2012.05.30

ジャクリーヌ・デュ・プレ・自然の中で・園内通信


      <ジャクリーヌ・デュ・プレ Jacqueline du Pré>   1989年イギリス作出

4月後半より咲いていますが、無農薬なのでつぼみの頃からすぐに虫たちに食べられてしまう純白のバラ、ジャクリーヌ・デュ・プレ。セミダブルの花びらに真っ赤なしべが引き立ちます。
私の大好きなチェリスト“ジャクリーヌ・デュ・プレ”の名前がつけられたこのバラは、やはりどこかスパイシーで個性的な香りを持っています。
たくさん咲いたら花瓶に飾りジャクリーヌのドヴォルザーク チェロ協奏曲を聴こうと思いつつも、なかなか飾るほどには咲きません。
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『自然の中で/外あそびの日』
今日は朝から全園児が外あそびを楽しむ日。幸い、ほどよい晴天でとても過ごしやすく快適な日でした。
緑が鮮やかな5月後半になりましたが、ちょうどこの頃はクロオオアリが動き出す様子が園内のあちこちで観察でき、女王アリが空中で結婚飛行をするロマンチックな季節(アリ達にとって^^)でもあります。

昨日も、石段の隙間から羽をつけたクロオオアリの働きアリたちが、たくさん飛び出している様子を子どもたちと観ていたところでした。そして何と今日の外あそびでは、年長Kくんが早速働きアリと女王アリ!を見つけ、虫かごに入れて観察していました。
私も科学のアルバム「アリの世界」の本を持ち出し、クロオオアリの習性について写真をみながら一緒に確かめました。虫かごの中の女王アリはやはりひときわ体が大きく、手には黄色い花粉がたくさんついていました。クロオオアリの動きを納得がいくまでながめたKくんが、アリを手にとって虫かごから出してあげるとすぐに、すっと空高くに飛んで行きました。最後の一匹はなかなか飛び立たず、いつまでもKくんの手の中を歩き回る様子をみて、「このアリはぼくのことが好きなのかな?」と言いながら愛おしそうに見ている優しいKくんでした。
今の季節ならではのお山の自然の中の一コマでしたが、今日お庭で遊んでいた子ども達にとっては他にいくつも楽しい発見があったことと思います。

下の画像は、先日、花びらに止まっていたキマダラカミキリのメス。いよいよ夏の昆虫カミキリムシの姿が見られるようになりました。このカミキリムシの幼虫の頃は、クヌギ、クリなどを食べて育つようです。つがいでオスと一緒にいましたが、オスは一回り大きなサイズ。本来夜行性で樹液に集まるようなので、はちみつを水で溶いてコットンに浸して与えてみると早速に近づいて食べていました。メスは花びらについた水分を飲み、また花びらもかじって食べていました。名前のごとく、体は美しい黄色にまだら模様です。

  <キマダラカミキリ ♀>

じっと緑を眺めているだけでも美しい季節、またいろいろな生き物が姿を現してくれる楽しい季節でもあります。
今日は、木馬の辺り一面にクスノキの花がカーペットを敷いたようにきれいに落ちているのがとても印象的で、年長AちゃんKくん達と枝先の花を見上げるひとときもありました。
自然が見せてくれる表情の変化に気づきながら、これから暫くの好季節を是非謳歌したいものです。
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本日は、園内通信「お知らせ24」「お知らせ25」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ24」
◇ 父親参観のご案内
「お知らせ25」
◇ 家庭教育相談について
◇ 体操服の使用について
◇ 夏スモックについて
◇ 園児関連
◇ 「お誕生ありがとう運動」について

2012.05.21

5月21日(月) / L.D.ブレスウェイト・テイカカズラとハニーサックル・園内通信


          <L.D.ブレスウェイト>   イングリッシュローズ   作出1988年

バラの季節になりました。木立ち性ブッシュタイプ大輪系のバラは、エル・ディ・ブレスウェイト。
鮮やかな濃赤ではじめはカップ咲き、咲きすすむとロゼット咲きに変わります。周辺のバラたちも、5月の太陽を受けて一斉に咲き始めました。

また、庭の向かい側には、アイアン製の手すりに沿いながら、つる性テイカカズラとハニーサックルが今満開。今年も甘い香りが漂っています。
 
↑ <テイカカズラ(定家葛)> キョウチクトウ科 日本原産 学名 Trachelospermum asiaticum
 
 ↑ <ハニーサックル> スイカズラ科 日本原産 学名 Lonicera japonica Thunb.
                     
テイカカズラは、小さな株を鉢植えにしたものがそのまま蔓を伸ばすようになり株が広がってから早20年ほどが経ちます。
そして、いつか欲しいなあ~と思っていたハニーサックル。本でハニーサックルの種類を見ながらどれがいいかしら?なんて考えていたら、いつの間にか勝手に生えてきてしまいました。ハニーサックルはこのお山にはここだけなので、鳥がどこか遠くで果実を食べてフンを落としてくれたのかも知れません。鳥がいろんな植物をもたらすことがあります。画像には、ハチが足の先にいっぱい花粉を集めているのが見えると思います。
どちらもよい香りがしていますので、プレイルーム下を通られた方はご覧になって下さい。
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本日は、園内通信「お知らせ23」をお出ししました。
内容は、
◇ 短冊(七夕製作)を入れる箱について
◇ 出席カードの平熱のご記入について
◇ 園児名簿関連
◇ 劇団飛行船公演のご案内

2012.05.17

5月17日(木) / 日本タンポポ・園内通信


        <カンサイタンポポ(関西蒲公英)>   キク科   日本原産
                                  学名 Taraxacum japonicum Koidz.

             

タンポポには、昔から日本にある日本タンポポと外国からやってきたセイヨウタンポポの二種類があります。5月になってもお山の中に見られるタンポポは、いま、たくさん綿帽子をつけています。
西洋タンポポは、自然の少なくなった道ばたや駐車場の隅などに生えてとても強く一年中発芽します。日本タンポポは、田畑や雑木林など昔からの環境が保たれている場所にしか見られなくなりました。
日本タンポポの中にはエゾタンポポ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、カンサイタンポポ、シロバナタンポポなどいろいろあり、日本全国の地域、季節によって違った種類が見られます。また古典園芸植物の一つとして、浮世絵などの中にも登場しています。

4月~5月の新学期はじめの頃、子どもたちの送り迎えルート上の白川通り歩道ではたくさんタンポポの開花が見られました。いつか確かめてみるとやはりそれはセイヨウタンポポでした。
人によって日本に持ち込まれたセイヨウタンポポは、花の下にある総苞片(そうほうへん/ガクの部分)が反り返っているのでひと目でわかりますが、お山の中にある上の写真のタンポポは総苞片が反り返らず上向きに花に沿っています。これが従来からの日本タンポポの特徴です。勿論、セイヨウタンポポもお山の中には見られます。
花の下の総苞片が反り返っていればセイヨウタンポポ、反り返っていなければ日本タンポポの種類というわけです。

風のある日、白い綿帽子の種子が空高くへ飛んでいきます。お山の中に咲く日本タンポポの花が、この先いつまでも咲いてくれますように。
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本日は、園内通信「お知らせ18」をお出ししました。
内容は、
◇ 春の親子遠足記念写真について
◇ 「お誕生ありがとう運動」について

2012.05.09

5月9日(水) / オオデマリ・お山のいま・園内通信


         <オオデマリ(大手毬)>    スイカズラ科    原産地 日本 
                             学名  Viburnum plicatum var. plicatum
                             別名  手鞠花(てまりばな)

 

お山を登る途中、「あらっ もう紫陽花?」かと思うようなボール状の花が見上げる高さで咲いています。
春のはじめに咲くユキヤナギ,コデマリはよく知られていますが、これはヤブテマリの変種で高さ3mほどはありそうな低木オオデマリの花。ただ今満開です。
別名手鞠花とも言うようにまんまるの白い花がとても愛らしく、近づいてみると花の中で戯れていたのはアオハナムグリ。
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[お山のいま/自然]
サクラの花後、赤い実が日に日におおきくふくらんで落ちてくる季節。登園した子どもたちの手には赤い実がにぎられています。
日中のお庭あそびではダンゴムシが大人気で、虫かごを借りに来る子どもたちも多くなりました。年中、年長さんが小さい年少ぐみさんに虫かごの使い方をとても優しく教えてあげる微笑ましいシーンが見られます。

お山にある樹木からは、落ち葉や実が一年を通して驚くほどどっさりと落ちてきます。
今年は常緑樹クスノキやヒマラヤスギの春落葉が例年よりも多く、朝から園内の通路はクスノキの黄色い落ち葉で覆われてしまいます。思わず“クスの葉の小径”と名付けようかしら、と思うほどの量です。
ここはお山の中。落ち葉が美しくあるため、また雨にぬれてすべりやすくなる前に熊手やほうきで落ち葉集めや溝の落ち葉掃除は欠かせません。
そして子どもたちの虫かごの中にも、ダンゴムシにあげる「ごはん」として、クスノキの葉がぎゅうぎゅうに詰められているのがとても微笑ましいです。
「ダンゴムシはきれいな葉じゃなくて枯れ葉をたべるんだよ」
「それとコンクリートもかじってたべるしね」
と、手の平にもいっぱいのダンゴムシが入っています。

葉を食べるいろいろな色の幼虫を観察したり、カナブン,コメツキムシなどの生き物も姿を見せてくれます。
体調不良でお休みされるお子さんも少なく、梅雨までの爽やかな気候の中外あそびを思いっきり満喫しています。
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本日は、園内通信「お知らせ17」をお出ししました。
内容は、
◇ 京都三大祭り休園について
◇ PHP図書のご案内

2012.04.27

4月27日(金) / ハナズオウ・なんの赤ちゃん?・園内通信


         <ハナズオウ(花蘇芳)>    ジャケツイバラ科    中国原産
                             学名 Cercis chinensis
 

いま、幼稚園たんぽぽぐみ下の植え込みにも花を咲かせているハナズオウですが、こちらは過日、植物園遠足の日に撮影した大木のハナズオウ。
赤色の染料である蘇芳(スオウ)で染めた色に似ているためハナズオウと言うそうですが、遠くからでもよく映える大変鮮やかな色です。枝には直接花弁がびっしりと咲いているのが特徴で、花の次に出てくる葉はハート形をしています。そっと広げた枝の下に入ってみると、たくさんのクマンバチが蜜を吸いに来ていてブンブンと大きな羽音をたてていました。
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 [なんの赤ちゃん?]

 
今朝、お山を登ってくる途中に見つけ、そっと手のひらにのせて観察していたKくん。
これはなんでしょうか。トカゲではありません。そう、小さな赤ちゃんヤモリです。
ヤモリと言うと、窓やドアのまわりにいて直ぐに逃げてしまうのですが、まだ赤ちゃんヤモリのせいかKくんの手の中を安心して動き回っていました。また、それを見つめるKくんの眼差しがとても優しく愛おしそうでした。
そこへ到着した子どもたちも、一緒にヤモリを観察したり手に乗せてながめるひとときがありました。小さな生き物も大切に思える子どもたちです。
「あれから返してあげたんだよ」と降園の時にKくんは教えてくれました。爬虫類ヤモリは毒もなく、人家やその周辺に住み小さな虫などを食べています。
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昨日から、園内お庭のてっぺんで“こいのぼり”の親子が緑の風にのって気持ちよさそうに泳ぐ中、子どもたちは元気に外遊びを楽しんでいます。木々の間にはつややかな葉が光る季節に入りました。
新年度がスタートしてからまだ三週間足らずですが、お部屋,外遊びを通して新しい環境にも随分慣れてこられました。
連休こどもの日を前にして2日(7日)の登園日には幼稚園からのプレゼント「ちまき」をお持ち帰りいただきます。手提げ袋がご自宅にある方は、次の登園日にお忘れなくお持たせ下さい。

 〔青空を泳ぐこいのぼり〕

 〔花びら満開のチューリップ〕
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本日は、園内通信「お知らせ14」「お知らせ15」「お知らせ16」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ14」
◇ 家庭訪問日程のお知らせ
「お知らせ15」
◇ 【送りグループ変更】開始について
◇ 夏用スモックご用意のお願い
「お知らせ16」
◇ 出席カードお預かりについて
◇ 月末お持ち帰り品について
◇ 送り迎えについて
◇ 第1回ふれあいサタデー(5月)について
◇ 

2012.04.23

4月23日(月) / バラ“パレス”・園内通信


      <PALACE>    Poulsen Rose ポールセンローズ  作出国 デンマーク

3月にいただいたポールセンローズのバラ“パレス”。
バラは陽当たりが何より大切な植物ですが、インドアローズと言って室内で育てることを前提にしたバラがあることを今回はじめて知りました。
庭のバラはまだ小さなつぼみがついているくらいですが、このパレスは鮮やかな発色のオレンジ色の花を、次から次に咲かせてくれています。
感謝。
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本日は、園内通信「お知らせ12」「お知らせ13」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ12」
◇ 家庭訪問について
「お知らせ13」
◇ 園児の健康について
 ・紫外線対策として
 ・手洗い、うがいについて
 ・発熱について

2012.04.18

4月18日(水) / しだれ桜・登園7日目保護者会の日・園内通信


      <枝垂桜>(しだれざくら)   バラ科   学名 Prunus pendula
                                 (Prunus サクラ属,pendula つり下がる)
 
          しだれ桜を見上げる                        全景

お山のソメイヨシノも満開を過ぎ、今日は穏やかな青空の下をフワフワ花びらが舞い降りてきています。見上げると、花びらが落ちたあとの萼(ガク)がよく見えます。これがパラパラと落ちてくる頃にはなぜかパウダリーなよい香りが漂うのです。これが桜の香りです。特に夜、よい香りで満ちることがあります。

上の写真は、先日、岡崎公園内の京都会館東側にあった見事なしだれ桜を思わず撮影したもの。
昔、日本からアメリカ合衆国ワシントンDCに桜の木がプレゼントされ、当地では毎年この春の時季に“桜の女王cherry blossom queen”が選ばれるといった内容が、私が中学生の時の英語の教科書(4月)に載っていたことを覚えています。
今年は、日本からワシントンDCに桜が贈られてからちょうど100年目に当たる記念の年だそうで、アメリカ,日本の両国で記念切手も発行されています。

4月初めは赤く濃い色をした寒緋桜や白い大島桜が見られましたが、春は少しずつ進んでいます。もうすぐ4月下旬。次は八重桜が楽しみです。
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今日は保護者会の日でした。子どもたちにとっては登園7日目を迎えました。
一日一日をゆっくり着実に積み重ねながら、お外遊びも十分楽しめるようになり、また今週は保育時間が長くなりましたが、お母さんの手作りお弁当を楽しみにしながら元気に過ごしています。本当に子ども達はお弁当が大好きです。「おべんと おべんと うれしいな・・・」を合唱したら「いただきます」をして、お友だちと一緒にとても静かにお口を動かしていただく姿があります。
保育を重ねるにつれて日に日にクラスにも慣れ、子どもたちの笑顔がキラキラと輝くようになっています。特に年少児はお母さんを思い出して涙がぽろりと出ることもありますが、お馴染みになったピアノの音が流れてくると、お友だちと目を見合わせて楽しく歌いながらニコニコ笑顔に戻れる様子もありました。
何より、先生の紙芝居が大好き(アンパンマンは特に!)で、子どもたちの集中力には驚くほどです。お手洗いにも随分慣れて、上手く行くこともできるようになってきています。

昨日、年少クラスのお部屋の入り口までお子さんの姿を見に来られたお父さまがいらっしゃいました。お子さんの成長された姿を窓越しに見て驚かれ、「大人は一日でこんなに成長することはできません」と仰っていたのが印象的でした。
昨日できなかったことが今日突然できたりもします。こうして目に見えて毎日成長する姿が見られることは、ご両親にとっても私たち園側にとっても何より嬉しいことです。
特に新入園児さんは社会生活の第一歩がスタートし、自分の足で歩いての登降園を含め今までと大きく環境が変化しました。どのお子さんも着実に新生活に順応されてきていますので、私たち大人の側としては、毎日できるだけ安定した環境を提供しつつ子ども達の成長を長い目で見守り楽しみに待ちたいと思います。

今日は、年少ことりぐみさんと一緒しましたが、おもちゃで遊んだ後はお片付けがみんなででき、自由画帳を開いてクレパスで好きなお絵描きを楽しみました。着々とお帰りの支度も整い、保護者会を終えたお母さまがお部屋にお迎えに来られるまでの時間調整に、まみ先生から何と4冊!も紙芝居を読んでもらうことができました。やっぱり紙芝居はみんなとてもお気に入りです。おかばんを背中に背負ったお帰りの姿で、全員が真っ直ぐ前を見て先生が繰り広げる一枚ずつの絵とお話の世界を集中して見入っていました。
登園一週間目にして先生のお顔を見てお話が聞ける、そして十分理解して楽しめる姿には感心します。
各クラスにお迎えに来られたお母さまもとても穏やかな笑顔で、子どもたちにとっても嬉しい再会ができた半日保育の日となりました。
今後、十分体力がつくまでの間は目にみえない疲れもあるかも知れません。帰宅後は十分に休養され、ゆっくりと心身を休めてお過ごし下さい。
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本日は、園内通信「お知らせ7」をお出ししました。
内容は、
◇ 園児名簿持ち帰り<園児名簿について>
◇ 写真袋のお持ち帰りについて
◇ 絵画教室講師について
◇ “山びこクラブ”開催のご案内(山の学校主催)
◇ “お山のミニミニ幼稚園”について(未就園児さん対象)

2012.04.10

4月10日(火) / ソメイヨシノ開花・登園初日・園内通信


     <ソメイヨシノ(染井吉野)>    バラ科    原産地 日本 
                          学名 Cerasus x yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil.

早朝5時半。小鳥たちが元気にさえずり出しお山の朝が始まります。
一番に朝が来たことを告げるのは、やはりウグイスです。「ホー、ホケキョ!」と元気よく歌っています。

登園初日の今日、ほぼ桜が満開に咲きそろいました。淡く白っぽい花びらの向こうには朝陽がまぶしく光っています。
そんな中、9時前になると、お山の下から元気な子どもたちの声が上ってきました。
無事到着して、手をつないだままグループの先生のお話を聞きます。お帰りの場所を確かめたら、つないでいる年少児さんをそのままそれぞれお部屋に連れて行ってあげるのです。
ついこの間まで年少児だった子が、今日はもうお兄さんお姉さんの立場。偉いものです。神妙な面持ちで、でもしっかりと自分が知っているお部屋に導いてあげる姿、これほど微笑ましく尊い姿はないのかも知れません。到着した先生と、思わず暫し眺めるひとときがありました。
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 <登園初日の風景>     〔第5グループ〕            お帰りの時は・・
 
                    〔第4グループ〕          手をつないでもらって
 
        お部屋に行こうね                                〔第2グループ〕
 
                   〔第6グループ〕                       〔第1グループ〕
 
お部屋に到着したら、上靴に履き替え、おカバンをかけて椅子に座ってお友だちが来るのを待っています。お母さんが作って下さったお椅子のお座布団を探すのも楽しかったし、お気に入りのぬいぐるみも見つけたね。おもちゃ、絵本の場所はもう覚えたかな?お手洗いは上手くいけたかな?

暫くはあっという間に降園時刻となりますが、日に日に先生のお顔、お部屋に馴染んでこられます。年中、年長児さんにとっても新たな環境がスタートしました。みんなワクワクドキドキで頑張っています。お帰り後は、十分に休養され、また明日元気なお顔で来て下さい。
明日の天気予報は残念ながら雨マークがでています。朝から雨の場合は新しいレインコートを着て、先生やみんなに会えるのを楽しみに幼稚園に来て下さいね。
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本日は、園内通信「お知らせ3」をお出ししました。
内容は、
◇ クラス担任,送り迎えグループ担当の紹介
◇ 「連絡カード」りご使用について他
◇ 幼稚園児のための総合補償制度のご案内
◇ 送りグループ変更について
◇ お忘れ物のお知らせ

2012.04.07

4月7日(土) / 白花沈丁花・第63回北白川幼稚園入園式・竹柵完成・植樹アメリカハナノキとドイツトウヒ・園内通信


      <シロバナジンチョウゲ>   ジンチョウゲ科   原産地 中国~ヒマラヤ
                          学名 Daphne odora Thunb. f. alba
                          英名 Winter Daphne

このお山の数カ所にある沈丁花が今満開で、辺りに芳香を漂わせています。これは淡紅色ではなく白一色のタイプ。香木沈香のように香り、丁字のような小花をつけるという意味で沈丁花と名付けられたそうです。
学名のdaphneは、ギリシア神話でゼウスにより月桂樹に変えられたニンフの名に因み、odoraは芳香を意味するとのこと。花瓶に数本入れて室内に飾っていると、その素晴らしい強い香りに魅せられてしまいます。

桜は折からの寒さのためか、まだつぼみかちらほら咲き始めたところです。登園が始まる来週にはきっと満開を迎えるでしょう。
            
                      <ソメイヨシノのつぼみ>
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本日は、午前10時より第63回入園式を行いました。
お胸にお祝いの赤い花をつけて、お父さまお母さま方とともに拍手に包まれて入場される姿は、会場第3園舎の中に赤、黄、ピンク色などの可愛らしいお花がたくさん咲いたようで、嬉しそうなニコニコ笑顔が輝いていました。
お一人ずつのお顔を拝見していると、前を向いて園長先生のお話をしっかり聞き理解されておられる様子でした。「来週には、お母さんに行ってきますをして、みんなと手をつないで頑張って幼稚園に来て下さいね」というお願いに対して、「はーい」と手をあげて応えておられたり、少し不安げなお顔になりつつもコクンと頷いておられる女の子の愛らしい姿もありました。
式後、本日は幸い晴天に恵まれましたので、クラスごとに園庭で記念写真を撮影しました。今年は桜の開花が遅れていますが、代わりに大勢のご家族が一体となり華やかなお写真になったと思います。記念写真は後日、お子さんにお持ち帰りいただきます。
9日は、年中長児の始業式ですので、また10日より元気なお姿にお会いできますことを教職員一同心よりお待ちしております。
   
            [ みんなで記念写真を撮影しました。よろしくお願いいたします。 ]
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  〔園内通路の竹柵づくり〕 ~片石造園さん~
 
春休みの間に、お山の青竹を使ってお庭の通路横の竹柵を新調していただきました。昨日完成したばかりです。
前回2006年4月に作っていただいて以来、やはり天然の竹製のため徐々に老朽化していました。最近は新しい竹を切り出して朽ちた部分を補修しながら維持していましたが、その約6年の間には、青竹の柵の中からベニカミキリがたくさん羽化して(ベニカミキリの幼虫は竹の中を食べて育ちます)、初夏の頃には真っ赤な可愛らしいベニカミキリが一生懸命飛び交う姿が見られました。さて、今年はどうなるでしょうか?
きっと5月後半頃には、青竹から小さな穴が開いて、自然からのプレゼントである小さなベニカミキリの姿がお庭あそびの子どもたちと見られますよう願っています。
 〔園内樹木の管理/卒園児のお父さまである片石造園さんにお願いしています〕
 
 「園庭第1園舎横/アメリカハナノキ“レッドサンセット”」  「ひみつの森入口/ドイツトウヒ」

アメリカハナノキ(西洋カエデ)は北米,カナダではポピュラーな木。秋の紅葉が楽しみです。ドイツトウヒは常緑針葉樹。ドイツの「黒い森」(シュヴァルツヴァルト)の主要樹種で、モミの木(園内にあり)とともにクリスマスツリーとしても楽しめる木。

いよいよ新学期がスタートしました。この度はたくさんの新入園児さんをお迎えし、また、新任教諭二名も新たに仲間に加わりました。今年度も心機一転、ご家庭のご協力をいただきながら子どもたちの成長を見守り応援していきたいと存じます。どうぞよろしくお願い致します。
平成24年度はじまりを記念する意味で、お庭の入口に蓼科からやってきた新しい木の仲間“アメリカハナノキ”と、ひみつの森入口にクリスマスツリーの木の一つ“ドイツトウヒ”を植えました。
どちらもまだ小さな幼木ですが、子どもたちの成長と同じく木々の生長を楽しみにしていただけたらと思います。数年後にはすくすく大きくなり、子どもたちの夏の木陰をつくってくれるように祈っています。
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本日は、園内通信「お知らせ2」をお出ししました。
内容は、
◇ 諸連絡
◇ 当面の保育時間と送り迎えについて
◇ 課外教室について

2012.03.20

3月20日(火) / 春のレンギョウとともに~第62回卒園式


     <レンギョウ>   モクセイ科   原産地 中国    英名 golden bells
                  学名 Forsythia suspensa

春の喜びを伝えるレンギョウの花とともに、過日3月17日(土)は、第62回北白川幼稚園卒園式、続いてお食事会と謝恩会が行われました。

この日は、3学期生活発表会(劇)を通して更なる成長を遂げた年長児全員が輝いていました。また保育証書授与式では、再び園とご家庭が一堂に会し、子ども達の成長を喜びあえる嬉しい日でもありました。
また一方、園としては年長児の巣立ちを今年も無事迎えられたという安堵にも似た思いと、やはり寂しく手放しがたいような思いとが入り混じった日でもありました。

2月は逃げる、3月は去ると言うように3学期の園生活が猛スピードで過ぎ去っていく中、子ども達からはお手製のお飾りやお手紙が届いた頃がありました。
今思えばちょうどこの頃、謝恩会で贈られた「子どもとお母さまからのアルバム」が各ご家庭において作られていた時期だったのかも知れません。
手作りアルバムは、将来の夢、思い出の写真、子どもからの絵のプレゼント、手書きメッセージなどで楽しく綴られています。子ども達の懐かしい笑顔の写真とお母さまからの温かなメッセージの詰まったアルバムは、繰り返し拝見しながら大切な宝物とさせていただきます。


子どもたちの歌声とともに始まった謝恩会。司会の声とともにお母さま方からの舞(ダンス)、昨年年中児だった子どもたちがリズムバンドで演奏した曲をそのまま再現したお母さま方によるリズム演奏、クイズあそびなどなど、丹念にご準備されたお心づくしの演出が次々と繰り広げられました。
そして恒例の先生達からのお楽しみの劇の出し物、子ども達からの花束の贈呈など・・、楽しく思い出深いひと時は瞬く間に過ぎ、最後に保護者代表のお母さまよりお心のこもった言葉を頂戴しました。

親子で作られた花道を進み会場の外に出ると、お山の中には雨上がりの静かな静寂が漂っていました。いただいた花束を手に石段を歩きながら、こうしてご縁をいただいたご家庭と子どもたちとの数年間の生活を通し、多くの出会いや学びがあったことを振り返っていました。
「幼稚園に通わせながらこの子を育てる3年で私は母親になれました」と仰られたお母さまもいらっしゃいました。子どもたちのお陰で、私たち大人は多くのことに気づき学ぶ機会が与えられているのでしょう。

保護者の皆さまには、最後まで温かいご支援ご協力を頂戴し感謝申し上げます。
今後も私たちは子どもたちから学び、また子どもたちの成長を何より喜びとするいつまでも変わらぬ園でありたいと願っています。
そして今後もまたどうぞよろしくお願い致します。
 

 
  感謝!

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