落としていきます。
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ウェットスーツのように胸までの防水スーツになっているウェーダー(?)着用で入水して下さったママ。長靴ではビオトープの深みまでいくと中に水が入りますが、これは全く浸水の心配はないスタイルです。すぐに本格的にビオトープの生き物調査を始められました。傍ら、「今日は暑くて気持ちがいいですから」と、大変気軽にそのまま靴を脱いで水に入って下さったママもいらっしゃいました。
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エントランスのサークルエリアの落ち葉を集めて下さるママ。4月半ばから約一カ月続いたクスノキの落葉はようやく一段落しましたが、ここはいつも大木から葉が落ちてくるところです。
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築山を熊手を使って葉を集めて下さるママ。昨年度のママの日スタートからご参加下さっていた卒園児ママが、ひみつの庭の春のクスノキ大量落葉を心配して下さっていたと聞き、嬉しく有難く思っています。来年は里桜が咲く4月半ばの頃からお手伝いいただきたく、何とか早めにママの日をスタートさせられたらと思っている次第です。
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カシワの木の根元に生えているひこばえを、きれいに取って下さるママ。畑の畝にお子さんの名前をつけて取り組んでおられる家庭菜園で、ご兄妹が張り切って野菜を育てておられるお話も聞きながら。
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数ヶ所に集めた落ち葉をまとめていきます。「ほら、綺麗な昆虫が~」と手に取って驚き声のママ。背中に六つの星がある「ムツボシタマムシ」だと言いましたが、今思い返すとメタリックな体が美しい「アオマダラタマムシ」だったかも知れません。同じく背中に星があります。よくいるストライプのタマムシではなく。タマムシが見られるといよいよ夏がやってきたことになります。
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着々と作業を進められるビオトープ担当のママ。後ほど、[魚類・助言・聞き取り等調査票]のご報告をいただき現在のビオトープの現状をレポートして下さいました。
アオコが多く発生している箇所は水温が28度もあったとのこと。水の流れがほとんどない場所なので、アオコが発生し体を中に捕らわれていたクロメダカもいた模様。準絶滅危惧種の水生植物アサザの周辺は、アオコをこまめに除去し根元に光が届くようにする必要がある、とのご判断。
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クロメダカの稚魚がオタマジャクシに追われている様子も複数見られ、来期に備え個体数を増やす必要がある、とのアドバイスもいただきました。その他、ヤリタナゴやマツカサ貝、ドブ貝の生育状況も教えて下さいました。
調査票を拝見し、少しずつでも時間を見つけて水辺の手入れをする必要性を強く感じた次第です。ビオトープの落ち葉や枝などをすくい、アオコ取りをして水質改善を試みた上で、プランクトンを食べる魚類を増やし、酸素を供給する水生植物も増やしてみましょう。クローバー植え込みエリアの落ち葉や枝を丁寧に手で集めて下さるママ[右上写真]。
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裏門のハーブエリア、トマトエリア前をお手入れ中。私の手にいつの間にか止まっているチョウを眺めています。じっと動かずにいます[右上写真]。
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滝の辺りの枝や葉をすくい上げて下さるママ。この辺りの水底の汚れはそれほどではないですよ、とママ。
マツカサ貝、ドブ貝はきっと肉食のオタマジャクシに中身が食べられ口を開けた状態のものが多数。この時季のビオトープはまったくオタマの天下と言えます。またヤゴの幼生も生息していますから、夏場のビオトープの中は結構し烈な争いが繰り広げられているようです。
「以前に比べて二枚貝の数は約半分になりましたね」とママ。昨年の夏休みも二枚貝にオタマジャクシが多数で食いついているシーンがありましたし^^;;。貝の仲間をまた増やしてあげないと・・。
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「ホー、ホー、」「ホッホー、ホホッホホッホー」
この季節、お山の夜は高い木の上からフクロウの声が時折響きます。ひみつの庭の夜はしーんと静まり返っています。そんな中、どうやらフクロウが近くで見つけた小動物や鳥などを捕食した形跡が残っていることがあります。夜には日中には見えない生き物の世界が展開しているのですね。
「あらっ?」まだ私の手にさっきのチョウが止まっています。庭に水を撒いているとチョウが舞い降りて吸水するシーンが見られたり、土の上に止まってミネラル補給をしていることがありますが、私の手で? なぜでしょう。不思議です。
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作業のはじめに「ビオトープの中を30回ほどまわります」と仰っていたママ。くまなく調査して下さり終了しました。赤ちゃんもいらっしゃるのにいつもお山のビオトープを大事に思って下さり有難く思います。
そんな間も、ずっと私の小指に止まったり腕にのったままのチョウ[右上写真]。翅の裏(外側)は真っ白、表(開いた内側)はオレンジと茶色がきれいなチョウ。どうやらウラギンシジミのようです。
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お一人のママがお帰りになった後、お山のカブトムシの話題になり子ども達も観察した幼虫を見ているところです(私の左手にはまだチョウが止まったまま)。お山の中の広葉樹の腐葉土が豊かな場所にカブトムシが毎年成長していますが、場所が竹藪の急斜面にあるため子ども達大勢での観察が難しいのがとても残念です。
これから梅雨時期に入りますが、できる限り毎週火曜日は10時半よりひみつの庭をお母さまの日として開放しています。子ども達の元気な声を遠くに近くに聞きながら、可能な日にはお足運びいただきご協力いただけましたら幸いです。お天気のよい日には日除け帽子をお忘れなく。

2014.05.27

5月27日(火) / ハニーサックル ロニセラ “ゴールドフレーム”・年少クラス森へいく,土に触れる・ビオトープ大掃除(5/1記録)

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ハニーサックル ロニセラ
 “ゴールドフレーム”
学名  Lonicera × heckrotii
    ’Gold Flame’
スイカズラ科

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ヨーロッパから北アフリカ原産の園芸品種“ゴールドフレーム”は、日本原産のハニーサックル(スイカズラ)の近縁種。

ハニーサックルはソープの香りから大好きになった花です。以前に訪れたことのある滋賀県の山の上のカフェ&レストランのエントランスパーゴラに、可愛い花を咲かせていたことを思い出し、昨春、ひみつの庭の入り口に苗を数個植えたものです。

この春に新芽が出て以来、今年は蔓が随分長く伸びました。夜の間に蛾が産卵するのでしょう。ふと見ると、葉と同色の青虫が鳥に見つからないようにそっと葉を食べている姿もあります。
これから秋までの間、少しずつ明るい花を咲かせてくれるでしょう。

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  つぼみ
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  開花
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  ミツバチが頭をつっこんで蜜を吸っています。
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「年少クラス森に行く,土に触れる」(先週5/22)
先週末、年少クラスがひみつの森へでかけたときの記録です。合間をみて私も一緒に行きました。
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ことり、たんぽぽ、ちゅーりっぷぐみのみんなで森の中を進みます。鳥のさえずりが聞こえたり、真っ赤な葉っぱが目についたり、秋のドングリが残っていたりします。すると、
「ドングリはね、おちてすぐにひろうとドングリクッキーがつくれるんだよ」とSくんが言います。よく知っている! そうなのです。
縄文時代の昔、クリやクルミと同じように私達はしぶくないドングリの実を食べていました。東山七条の国立博物館常設展示コーナーでは、縄文時代に火を使って調理していた縄文土器を見ることができます。木の実のしぶみを抜く方法がわかってからは、いろんな種類のドングリやトチの実も私達は食べていたのです。実際にスダジイなどは殻を取って中の実を食べてみると甘くて美味しいです。炒ると更に美味しくなります^^。
やわらかなピンク色のヤマツツジ(右上写真)も見られます。
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ヤマブドウのような葉。緑がとてもきれいです。みんなでよく遊ぶ森の広場を通り抜け、この日はそのまま真っ直ぐ歩いていきました。どんどん森を進みほどよい場所まで来たらUターン。
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いつもの広場まで戻ってきたら、枝や木の根を持って坂登りしたり、土のすべり台で遊びます。「tomomiせんせい、ひっぱってあげるよ」(ありがとう~たすかる~!と先生^^)
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太い根っこを持って順番に坂を登っています。辺りにはこんなキノコも。シロキクラゲかな。キクラゲも時折見られます。
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「ぼく、この木がすき~!」気持ちよさそうにしがみついています。それぞれが森の中で自分の楽しみを見つけながら過ごしました。暫くしたら園庭に戻りました。
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これは途中、木を上に登っていくモリアオガエルの姿を見つけたところです。毎年森の中からモリアオガエルが園内にも遊びに来ます。朝、園長室の門扉の上に姿を見せてくれることもあります。木の上まで登ったら、よい場所を見つけて泡のような白い卵を産みつけるでしょう。
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さあ、園庭に戻ったら色とりどりのチューリップが咲いていた花壇の中に入って土を触ってみました。チューリップの小さな子球をさっそく見つけました。「さあ、新しい土をみんなで見てみましょう」とchinami先生。
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tomomi先生がシャベルで土を耕し、柔らかくなったところに何が出てくるかな~? ほら、これは何かな。
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チューリップ球根がいくつも出てきます。タマネギだ~、とか、ニンニクだ~、などの声。みんなよく知っています。
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生き物をよく観察するMくん。  Sちゃんもそっと触ってみています。
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Cちゃんも発見。ちゅーりっぷぐみさんとmika先生。「どう?土はどんな感じかな」
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土はお砂場の砂とは感触が違うね。お団子もつくれそう?「こんなのみつけたよ」
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ミミズさんも中から顔を見せましたね。年少クラスのみんなが柔らかくしてくれた土に、次は何を植えようかな?みんなで植えてみましょうね。お楽しみに!
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ビオトープ大掃除(5/1記録)大作戦!!
ひみつの庭のビオトープ。今日も年長クラスと暫く一緒しましたが、声を響かせて鳴いている数匹のカエルの姿を追ったり、張り出しの石の上でメダカやタナゴや水上のアメンボなどをじっと観察したり、それぞれに水辺の観察を楽しんでいる姿が見られます。
今のところカエルの鳴き声は三種類。低い声、高い声ともう一つ。大型のカエルもいるようで大きく響く声も聞こえてきます。その声に子ども達はじっと耳を澄ませて追っていますが、そんな時、石の間から真ん中に向かってさっと泳ぎ込む姿(カエル泳ぎ)が見えると歓声が上がります。

ところがこちらのビオトープ、4月中旬より近くの大木クスノキ3本からとてつもない量の春落ち葉が落葉します。昨春、ビオトープの造成中だった頃から予想していたことでしたが、毎日、風と共にバサバサ~~と大量に落ちてくるので本当にたまりません。しかしここはお山の中ですから仕方がありません^^;。夏場にはこれらがとても心地よい木陰をつくってくれるのです。
新学期がスタートし桜が散った頃から少しずつ、クスノキの葉が沈んでいくとやがてビオトープの水はコーヒーのようにダークな色に変わってしまいました。
クスノキ自体、昔は防虫剤の材料として使われていたこともあり、水の中に浸っていると色が落ちるだけでなく、生き物にとっては良くない成分も入り込むでしょう。私が山の学校でしぜんクラスをしていた時には、子ども達とクスノキの枝を使ってタンスや靴箱にぶら下げられるような「クスノキ製防虫グッズ」を作ったくらいです。
また、葉にも香りがあるので、やはりビオトープの中の生き物や貝にとってもよいはずはありません。昨年から元気に生息していたのになぜか口を開けてしまう二枚貝(ドブ貝,マツカサ貝)も増えてきました。すでに孵った肉食のオタマジャクシが貝を食べることもあります。

悩み深い日々が続きましたが、先生達全員で時間を合わせ、5月1日(木)の夕方からビオトープの中の生き物のため、そして子ども達との水辺の生き物観察を想い全員で清掃作業を行うことにしました(作業を進めやすいように、午前中に業者さんに大型ポンプでビオトープの水を大方抜いていただきました。)

さて、水中には、メダカ、タナゴ、ヨシノボリ、シマドジョウ、ミナミヌマエビ、そしてすでに卵からかえったオタマジャクシ、ヤゴなど、他にもさまざまな生き物が生息しています。それらを網でそっと見逃さないようにすくい上げ、容器別に取り分ける大がかりな生き物救出作戦となりました。下の画像はその時の様子を記録としてアップしたものです(皆が作業に没頭していたので、救出した個々の魚類の写真は残念ながら撮れていません)。
数時間ぶっ続けで下を向いての作業となりましたが、みんな長靴スタイルで本当に集中して頑張りました。
やがてビオトープに夕陽が射し、辺りが照らされた時の美しさ、そして作業の達成感。振り返っても懐かしい思い出となりました。
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水底の堆積物の泥は豊かな土壌が出来上がりつつある証だと思いますが、目を皿のようにして生き物を救い上げたあとは、泥を何往復も森へと運びました。
写真は、昨年のビオトープ造成後のようにすっかりクリアになった様子です。勿論、生き物たちは水槽の容器に入れ、水、雨水が溜まってから後日入水しました。
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<本日夕方のビオトープ周りの様子>
本日、年長児が保育中に見つけたビオトープの淵に産み付けられた卵。これはモリアオガエルの卵です。産卵を予想してビオトープに枝が垂れ下がるように植栽したミツバツツジの木にはよじ登らずに、水辺の植物の合間に産卵したようです(今年のモリアオガエル産卵第1号)。
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ご覧になれますでしょうか。草の間の白い卵。アップにするとこのように。オタマジャクシが孵るとすぐ下の水に入れるように、水辺に産卵した心優しいお母さんカエルはどこにいるのでしょう。
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昨年ポット苗で植えた絶滅危惧種のアサザが今年もう咲いてくれました!嬉しい限り。
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最近、ビオトープにはこのように小さな白い小花の塊があちこちに浮遊しています。これは、ひみつの庭の入口に植栽をしたトピアリーのツゲの花です。風に乗って水辺まで飛んできたのでしょう。近くで見るとさり気ないけど可愛らしいイメージです。
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こちらはまだ子ども達も気づいていない(と思う)ダイオウグミの実。いずれ赤く熟し食べると美味しい(と本に書いてあったので植えたグミ)^^。

ひみつの庭、ビオトープも今年二年目を迎えます。造成後初めての年になりますので、新たな発見がいろいろあったり、まだ工夫が必要だったりの繰り返しの年になるかも知れません。ひみつの森の手入れについても同じです。
本日のお知らせ「ひみつの庭のママの日」「ひみつの森のパパの日」でお伝えしましたように、試行錯誤をしながらより良い方向へ進められたらと思います。皆さまのお力添えのほどよろしくお願い致します。
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本日は、園内通信「お知らせ23」「お知らせ24」「お知らせ25」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ23」
◇ 短冊の箱について
◇ 出席カードの平熱のご記入について
「お知らせ24」
◇ 「ひみつの庭」の“ママの日”スタート!
「お知らせ25」
◇ 「ひみつの庭」の“パパの日”スタート!

2014.05.13

5月13日(火) / ライラック“エスタースターレー”・土の感触を楽しんでミニトマトの苗を植えたよ! ・園内通信

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        < ライラック>    モクセイ科      原産地 ヨーロッパ
                      学名 Syringa×hyacinthiflora ‘Ester Starey’

少し前まで咲いていたライラック“エスター・スターレー”。ヨーロッパ産でフランスではリラと呼ばれ愛されています。これはプレイルーム横の庭に数年前に植栽したものですが、肥料が少なかったためか昨年より淡い色合いの花でした。昨春に植栽したひみつの庭前のライラック並木(まだ幼木ばかり(^^))にも、今年は品種ごとに小さな花が咲きました。
昨年、ひみつの庭周辺の植物は、お山の中から夜に遊びにやってくるシカにすっかり葉を食べられてしまいましたが、今年は夜間にセットするセンサーの音やライトで対策を講じた成果もあって無事にしっかりと育っています。
ライラックは、国内では出回っていないヨーロッパ産の小さな苗を持ち帰り、自宅のナーサリーで現在育成中です。
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5月。毎日の体育あそびとともに、“ひみつの庭”や“ひみつの森”に出かけ自然に触れる時間が増えてきました。水槽に取り分けたビオトープのオタマジャクシを手に取って観察したり、早、数匹生息しているカエルを追いかけて水に飛び込む様子を見た子ども達から歓声が上がったり・・。同時中継であれこれお伝えしたいところですが、ブログをアップする暇がなく残念です。

<土の感触を手で楽しんだあとは、ミニトマトの苗を植えました! >
5月1日(木)の記録。
以前、花壇にいちごを植えましたが、実がなるといち早くダンゴムシがいちごの中にもぐって食べ尽くす始末。“ひみつの庭”が完成して一年後の春、今年は子ども達のお弁当にも必ず見られるミニトマトを植えてみることにしました。事前に先生達と土壌づくりをし、新たにもう一つミニ畑をウエーブエッジで仕切って作りました。スペースの都合と苗の扱いから今回は年中長児の取り組みとしました。
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秋10月頃には飛来するであろうアサギマダラ蝶を観察するためのフジバカマ植栽横の空きスペースを利用して年長児用畑に。トマト用培養土とミニトマト品種“シュガーミニ”の苗を仮置き。
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こちらは年中児用スペース。予報に反して朝から弱雨が降り始め、やがて本降りになってきたためプランは延期と考えていました。傍ら庭の反対側のビオトープの水抜き作業(ビオトープ清掃作業については後ほどアップ予定)を業者さんと打ち合わせながら畑の土の状態を確認すると、不思議なことに土はまったくと言ってよいほど雨の影響を受けておらず、予定通り活動に入ることにしました。
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やがて年中児の姿が見えてきました。大勢なので、少人数ずつに分かれて一人ひとりが土に触れ、苗の植え込みが体験できますように。トマトは弱アルカリ性の土が育ちやすいので、あらかじめ有機石灰や成長に必要な栄養分も入れています。
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「これはトマトの赤ちゃん苗。大きくなったらみんなもよく知っている赤いミニトマトができます。とても茎が折れやすいのでそっと気をつけて触りましょう。」
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「みんなでがんばって植えましょうね。エイエイオー!」耕した畑の土の上にさらにトマト用の土を追加投入してフカフカの土に。
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お砂場の砂の感触は子ども達はよく知っていますが、土はまったく別です。コンポストの土も少し前に子ども達と確かめてみた日がありましたが、よい土は黒くサラサラとして手触りがとても気持ちいいものです。
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感触を楽しむ遊びには泥あそび、水あそび、ヌルヌルを楽しむスライムあそびなどありますが、土の感触はしっとりとして特別です。この日はトマトを植えるよりも土に触れた感覚をみんなに感じてほしいと思いました。スモックの腕まくりをして準備します。土の手触りをゆっくり確かめています・・・。
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順番を待つ間、先生のお話に耳を傾けています。雨は結構降りましたが芝生が濡れるほどではありません。
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こちらも土を足しながら元の土と新しい土とをよく混ぜ込んでいきましょう。フジバカマ植栽横なので数名ずつ順番にやってみましょう。
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はじめは少しずつ手に触れていますが、慣れてくると素手もまったく平気。どんどん土を混ぜていきます。
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『なんかいい匂いがするよ』 「お隣にセージ(ハーブ)が植わっているからかもね」
『わたしのおとうさんは畑をつくってはるよ』 「そうなの! いろんなお野菜がみんなで食べられるわね」 いろいろな話題が出てきます。
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先生がスコップで穴を掘ったところにトマト苗をそっと入れて上から優しく土をかけて押さえていきます。
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赤ちゃんをそっと触るような子ども達の優しい手のタッチ。植え込みと株元に土をかけてあげる作業がつづいています。
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『こうしてやさしく土をかけてあげるのよ』 『ぼくはこのくらいたっぷり土をかけてあげるよ』 などとお話しながら。
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みんなで柔らかくしたミニトマトのベッドに赤ちゃんトマトをそっと植えていこうね、とお隣と一緒に確認しながら土をかけています。
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『ここの土もきれいにしてあげる』 『もう土をかけてもいいかな』 土の中の小さな生き物も見つけたのかな。幼虫かな?
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ゆきぐみ、ほしぐみ混合で交代でトマト植えに取り組む時間が流れました。
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鳥の声を聴きながら時間が流れています。植え終えたら、庭のヒノキの切り株で遊んでいる姿も見えます。
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子どもの凛々しいくらいに真剣なまなざしが映ります。手にのせた黒い土が指の間からサラサラこぼれています。
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『みんなとても上手だね』 お友だちと協力して土をそっとかけてあげます。
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土の感触は気持ちいい?                    さあ、次の苗がきましたよ。
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築山の芝生の上は5月のポカポカの陽射しです。傍ら、トマト植え込みに取り組む女の子たち。
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みんなで最後まで頑張って植えられましたね。ぐっと体を伸ばしてストレッチ。さあ、次は園庭にしゅっぱーつ!
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見事に年中児トマト植え込み完了。。すくすく大きく成長して1学期末7月頃には赤い実が収穫できるといいね。小鳥さんカラスさん達が食べないかなあ。また観察してみましょう。
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さて、園庭でスタートダッシュに取り組んでいた年長児がひみつの庭にやってきました。
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先生のお話のあと、早速土を混ぜ合わせる作業に入りました。年長さんはさすがに勢いもあり土を触る手も大きく動きます。
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ギュッギュッと土をにぎってみる。そっと触ってみる。柔らかいかな? サラサラしてるかな?
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まったく濡れていない柔らかな土。この土からみんなが食べているお野菜ができます。
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真剣な眼差しと力強い手が土をしっかり混ぜていきます。 築山では順番を待っている子たち。ジャンケンポン!
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「茎が折れやすいからそっとだって! 」   ほんと、小さくてかわいいね・・という声が聞こえてきそうです。
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茎を指の間に挟んでゆっくりポットから抜きます。大切に土をかけている女の子の優しい手です。慈しむような作業を他の子に見守られながら。
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『そうそう、そっとおさえるんだって』              定位置に次の穴を掘っていく先生。
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最後まで、粘り強く頑張って取り組んでいる姿。 さあ、次は手を洗ってお楽しみのお弁当の時間ですよ。
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もう少し茎が伸びてきたら全部の苗に支柱を立ててあげ、土は乾いたらお水をあげます。トマトは乾燥気味が好きなので水のあげすぎに注意です。
右写真はひみつの庭の外のライラック“センセーション”が小さな花を咲かせている様子です。年々株が大きくなるとピンク色に白い縁取りの花になりとてもよい香りが漂います。

今回、子ども達は植物を育む土の触覚の刺激を仲間と一緒に手から感じてくれたと思います。あれから約10日が過ぎた今、ひみつの庭を訪れるとミニトマトの苗に小さな黄色の花が咲いていることも子ども達は自ら気づいています。ミニトマトのお世話をしながら生育を観察する一方、芝生や土の裸足の感覚を楽しむなど、緑の自然の中で幼児期のやわらかな感性の土壌を耕すことも大切です。

また、新学期がスタートしてようやく1カ月ほどが経過しました。全体として送り迎え、新しいクラスにもだいぶ慣れてきました。お母さまお父さま方にお力添えをいただくプランについては楽しいアイデアなど頂戴することもあり、急がずに検討しています。
今年1月、親子でヒノキの皮むき体験に続きひみつの森の奥の史跡をたどったふれあいサタデー以降、週末には親子でひみつの森へハイキングに出かけられる姿もあります。
子ども達を中心に幼稚園に関わる私たち大人が、意識を広く共有しながらよりよくつながることができる場づくりなども想っています。
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本日は、園内通信「お知らせ20」をお出ししました。
内容は、
◇ 京都三大祭り休園について
◇ PHP図書のご案内

2014.04.25

4月25日(金) / ヤエヤマブキ・お庭だより・園内通信

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<ヤエヤマブキ(八重山吹)>
  バラ科ヤマブキ属
  学名 Kerria japonica
      ‘Pleniflora’

よいお天気が続き、日中は汗ばむくらいの温度になりました。
お山の中では成長したウグイスが朝から気持ちよさそうにさえずる声が聞こえてきたり、木々の新芽がぐんぐんと伸びた先に花芽が色をつけている様子も見られ、これからとても楽しみな季節が続きます。

4月に入って以来、この山のあちこちでもう長い間咲き続けているヤエヤマブキの株がいまだに満開です。ほぼ2mくらいの高さですが、枝いっぱいにたわわに鮮やかな山吹色の花をつけています。
バラ科の植物だからかも知れません。顔を近づけてみるととてもよい香りがしています。
風が吹くたびに長く細い枝が満開の山吹色の花とともに揺れるのを見ていると、遠い昔が思い出されるようで懐かしい気持ちになります。
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【お庭だより】
昨日24日(木)朝の園庭は・・
年長児さんが上のお庭から下のお庭へと駆け抜けていきました。腕を後ろから前へと回しながらあたかも手には縄とびを持って飛んでいるイメージで走ります。さあ、先生に続いて頑張ろう! 最後は一人ずつ縄とびに挑戦しました。みんなでこれから少しずつ練習を重ねていきましょう。
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さて、年少児さんもお庭に出てきました。おもちゃ倉庫からみんなで力を合わせておもちゃを運びます。よいしょよいしょ、入園してまだ日が浅いですがこうしてお友だちと力を合わせて運ぶことができるようになりました。柵もブランコの方へ移動しましょう。この後は、他のクラスも合流し一緒にたっぷり遊びました。
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昨日はお庭が大賑わいでした。こちらは年中児さんたちの様子です。
「まるい形、ながい形、おさかなのような形。」
こんな形をしたものをお庭の中で探してみましょう。“ひみつの庭”には自然の落とし物がたくさんあります。色分けした袋にみんなが思うそれぞれの形を集めてきて入れてみました。木々の落ち葉、ドングリ、メタセコイアの果実、枝など、いろいろ集まりました。
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次は、落ち葉コンポストへやってきました。お庭の落ち葉を集めたコンポスト、この中はどうなっているの? 子ども達の素朴な質問に応えてみんなで見てみることにしました。
上にある落ち葉を触ってみるとどうかな? まだきれいな色をしていたり乾いているね。では、下の方の落ち葉はどうかな。竹スコップで下の方を掘り返してみたり、思い思いに確かめながら落ち葉に触れる体験となりました。
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下の方はぬれていて黒かったね。葉っぱもだいぶ小さくなって土になりかけているのが見えました。いっぱいの落ち葉に触れながらまるで落ち葉のお風呂に入っているようでとっても楽しかったね。
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カシ、クス、サクラ、クヌギなどいろんな落ち葉がミックスされた落ち葉コンポスト。今年の夏セミの声が聞こえる頃にはカブトムシも遊びに来てくれるかなあ。
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お山の奥の土の中にはいろんな生き物が生きています。この日はお山の中で、落ち葉でできた土の中に眠っているカブトムシの赤ちゃんに来てもらいました。
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黒くてさらさらしたよい土とカブトムシの幼虫たち。枯れた葉っぱや土を食べて大きくなりよい土をつくってくれます。
手に載せてみると手の平いっぱいの大きさだったね。ツンツンと触ってみたり、目で見てじっくり観察してみましたね(クラス毎)。
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カブトムシの赤ちゃんが土の中でお部屋をつくってサナギになり、大人のカブトムシになるまでのお話を読んでもらいました。
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“ひみつの庭”の奥にあるベニバナトキワマンサクの花。昨春に植樹したまだ幼木ですが満開の花を咲かせています。
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シャクナゲ(左)、シンボルツリーのベニバナトチノキ(右)もつぼみができています。もうしばらくで咲くでしょう。
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こちらは、本日の朝一番で取り組んだ年長児さんの鉄棒の取り組みです。みんな張り切って頑張っています。
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お腹に鉄棒を当てて両手でしっかりと支えて静止できること、また、そのままの姿勢でバタバタと足を動かしながらも体を支えることができます。しっかり鉄棒を持ったまま体を丸くまるめたらそのままクリルと前回りします。
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今朝、鉄棒を回れるようになった女の子、そして鉄棒がお得意な女の子にちょっと回ってみてもらいました。また来週も頑張りましょう!
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本日は、園内通信「お知らせ15」「お知らせ16」「お知らせ17」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ15」
◇ 家庭訪問日程について
「お知らせ16」
◇ 送りグループ変更について
「お知らせ17」
◇ 夏用スモックについて
◇ 写真袋お持ち帰りについて
◇ 絵画教室について
◇ 園庭開放について
◇ お山のミニミニ幼稚園について

2014.04.21

4月21日(月) / 里桜“関山”と “福禄寿”がいま満開です!・園内通信

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<里桜 “関山(かんざん)”>
 バラ科 サクラ属
 学名 Prunus lannesiana Wils. cv. Sekiyama

      * * *

3月末から入園式(4/10)の頃まで咲いていたソメイヨシノからは、花びらが散ったあとのガクが落ちてきています。夕方や夜、木の下を通ると桜独特の芳香が辺りに漂っているのに気づくことがあります。これは芳香物質クマリンの香りですが、とても馨しく桜独特の風情のある香りがします。

さて、ただ今“ひみつの庭”の中で満開を迎えているのは、4月半ばから後半にかけて見頃となる里桜“関山(かんざん)”です。
山桜に対して里に咲くので里桜と呼ばれますが、八重咲や花色の美しさを求めて作出された桜の園芸品種でもあります。
関山の花びらは塩漬けの桜湯として利用され、花弁が20~50枚ほどもあります。
昨年の早春に植樹をし、幼稚園に新しく仲間入りをした桜です。まだ10年目ほどの若木ですが、嬉しいことにたわわに花をつけてくれました。
 
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次にご紹介するのは、同じく里桜の“福禄寿(ふくろくじゅ)”です。こちらもただ今満開の時季を迎え“ひみつの庭”のゲート近くに見られます。“関山”同様まだ若木の桜ですが、こちらは見上げるほどの樹高があります。
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               <里桜 “福禄寿(ふくろくじゅ)”>  バラ科サクラ属
                  学名 Prunus lannesiana cv.Contorta

一昨年度の卒園記念樹としていただいた記念桜です。とても綺麗に花が咲いています!
福禄寿は、花弁が少し厚めでねじれたように波打っているのが愛らしく華やかな印象です。今後、子ども達とともに年々大きく成長し、毎年幼稚園生活にも大分馴染んでくる4月半ば~後半頃に明るい花をたくさん咲かせてくれるよう願っています。
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本日は、園内通信「お知らせ14」をお出ししました。
内容は、
◇ 家庭訪問について
◇ 明日の遠足について

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