2011.04.20

4月20日(水) / ヤマブキ・嬉しいお弁当・園内通信

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      <ヤマブキ> バラ科  原産地 日本,中国
                       学名 Kerria japonica (L.) DC.
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こうしてアップで撮ると、オトギリソウ科のキンシバイ(金糸梅)に大変似ていることがわかります。
一重のこのヤマブキは、山の学校「離れ」下の石垣に、ユキヤナギとともに垂れ下がるように毎年姿を見せてくれます。
夕刻の風にのって、ふんわりふんわりと揺れる様子を見つめていると、一瞬時を忘れてしまいそうです。
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〔嬉しいお弁当〕
新年度がスタートして僅か10日足らず、ですが子ども達は着実に園生活に慣れてきてお帰りまでを元気に過ごせるようになっています。時間が許す限り年少クラス(主にことりぐみ)に入っていますが、中でも今週から始まったお弁当タイムは子ども達にとって格別のものだったと思います。側に一緒にいる私たちも嬉しくなってきます。朝お部屋に到着しておカバンを置くなり、いつの間にか素早くお弁当を広げてみる子も毎年数名います。
年少クラスは他の学年より少し早めの11時過ぎから準備を始めますが、お弁当の中身には、ハート型やチョウの型取りのニンジン,小さくカットしたソーセージ,ひと口サイズのおにぎりに見事なカットワークが施された海苔などが巻かれ、小さなお弁当箱の中には幸せがぎっしり詰まっています。
比較的おとなしかった女の子がとても饒舌にお話しているシーンも見られます。スプーンとフォークを駆使して、またお箸を使い、4~5人のグループのお友だちとともにいただくお弁当は何と言っても一日のハイライト。
みんな食欲旺盛で大方ペロリと食べてしまうのですが、お茶を少しずつ飲みながら、ゆっくりもぐもぐみんなで頂くお弁当の栄養は、午後からの活動を支え、自らの足で再び歩いてお山を下りお母さまの元まで帰るための原動力となっています。
明日からはいよいよ2時降園となり本格的な園生活に入りますが、ただ今の季節は花どきのため今日のように雨が降るとひんやりする日もあり寒暖の差があります。
また学年を問わず、少しずつ新生活の疲れが出てきた様子で、微熱や鼻水などのお子さんも見られます。朝のお子さんの体具合によっては続けて幼稚園に行かねばと決して無理をされず、思い切って休養の一日を取られると案外すっきりされることもあります。
明日はまた良いお天気になる模様です。午前中の前半は全園児で4月お誕生会を第三園舎で行いますが、その後は十分にお外遊びを楽しめそうです。
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本日は、園内通信「お知らせ9」「お知らせ10」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ9」
◇ 春の親子遠足について(マップつき)
「お知らせ10」
◇ 課外教室お申込み結果について

2011.04.14

4月14日(木) / モクレン・お庭めぐり・園内通信

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     <モクレン>(シモクレン)  モクレン科  原産地 中国南西部
                       学名 Magnolia quinquepeta
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        お山のモクレンの大木 / 合間より市街を見晴るかす
4月半ば、桜のつぎにお山のシモクレンが咲き出したら、今年も確かに春がやってきたことを思います。
外が赤っぽい紫色からピンク色、内側が白色の大きなモクレン花は地球上で最古の花。
1億年以上も前から変わらぬ姿で咲き続けているそうです。
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〔お庭めぐり〕
今日は、9時40分より縦割りグループに分かれて園内をゆっくりとお散歩してまわりました。
お友だちと手をつないで、お山の中に点在するそれぞれのクラスの名前を引率の先生から教えてもらったり、石段から下には勝手に下りてはいけないことなどをお約束しながら歩きました。
通園がスタートしてわずか4日目ですが、さらに少しずつお子さんは幼稚園生活に慣れてこられています。
行き帰りの通園グループでお友だちと手をつないで歩けるようになったり、各お部屋では先生の読む絵本や紙芝居をみんなで興味深く見ることができたり、お部屋のお手洗いに自分で行けるようになったり・・・と、特に年少児さんは日を追うごとにできることが増えて来られています。
先生お友だちのお顔も少しずつお馴染みになっていく貴重な日々を積み重ねながらも、ふとお母さまが恋しくなる時もありますが、先生に抱っこをしてもらったり優しく声をかけてもらうことで、降園まで頑張って元気に過ごすこともできます。
お天気もこのところ順調に味方してくれますので、願わくば明日もこのまま晴れの日となってほしいところです。
晴れたら明日午前中は、お庭でたっぷり遊ぶ予定です。
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本日は、園内通信「お知らせ7」「お知らせ8」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ7」
◇ 保護者会でお話した内容について
  ・現在のクラス,送り迎えの状況について
  ・年間行事予定について
  ・園児名簿と電話連絡テストについて
  ・課外教室・ひねもす教室・カプラ教室について
  ・その他
◇ 図書のご紹介
◇ 山の学校よりお知らせ
「お知らせ8」
◇ 保育袋・諸費用袋について
◇ お誕生絵本について
◇ 北白川幼稚園バレー部より「新入部員募集のお知らせ」

2011.04.11

4月11日(月) / 陽光桜・園内通信

                                     「哲学の道」にて
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    <陽光桜(ヨウコウザクラ)> バラ科   原産地 日本
                       学名 Prunus cv. Youkou-zakura
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陽光桜は、里桜と寒緋桜から作出されたそうで、過日、哲学の道で一際鮮やかなピンク色が目にとまりました。今満開の染井吉野よりも早く咲き出し、一回り大きく美しい花をつけていました。
別名、紅吉野(ベニヨシノ)とも言われます。
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本日は新年度に入り登園初日、9時前より第5グループさんにつづき各グループが元気に到着しました。
年中児Sちゃんに連れられ最初に到着した新入園児のRくんは、お帰りのときにも一緒に帰れることを確認したらそのままお部屋に入り、上靴にはきかえ、おかばんをフックにかけ、並べられたお椅子に座ってみんなを待っていました。
また、早速園長室にお当番さんに来てくれた年長児男女二人も、昨年度とは違う月ぐみのお部屋からやってきてドアをノックし、誇らしげなにこにこ顔でお役目のお荷物を届けてくれました。
今週は本日のスタイル同様午前中保育を繰り返していきますが、日を追うとともに幼稚園、先生にも徐々に慣れてこられます。毎日、初めての園生活をお子さんなりに精一杯頑張られますので、帰宅後はご家庭でお母さまと十分に休養され、また明日に備えていただきますようお願いします。
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本日は、園内通信「お知らせ3」「お知らせ4」(連絡カード)をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ3」
◇ 「連絡カード」の使用について
◇ 送りグループ変更について
◇ 幼稚園児のための総合補償制度ご記入のご案内
「お知らせ4」
◇ 送り迎えの様子について
◇ お弁当について
◇ 課外教室について

2011.04.08

4月8日(金) ソメイヨシノ(染井吉野)・入園式・園内通信

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     <ソメイヨシノ(染井吉野)> バラ科  原産地 日本 
       学名 Cerasus x yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil.
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 〔第三園舎前 冬の間ロゼットを広げ咲いたタンポポ、そこから空を見上げる〕 撮影4/7
哲学の道にも数本あって葉と花が同時に咲く品種“オオシマザクラ”と、“エドヒガン”から生まれたこのソメイヨシノは幼稚園内でいま満開。日本の国花でもあります。
このお山のソメイヨシノは樹齢100年近くになりますが、今週に入って本格的に咲き始め昨日今日の2日間でほぼ満開になりました。
ソメイヨシノの平均寿命は70年ほどと聞きますから、お山のサクラは長寿のサクラになるのでしょうか。
確か昨年の春休み中に、花をつけなくなった大きな枯れ枝をたくさん切っていただき、園内の石段がサクラの古木で埋め尽くされた日がありました。今ではどのサクラもだいぶコンパクトになりましたが、この先もまだまだ長生きして、園内で遊ぶ子ども達を見守っていてほしいものです。
因みに、ソメイヨシノの親であるオオシマザクラは、哲学の道の銀閣寺参道から暫く南へ歩いた辺りに数本見られます。今はまだ咲いていません。ソメイヨシノよりひときわ花びらが白く、葉は桜餅用に塩漬けされることで有名です。
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【入園式】
昨日の始業式につづき、本日は新入園児さんの入園式を行いました。
会場後方からご家族が見守られる中、お祝いの拍手に迎えられピアノにあわせて母子クラス単位での入場となりました。
自分の足で泣かずにしっかりお山を上って来ることができた子ども達は、しっかり前を向いて園長先生のお話を聞きました。
会終了とともにあいにくの雨が降ってきましたので、園庭に上がり満開の桜の下での記念撮影は残念ながら叶わず、第三園舎に急遽場所をこしらえての撮影となりました。
園庭で記念撮影ができなかったことは私たちの過去の記憶にはなく大変残念ではありましたが、一方、会場に集った大勢の方々と椅子,長椅子を移動させたり、会場スペースを譲り合いながら撮影が順に無事できたことをふり返ると、例年とはまた違った大変思い出深い式となりました。
改めて保護者の皆さまのご協力を大変嬉しく思い心より感謝申し上げます。
週が明けると早速送り迎えがスタートします。一日一日を大切に、急がず慌てずゆっくりじっくりとお子さまが幼稚園生活をエンジョイできるように先生一同力を合わせてまいりたいと思います。
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   「同じく室内で記念撮影をしました。どうぞよろしくお願いいたします。」
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本日は、園内通信「お知らせ2」をお出ししました。
内容は、
◇ 担任紹介、送り迎えグループ担当など
◇ 登降園について
◇ 課外教室について
◇ 年間行事予定表について

2011.03.23

3月23日(水) / 第61回卒園式・謝恩会の思い出

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    〔ラナンキュラス、バラの真っ赤な花束をいただきました〕
第61回北白川幼稚園卒園式は、先日19日(土)、三寒四温の中にあって春の温かな陽射しに恵まれた日でした。
卒園児全員、お山の中を駆け回って過ごした明るくのびやかな子どもたちばかりでしたが、卒園式ではまた一段きりりと引き締まった表情、姿勢で卒園証書を受け取り、保護者が見守られる中たくさんの拍手と進学に向けての希望に包まれて卒園しました。
自分のことのように仲間の気持ちを考えられる優しさがある、またここ一番では持った力を十分発揮することのできる見事な子ども達を心から眩しく思えた一日でした。
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卒園式を終え、記念撮影後に始まった『お楽しみ会』は、保護者の方々が総力を結集されたお心づくしの会でした。
ゆき、ほしぐみ園舎が会場となり、まずはランチタイム。
自然の恵み溢れる食材からなるお食事とお手製のランチョンマット・・。みんなで「よくよく噛んで楽しく食べましょう」と合唱した通り、ひとくち一口美味しくいただきながら会話を交わした幸せな時間でした。
つづく、第三園舎での謝恩会プログラム「お母さんの音楽隊」は、お母さまらしいしっとりとした素敵なリズムバンドを披露して下さいましたし、「ひみつの出し物」では大型絵本、クイズ(これはなに?)、また何と!昨秋に年長児が運動会で踊った“らっしょいわっしょい!江戸の華”を、お手製のお揃いの法被を着てそれはそれはダイナミックな勢いで力強く踊られたのは本当に見事でした。お母さま方の息の合った祭りの踊りと声は、勇気と元気をいただいたようでした。
お母さま方の活躍を見ながらも子どもたちは終始楽しそうで、お楽しみの時間はいつしか過ぎていきました。
園児からの歌のプレゼント三曲、また、代表のお母さまからの最後のご挨拶をお聞きしていると、なりふり構わずお二人のお子さんを懸命に育ててこられた折々のシーンが懐かしく思い出され、飾らないありのままのお母さまの姿に私も胸が熱くなりました。
先生全員それぞれに貴重な記念品を、そして、素晴らしい見事なお花を頂戴しました^_^。有り難うございました。
終始、洗練され流れるように段取りされた心地よいムードに身をゆだねつつ、感謝の時を子ども達、お母さま方とともに過ごせた最後の日のことを、大切な思い出の1ページにしまっておきたいと思います。
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〔幼稚園が無事平成22年度を終えることができましたのは、お母さまのご協力、ご支援、温かなお心遣いのお陰です。心より有り難く感謝申し上げます。〕

2011.03.18

3月18日(金) / モクレンの下に咲くニホンズイセン・終了式・園内通信

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        <日本水仙>  彼岸花科  原産地 日本
                   学名 Narcissus tazetta var.chinensis
1月中旬から咲き始めたお山の中のスイセンが3月半ば、今なお元気に咲き続けています。
空高くを仰ぎ見ると、青空の中に早モクレンのつぼみが膨らんでいるのが見えました。
ここ数日に降った雪の重みのためでしょうか、モクレンの根本に咲く数本のスイセンが折れていました。緑の濃い葉とともに花を摘んで花瓶に挿すと、素敵な芳香が辺りに漂います。
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本日は、年少児、年中児の終了式を二部式で行いました。
発熱などでお休みの方も若干数ありましたが、この一年間に確実に立派に成長した姿が揃い感慨深い思いでした。
式の途中、どの子もお話をする人の方をしっかりと見て聞く姿勢が身についており、前を向いた横顔はきりりと引き締まっています。
お話は決して簡単ではない内容でしたが、うなずきながら理解できていたのは、ひとり一人が一年間を通して諦めずに頑張って歩んできた何よりの証しです。毎日の歩いての登園、クラスでの数々の取り組み、運動会や発表会などすべてにおいて仲間と頑張って過ごすことができました。
4月になり小さなお友だちが入って来られたら、必ずどの子もが優しく親切に導いてあげられることでしょう。そんな微笑ましい姿が今から思い浮かびます。
春休みが過ぎてサクラやモクレンの花が咲く頃、再びみんなのピカピカの笑顔に会えるのを心から楽しみにしています。
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本日は、園内通信「お知らせ79」をお出ししました。
内容は、
◇ 1学期始業式のご案内 ほか 保育用品・申込み用紙添付

2011.03.07

3月7日(月) / カーネーションとラナンキュラス・園内通信

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 <カーネーション ノビオバーガンディ> ナデシコ科  原産地 南ヨーロッパ
 <ラナンキュラス シャルロット> キンポウゲ科  原産地 中近東,地中海沿岸

ワイン色にピンク色の小刻みな縁取りの花は、カーネーション ノビオバーガンディ。
カーネーションは母の日にプレゼントする花の定番ですが、私の小さな頃は、赤,白の2色しかありませんでした。その後ピンク色が出てきてとても嬉しかった記憶があります。
近年、ヨーロッパでは品種改良がすすみ、今では約500種類を越える品種があるそうです。
そしてその横の花は何でしょうか?
春になると咲くアネモネのようにも見えて、アネモネよりも二回りほどは大きくてダイナミック。花の中央にはアネモネに似た黒い花芯がくっきりと見えます。思わずまたアートフラワーかしら?と思いました^^;
アネモネの種類ですか?とたずねると、実はラナンキュラスなんですとのこと。シャルロットという品種だそうで、葉を見ると確かにラナンキュラス独特の葉の形をしています。
一般的なラナンキュラスと随分違いとても驚きましたが、今の季節にしか見られないというシャルロット、素敵な名前です。
グリーンの葉モンステラ、ブルーの実ビバーナムティナス、そして春をつげる黄色のミモザアカシアとともに。
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本日は、園内通信「お知らせ76」をお出ししました。
内容は、
◇ 在園児新年度保育用品について
◇ お別れ会に使用するお菓子について
◇ 3学期終了式
◇ 春休みについて
◇ 今月の絵本貸し出しについて
◇ 3学期生活発表会写真お持ち帰りについて 他

2011.02.18

2月18日(金) / ビバーナムコンパクタ・年中リズムバンド・園内通信

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  <ビバーナムコンパクタ>  スイカズラ科  原産地 ヨーロッパ
                     学名 Viburnum opulus ‘Compactum’
冬にたわわになる万両の実にとても似ている赤い実は、ビバーナムコンパクタ。
本来、初夏から秋にかけて実がなるのですが、これは暖かい国からはるばるやってきたようです。
白~淡ピンクの花はラナンキュラス“コルテ”。幾層にもなる花びらは清楚なバラを思わせます。
トキワイチゴの葉、ふわふわと垂れ下がるスワイラックスのグリーンとともに。
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〔年中児リズムバンド〕
いよいよ来週末に3学期生活発表会を控え、本日は年中児の初舞台練習の日でした。
様子を見に第三園舎に行きましたが、どちらのクラスも約1ケ月の間、クラス一つになって先生と練習を積み重ねてきた成果を、舞台上で今の力一杯発揮することができたように思います。
リズムバンドでは、受け持ち楽器を手に全員が指揮者をしっかり見ながら演奏できましたし、何より笑顔が溢れる子どもたちの真っ直ぐな歌声は空高くまで響くようでした。
両クラスともワクワク感や緊張を体中で受け止めつつ、幕が開き、そして閉まる最後まで演奏に集中することができました。
いつもながら立派だと思いますが、子どもたちは全員「暗譜」なのです。はじめはクラスで表をつくり見て練習しますが、後半は当然それはもう見ずに暗譜となります。
演奏中、どういう順番でどの楽器が鳴って、自分はどこで鳴らせばよいのかを全部覚えていなければ演奏は成り立ちません。勿論、指揮者さんからそれぞれの楽器に向けて、大まかに合図がくるのは何より大きな支えなのですが、自分のリズム感覚だけが頼りで音を出す楽器もありますから記憶とともに勇気も必要となります。
舞台での練習はもうほんの僅かしかできませんが、毎日みんなで心合わせて行った練習がますます大きな自信となりますように。
来週の前日リハーサル,発表会当日へ向けて、子どもたちの頑張りを心から応援したいと思います。
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本日は、園内通信「お知らせ73」「お知らせ74(年長児用)」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ73」
◇ 3学期生活発表会のご案内
「お知らせ74」
◇ 卒園記念大文字登山について

2011.02.10

2月10日(木) / モカラ・こんなの見つけた!〔創立時のバッジ〕・園内通信

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     <モカラ>  ラン科   原産地 東南アジア
              学名 Mokara  “ニライビューティー”
モカラはマレーシアを代表する品種で、バンダのほかあと二種類の蘭を高配して作出された花。なるほどよく見ると、バンダの花びらにあるのと同じ花脈が見えます。そこから水分や栄養を吸い上げているのでしょうか。
しかしモカラは大変長持ちします。これは、通りがかった街中のお花屋さんで処分されるところをいただいてきたのが1月末、その時すでに二週間以上は経っていたそうなので、今でざっと一ヶ月です。日中の陽をうけてまだまだ花瓶の中で美しく咲いています。
以前、シンガポールの洋蘭園の写真を見せてもらったことがありますが、現地では蘭が日本のように鉢植えされずに、根をむき出したままその辺りにつり下げてありました。これには大変驚きましたが、実際このモカラもマレーシアではそのようにして生育しているそうなので、花にとって最適な条件さえ揃えばあまり余計な栄養は要らないのかも知れません。
ただ蘭を育てている方にとってはその生育環境の整備コントロールが非常に難しいと聞きます。そう思うと、私たち人間も、日々の足るを知り、健やかに心穏やかに感謝して生きるための自分なりのすべをどうすれば会得できるのか?・・・などと思い巡らせます。
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 【こんなの見つけたよ~!】
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    <創立当時のクレマン帽用バッジ>
これはつい先日の朝、登園してきた年中児の女の子Sちゃんが園庭で拾い見せにきてくれたものです。綺麗なグリーンのバッジで北白川と入っています。
「なんだろうね~?」と二人で顔を見合わせました。よく聞いてみると、ゆきぐみの玄関近くで拾ったとのことです。どうやらこれは、この幼稚園の大分昔(創立当初)の園章のようです。
戦後の当時~今から20年ほど前までは、全員が紺色の制服に首からカバンを斜めがけして通園していましたので(現在は私服通園)、このバッジは制服とともに被っていたフェルト地のクレマン帽につけていた帽子用バッジと思われます。下のバッジは現在のもので、その右写真バッジはやはりクレマン帽用の小バッジです。以前の園児が外で遊んでいたときにも、園内の植え込みの近くで同じくグリーンの部分が赤いバッジを見つけたような記憶があります。その時まだご健在だった先代の一郎先生にお見せすると、バッジを眺めながら懐かしそうに創立時分の話をされたのでした。
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         <現在の園バッジ>
現在のバッジはこの上の写真のもので皆さんよくご存じですが、バッジと言えば、現在も子どもたちが外遊びの最中に裏の留め金がいつの間にか外れて何処かに落としてしまうことが時折あります。大抵探して見つかりますが、残念ながら見つからないこともあります。それを思うと、やはりこれは、昔の園児がうっかり落としたまま園庭の土の中に埋没していたものが何かのはずみで出てきたものに違いありません。
Sちゃんとそんなことをお話した後、「じゃあ、園長先生にも見せておいてね。そしてわたしがここで拾ったことも話しておいてね」としっかり者のSちゃんらしい笑顔でお部屋に入っていきました。
それからわずか数日が経ちましたが、今朝ふとバッジに目をやりつつ、明日(2月11日建国記念の日)はちょうど北白川幼稚園の61回目のお誕生日でもあることに気がつきました。
一郎先生も、きっと天国から昔と変わらぬ子どもたちの声を聞いてにっこりほほ笑んでおられるような気がします。
幼稚園創立については、山下一郎著「保父誕生」をご覧ください。赤い表紙の本で昭和34年瓜生文庫発行260円とあります。園にはいくらか残りがございます。大変古い本ですがご希望の方はお問い合わせ下さい。風化してしまわぬ内にご覧いただけたらと思います。
園ホームページ内では、
http://www.kitashirakawa.jp/50_2.html 「この道50年」/第二章保父誕生 をご覧下さい。
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本日は、園内通信「お知らせ72」をお出ししました。
内容は、
◇ 3学期生活発表会について
◇ 「3学期生活発表会ビデオ」の撮影,製作について
◇ 今月末お帳面のお預かりについて
◇ 絵本の貸し出しについて
◇ 園児の健康について
◇ 住所変更について
◇ PHP推薦図書のご案内

2011.01.28

1月28日(金) / ラナンキュラスの思い出・これ何だろう?・園内通信

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<ラナンキュラス> キンポウゲ科  原産地 中近東,地中海沿岸
              学名 Ranunculus asiaticus 別名 花金鳳花(ハナキンポウゲ)
花の名称ラナンキュラスは、ラテン語のrana(ラーナ=カエル)が語源で学名ラヌンクルスを英語読みしたもの。葉の形(写真では見えません)がカエルの足に似ていることが名前の由来とのこと。
ラナンキュラスの花を初めて知ったのは中高生の頃だったでしょうか。その当時、一般にはほとんど流通していない花だったので現実には見たことがなく、デパートのアートフラワー(造花)のコーナーで目にした時にはてっきり創造された花だと思いました。作家がフランス人で、ヨーロッパではラナンキュラスが園芸種としてすでに数多く育てられていたことも後でわかりました。
本物ではない上にそのアートフラワーがあまりに精密に作られていたため、素直にそれを綺麗だとは思えず、“ラナンキュラス”と書かれたプレートをしばらく見つめていた記憶があります。
その時一緒だった母に伝えてみると、母の返事は、これほど本物に近いものが作れるのは技術として素晴らしい、と言うことでした。確かに今になってみると当時の母のようにも思えます。実際にお生花が日持ちしない真夏には、私もアートフラワーを置いてみることがありますから。
当時デパートで見たその作品は、今では花の彫刻家として世界的に有名なフランス人エミリオ・ロバ(クチュールフラワー作家)のものでした。自然を愛し色彩の美しさに魅せられたという彼の数々の花の作品は世界中で人気です。まだご存じない方はいつか現物をご覧になるとちょっと驚かれるでしょう。
上の写真は、お花屋さんで先日一目惚れした勿論お生花のラナンキュラスです。中央のバラと上部のシンビジウム以外はラナンキュラスで、コーラルやオレンジ色が鮮やかです。
ラナンキュラスは他に赤,白,ピンク,紫系などがありますが、八重咲きから万重咲きの花びらをこうして眺めていると、逆に作られたもののようにも思えてくるから不思議です。
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 【ほら、こんなの見つけたよ!】
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昨日の朝、登園してきた年長児Nちゃんが見せてくれました(上写真)。
種がプロペラ様の形になっていて空を飛べるモミジの種のことはみんなよく知っていますが、これは一体何でしょう?
写真ではもう取れてしまっていますが、茶色で細長い種の上に放射線状に白い羽がくっついていました。
Nちゃは、3才児の頃に初めてお母さまとこのお山に来られた頃から、自然の中にいる様子がとても生き生きとした女の子です。木や植物の名前もよく知っているのですが、一緒におられたお母さまも「これは何でしょうね~?」と仰います。
目を近づけて見ていると、「先生にあげるよ!」とキラキラした瞳で差し出してくれました。お山の下の方で拾ったの、とのことでした。
調べてみたところ、どうやらススキの種のようです。でも、ススキと大変よく似たオギという植物の種に更に似ていて、銀白色に光る羽(小穂ショウスイ)はどうやらオギのように思えます。
お山の下辺りに生えていて今まで私がススキだと思っていた植物は、実はオギだったのかしら・・?と思ったり。
また今朝は、ナンテンの葉の真ん中に、まん丸の穴(何かの幼虫が食べた跡)が大きく空いているユニークな一枚の葉を手に登ってきたのは年中児のSちゃんでした。本当に子どもたちは自然のメガネを持っているとつくづく思います。
子どもたちのお陰で、長い間お山に住んでいてもまだまだ新たな発見や?がありそうです。
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昨日、園内通信「お知らせ71」をお出ししました。
内容は、
◇ 節分の豆まき
◇ お山のミニミニ幼稚園(未就園児さん対象)2月3月の予定
◇ 小学校半日入学及び入学説明会の日のお帰りについて(年長児)
◇ 第2グループ朝の出発時刻の変更について
◇ 平成23年度小中学生総合保険のご案内(年長児)

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