2011.06.27

6月27日(月) / エトワール・ヴィオレット・タマムシの仲間・園内通信


  <クレマチス エトワール・ヴィオレット> キンポウゲ科 1885年フランス作出
                             学名 C.`Etoil Violette’
     
5月から咲きつづけているヴィチセラ系クレマチスの“エトワール・ヴィオレット”。
今年になって鉢から土におろしました。この品種は比較的小輪の花が咲くヨーロッパ産のもので、冬は地上部が枯れてなくなります。

大輪品種のクレマチスは、室町時代に中国から渡来したといわれる「テッセン」、また日本各地に自生していた「カザグルマ」という名で古来より日本国内で親しまれ、美術工芸品のモチーフとして使われたりお寺の襖絵,天井画に描かれてきました。
これらのクレマチスは日本原産のガクアジサイなどと同じく、やはりドイツ人医師シーボルトによってヨーロッパに持ち込まれ、現在世界中にある大輪クレマチスの品種改良の元となりました。
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〔タマムシたち/夏の昆虫〕
タマムシの仲間は幼虫時代枯れ木の中で幹を食べて育ち、2~3年でさなぎになって羽化後に外へ出てきます。時間をかけて大きくなります。
今日もお庭では、子ども達は大分大きくなってきたカマキリやゾウムシを捕まえて観察していました。
  
        アオマダラタマムシ             ムツボシタマムシ
私の足元にころんと落ちていたのは、「アオマダラタマムシ」。縦スジの入ったキラキラ光るタマムシではなく、グリーンメタリックの背中に大小の水玉柄を持っており、サクラなどの枯れ木で育つ種類です。
また、子ども達がお片付けにきて積み上げられた虫かごの中に小さな昆虫が残されていました。観察したあとにはすべて自然に返してあげるお約束ではありますが、心残りがあって手放せないときにはこっそり中に残っていることがあるのです。発見した子の気持ちが手に取るように感じられたいへん微笑ましくなります。
それは小さな「ムツボシタマムシ」でした(上右写真は不鮮明)。黒っぽい背中に6つのグリーンのホシがきれいに並んでいます。
誰が見つけたのかなあ?
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本日は、園内通信「お知らせ31」「お知らせ32」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ31」
◇ 尿検査,蟯虫検査について
*尿,蟯虫検査結果は発表会当日にくれぐれもお忘れなく!
「お知らせ32」
◇ 悪天候の場合の保育について
*台風のシーズンです。お目通し下さい!

2011.06.23

6月23日(木) / ワイルドイヴ・夏至のころ・園内通信


  <ワイルドイヴ>  イングリッシュローズ  四季咲き 2003年イギリスで作出
 
とてもやわらかなアプリコットピンク。これは少し以前の夕方に撮ったものですが、ロゼット形の花びらの中を夕陽が透けて反射する様子がとても印象的でした。
梅雨の強雨で花びらがすべて散ってしまう覚悟でいましたが、案外形を保っていて思いのほか強く、また香りも素晴らしいシュラブ樹形のバラです。
トマス・ハーディーの小説 「The return of the Native」(帰郷)に登場する人物名がつけられています。
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〔夏至のころ~〕
 
   手をつないで元気に登園         今年は園庭のビワがたわわに
 
    花壇のヒマワリも咲いた         「おはよう!」  満面の笑顔で
 
 マリーゴールドがいっぱい咲いています    ドクダミの白い花も満開

梅雨の晴れ間の今日も、各学年とも元気に過ごしました。気温も高く大変蒸し暑く過ごしにくい天候が続きますが、お休みする子もほとんどなく子ども達は元気に通園しています。さすがにお昼頃には高温多湿がピークなので、クーラーをほどよくきかせたり扇風機をフル回転して過ごします。

そんな中、お庭あそびではみんな帽子を被って真剣に遊び込む様子は今日も変わりません。
先日からのシロコブゾウムシの赤ちゃんを愛おしそうに手の平にのせている女の子Nちゃんや、メタリックグリーンがとっても美しかったヒメコガネを年長児KちゃんTちゃんYくんと見つけ順に手にのせて観察しました。
また別のYくんが見つけた小さな昆虫は一緒に図鑑で探してみるとアトジロサビカミキリというカミキリムシの一種でした。昆虫の体の色柄が図鑑と一致してはじめて「これだ!」と納得します。大変多くの種類がのっていますが、きっとこれかな?では簡単に首を縦にふりません。さすが年長児になると、このあたりの子どものセンサーは非常にするどく的確です。
ほか、チャコガネ、センチコガネなどいろんな種類の昆虫が集まり、虫かごを見つめる子ども達の眼差しが光る毎日です。
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本日は、園内通信「お知らせ30」をお出ししました。
内容は、
◇ 1学期生活発表会のご案内
◇ お忘れ物のお知らせ

2011.06.17

6月17日(金) / アナベル・これはだあれ?(夏の昆虫)・園内通信


      <アナベル>  ユキノシタ科    原産地 アメリカ   別名 スノーボール
                 学名 Hydrangea arborescens cv. Annabelle.              
                
とてもファンが多い紫陽花アナベル。梅雨の季節の日陰を爽やかに華やかに演出してくれる素敵な雰囲気を持っています。

紫陽花はもともと日本の野山に自生していた日本原産の花ですが、日本の風習、美術工芸などとともに医学・動植物学を学んでいたシーボルトによって海外へ渡り今あるセイヨウアジサイが産みだされる元になりました。でもこのアナベルは、北アメリカ原産の紫陽花でどこか特別の雰囲気を持っているように思えます。過日、園長室にいただいたものですが、薄いグリーンやホワイトの色調が何とも言えない優しいムードで辺りを包んでくれています。
感謝。
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「これはだあれ?」
1学期生活発表会に向けてのお遊戯練習の音が各園舎から聞こえてくるこの頃、子ども達は梅雨の晴れ間をぬっては初夏にお目見えする昆虫や草花に触れながらお庭で元気に走りまわっています。
つい先日、年中児Kちゃん年長児Nちゃん達と虫かご片手にお庭めぐりをしていました。木々の中をクロアゲハやゴマダラチョウやキチョウが飛んでいたり、カマキリの赤ちゃんを順に手にのせて再び葉の上に戻してあげながら生き物の観察をしていた場所に生息していたのがこの昆虫です。この種類には、ごく数ミリの小さなものから1.5㎝~3㎝ほどある大きなものまで多くの種類が存在します。
 
   これはおそらくお父さん        あっ、小さなこどももやってきました!
 
   お父さんの腕をくぐったり。。。          背中にのってみたり。。。
 
     お母さんも揃いました              みんな一緒だね!

園内のある植物の中に棲んでいるのですが、とても動きがゆっくりでながめていると癒されるようなムードを持っています。これはkentetsu先生が発見したものを撮影したのですが(上の写真)、お庭の同じ葉の中を観ると別の種類のもの(下の写真)も生息しているのを子ども達と見つけました。
 
 こんどはブラックあんどホワイト。。           前から撮すと。。
 
 葉の茎に口吻をさして水分を吸っているようです  草の上がとても好き!

さあ、一体この昆虫はだれでしょうか。
答えは、ゾウムシでした。

よく見かけるゾウのような丸い背中をしたバラゾウムシなどの種類とは違って、今年初めて見た二種類の大型のゾウムシでした。
上の白っぽいのが『シロコブゾウムシ』。オスで約1.5㎝ほどありました。
次に、子ども達とシロクロゾウムシと呼びながら観察していた下の写真が実は『オジロアシナガゾウムシ』という長い名前がついていました。体長約1㎝。

ゾウムシは成虫になると葉,樹皮,樹液などを食べに集まります。お母さんゾウムシはするどい口吻の先でクリやドングリに穴をあけて卵を産みます。夏が来て成虫になったゾウムシ達が、こうしてみんなの前に姿を見せてくれました。

これからも、夏ならではの昆虫がいろいろ見つけられることでしょう。子ども達はポケット図鑑片手に「きょうはこれを見つけよう!」と気合いを入れて駆けていきますが、案外そんな思いが通じてまさにその昆虫が姿を見せてくれることもあります。また想像もしなかった昆虫を目にすることもあります。
毎日新たな発見がきっと待っている、そんな子ども達のワクワク感を受けとめるようにお山の緑がキラキラ光っています。
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本日は、園内通信「お知らせ28」「お知らせ29」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ28」
◇ 昨日の内科診断の総括ほか
「お知らせ29」
◇ 今月末お帳面のお預かりについて
◇ 園児名簿について
◇ 幼稚園総合補償制度について
◇ NPO法人 誕生日ありがとう運動について
◇ お忘れ物のお知らせ

2011.06.09

6月9日(木) / アンジェラ・これは何かな?・園内通信


       <アンジェラ>   クライミング  四季咲き  1988年ドイツで作出


洋館の壁面を覆うようなツタ類や、窓辺やパーゴラをつたうブドウ科の植物などが昔から好きなせいか、クライミングローズ(つるバラ)と言うと城壁やレンガ塀を這い上がるほど強健で且つ美しく咲く野性的なバラの姿を思い浮かべます。

そんなイメージとはまったく違い、やわらかなカップ咲きで微かにフルーティーな香りを持つこの“アンジェラ”もつるバラの一つ。
これも今まで鉢植えだったものを庭の土に下ろしたまだ若い株で、高さ1m足らずと小さいなりにもたわわに花が咲き長い間楽しませてくれています。
アンジェラは3mほど伸長する種類ですが、行きつけの園芸店ではそれより遙かに成長して大きな壁面を覆いつくしている姿が大変見事で、またバラについて熱く語られるオーナーのお勧めもあり連れて帰ってきたものでした。
アンジェラは、明るく可愛らしいタイプのつるバラでほとんど手がかかりません。
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〔これは何かな?〕

            ①                             ②
先日日曜日の夜、外出先から帰宅途中に白川の疏水(駒井邸付近)を歩いていると、暗闇の中をゲンジボタルがゆらりゆらりと飛び交っているのに出会いました。園のご家庭数名にもお会いしましたが、夕涼みがてら季節の風情をご家族で楽しんでおられる姿が幸せそうでした。
保育中の外遊びでも、夏のコウチュウ類が子ども達の前に少しずつ顔を出す季節です。木の実や枯れ木の中で幼虫時代を過ごし成虫となった大変小さなオトシブミ,ゾウムシなどに気がつく子もいます。カミキリムシの一つベニカミキリも竹薮(幼虫は竹を食べて育つ)から飛んできます。

先日の朝、年長児Hちゃんが上終公園で見つけ私にくれたテントウムシのサナギの内一匹は、すでに成虫になって飛んでいきました。これはニジュウヤホシテントウだったのでHちゃんに伝えると、それは野菜の葉を食べる害虫になるけど、ナナホシテントウムシはアブラムシを食べてくれるのだと知っていました。同じくアブラムシ類を食べるナミテントウムシも出てきています。

では、上の写真2枚は何でしょうか? 園内の葉っぱの上と園長室玄関先にいたものです。
みんなが知っているコウチュウの中でも両方とも大変ミニミニサイズです。体は小さくても、いろいろな形をしているものがいる種類です。
右②は、よく目にするコガネムシの仲間の「ビロウドコガネ」。確かにビロウドのような艶がありわずか1㎝足らずの大きさです。

では左の①は何でしょうか?
タマムシのような綺麗な色をして1㎝ほどのサイズですが、私は初めて見ました。あまりに綺麗な色なので子ども達も使う図鑑で調べてみたら、「アカガネサルハムシ」とのこと。長い名前がついています。頭が四角いのでオオルリハムシではなさそうです。

答え ①ハムシの仲間    アカガネサルハムシ
    ②コガネムシの仲間  ビロウドコガネ

また過日園庭では、チョウの羽が落ちているのを年長クラスが見つけ、その羽の色が水色でとても綺麗だったのでクラスみんなで先生と図鑑を広げどんなチョウの羽なのかを調べてみたそうです。結果アオスジアゲハの羽だったとのこと。
お山にはクスノキがたくさんありますから、きっと幼虫の餌となるクスノキの葉をたべて育ったのでしょう。
またある日は全員でお山の中で鳴いている鳥の鳴き方に耳を澄ませ、クラス一体で五感を使い自然から学ぶひと時も過ごしたそうです〔noriko先生談〕。
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本日は、園内通信「お知らせ27」をお出ししました。
内容は、
◇ 内科診断について
◇ 福音館おすすめの「夏の絵本」のご案内

2011.06.03

6月3日(金) / ツル.ミミエデン・避難訓練・自然の生き物・園内通信


    <ツル.ミミエデン> 系統 クライミング (ミミエデンの枝変わり)
                   2009年 フランスで作出
 

外側が白で内側がピンク色の可憐なバラ “ツル.ミミエデン”。
離れた場所に置いていたので特別の手入れも出来ず、鉢植えなのに水をあげるのもたびたび忘れる始末・・・。冬に一度肥料をあげただけで他には特別手をかけてあげられないまま昨年中は申し訳ない気持ちでいました。

そんなバラに限って、この4月末頃から6月に入った今もなお、少しも姿を変えることなく咲き続けています。全く手のかからないバラです。
先日幾枝かをカットして、ドクダミとテイカカズラの白い花とともにガラス瓶にさしておいたら驚くほど花持ちがよく、食卓の上でいつまでも枯れずに咲いています。
伸長は約3mで返り咲きます。
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〔避難訓練~〕
本日は、左京消防署より消防士さん3名にご来園いただき避難訓練を実施しました。
「お知らせ」でもお伝えしましたが、各クラスへマイク放送のあと全園児がてっぺんのお庭に集合するまで僅か5分足らずという短い時間でとてもスムーズに移動できました。
消防士さんからの「お・は・し」(おさない・はしらない・しゃべらない)についてのお話を聞いたあと、先生たちによる消火器訓練を行い、後半は第三園舎に移動して防火映画会となりました。

映画には家庭での家族との場面がたくさん出てきたので、子ども達は思わずお父さんお母さんを思い出したり少し心配な気持ちになったかも知れません。内容は結構臨場感あふれる2本の映画でしたが、先生、クラスの仲間とともに集い、どの子も長い時間を集中して観ることができていました。
子ども達も、火の扱いの注意点についてはいくつか心に残っていることがあると思いますので、ご家庭での防火、防災についてなどをこの機会に是非話し合ってみて下さい。

〔お外あそび~自然の生き物〕
今日は梅雨の晴れ間でしたので、映画会終了後、お弁当までは外あそびをたっぷりしました。
個別に来られた幼稚園見学の親子ともご一緒しながら園庭にいると、いつものウグイスとともにホトトギスの大きな声が始終響いていました。お庭の子ども達も聴くともなく聴いているようでした。

ホトトギスは園内にもある植物の名前ですが、この時季に姿をあらわす鳥の名前でもあります。実は一週間ほど前より鳴き声に気づいていましたが、今日は特別元気に鳴いていました。夕方の今も、大きな鳴き声がお山じゅうに響いています。〔ホトトギスの鳴き声をどうぞ〕 

そして本日二つ目の自然のトピックは、年長児の男の子二人がカタツムリを捕獲して食べている「マイマイカブリ」を見つけたことでしょうか。
そこに居合わせた先生達も私も、マイマイカブリの実物を園内で見たのは初めてでした。
多分ゴミムシくらいのものだろうと思っていましたが、実際には首が長くて全長5㎝はあるマイマイカブリ。カタツムリを振り回していた姿に大いに驚きながら、子ども達とともに暫くの間見つめていたのでした。
今日はいろんな生き物が雨上がりに出てきましたが、Tくん達の発見のお陰で今まで図鑑でしか見たことのない自然の姿を、また一つ知ることができた日でした。
〔マイマイカブリはオサムシ科のコウチュウで、幼虫もカタツムリやミミズを食べて育つ〕
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本日は、園内通信「お知らせ25」「お知らせ26」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ25」
◇ 本日の避難訓練について〔防火,地震まとめ〕
「お知らせ26」
◇ 第3回ふれあいサタデーのご案内
   “親子でひねもすであそぼう!”

2011.05.31

5月31日(火) / スヴニール・ドゥ・ドクトール・ジャメイン・何の赤ちゃん?・園内通信


   <スヴニール・ドゥ・ドクトール・ジャメイン> オールドローズ HP系
                               1865年フランスで作出

 

5月に入って少しずつ咲き始め今もなお咲いてくれている“スヴニール・ドゥ・ドクトール・ジャメイン”。
花弁はベルベットのような深紅のカップ咲きですが、少しずつブルーイングして日ごと紫色に変化していきます。
そうしてすでに咲いていた花と、今朝咲いたばかりの花色のグラデーションの変化を見るのも楽しみの一つ。香りはツーンとするほどの深いダマスク香があり大変魅力的なバラです。
ふと見ると、お山の中からゾウムシがやって来て、まだ固い蕾の部分に産卵しようとしています。
残念ながら上から手の平にぽとんと落として取り、お山にUターン!してもらいます。
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〔何の赤ちゃん?〕
この緑の植物はたんぽぽぐみ花壇の下に生えているのですが、チクチクとトゲが
たくさんあります。
さて、何の木でしょうか。

答えは〔からたち〕ですが、5月に入りこのトゲの中を子ども達とそっとのぞいて
見ると、「あっ、いるいる」たくさんの緑色の幼虫がいました。
 
 
少し前までは鳥の糞のような黒い2齢~3齢幼虫だったのが、このカラタチの葉を毎日モリモリと食べて大きくなった立派な終齢幼虫を何匹も見ることができました。
一昨日、幼虫の中には〔前踊ぜんよう〕といって、口からはいた糸を左右1本ずつ計2本で体を枝に固定して動かなくなったのものもいました。こうなると、あと2日ほどで脱皮してさなぎになり、その後10日前後でいよいよ羽化します。

さあ、もうおわかりでしょうか。
これは子ども達もよく知っていて、年少児も手の平に大事にのせて観察していた「アゲハチョウ」の赤ちゃんです。
今日、カラタチの中を見たところは一昨日に何匹もいた幼虫は見つかりませんでした。すでに葉と同じ色のさなぎに変化して見つからないように身を潜めているのかも知れません。
傍ら、午後の空の下、アゲハやクロアゲハがヒラヒラと風にのって舞い降りてはカラタチの中に卵を産み付けている様子も見られます。

昔から幼稚園にあるこの1本のカラタチの木は、毎年たくさんのアゲハのお母さんが訪れ産卵し、鳥などから守られて無事に大人のチョウになるまでを託される大切な木となっています。
一方、その経過を観察する子ども達は、「かわい~い!」と思わず声をかけて眺めています。
「カラスさんからアゲハチョウの赤ちゃんを守ってあげてね」と頼むと、手に載せたり虫かごに捕獲していた赤ちゃん幼虫を、またそっとカラタチの葉の中に返してあげる優しい姿があります。
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本日は、園内通信「お知らせ23」「お知らせ24」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ23」
◇ 父親参観のご案内
「お知らせ24」
◇ 家庭教育相談について
◇ 園児ついてのお知らせ
◇ 「お誕生ありがとう運動について」
◇ 未就園児さん対象“お山のミニミニ幼稚園”園庭開放“”について
  (別紙ピンク色のミニミニ幼稚園ご案内参照)

2011.05.20

5月20日(金) / マダム・イザーク・ペレール・新緑につつまれて・園内通信


     <マダム・イザーク・ペレール>  オールドローズ ブルボン系
                           1881年フランスで作出

     

一昨日より蕾がゆっくり開きはじめ、いま満開になったオールドローズ“マダム・イザーク・ペレール”。
さすがに香料用の精油をとるだけあって、クォーター咲きの花びらに顔を近づけると馥郁としたダマスク香が漂ってきます。

鉢植えだったものを土に下ろしたのが昨年12月。冬の間の雪や過日の大雨などを経て、こうして無事に咲いてくれたことに安堵の想いです。
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〔新緑に包まれて〕
5月の風が光る素晴らしい一週間でした。全園児が朝一番から、クスノキ,モミジ,カシなどが取り囲む緑に包まれた園庭で心ゆくまで遊び込んだのが一昨日。
子ども達の成長をひたすら応援し、来る日々を共に過ごせることを嬉しく思います。

長い時間ずっとお砂場あそびに没頭できる子、手を真っ赤にしながらも鉄棒や雲梯を何度も真剣な眼差しでトライする子・・・。
虫かごと図鑑片手にダンゴムシ,カタツムリ,カミキリムシ,幼虫(多種)などを子ども達と探したり、また、走ることが大好きで将来はスプリンター?のKちゃんと何度も走る競争していると、子どもの中に内在する素晴らしい瞬発力や持久力、また物事に没頭し続けられる集中力、また仲間を思いやることができる心の温かさなどに大いに触れられ新たに感心した一週間でした。

6月半ばにやってくる梅雨までの約一ヶ月間、大いに外遊びを楽しみ、お庭つづきの森へ出かけエンジョイしたいと思います。
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本日は、園内通信「お知らせ19」「お知らせ20」「お知らせ21」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ19」
◇ 短冊を入れる箱について
◇ 出席カード平熱記入について
◇ 劇団飛行船のご案内
「お知らせ20」
◇ 保育参観について
「お知らせ21」
◇ カプラ教室について
 

2011.05.10

5月10日(火) / 母の日“利休草とモカラ”・園内通信

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 <モカラ>   ラン科    学名 Mokara “sunshine” 原産地 東南アジア
 <利休草>  ヒャクブ科 学名 stemona japonica  原産地 中国
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早朝を過ぎ、世間が慌ただしく動き出す毎朝7時頃になると、このお山に2月から生息している山ウグイスの一羽がとても愛らしい声で鳴き始めます。
先日の日曜日、山中に木魂するこの山ウグイスの声を聞きながら、テラスで家族ゆっくり朝食をとっていたときのこと。
突然目の前に現れたのが、この利休草とモカラでした。
モカラは私の大好きな小さな蘭、そして利休草はこの時季になると鮮やかな蔓状のグリーンが映えるお茶花です。近くに住んではいるけど滅多に出向けない両方の母に、ようやく想いを巡らせた季節のお花を届けた矢先、今度は娘が私にくれた嬉しい心遣いでした。
モカラについては以前blogに掲載しましたが、つつましいお茶花“利休草”は最近はウェディングブーケにも使われる人気の花でもあります。
中国ではヒャクブ(百部)と呼ばれ、根は漢方に使われますが、日本の茶道の世界では、花は野にあるように~という自然にある花の美しさを代表する花でもあるのでしょう。                
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 葉と一体になった珍しい花芽。 これから白い小花が開きます。
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本日は、園内通信「お知らせ17」「お知らせ18」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ17」
◇ 京都三大祭り休園について
◇ PHP図書のご案内
「お知らせ18」
◇ 第1回ふれあいサタデーのご案内

2011.05.06

5月6日(金) / ハナズオウ・思いっきり外あそび・園内通信

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     <ハナズオウ(花蘇芳)>    マメ科  原産地 中国
                         学名 Cercis chinensis
たんぽぽぐみ園舎の下のエリアに、4月半ば頃から今なお咲いているのは「ハナズオウ」の花。濃いピンク色の花はよく見ると蝶のような形をしています。
細い木に花だけが密に咲いている少し変わった印象の花ですが、葉は花が咲いたあとに出てきます。江戸時代に日本に入ってきた中国原産の花。
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〔思いっきり外あそび〕
晴天に恵まれた今日は、朝一番から各学年がお庭に繰り出して元気に過ごしました。
「虫かご貸してくださーい!」と一番乗りで元気にやってきたのは年長児Yくん。昆虫が大好きな様子で、園内で出会うたびにキラキラした目で昆虫の話をしてくれます。
続いて年少、年中児も虫かごを借りに来て、お庭で見つけた生き物を入れて観察しています。何と、大きく真っ黒のお父さんダンゴムシを20匹近くも見つけたり(中に1匹だけお母さんダンゴムシがいました)、目の前を飛び交う小型のハチを見ながら急いで図鑑を広げてみる二人組の男の子の姿もあります。草間にそっとカタツムリがいたり、葉を食べる小さな幼虫も少しずつ出てきました。
園内に数本あるクスノキの大木からは、きみどり色やオレンジ色の春落ち葉が風とともに大変ダイナミックに落ちてきますし、サクラの木からは花のあとのガクがパラパラ落ちてきます。ウグイスやカラスの声も嬉しそうです。
身も心も自然と調和して、長時間夢中になって遊ぶ子ども達の声がお山の中に響いた一日でした。
これから約一ヶ月の好季節、空の下で思いっきり体を動かしてそれぞれの外あそびを心ゆくまで満喫したいものです。
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本日は、園内通信「お知らせ15」「お知らせ16」【送りグループ変更届】をお出ししました。
内容は、
「お知らせ15」
◇ 家庭訪問訪問日時
「お知らせ16」
◇ 送りグループ変更開始について
◇ 夏用スモックご用意のお願い

2011.04.27

4月27日(水) / チューリップ満開・園内通信

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    <チューリップ>  ユリ科  原産地 地中海沿岸~中央アジア
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いま、年少たんぽぽぐみ前の花壇には、ユリ咲きや八重咲きの色とりどりのチューリップが満開。よく見ると中央がオレンジや黄色のラッパスイセンやアネモネもあります。
ゆきぐみ、ほしぐみの子ども達は覚えているかなあ~。思い返せばこれらの花は、元たんぽぽぐみ担任だった先生と昨秋に土を耕し肥料を加えて植え込んだものでした。そのあくる日には、当時たんぽぽぐみだった子ども達全員が一球ずつ大切に土の中に植えてあげたのでした。
そして毎朝登園するたびに、「早く赤ちゃんちゅーりっぷが芽を出さないかなあ」「大きくな~れ大きくな~れ」と声をかけてあげたお陰で、たくさん雪の積もった冬の時季を経てようやく芽を出し始めたのが今年の2月頃だったかと思います。
その後お陽さまを浴びてすくすく成長し、こんなにたくさんのお花を咲かせてくれたチューリップたち。土の中の肥料の一部に、以前各クラスで飼っていたカブトムシの幼虫のフン(よい肥料となる)が入っていたことも功を奏してか、どれも鮮やかに大きく咲きました。
チューリップの成長の様子は、すべての園児が前を通るたびにそれとなく気にはなっていて、「きれいに咲いたね」「わたしはこのピンク色が好き」と、お花の中をそっとのぞく姿もありました。
チューリップのような小さな球根花でも、太陽を受け、土の栄養や水分を吸収しながらじっくり半年間かけて大きくなることを思うと、幼児期の子どもの日々の成長はめざましいものがあります。一日中お花の芽を見つめていてもほとんど変化は見られませんが、子どもの場合は幼稚園生活で毎日手にとるような成長がどの子にも見られます。そうして半年先、3年先、または10年先という長いスパンで子どもの成長を考えてみると、必ず大きく立派に成長されることは間違いがありませんので、時には少し離れたところからゆったりとお子さんを眺めてみることも大切でしょう。子を思う気持ちにもゆとりが出てきます。
ただ、成長の過程には、当然日照りの日もあれば雪に覆われる厳しい寒さの日もあります。しかし子どもは間違いなく成長していることを信じ、一方親自身も子どもとともにずっと成長できるという信念と感謝の気持ちを持って、あるときは正面から子どもを諭し、あるときには認め褒め、また勇気づけ励ましながら、親子ともに貴重な毎日を過ごしていただきたいと思います。
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本日は、園内通信「お知らせ14」「園児の健康について」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ14」
◇ 出席カードお預かりについて
◇ 月末お持ち帰り品
◇ 写真袋のお持ち帰りについて
◇ 明日の遠足について
「園児の健康について」
◇ 紫外線対策として
◇ 手洗い、うがいについて
◇ 発熱について

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