2014.10.28

10月28 日(火) / メキシカンセージ・ひみつの庭の“ママの日”だより・園内通信

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        <メキシカンセージ>  シソ科  学名 Salvia leucantha  原産地 メキシコ

秋に入った頃から長い間花を咲かせているメキシカンセージ。明るい紫色が美しく、ベルベット状の花が株立ちになって咲いています。こちらも昨年のママの日に小さな苗を皆さんで植えたものですが、一年後にこんなに大きくなりました。
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ひみつの庭の“ママの日”だより(本日)
さて、再スタートした本日午前中ママの日。庭は手入れをするほど輝きを放つものですが、夏以降放置していた(^^;)に近い庭に優しい手が入りました。
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まず、庭正面のアイアンゲート。雨のあとは砂が飛び上がり、ゲートの下部はいつも砂に覆われています。いつもはほうきでササっと砂を落とすのですが、実はあまりきれいに取れません。一度しなければと思いつつなかなかできなかったことの一つ、ホースリールでゲートにシャワーをかけた後、タオル地のダスターで拭いていただきました。
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外では年中,年長児がお庭あそびをしている声が響きます。「Yちゃんのお母さんなにしてるの~?」「今日はね、お庭を手入れするからきれいになるわよ〜」。私も近くにきた子ども達と話をしつつ手を動かします。扉の下部はやはり砂でザラザラ。いつもは無理ですが、時折このように拭き上げられると鉄も光ります。鉄製のカタツムリ、タマムシ、カマキリなどもピカピカに洗われて喜んでいるようです。
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正面のレンガやピンコロ石の目地にどうしても砂がいつも詰まります。予め、ほうきで目地に沿って掃いておくとザラザラ感がなくなりすっきりします。熊手とほうきを使い、抜けてきた芝生や落ち葉を整理します。入口サークルスペースの芝生も夏のグリーンの葉からいつの間にか枯れ色に変わり、今後季節は晩秋から冬へとすすみます。この間に、来年に向けていくつか準備をしたいと考えています。
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さあ、こちらはビオトープの際にあるミツバツツジの木。そこへ、蔓がからまり赤い実がたくさんなっています。これはヒヨドリジョウゴの実。その中に、よく見ると大きなスズメガ科の幼虫 “コエビガラスズメ” が二匹、葉を食べているのが見えますでしょうか。逆光で分かりづらいのですが、とても大きな幼虫です。明日水曜日の外あそびの途中、子ども達も見つけられるかな!
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築山の芝生も随分枯れ色になり葉が抜けてきています。そこを、優しくそっと熊手で集め、てみで落ち葉ボウルに入れるママ。横にあるカシの大木からは今年もたくさんのドングリが落ちてきています。それを集めて袋に集めて下さったママ。子ども達へ、とのこと。
アサギマダラはもう南の国へ旅立ちを済ませた模様。台風が去ったあとも、お昼間はひらひらと飛び交う姿がありましたが、20日頃からいよいよ姿が見られなくなりました。顔を近づけると、フジバカマのほんのりとよい香りがまだ残っていました。
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熊手を動かすとどんぐりがいっぱい集まります。毎年実をならせるカシですが、関西はアラカシが多く関東はシラカシが多いです。シラカシはアラカシに比べて色が薄くきれいな薄茶色をしたドングリです。園庭のおもちゃ倉庫のまわりには昨年新たにウバメガシを10本ほど植えました。こちらは大きくなると何とも言えないラグビーボールのようなユニークな変形の実がなります。楽しいので子ども達に是非見せたいと思っていましたところ、青い実ができる頃には目が早い子ども達にかかって?すでにほとんど実がありません(^^)
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夏場は僅かながらも水の流れを絶やさなかったためか、ビオトープの水が澄んできれいでした。きれいになったのはよいのですが、空からカラスのみならずサギまで訪れるようになりました。先日もサギが飛び立つ姿を見たと健哲先生談。もしかすると、夏に入水したゲンゴロウブナ十数匹がすっかり見られなくなったのはサギの影響?かも知れません。水産センターの方とお話すると、「近くにサギはいませんか?」とのこと。フナはタナゴと違って体が黒っぽいので、空からよく見えるそうです。水中に増える藻を食べてくれる草食性のゲンゴロウブナに期待して、滋賀の南郷水産センターで琵琶湖固有種のゲンゴロウブナをいただいたのですが(今年7月)、今ではほとんど姿が見られなくなってしまいました。子ども達がゲンゴロウブナやタナゴを夏休み前は水辺で観ていましたが、どうやら静かな夏休みの間に、鴨川方面から飛んできたサギが山の中の水辺の魚を見つけてしまったのではないかと思われます。比較的ゆっくりと泳いでいたタナゴも、いつからか何かから逃れるように、目にも留まらぬ速さで石の下や水草の中に隠れてしまう始末、その急な変化を不思議に思っていたのでした。ご近所の方のお話では、夕方に水辺でバシャバシャと大きな音がするので見に行くと、カラスが水の中で羽ばたいていたそうです。
さて、入口アイアンゲートもすっきりと乾き、久しぶりに黒くて艶やかなゲートに蘇りました。
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次は、ビオトープとウッドデッキの間の植え込みの手入れをしました。葉の美しいヒューケラなどの植物がそろそろ葉を枯らしはじめています。ミニ熊手と手で落ち葉を取り、ゆっくりお話しながら作業をしました。お子さんが演奏されている楽器の取り組みのことやピアノ練習のことなど・・。
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アサザや浮草が繁殖し何とも言えない水面をつくっています。毎夏訪れる軽井沢のレークガーデンにも見事に生息していた絶滅危惧種の水草アサザ。ビオトープも夏は可愛らしい黄色の花を咲かせてくれていました。
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ブーツで水に入り枝や藻を取る太郎先生。夏の朝の日課として、ゲンゴロウブナの餌をあげに来ていましたが、「日に日に魚(ゲンゴロウブナ)がいなくなってるようだ」と呟いていたのでした。いつも水辺にきて鳥から魚を見守っているわけにもいかず、疑問は残ったままではありますが。
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いつも水に入って下さるママ。もう水はひんやりするので入らないで下さいねと申しましたが、短い時間だから大丈夫とTママ。有難うございます。
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四人でしばらく(だいぶゆっくりと?)お話に花が咲きました。途中Sママも姿を見せて下さいました。通信紙有難うございます。途中から結構冷たい風が吹き抜けてきましたので、皆さまお風邪など召されませぬように。
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[左写真]ビオトープ横に伸びていた山帰来(さんきらい)ことサルトリイバラ。冬には赤い実がなり蔓ごと鑑賞できるのでお正月に飾ることもあります。
[右写真]はヒヨドリジョウゴの赤い実。漢方では「白毛藤」という生薬として使用されますが、実や葉にソラニンが含まれているため食べることはできません。
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夕暮のビオトープは夕陽が赤い実を美しく照らしていました。来週は、はや立冬が近づいてきます。冬に向けて駆け足しの日々ですが、いま暫く秋のよい季節を堪能したいと思うこの頃です。
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本日は、園内通信「お知らせ66」をお出ししました。
内容は、
◇ 月ぐみ 就学時健康診断日について
◇ 園児名簿について

2014.10.15

10月15日(水) / 海を渡る蝶 “アサギマダラ” がきています!(10/7より飛来)・園内通信

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 <アサギマダラ> タテハチョウ科  学名 Parantica sita (Kollar, 1844)  英名 Chestnut Tiger
             分布 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈

18号19号と二度の台風到来による運動会延期は過去には経験のないことでした。台風の雨風に追われるようにして運動会は実施できませんし、年に数回の大きな自然現象と私達園全体のご縁があったと言わざるを得ません。ご家庭でも落ち着かない日々をお過ごしになったことと思います。園内においても出場者の調整、業者さんへ依頼の取り消しと延期、来賓の方々へのご連絡などで大わらわでした。しかし明日の遠足、つづく運動会の天気はほぼ安定した晴天に与れる気配、これほど有難いことはありません。今も競技出場についてご家庭からご連絡をいただいている最中ですが、ご家庭と園が力を合わせ秋晴れの運動会が無事開催できることを心から願っています。

先ほど、観光バス会社の方と明日の配車確認をしましたところ、三台ともお見送りができるタイプ(透明ガラス)の車両とのことでした(特に年少児さんは毎年白川通りでお見送りされる方がいらっしゃいますので)。太郎先生と私は別の車(子ども達が掘ったおいもを運ぶため)で三台の出発を見届けた後、先回りで現地入りして農園でみんなを待ち受けるのが毎年のスタイルです。大人11名で園児全員を見守り、青空の下で紅色のおいもと子ども達の笑顔が溢れる一日となりますように。

<海を渡る蝶 “アサギマダラ” がきています!(10/7より飛来)>
運動会延期で右往左往した二週間でしたが、台風18号が去った頃から渡りをする蝶“アサギマダラ”がひみつの庭に訪れています! 昨秋のちょうど今頃、植栽する予定で園内に苗を置いていたところ、ちょうど「おいも掘り遠足」から戻るとそこへ一匹の見知らぬ蝶が飛来しているのを見つけ歓喜したのでした。
写真は先週の全学年外あそびの日(10/8)に撮ったものですが、本日水曜日も同じ場所(ひみつの庭奥のフジバカマ植栽エリア)で子ども達も自然とほぼ同じ顔触れが集っている形となり、何だか微笑ましく思いながら再び蝶を観察する時間を持ちました。
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フジバカマの赤花がだいぶ満開に。赤花フジバカマも白花フジバカマも、顔を近づけるとうっとりするほどの香りがします。
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昨年10月24日に植栽したフジバカマがこんなに大きく成長し群生しています。フジバカマ植栽“ママの日”
昨年“ママの日”で植栽をご一緒下さったお母さまは覚えておられますでょうか。10月中はフジバカマの上を乱舞しているのをご覧いただけるかと思います。是非お越しになって下さい。
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先生が手で示している先には私も今まで見たスズメガ科の中で一番大きな幼虫“コエビガラスズメ”の幼虫がいます。右写真は飛び回るアサギマダラを目で追っている様子です。
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こうしてそっと翅を押さえます。アサギマダラは他の蝶のように鱗粉がないのでこうしてつかむことができます。アサギマダラの持ち方は翅を持つ方法と胸を持つ方法がありますが、翅を持つ方が子ども達はつかみやすいようです。でもくれぐれそっと、翅を傷めないように優しく・・。年長児Kちゃんがトライ。
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水曜日の外あそびの時間は心ゆくまで全園児が自由に園内を行き来します。自然観察がしたい子はひみつの庭で大木から落ちてきたまだ青いドングリを拾ったり、芝生やクローバー植え込みの中に昆虫を探したりもします。
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年中児Hくんも自然の生き物が好きで好奇心旺盛。優しく手に載せて観察しています。Rくんもお隣でにっこりポーズ!アサギマダラは人間を怖がらない蝶です。今日も子ども達が見守る中をヒラヒラ、フワフワと飛び回っていました。
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「しばらくお花の蜜を吸わせてあげて、それからそっと翅をつかむことができるよ」と年長児Nちゃん。アサギマダラにはまだ解明されていない不思議な謎が多くあるそうです。「なぜ長距離の渡りをするのか」などをはじめ、春と秋に2000キロもの旅をし海を渡る世界にただ一種類の蝶“アサギマダラ”についてはこれから少しずつ調べてみたいと思います。
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体も黒色に白の水玉模様でとても鮮やか。幼虫の色の名残があります。普通の蝶とはだいぶ違いまるで鳥のようにも思えます。一見よわよわしく見える蝶ですが翅には張りがあり容易に破れることはないようです。何せ渡りをする蝶ですから翅の構造が他の蝶とは違うはずです。そう言えば、アサギマダラの幼虫を大型の幼虫図鑑で一緒に見ていたとき、年長児Kくんはお父さまがこの幼虫を手に入れて育てておられると確か言っていましたがさて。
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季節によって園内に飛ぶアゲハにしてもアオスジアゲハにしても、また萩の花にくるキチョウにしても、素手で観察することはなかなか不可能です。私達にそっと触らせてくれた後も、またふわりふわりと元気に飛んでいきます。年長児Aちゃんもそっと手にして観ています。
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前翅と後翅を一緒に持つと翅を傷めないでしょう。アサギマダラを初めて見たのは昨夏信州の高原でした。一瞬ゴマダラチョウかと思いましたが、白色の部分が緑色がかった薄い水色(浅葱色)でとても美しく、下山するなりすぐに調べたところ2000Km以上の旅をする蝶“アサギマダラ”とのことでした。
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手の平にのせたこちらのアサギマダラはオスです。後翅に「性標」とよばれる黒い部分があるのが特徴です。春から夏の間は本州の涼しい高原地帯で繁殖し、秋になると生活地を南方に求めて旅を開始します。京都へは9月から10月に通過し、南の国(九州,沖縄,台湾)へ海を越えて旅をしに飛んでいく途中にお庭に来てくれたのよ、と子ども達にはお話しています。
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こちらは少し後翅を傷めてしまった蝶です。11月になったら無事飛び立って長距離の渡りができるようにと祈ります。
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ひみつの庭の裏門近く、フジバカマの植え込みが一年後に群生するほどに成長しました。今日はヒメアカタテハやハチが、また先週はアゲハやキチョウ、ツマグロヒョウモンも訪れていました。子ども達が見つけた見たこともない蝶も混ざっていました。年長児Sくんはリュウキュウアサギマダラに会いたいと言います。きっと綺麗でしょうね。
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ご興味のある方は一度是非ご来園下さい。
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本日は園内通信「お知らせ59」をお出ししました。
内容は、
◇ 運動会振替休日について
◇ 運動会競技再募集について
◇ お引越しされるお友だちご紹介
*運動会競技再募集は先ほど無事メンバーが確定しました。
 明日、確認書をお持ち帰りいただきます。

2014.09.22

9月22日(月) / ノリウツギ “リトルラム”・ひまわりの種の収穫(年少)・コンポストの赤ちゃん幼虫~“ひみつの森”へ(しぜんの時間)・園内通信

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   <ノリウツギ>  ユキノシタ科  原産地 日本  学名 Hydrangea paniculata ‘Little Lamb’

園内のノリウツギの花が、明るい秋色に変化しています。夏場はとても爽やかな白色を、そして秋になるとまた新たな色を添えて私たちの目を楽しませてくれるアジサイの花たち。
これから秋の深まりとともに、お山の中は徐々に秋色に染まっていきます。メタセコイヤの大木はオレンジ色に、イチョウは黄色に、そして何より真っ赤なモミジが美しい秋本番へと季節は向かいます。
明日はお彼岸の中日。今日も爽やかな一日となり、朝から鳥のさえずり、虫の音、そして名残蝉ツクツクボウシの声が響いていました。

<コナラの木を見上げる>
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朝の登園時間。お山の下から石段をのぼってきた子ども達は、ゆっくりと辺りを見ながらクラスへと向かいます。
「ナナフシを見つけたんだよ」と年長児のAくん。聞くと、緑色ではなく茶色のナナフシだったとのこと。いつも自然のめがねを持っています!
そして、ことりぐみ横のコナラの木までくると、今日も下にはコナラシギゾウムシが落とした枝がこのように通路に落ちていました。
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子ども達はすでによく知っていますが、コナラの実の外側から、またお帽子の上から、必ず一つずつ小さな穴が開いているのがわかります。
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拡大してみます。これは、コナラシギゾウムシのお母さんが穴を開けて産卵した印です。一つの実にたくさんの卵を産んでしまうと幼虫の食糧が足らなくなるため、必ず、一つずつ穴は開けられています。そして、産卵を終えると他のゾウムシが同じ実に重ねて産卵するのを避けるために、実の上の細い枝を切り取って地面に落としてしまうのです。実を食べて大きくなった幼虫はやがてドングリに穴を開けて外へ出てきて、つづいて土にもぐりサナギになることができます。こうした生き物の知恵にはいつも驚かされます。
しかし、切り落とした場所が幼稚園の通路とはさすがのゾウムシのお母さんにもわかりませんから、こうして毎朝子ども達が観察できることにもなるという訳です。
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〔ひまわりの種を収穫したよ!(年少児)〕
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一学期に植えたロシアヒマワリが、二学期になってたくさんの種をつけました。今日は大きな黄色い花が咲いていたところにできている種を収穫することにしました。
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みんなで種を少しずつ植えたことを思い出しながら、それと同じ種がいっぱいに詰まったヒマワリをクラスの先生とともに観察しています。
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手でそっとつまんでみると、上手く取れました。丸くふくらんだヒマワリの種を手の平にのせてみました。
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ほうら、二つとれたよ! こんな形をしてスジが入っているよ、と見せてくれました。
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こちらはことりぐみにて撮影したものですが、たんぽぽぐみ、ちゅーりっぷぐみもクラスごとに種取りをしました。
グループに分かれて紙を敷いた上で共同作業です。まるでトウモロコシの実を一粒ずつ手で取るように、なかなか丁寧に取っている年少児さんたち。紙の箱に随分種がたまってきました。
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一つの花を少しずつ割ってあげると、面白いことに茎の繊維がつながったまま人数分に分割して種取りができるスタイルになりました!まさに分割しての共同作業で、子ども達は黙々と取り組む時間が流れました。
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【コンポストの赤ちゃん幼虫~“ひみつの森”へ(しぜんの時間)】
さて、本日は年中児クラスに参りました。過日、水曜日の外あそびの際、このコンポストの前で年中児の男の子が言った言葉には驚き、感動しました。
『せんせい、ここは去年は落ち葉が山ほど積もっていたよね。でもこんなに少なくなってしまったんだね』と。子ども達はよく見てしっかりと気づいているのです。
確かに園内の樹木からの落ち葉が集まり、秋には溢れんばかりのコンポストでした。昨年12月のお母さまのボランティア活動“ママの日”では、腐葉土を作るために米ぬかを落ち葉の層の間に漉き込む作業をしていただいた一日がありました。
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さらに今春の大木クスノキからの大量の春落ち葉が加わって、てんこ盛りだったコンポストの落ち葉は微生物の力が働いて発酵し、黒くてとても良質な腐葉土が出来上がっています。
そう言えば、夏の間にカブトムシなどの昆虫がここへやってきて産卵してくれたらいいね、と子ども達と話していたこともありました。
そんな「夢」が現実となりどうやら腐葉土の中には昆虫の赤ちゃんがすくすくと大きく成長しているようです。
本日は、年中クラスでの秋についてのお話に続き、早速コンポストの腐葉土をそっと掘り返して、小さな命が息づいていることを確かめてみました。
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いい土ができているね。ほうらいたいた、小さな可愛い赤ちゃん幼虫が柔らかな土の中にいるのを見つけました!それぞれが手の平にのせて観察しています。
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すごい、見てみて大きな幼虫だ、と男の子。土の感触もとてもやわらかで、お砂場の砂とはまったく違う色の土が出てきます。
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手の平いっぱいに大きく育ったカブトムシの幼虫もいました。まだ秋になったばかりなのにすでにビッグサイズ。
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あっ、いた。大事に持ちあげてよく見て観察します。
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まわりのお友だちもその姿を横から見ています。少しずつ動き出したカブトムシの幼虫。
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コンポストの枕木の上が恰好の観察場となりました。大きい方がカブトムシの幼虫、小さな二匹は背中でモソモソと歩くカナブンの幼虫。なぜか!?背中で歩く姿はとてもユニークで面白い。そのまま歩いていってポトンとコンポストに入ります!
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ほしぐみ、ゆきぐみ両クラスがしばらくの間、腐葉土と小さな生き物に触れながら過ごしました。
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さて、次はひみつの森のすこし奥まで足を延ばしましょう。みんなでいつも遊んでいるひみつの森の広場を通り過ぎて進みます。
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しばらく歩くと少し開けた場所に到着します。ここで、ドングリを拾ったり、木に登ったり思い思いに森の中を過ごす時間を楽しみました。
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何を見つけたかな。森の中は緑色のコナラのドングリがすでにたくさん落ちていましたね。これもコナラシギゾウムシくんが落としたドングリかな。
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ほらっ、と手の平の宝物を見せてくれたり、ポケットにいっぱいたまったドングリをお披露目して。
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ほら見て! 子ども達にとってどれもとても大切な宝物。自然の中ではいつも必ず嬉しい宝物に出会うことができます。
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ゆっくりとお友だちと歩く森の中。空気、足元の感触、樹木の間から差し込む光を感じながら過ごします。
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するするとほどよい木を見つけて上る木登り上手な女の子。自分で見つけて試してみることができるなんて素晴らしい。ここはいつも木登りをしにくる場所ではないのに子ども達が持つ力を改めて想います。
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仲間と一緒に、順番に。手に触れた木の感触はどんな感じなのでしょう。
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ほら、小さな葉っぱの欠片が黄色で綺麗。グループで、また一人でそっと、思い思いに過ごしています。
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あっ、こちらも木登り名人! 近くの木を上手く使って登っているようです。
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では、みんなで手をつないでお鍋をつくりましょう! 大きな大きなお鍋ができるかな。
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みんなで手をつないで、つながって。誰とつないでもみんなの楽しい気持ちがつながっているようだね。空からお陽さまもみんなを温かく照らしてくれます。
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『 ほら みんながみんながあつまった ほら みんながみんながあつまった ・・・』 大きな声で合唱しましたね。そして、目をつむって、聞こえてくる自然の声に耳を澄ませてみましたね。
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それでは、そろそろ幼稚園にもどりましょう。ここまでは園庭からしばらくお散歩をしている間に到着する距離です。秋の森の香りに包まれたとても楽しく素敵な時間でした。
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帰りも一本道をそのまま戻ります。元来た森を通り抜けて、いつも遊ぶ森の広場も通りぬけて、園庭まで戻りました。戻ったらお楽しみのお弁当が待っています。
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園庭“ひみつの庭”に来ていたアカトンボ。いよいよフジバカマの花も開花してきました。とても美しい渡りのチョウ“アサギマダラ”も、南の国へと旅をする途中に幼稚園の“ひみつの庭”のフジバカマに舞い降りてきて、きっとその姿を子ども達に見せてくれますように!!
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本日は、園内通信「お知らせ51」をお出ししました。
内容は、
◇ 運動会役員・誘導係・各種競技参加者の「確認書」について
◇ 途中入園のお友だちのご紹介

2014.09.09

9月9日(火) / 團十郎朝顔・水あそび・園内通信

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【團十郎朝顔】
今年6月に幼稚園にいただきました本物(!)の團十郎朝顔
夏間の陽当たりが強すぎてもいけないので、“ひみつの庭”の中ほどに、果樹用の大きな鉢にオベリスクを組み立てたのち苗を植え込みました。やさしい黄緑色の葉が特徴で、オベリスクに蔓を巻きつけながら毎朝たくさんの花を咲かせ更に成長しています。

(以下、ウィキペディアより)
「団十郎朝顔(だんじゅうろうあさがお)は、アサガオの一種。二代目市川團十郎が、歌舞伎十八番の内「暫」で用いた衣装の色が海老茶色であったことにちなんでつけられた名前。 江戸時代には、団十郎の茶色として、一世を風靡したといわれている。しかし種子の確保が容易ではないことから、生産量が激減し戦後途絶えた。 ゆえに「幻の朝顔」と言われていた。

色は、海老茶。花が大きい。

近年その名の朝顔は多く見受けられるようになったが、それは本物ではなく、大手業者が流通名をつけたものである。園芸業者が流通名として自由に「団十郎朝顔」の名をつけて「朝顔市」などで販売しているが実際は正式な「団十郎朝顔」ではなく販売増進のためにつけた流通名である。

現在、朝顔園芸界の正式な「団十郎」、つまり、本物は黄蝉葉・斑なしの葉で濃茶色の無地の日輪抜けの花を指す。蝉葉とは通常葉の耳が左右一つずつなのに対して、左右二つずつある葉でその葉の形状を持つものは大輪の花が咲く。黄葉とは通常緑色の葉が黄緑色の明るい色になる葉を言う。本物の団十郎朝顔は濃い茶色と黄緑色の明るい葉色が美しいコントラストをなす。

競技花としても高い評価を得ている。

専門の栽培家のみが種を保有してきており、通常は園芸店などでは市販されていない。」
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<“ひみつの庭”の壁泉プールで水あそび>
今週よりとても気持ちのよい晴天が続きます。今朝9時半頃、“ひみつの庭”で気温を測るとすでに32度ほどあり、予め溜めていた水面にも直射日光が当たっています。昨日より気温も高く、本日は全学年が短時間ですが水あそびを楽しみました。
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夏休みにはご家族で海やプールをそれぞれ楽しまれたことでしょう。こうして夏休み明けも、一学期同様お友だちと水を楽しむ時間を持つことができました。
先生の声に耳を傾けたり、自由あそびではライオンさんのお口から勢いよく流れ出る水の下で水浴びをしたり、水泳キャップに水を溜めてみたり、思い思いに過ごしました。シャワー後、サンダルで歩きながらお日様の陽が体に当たる場所にくると、ふんわりとした温かさを感じるようでした。そしてその後のお弁当のお味は、きっと格別だったに違いありません。写真は年中児の様子です。
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本日は、園内通信「お知らせ47」「お知らせ48」“幼稚園バレーボール部よりお誘い”をお出ししました。
内容は、
「お知らせ47」
◇ 運動会役員のご協力のお願い(お父さま、お母さま)
「お知らせ48」
◇ 各種競技申込みについて

2014.09.01

9月1日(月) / ツマグロヒョウモン・二学期スタート・園内通信

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         <ツマグロヒョウモン> ♂    タテハチョウ科  英名 Indian Fritillary
                              学名 Argyreus hyperbius

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お盆の頃、“ひみつの庭”のブッドレアの花に来ていたツマグロヒョウモンのオス。図鑑でタテハチョウ科のページをめくるとよく似た色柄の仲間がずらりと並びます。そんな中でも後翅の縁が黒くなっているのでヒョウモンチョウの中でもこの種だと見分けがつきやすいこのチョウ。
園芸ブーム以来、パンジー,スミレ,ビオラが増えるとともに都市部でたくさん見られるようになったツマグロヒョウモン。これはオスですが、メスはカバマダラに擬態して更にとても色鮮やかです。
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「二学期スタート」
夏休みが明け今日から二学期がスタートしました。あいにく小雨が降る朝となりましたが、9時前になると陽に焼けた懐かしいお顔がずらりと勢揃いし賑やかな空気が蘇りました。
「せんせい、クマの子を抱っこした!」「そうだ! 川でアユをつかまえたんだよ!」
などなど、夏休みの楽しかった思い出を早速お話してくれるのでした。つい先日、手続きをされたばかりの途中入園児さんも元気に仲間に加わられ、始業式でのご紹介となりました。

夏休み中、台風のあとは、クスノキの枝やクヌギの実が枝ごと辺りに散在したり、大雨のために“ひみつの庭”の一部に少し穴が開いたり、また花壇のヒマワリが風で倒れたりしましたが、さほど大きな被害はなく無事に二学期を迎えることができたことを嬉しく有難く思っています。
週末の土日を使い、夏休み中に伸び放題に大きくなった樹木や草木の刈り込みをお願いしました。“ひみつの庭”も子ども達が戻ってくるのを首を長くして待つかのように緑色の芝生がフサフサと伸びて、その中には、10cmははるかに越えるショウリョウバッタ(褐色型,緑色型)やかわいい赤ちゃんオンブバッタ、トノサマバッタ、コオロギやスズムシ類、またカナヘビ(ヘビではなく、赤茶色で小さなトカゲに似て手の平に載せて観察できる)など、今まであまり見られなかった生き物も息づいています。

今日は雨模様でしたが、晴れた日には空からはツクツクボウシの大合唱、草間からは虫の音が聞こえてくる、すっかり初秋のお庭になりました。
ビオトープは、夏場を過ぎて赤く変身したアカトンボ達が頻繁に産卵シーンをみせ、新たに仲間入りしたお魚もいます(後ほどご紹介します)。明日からの子ども達と自然との触れ合いをとても楽しみに想っています。
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本日は、園内通信「お知らせ43」「お知らせ44」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ43」
◇ お弁当について
◇ 手提げ袋について
◇ 体操服等について
◇ 体操服等の購入について
◇ 「置き靴」「(置き)ズボン,ハイソックス」について
◇ 途中入園・グループ変更のお友だちのご紹介
◇ 月ぐみ水泳教室について
◇ 保育料について
◇ 課外教室について
◇ カプラ教室について
◇ 降園について
◇ “「ひみつの庭」のママの日”“「ひみつの森」のパパの日”について
◇ 未就園児園庭開放につついて
◇ 平成27年度入園願書発行について
◇ 平成27年度入園説明会について
◇ 平成27年度園児募集ポスター掲示について
 「お知らせ44」
◇ 保護者会のご案内

2014.07.10

7月10日(木) / アオスジアゲハ・今週の夏の保育・園内通信

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  < アオスジアゲハ (青条揚羽) >  アゲハチョウ科  分布 東アジア,東南アジア,オーストラリア北部
                          学名 Graphium sarpedon  英名 Common Bluebottle

春から秋までお山の中でよく見かけるアオスジアゲハ。ひみつの庭のブッドレアの花にしがみついて吸蜜している姿がとても愛らしいです。敏捷に飛び回るために観察しにくいチョウですが、翅の水色が目立って美しいので、子ども達は目の前を素早く飛んでいく姿を目で追います。きれいな翅の欠片を見つけることもあります。
撮影している間、ひと時も静止することなく小刻みに翅を動かし続けていました。
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7月8日(火) 年少,年中児スイカ割り・年長児水あそび 
今週は、梅雨の最中にもかかわらず夏の保育を実施することができました。撮影した一部をアップします(年少児クラスの水遊びは、明日実施する予定です)。
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「まえ、まえ、まえ」というかけ声の中、目をつむってそっと前に進みます。スイカの上で構えて、ヨイショ!
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力を合わせてスイカをたたきます。年少,年中児が一緒にスイカ割りに取り組んでいます。
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かたわら、ひみつの庭のライオン壁泉からは勢いよく水が出てプールに溜まっていきます。勢いがあるので、約30分ほどで水は溜まります。
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お庭の丸穴からは、引き続きスイカ割りに取り組む園児の姿が垣間見えます。前日に調達し冷蔵庫でよく冷やしてあった大きなスイカを囲んで、ほのぼのとしたムードです。
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そこへ、年長児が水着姿でやってきました。庭の門から入場していよいよ水遊びです。
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まずは準備運動です。芝生の築山にのぼり始めます。足をよく伸ばしてストレッチ。
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腰をおろして次は足を伸ばしますよー。次は両手を上げて左右にうーんとストレッチ。
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両手を前に出して、手首を曲げてよく動かしましょう。首も左右に傾けてよく伸ばしましょう。
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さあ、順番にシャワーに軽くかかります。両クラスがプールの周囲に腰掛けると早速水しぶきが上がります。バタバタバタ〜〜。
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ウッドデッキに座ったり、ライオン壁泉からの水に戯れたり、賑やかな歓声が上がり水遊びを楽しんでいます。
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ライオンのお口から流れてくる流水に触れてみる子ども達。この姿を見るたびこちらも嬉しくなります。
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最後はシャワーをかけてもらいましょう。あっという間の楽しい時間でした。
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園庭は、年少,年中児クラスが先生に切り分けてもらったスイカを美味しくいただいていました。「園長先生、いっこ先生、スイカをどうぞ!!」「みんなで割った美味しいスイカを有り難う」例年は園長室まで届けてくれるのですが、今年は園庭でいただくことになりました。「ありがとう!」

7月9日(水) 年長児スイカ割り・年中児水あそび
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こちらは、昨日の年長児スイカ割りの様子です。目を瞑ってみんなの声援の中を進みます。一度で上手くたたけたり、タイミングが難しく何度かトライする微笑ましい姿も見られます。
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そろそろと進んできたあと、棒を上に高くあげて、ヨイショ、と振り下ろします。二人のタイミングが結構難しいものです。
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スイカを目がけて前に進む姿を見ていると、私自身が幼稚園の時に経験したスイカ割りを思い出しました。その時は目隠しをしていたのでどちらに進んでよいのかわからなくなり、お友だちの応援の声をたよりに歩きました。でもまったく違う場所で棒を振り下ろしてしまい、目隠しをして声だけをたよりに進む難しさを実感した記憶が蘇ります。
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さあ、ひみつの庭では年中クラスが準備運動を始めていました。手首を振ってよく動かし、ピョンピョンその場でジャンプします。
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次は、芝生に座って足首をよくまわしましょう。そして、首も前後、左右にゆっくり動かします。
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緑の中に年中児たちが包まれています。お気に入りのシャツを指差して。水着姿の子ども達は何とも言えない可愛らしさがあります。
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芝生に座って先生からお約束を聞いたあとは、いよいよプールに入りましょう。
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水を溜めるとコーラルカラーの天然石英板のタイルが明るくやわらかな色合いになります。夏場以外は思い思いに保育をする場所としても使用しています。
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プールに入る前にカマキリの赤ちゃんを見つけた女の子Hちゃん。産まれたばかりの小さな体です。
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踏まれたら可哀相だからとそっと手に取り、植え込みの中に場所を移してあげるのでした。小さな命ほど大切に思える優しい心が育っていました。
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たくさん並んだ色とりどりのビーチサンダル。可愛い草履も見えます。「こんな風にお友だちの手にタッチして水の中を歩いてみましょう」と先生。
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石英板のタイルを足で踏みながら、ゆっくり水中を歩いてみます。お友だちが見えたらタッチしましょう。
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楽しそうな笑顔がこぼれてきます。次々と進んで次のお友だちとタッチしますよ。
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水しぶきをあげて思いっきり水をキック。あとは自由に水の中を遊びました。
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園庭に座った年長児たち。暑い最中のスイカは格別のお味のようです。私もいただき思わずパチリ。食べやすく美味しそうな形です。
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スイミングキャップでお口にマスク?
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チョウが飛んでいたかな。セミの声を聞いているのかな。丸窓の外からは思いっきり元気な笑顔が見えました。
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壁泉から流れ出てくる水を水泳キャップで受けています。上手く溜るかな?
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年少児クラスが植えたロシアひまわりが大きく成長しています。そこを、年少ちゅーりっぷぐみがお山の中をお散歩に出かけるところに出会いました(お昼前)。入園してわずか三ヶ月ほどの年少の子どもたち。毎日徒歩でお山に通ってお友だちと交わって過ごしてきました。一学期発表会では大きく成長した姿をお母さんに観ていただきました。石段を歩きながら何かいいものが見つかるといいね。
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本日は、園内通信「お知らせ39」「お知らせ40」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ39」
◇ 尿検査,蟯虫検査の結果について
「お知らせ40」
◇ 1学期生活発表会ビデオについて
◇ 台風8号による明日の保育について ほか

2014.07.05

7月5日(土) / ヤエクチナシ・ひみつの庭の“ママの日”だより (7/1(火)記録),水の生き物入水(6/25(水)記録)・ミニトマト収穫(年長)(7/2(水)記録)

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        <八重梔子>  アカネ科   原産地 日本西部,中国(東アジア)
                   学名 Gardenia jasminoides Ellis f. ovalifolia (Nakai) Hara

ガーデニアと言った方が皆さんご存知かもしれません。たんぽぽぐみ横の石段を園庭に向かって上るあたりに、昔から毎年咲いてくれるヤエクチナシ。現在30個ほどが満開です。近づくと芳香が漂っていますが、なぜか子ども達にはあまり気づいてもらえません。もうすぐ暑い夏がやってくることを思い出させてくれる、マットな白が美しい花です。
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ひみつの庭の“ママの日”だより (7/1(火)記録)
さてさて、この日は“ママの日”1学期最終日でした。気温30度、太陽が照り付ける10時半。ビオトープに追加する二枚貝8匹,ミナミヌマエビ100匹とともに、琵琶湖固有種であるゲンゴロウブナが新たに仲間入りする予定でしたが、こちらは一方ならぬ事情があって今回は叶わぬことになりました(これについては再度挑戦の予定)。

ゲンゴロウブナは唯一草食性で、絶滅危惧種に指定されている(琵琶湖生息のみ)貴重なフナです。他のフナのように雑食性(雑食性フナは、ビオトープのミナミヌマエビなどの甲殻類や二枚貝のマツカサ貝,ドブ貝、昆虫類などを食べてしまう)ではなく、植物性プランクトンや藻を食べるため水質を向上することに一役かってくれます。また夏の時期は、水温の上昇とともにアオコが多く発生するので、水質を維持するために毎日手入れが欠かせずなかなか大変です。

朝方、赤ちゃんを伴い来園されたビオママは、ビオトープの生態系ピラミッド構造が上手く維持できるようにアドバイス下さいます。この日は、ゲンゴロウブナが仲間入りした場合の管理の仕方を示した、手作りの詳しい資料を手渡して下さいました。
ひみつの庭のビオトープは、今のところ魚類のエサは一切投入していません。タナゴ,二枚貝,ヨシノボリの共生関係も上手く保てているようですが、ツチガエル,ヒキガエル,アマガエル,トノサマガエル,モリアオガエルなどがどこからか大勢集まってきて水中に産卵し、オタマジャクシの数が相当増えているのが現状です。オタマジャクシはクロメダカの稚魚や二枚貝を食べてしまいますし肉食です。ですが、子ども達はオタマジャクシが大好きなので反面有難くもあり、水辺で大きさ形が違うオタマジャクシを真剣な眼差しで観察しています。

一方、Tママと太郎先生はいつものようにビオトープに入り清掃されます。水温が30度になると瞬く間に増えるアオコ取りと、これまた増えすぎるカエルの卵とオタマジャクシをすくいあげる作業を継続中です。オタマジャクシについては孵ったら自然に放してあげます。
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クール便の発砲スチロール箱から取り出します。袋いずれにも酸素が充填してあり元気に届きました。
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ギボウシのつぼみの上にいるのはシオカラトンボ。いつものポーズで休憩中(♂)。
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作業をしていたところへ、ちょうど年少3クラスが森から戻ってきました。お弁当前の暫くの間、入水前のミナミヌマエビ,大きな二枚貝(ドブ貝)を観察できる機会だからと声をかけました。ドブ貝は準絶滅危惧種で、アコヤ真珠の核(真珠の元)としても使われる貴重な貝です。ビオトープではタナゴが二枚貝に産卵するためにも入れています。
ミナミヌマエビはピクッ、ピクッと元気に飛ぶように泳ぎます。二枚貝は子ども達の手の平以上の大きさです。子ども達は貝を持つと必ず「これ、たべられるの?」とたずねます。
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ケースに入れたオタマジャクシに興味津々のちゅーりっぷぐみの子ども達。「かわいい~」という声。地上のダンゴムシのように何となく親近感のあるかわいい形をしています。
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mika先生とじっくり観察をする子。お腹に渦巻があるかな。二枚貝を手に「ふ~ん」とよく見て納得の様子。
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たんぽぽぐみのchinami先生も観察中。子ども達もみんな生き物は大好きです。
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上手く手でつかめるかな。水中の生き物もとても機敏に動きます。夏の水辺でゆっくりと観察の時間は流れます。
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「オタマジャクシつかめたよ」「ここにいるよ」とたんぽぽぐみさん。御影石の張り出しにまわって観察する子も。
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ことりぐみさんものぞいています。箱が白色だからよく見えたことでしょう。小さなヌマエビですがやはり子ども達は「たべられるの?」と聞きます。サクラエビくらいの大きさです。Tママも作業の手を止めて子ども達にお話して下さいます。
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「うわー、おおきな貝だ」「ほら、かわいいよ。オタマジャクシつかめたよ」ケースのオタマジャクシと真剣勝負の面持ち年少児さんたち。
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箱の中のヌマエビと子ども達。どっちが素早いか競争だ。「うわっ。大きくて先生もびっくりした」とtomomi先生。
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子ども達が集っている辺りは、大型のトンボ オニヤンマが土の中にたびたび産卵しといる場所でもあります。箱の中のヌマエビの動きを見ていると興味がつきません。
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自然の生き物のことをよく知っている男の子。確か、ヤゴを育てたらトンボになったことを話してくれたと記憶しています。みんなが顔を突き合わせながら仲良く上手く観察できます。離れがたいけれど、そろそろお弁当の時間。
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ゆっくりと水中へ放ちます。オタマジャクシに食べられないで無事でいてね、と思いを込めて二枚貝を入水します。
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手にしたのは中くらいの大きさの二枚貝二つ。子ども達にも声かけしてくださり大変暑い最中を有難うございました。
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4種の魚類がビオトープ仲間入り 6/25(水)の記録(6/24 “ママの日”翌日)
この日の午前中に到着したヤリタナゴ20匹,ヨシノボリ10匹,ミナミヌマエビ100匹,スジシマドジョウ他混合20匹が追加で仲間入りです。
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こちらはドジョウたち。スイスイ気持ちよさそうに泳いでいます。ビオママの手に。よく見えます。これはマドジョウかな。
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「こうして石を置いてあげるとドジョウはすぐに身を隠します」とビオママ。右写真は糸トンボ。最近糸トンボが睡蓮の葉の上にとまっているのを見かけます。二匹でいるときもあります。
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「ドジョウのおうちはここにしましょう。」昨年採取していた白川砂がバケツ一杯分自宅にあったのでそれを利用します。睡蓮鉢の手前に石を二つ置き白川砂をサラサラ~っと投入されたビオママ。赤ちゃんのOちゃんはTママの背中におんぶされぐっすりお休み中。
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さあ、放流です。ドジョウは砂地を好むので素早く泳いでいきました(指をさした辺り)。
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次はヨシノボリの番。ヨシノボリはとても愛らしいお魚。タナゴ,二枚貝と共生関係にあります。ヨシノボリは夏場は産卵期なので巣作りをします。御影石の張り出しエリア近くの石の下に巣を作れるように、残りの白川砂を投入してお家を作ってあげました。
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そこへビオママがケースをゆるやかに傾けながらヨシノボリを放流。驚いたことに、待っていたかのように石の割れ目に早速す~っと入っていきました。お魚も安心できる場所が必要なのですね。
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次はヤリタナゴを入れます。ヤリタナゴはビオトープの中でとても素早く集団で泳いでいる姿が見られる魚です。深くなった場所が三カ所ほどありますが、そこを陣地にしながら全員でスタートダッシュを楽しんでいるようにも見えます。それはまるで、年長クラスの子ども達の体育あそび “スタートダッシュ”さながらで、素早い動きなので目で追えないこともあります。
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スイスイとみんな一緒に泳いでいくヤリタナゴたち。産卵期のタナゴのオスはとてもきれいな婚姻色をしています。尻びれは赤っぽく胸回りはほんのりピンク色。
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作業が一段落して図鑑で示すビオママ。スジシマドジョウはこちら。ドジョウの飼い方も。
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ヤリタナゴはこれです。これは二枚貝のイシガイ,ドブガイ,マツカサガイなど。

真夏並みの6月25日(水)でした。適当に魚類をビオトープに入れるのではなく、それぞれの住処を設定した上で放流するという丁寧な作業に感激しました。
ビオトープが出来上がって二年目の夏。水辺の生き物のピラミッド構造が今後も保てるよう工夫しつつ、賑やかな夏の水辺を子ども達には十分楽しんでほしいです。
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年長児「ミニトマト収穫」記録 7/2(水)
約二カ月前の5月1日(木)に、みんなで植えたミニトマト“シュガーミニ” が赤くなり実りを迎えています(ミニトマトをみんなで植えたよ)。年中,年長児のお当番さんが、毎日じょうろでお水やりをし、また過日“ママの日”6/17(火)には、お母さま方が赤くなった実をカラスが食べないようにネットを施して下さったお陰でたくさん収穫することができました。
ひみつの庭の小さな畑なのでみんなで奥に入ることが叶わず、先生達がハサミを使い手を伸ばして収穫をし、子ども達は大切にボールに入れるお手伝いをしました。
次の日が雨天のため、半日保育のこの日は急ぎの収穫となり、一日冷蔵庫で保存して翌日みんなでいただきました。
すでに7/3(木)には年長クラスでお味見済みですが、土づくりからスタートし、水やり,支柱立て,脇芽摘み,施肥を経て約二カ月がかりで収穫できた喜びと同じくらい、大粒で引き締まったミニトマトは素晴らしいお味だったようです。
以下、写真をご覧下さい。
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収穫後、ひみつの庭のクローバーの上をお散歩中の年長児。今年の梅雨6月中は雨がほとんど降らず晴天続きだったため、幸いトマトは見事に大きく成長しました。あとで先生から聞いたところ、
「こんなに美味しいトマトは食べたことないよ」
「もうおかわりはないの?」
と、みんなで育てたトマトのお味を喜びあえる楽しいひと時となったそうです。
真っ赤なトマトの色とお山の無農薬トマトのお味。夏の思い出としてまた一つ、子ども達の心に刻まれますように(年中児クラスは来週収穫の予定)。

一方、年少児クラスの植えたロシアヒマワリ、こちらも現在ぐんぐんと成長中です。葉も大きく幹も太くなってきています。夏休み明けの9月には、大きな黄色い花とたわわに実った種がたくさん収穫できますように・・・。
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2014.06.25

6月25日(水) / ブッドレアとアゲハチョウ・ひみつの庭の“ママの日”だより (6/24(火)記録),ブルーベリー苗,團十郎朝顔・園内通信

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            <ブッドレア>   フジウツギ科    学名 Buddleja davidii Franch.
                        英名 Butterfly bush , Summer lilac

房状に咲いたブッドレア。アゲハやクロアゲハなどいろんなチョウの憩いの場となっているブッドレアはチョウが大好きな花で有名です。私が初めて出会ったのはもう20年も前・・・。信州蓼科のイングリッシュガーデンでした。
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当時、オーナーのケイ山田さんいわく、イギリスから日本に植物の種,苗を船で運ぶに当たっては多くの規制に直面したとのこと。このブッドレアの花木も当時は関西で目にすることはなく、イギリスから入ってきたばかりの小さな苗を京都まで大切に持ち帰ったのでした。
真っ青な空を背景に、花穂にアカタテハがたくさん飛来している遠い夏のワンシーンが蘇ります。
イギリスではバタフライブッシュ、またはサマーライラックと呼ばれ、顔を近づけるとほのかなよい香りを漂わせます。
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ひみつの庭の“ママの日”だより (6/24(火)記録)
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“ママの日”がスタートして以来、よいお天気が続きます。「こんにちは。よろしくね。」小さな女の子のお友だちHちゃん、そして男の子Tちゃんもママと一緒にきてくれました。日本生態系協会に属するママは今日も防水スーツ着用でビオトープへ。早速Tちゃんもミニ熊手を手に作業開始です。
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今日は、クローバーが広がるひみつの庭の奥のエリアを担当して下さるママ。ダンゴムシがお気に入りのHちゃんは今日も何かお楽しみが見つかるといいね。
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「落ち葉や枝をここへ入れるよ」とママ。ママと一緒にお花を育てたり、あちこちにお散歩に出かける日々の積み重ねは、将来目には見えないけれどとても大切な何かをお子さんの中に育みます。ラベンダーの植え込みの雑草を手入れして下さるママ。大事な電車のおもちゃを手にしたTちゃん。
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今日も有難うございます。ビオトープ担当のママ。排水の辺りを腰を曲げて作業して下さいます。気温が30度を越えるとアオコが多く発生するようになります、とママ。
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私は熊手、ほうき、てみが必需品。三つを体にくくりつけて移動したいくらいです。ついでにおちば入れも引きずって歩きたいところ。腰にはいつもハサミ入れの革袋を下げて。
排水の鉄の網の下には、なんと! タナゴとオタマジャクシが落ち込んでいたそうです。一つずつそっと優しくすくい上げられます。
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「ライオンさん、こんにちは! 」ってご挨拶。お首からペットボトルで作った容器をかけて来園されたTちゃん。「お魚を見てみる~? まっててよ、取ってあげるからね~ 」と水中からママの声。
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水の中にたくさん泳いでいるオタマジャクシ(後ろ足が出ていてもうすぐカエル)をビオママが取って見せてくれました。お手製の容器に入ったのは、落ち葉やドングリではなくて、忙しく動き回る“足つきオタマジャクシ”。うわ~、ちょっとおどろいたかな~! いえいえ、じっくり観察しているTちゃん。でもこの後、お帽子のつばを下しておめめを隠していた瞬間も。とっても可愛い。
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「ほうら、オタマジャクシがもうすぐカエルさんになるよ」と外遊び中の年中児さんに見せてあげるママ。もう足が出てきています。
そう言えば、「いっこせんせい~、下のみぞにアメンボがいたよ~」「下のかいだんの横でカエルをみたよ~」と年長児の男の子が時々言っていました。「アメンボは飛ぶらしいから池から飛んできたのかも」と応えていましたが、排水口からオーバーフローした水とともに園庭の下の溝の方まで流れて下りて行った可能性があります。それならばと台所用水切りネットをはさみでカット、ビオママは排水溝にネットを被せお魚が落ち込まないように対策して下さいました。
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「みえるでしょ」。みんなでまた観察しましょうね。私があちこちに集めていた落ち葉を落ち葉入れに回収していく太郎先生。
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ひみつの庭の北側エリアを次々手入れして下さるママたち。クローバーの中に昨年からたまった落ち葉がたくさん入り込んでいます。ここはピクニックシートを敷いて子ども達がお弁当を食べることもありますから、とても有難いです。
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こちらの写真はまだみどり色のトマトですが、奥の方はなんと赤く大きく実ってきています。ひみつの庭の入口サークルエリアはよく行き来する場所なので、どうしても芝生がめくれやすくなります。週末に片石造園さんが部分的に芝生を追加し植えて下さいました。
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トマト畑近くも追加で芝生を敷き詰めて下さっています。庭の一番奥からママが手入れして下さった場所を撮影。
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園庭では年中児さんが先生が鳴らす鐘の合図とともにお片付け中。柄を短くカットした子ども用の特製ほうきでお掃除をしています。
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皆さまお疲れ様でした。腰は大丈夫ですか? とおたずねしますがさすがにお若いママたち。とってもお元気です。クロメダカの卵がありましたからビンに採っておきました。また観察して下さい、とママ。ヒメダカの卵は小さな頃によく採卵し孵化するところを観察しましたが、クロメダカの卵はとっても小さいのでしょうか? 目をこらして見てもなかなか見えないのですよ。ビオトープでは卵の塊りをつけて泳いでいるお母さんメダカも見られます。
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今日も暑い中を有難うございました。初夏の頃に週一度集いながら皆さんでお手入れしたことを懐かしく思い出す、秋、冬の季節も、今からとても楽しみです。
琵琶湖博物館の資料「ビワコと川の魚」の図を見ながら暫しお話タイム。銀閣寺の疎水に琵琶湖から流れてきたと思われる淡水魚が見られることがあるそうです。「南禅寺の水路閣にカムルチーが群れで泳いでいるところもありますよ」とビオママ。そうそう、「鴨川に、こんなに大きなサンショウウオがいたんだよ」と昨日話してくれたのは年長児のAくんでした。こんなに、と腕をいっぱい大きく広げて説明していましたが本当にその通りの大きさのようです。ビオトープに生息しているヌマエビのことなどもAくんはよく知っています。
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終了後、撮影しました。すっかり水が透き通り、気持ちよさそうに泳ぐ魚類が見られるビオトープ。ホスタも大きく成長してつぼみがついています。
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これでオタマジャクシやお魚がもうこぼれないでしょう。ネットを施したオーバーフロー。四つ葉のデンジソウの葉が元気です。
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柏葉紫陽花、西洋紫陽花が満開のビオトープ向こう側エリア。真っ赤な花を咲かせる珍しいアジサイ“パリジェンヌ”を昨年植えましたが、ここの土が酸性傾向だったため青味がかった紫色の花になりました。酸性土壌では青色が強くなり、アルカリ性土壌では赤色が強くなるため、次は有機石灰を混ぜ込んでみましょうか。

「希少品種 “ブルーベリー苗” 」
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ここのところ、大事に育てておられる植物を幼稚園にお分け下さり有難く頂戴することがございます。
こちらはとても大きな実がなる希少品種のブルーベリーの苗。70cmほどはあるでしょうか。暑さが和らぐ秋になった頃、ひみつの庭の日当たりのよい場所に、酸性の土ピートモス、鹿沼土、赤玉土などを混ぜ酸性の土づくりをした上で植栽させていただきたいと思っています。樹高は4~5mくらいになるとのお話でした。感謝。

「希少品種 “團十郎朝顔” 」
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そして、こちらはまた大変希少なもので “團十郎朝顔” と言うのだそうです。お知り合いから引き継いで育てておられるそうですが、実はかなりの希少種らしく、一般の園芸店などに流通している団十郎朝顔とは異なる種類とお聞きしました。上手く育てるのが少々難しいようですが、またそういったことも一般の朝顔とは異なるところなのかも知れません。葉の形、花の色が独特のようです。
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団十郎朝顔 – Wikipediaより
団十郎朝顔(だんじゅうろうあさがお)は、アサガオの一種。二代目市川團十郎が、歌舞伎十八番の内「暫」で用いた衣装の色が海老茶色であったことにちなんでつけられた名前。 江戸時代には、団十郎の茶色として、一世を風靡したといわれている。しかし種子の確保が容易ではないことから、生産量が激減し戦後途絶えた。 ゆえに「幻の朝顔」と言われていた。色は、海老茶。花が大きい。
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本物の “團十郎朝顔” は、葉の耳が左右一つずつではなく二つずつ、葉の色は緑色ではなく黄緑色の明るい色、花は濃い茶色の海老茶色。種は専門の栽培家のみが保有しているそうです。
いただいた “團十郎朝顔” を前にしていると、数年前にお亡くなりになった市川團十郎さんのこと、そして市川宗家に伝わる歌舞伎十八番のうち、上演されないまま眠っている演目を自らの手で復活させようと決意されている十一代目市川海老蔵さんにまで思いが至ります。
この希少種の朝顔を頂戴したからには、子ども達の元気な声が響くお山の幼稚園の空の下で、みんなで大切に想い育てたいと思います。有難うございました。

アゲハのお母さんの産卵
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カラタチの葉(たんぽぽぐみ前)に産卵中のアゲハのお母さんを撮影しました。一つ、また一つと、カラタチのトゲの中をヒラヒラと舞いながら大切に葉裏に産み付けていく様子です。
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後には薄黄色の小さな卵が見られます。やがて卵が黒っぽく変化してきたらもうすぐ一齢幼虫が孵ります。
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本日は、園内通信「お知らせ32」「お知らせ33」「お知らせ34」「お知らせ35」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ32」
◇ 京都市就園奨励費について
「お知らせ33」
◇ 尿検査,蟯虫検査について
「お知らせ34」
◇ 幼稚園児総合補償制度について
◇ 台風、および悪天候の場合の対応について
◇ 福音館「おすすめ夏の絵本」について
「お知らせ35」
◇ 悪天候の場合の保育についてまとめ

2014.06.18

6月18日(水) / 睡蓮・ひみつの庭の“ママの日”だより (6/17(火)記録)・お話の時間(年中児クラス)

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         <睡蓮(スイレン)>  スイレン科  学名 Nymphaea  英名 water lily

睡蓮と言えば、フランスノルマンディー地方ジヴェルニーにある印象派の画家クロード・モネの庭を思い出します。日本庭園の池につくられた太鼓橋から見える藤や柳の木、水面に映る木々の影や睡蓮の花を見ていると、ゆったり心が満たされる思いがしました。
睡蓮は熱帯性スイレンと温帯性スイレンがありますが、“ひみつの庭”の睡蓮はモネの庭と同じ温帯性スイレンです。初夏から初秋までの水温が高くなってくる頃に水面のすぐ上に花を咲かせます。冬場は地上部が枯れて地下茎で越冬し、春になると小さな葉が顔を出しはじめます。
昨日のビオトープの睡蓮はつぼみの状態でしたので、少し前に撮った写真をアップしました。水中の茎を覆うようにカエルの卵が見られたり、葉の上にちょこんと小さなカエルが乗っていたこともあります。
今は数少ない睡蓮ですが、少しずつ睡蓮鉢を増やして夏の水面を彩る花をたくさん楽しめたらいいなと思います。
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ひみつの庭の“ママの日”だより 6/17(火)記録
梅雨の合間にしては湿度45%~65%の快適ゾーン内にあった昨日は曇り空。日中は30度近くになりましたが、お集まり下さったお母さま方のご協力のお陰でまた一段と手入れがなされたお庭になりました。
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子ども達が植えたトマトが約1カ月半の間に大きく成長しています。黄色の小さな花のあとには緑色をした実がたくさん成り、年中、年長児のお当番さんが毎日順番にじょうろでお水をあげています。
「赤く熟してくると必ずカラスが実を食べに来ますよ」と以前お庭に来られたママにお聞きして以来、その対策についてどうしようかと頭を悩ませてきました。昨日、これしかない!とひらめき、台所用のネット(極力重さのないもの)を購入。実のなった箇所を保護することにしました。
トマトエリア、二本の桜の間の草抜き、入口のサークルチェアの周り、ビオトープ周辺の手入れ、と四カ所に分かれて早速作業に入りました。
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約1m80㎝ある支柱に更に伸びた茎をくくり付け、茎と枝の間から出てきた脇目をつまみ取ります。
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トマトの黄色い花は袋の外に出し、実は袋の中に包み込む作業が続けられます。結構密にトマトを植えたので、奥の方に入って作業をされるのが大変そうです。
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弟妹さんのHちゃん。今日もお母さまと一緒に来てくれました。「おかあさん、ありがとう」手際よく手入れされる姿を眺める子ども達。仲良しのお友達がその横を手をつないで走っていきます(右写真)。
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大きな熊手をいつの間にか抱えて築山の上へ。お手入れ中のHちゃん、有難う!  お気に入りのダンゴムシがレンガの目地を歩く姿を目で追いかけながら。
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「おかあさーん、ダンゴムシはどこへいったの」「ほら、ここにいるかも。さがしてごらん」そんな会話が聞こえてきそうです。
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昨日、生後三カ月ほどの赤ちゃんを連れてきて下さったママとママの妹さんと。空の下、すっかり睡眠中。日除けパラソルなどご用意できたらよかったですね。ママの妹さんのお子さまや、在園のお姉さんRちゃんに囲まれた賑やかな環境の中で育っているのでどこでも平気で眠ります、とのこと。そう言えば、お姉さんのRちゃんは赤ちゃんを抱っこするのがとても上手。お母さまいわく、一度も落としてしまったことなどないそうです。上の子に無理のない範囲でそのようにさせてあげることができれば、上の子は赤ちゃんにママを取られてしまったとは思わずに、自分にとっても大事な赤ちゃんだと意識できるようになります。
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そこへHちゃんのお散歩姿が。「8時間ほど眠ってくれるようになったので助かります」とママ。赤ちゃんと同じ時間に眠れるとママもだいぶ楽になりますね。シンボルツリーの下の草抜きなどを担当して下さったママたち。有難うございます。「気分転換になりました~」とお昼前にお帰りになりました。またご無理なくいらして下さいね。
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今日もお越しくださったママ。続きの作業をして下さいます。ロングスカートの装いが優しくとても素敵。でも紫外線除けの日除け帽子、手袋、足元はきちんとガードされています。ビオトープに行くまでのウッドデッキとワイヤーフェンスの間を次々と手入れして下さいます。
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「なぜかどのヤブランの中にもスミレが生えていますね」とママ。そう言えばなるほど。なぜでしょう? 日頃ご自宅のお手入れもおありでしょうに、お忙しい中本当に感謝です。私達がこの辺りの手入れまで時間が捻出できず、ずっと気になっていたところに手を入れて下さいました。
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手前に大きくなってきたギボウシ(ホスタ)は若芽を食べることもできますよ、とSママ。確かに、口にできるもの、できないものを知っておくことは大切です。一切肥料を加えない自給農法についてのお話や、ご自宅近くに自生するヨモギで作られるヨモギパウダー入りパンやアロマの利用法についてなど、いろいろお話をしながらもママの手は動き続けています。
「今朝、F(卒園児小学生の女の子)のトマトがようやく収穫できて本人も喜んでいるんですよ」とママ。ご家庭のコンポスト堆肥を加えた土でごきょうだいが野菜づくりをしておられるとのこと。収穫できたら1個10円!でお母さまがお買い上げ。そしてご家族で何より美味しく手作りのお野菜がいただけるという循環が素晴らしいと思います。子ども達には家族の中で大事な役割を持たせることがとても励みになります。
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早、桜の辺りの作業を終えてビオトープの奥の方に移動されたママ。ナンキンハゼの周辺を手入れして下さいます。スピーディーな手作業に驚きます。昨春植えたヒューケラ、ホスタなどがよく咲いています。
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Hちゃんはママのお手伝い? お気に入りのダンゴムシ探しかな?「このヘデラ(ツタ)は残すのですね」。残すもの、除くものに分けて手を進められます。
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「これはコナスビですね」とママ。「空き地や畑のまわりに生えて、中の実がナスビの形に似ているのでついた名前です」と実を示してのご説明。私はまったく知りませんでした。あとで調べてみると、サクラソウ科の植物でナスの種類ではないとのこと。
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「前回よりも水がきれいになって小さなお魚が増えていますよ」とTママ。今回も素足でビオトープに入って下さいました。「楽しみます!」と仰って下さるのだと太郎先生。太郎先生は長靴着用で、水中のアオコ取りが結構面白いとのこと。早くフナなど藻を食べてくれる魚類を入れないといけませんが、何とか近いうちにと思ってはいます。
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アヤメ科のノハナショウブが咲きました。ポット苗なので小さめのお花です。この日のビオトープはTママと太郎先生が担当して下さいました。
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5月1日に植えて以来、先生達と途中で肥料を足したのちもすくすく育っているトマト畑。茎が伸びたトマトの中に分け入っての作業は大変だったと思いますが、三名のママが袋を被せながらじっくり取り組んで下さいました。
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「キッチン用の“のびる水切りネット(30枚入)”を二袋使い切ってトマトの実に被せたので計60箇所袋をかけたことになりますね」とTママ。皆さまたくさんの作業を有難うございました。
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「摘む前に脇芽が育ってしまったので、伸びた枝の先に花を咲かせているところはそのまま生かしておきましょう」とMママ。脇芽であっても実のなる枝は大切に思われるお母さまならではの優しいお気持ち。
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「支柱に一度くくり、茎はやがて太くなるためのゆとりがあると安心ですから」とMママのくくり方。なるほど。トマトの実はネットで覆い、花はネットの外に出ているという細やかな配慮。
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「トマトは自然のままで実を結ぶのでしたか。または虫などの力が必要ならば袋を覆ってはいけないから」とお母さまのご質問。勉強不足で調べていなかったので写真にあるようにネットで覆って下さったわけです。
後で調べてみると、『トマトは自家受粉ですが自動で受粉するわけではないので受粉する環境が必要。虫が飛び交っている環境なら自然に受粉しますが、そうでない場合は花を軽く指ではじいて受粉させます。指ではじくとパッと花粉が飛ぶのがわかります。』と説明が出ていました。
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奥の方のトマトはすでに支柱の高さ1m80cmほど育っており結構たくさんの実をつけているようです。右上写真はハーブエリアですくすく成長しているセージ。
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「セージの葉を3~4枚カップに入れ、熱湯を注いでハチミツを入れていただくととても元気になりますよ」と、フランスの某お庭からもらわれたセージを分けて下さった方が教えて下さり、今回お母さま方と初チャレンジしていただいてみました。ほんのり甘くて効能がありそうなお味と香り!
「長生きしたいものは5月にセージを食べよ」という古いことわざがあるようですが、セージは長寿のハーブと言われ、老人の記憶力が回復したり、殺菌、消化、強壮、精神安定に効果があるとのこと。ハーブティーにして飲むと健胃、疲労回復に効き、ハーブティーでうがいをすると口内炎やのどの痛みにも効果あるそうです。先に帰られたお母さまには冷茶も差し上げられませんでした。
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そこへ、年長児のお当番さんがkaori先生とお水をあげにきてくれました。毎日かかさずお水をあげてお世話している子ども達。白い袋が被さっているのに気づいたかな。
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土中に水分や酸素が取り込みやすいように、お母さま方にトマトの株元をスコップで耕していただいたところでした。ぐんぐんお水を飲んで土の栄養を吸い上げて、まだまだこれからも大きくなりますように・・・。
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皆さまがお帰りになられたあと。すっかり美しくなったウッドデッキの周辺部分。福禄寿と関山の桜の間のエリアもすっきりしました。そこに何か植えられるとよいのですが。秋か春の季節が適していますので検討してみます。
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ママ達に十分手入れをしていただき、子ども達からは水をもらったトマト畑。右上写真のシンボルツリーを囲むサークルチェアの周りもとても美しくなりました。
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ストーン製のカエルの向こう岸には、もっこりと白い塊のモリアオガエルの卵が見えます。ただ一度も産卵しているところが見られないのが残念です。
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シオカラトンボが羽音を鳴らして私の周りを飛び回ります。実は、向こうの植え込みの中に潜んでいるムカシトンボとエリア争いをしている最中で、どうもシオカラトンボが優勢の模様。
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「必ずトンボはこの石の上に止まってくれる」と信じてカメラを構えていたら、やはりトンボは来てくれたのでした。シャッターの音がするのも気にせず、ここ一番のポーズをとってくれます。
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ひらひらと飛び回るミスジチョウ。タテハチョウの仲間で、はねを開いて止まると白いスジが3本あるように見えます。右上写真は庭の中でひっそり花を咲かせていたヤマアジサイ。
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園長室までの帰り道、たんぽぽぐみ横の花壇には年少児さんが種から植えたヒマワリが大きく育ってきています。一重咲きの大輪種“ロシアひまわり”です。子ども達が「おおきくなーれ」と声をかけたらまた一段大きくなるようです!
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お話の時間(1)
本日は、年中児クラスでお話の時間を持ちました。子ども達も私自身も大好きな生き物について、今日はみんながよく知っている園内のカラタチの木でお母さんアゲハチョウが産卵すること、やがて卵の殻をやぶいて出てきた赤ちゃん幼虫(一齢幼虫)が脱皮を繰り返し、終齢幼虫を経て羽化するところなどをゆっくりお話してみました。決して長い時間ではありませんが、年中児の子ども達は集中してお話を聞くことができるのに驚きました。また個々に子ども達からの発言もあり、対話式でお話が進められ、何より私自身が楽しい時間だったと振り返っています。
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ゆきぐみさんには、お母さんアゲチョウがカラタチの葉に産んだばかりの黄色い小さな卵が一つだけ入ったケースを、ほしぐみさんにはすでに卵がかえって小さな鳥のフンのような黒っぽい一齢幼虫が葉の上に乗っているケースを渡し、クラスのみんなでお母さんアゲハから預かった大切な命を観察しながら育ててもらうことにしました。
今後、お山の中の子ども達目線にあるさりげない話題をテーマに、また、生き物を通して学べる命の尊さについてなど、やわらかな語り口調で子ども達にお話したいと考えています。

2014.06.10

6月10日(火) / フェイジョア・ひみつの庭の“ママの日”だより・ひみつの森の“パパの日”だより(6/7記録)・園内通信

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         <フェイジョア(Feijoa)>  フトモモ科   原産地 南米
                            学名 Feijoa sellowiana(フェイジョア・セロウィアナ)
                            別名 パイナップルグアバ  原産地 南米
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ひみつの庭を入って右、鮮やかな花を咲かせているこちらはフェイジョアです。昨春に植樹したものですが、白い花の中に多数の赤いおしべがありとても鮮やかです。花びらも食べると甘く、晩秋の頃に実が熟しとても美味しいそうです。
別名パイナップルグアバというように、グアバの花に似て、パイナップルの香りと西洋ナシとモモをあわせたようなお味なのだとか。中身はゼリー状で、生のまま食べたり、ジャムにしたり、と育てやすくて美味しいトロピカルフルーツの木。庭木や池垣としても使われています。
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ひみつの庭の“ママの日”だより(本日)
梅雨の合間、お山の紫陽花も淡く色づいてきました。今日は6月2回目の“ママの日”。終日曇り空でしたが今日も幸いなことに実施することができました。
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ラベンダーがよく咲いていて、時折キチョウが舞っています。今日は少し早目に庭を開け、まず奥の道具置き場を整理し始めました。頭上の大木ナナミノキからはとても小さな花びらが無数に落ちてきています。昨秋のたわわになった赤い実を思い出します。
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小さなお子さまをお連れして来てくださったママ。庭の入口付近から手入れを始めて下さいました。「Hちゃん、こんにちは。おてつだいしているの?」と声をかける年中児さん。
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庭の北側トマト畑前~裏門エリアを手入れします。築山の奥のエリア、熊手で落ち葉を集めて下さるママ。
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私は裏門から出てひみつの森の入口辺りを。この周辺は週末の“パパの日”でお父さま方が笹の藪を刈り込んで下さった場所(詳しくはブログ後半をご覧下さい)。
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ワイヤーフェンスの辺りは落ち葉が溜まりやすい場所。丁寧にお手入れして下さるママ。
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ひみつの庭の入口付近では、お子さまが興味を惹くよう楽しく語りかけをしながら一緒に作業をしておられました。
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ダンゴムシを見つけたり、色のきれいな落ち葉を拾ったり、また、お母さまから少しずつ離れて築山まで行ってみたり。
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お昼前まで続けて作業をしましたので一度休憩タイム。30分ほど同じ姿勢で作業をしたら、一度、肩や首、腰をストレッチすると大分疲れが違います。現代人はパソコンに向かう時間も長くなりがちで同じ姿勢でいることが多いため注意が必要です。自分自身にも言い聞かせて。
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「この辺りはそっとですね」と仰りながら、枯れ葉を集めて下さいます。私も残していた作業にかかります。
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Hちゃんはお母さんダンゴムシを見つけたのかな。この季節になると、お母さんダンゴムシがお腹の中に黄色っぽい卵をたくさん持っているのが見られます。見つけた子ども達の手の平で、けし粒くらいのたくさんのダンゴムシの子どもが一斉に飛び出すこともあります。
植栽の足元には案外落ち葉が溜まりやすいところです。ママの目配りで、あちこち手入れして下さることがとても有難く感謝です。本日も有難うございました。
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ひみつの森の“パパの日”だより(6/7記録)
先週末7日(土)は、今年度第1回目の“パパの日”でした。
大勢のお父さま方がご来園下さり、9時半より森の手入れを開始しました。今回も片石造園さんの誘導のもと、「森の樹木の剪定→森の通路横に広がる笹の刈り込み作業→ひみつの庭のツゲの刈り込み,ビオトープの手入れ」のプランの順で作業に入ります。
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「この辺りは暗いですね。このような場合、どの辺りの木を切るとよいと思われますか?」お父さま方に問いかけながら説明をされます。
「ここは、一本の木の脇から出てきている枝を落とします。今切っておくと、常緑樹は秋には芽が出ませんから、この辺りは明るくなります。」
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実際に高枝切バサミを枝に当てて説明されています。
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「この辺りは、竹がたくさん生えてきています。竹は畳一畳分に一本くらいで、それ以上生えているのを放っておくと地下茎が進んで広がってしまいます。」 この日は、職員も前半と後半に分かれて共に作業に加わりました。
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ノコギリ、剪定ばさみを駆使したお父さま方のパワーのお陰で、森の中はまた一段と明るくなり光が射し込むようになりました。切ったたくさんの枝はほぼ同じ長さにカットされ、数ヶ所に集められました。笹藪の手入れが終わった11時頃から弱雨となりましたので、第1園舎前に戻り解散となりました。
次の日が父親参観日でもあり、お父さま方には二日間に渡り幼稚園にご足労いただくことになりました。またこの日、遠方より駆けつけて下さったお父さまもお出でになりました。貴重なお休みの時間をお働き下さり、またお父さまを送り出されたご家庭のご協力に心より感謝申し上げます。有難うございました。
次回は数カ月先、夏を経て秋11月の開催となります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
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本日は、園内通信「お知らせ28」「お知らせ29」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ28」
◇ 内科診断について
◇ 福音館「おすすめ夏の絵本」について
◇ お忘れ物のお知らせ
「お知らせ29」
◇ 第2回ふれあいサタデーのご案内

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