2010.12.09
<ススキ> イネ科 原産地 日本
学名 Miscanthus sinensis
薄(ススキ)、芒(ススキ)とも書き、茅葺き屋根の材料で茅(カヤ)とも呼ばれるススキは、日本の秋から冬の風情に欠かせないものです。ある和菓子店の店頭に、ススキとコスモスが信楽焼の大きな花瓶にたっぷりと生けてあるのに見とれていたのはついこの前のこと。
これは、比叡山で撮した夕暮れのススキですが、幼稚園の中にもまだ元気に咲いているススキが見られます。
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〔Sちゃんの耳あて〕
日ごと本格的な冬に向かっています。つい先日の朝、クラスの玄関で登園した子どもたちを迎えていると・・・。
「ほらっ!」と、女の子Sちゃんが自分のしていた耳あてを私につけてくれました。耳がふんわりとても温かです。手袋,マフラー,帽子などが欠かせない時季になりましたが、ここのところ特に女の子は可愛らしい耳あてをしているのを目にします。ですが、このSちゃんの耳あてはお母さんとお父さんの手づくりなのだそうです。
左右の耳あての部分は、お人形さんの枕を再利用して中には芯を入れてあり、頭の輪っかの部分は細めの黒いカチューシャを使ってあるというアイデアものです。
「耳あての中はちゃんとフカフカがはいっているのね」と言うと、「これはお父さんが中にフカフカを入れて、穴を針と糸でチクチクふさいでくれたの」と言います。
「えっ、お父さんが?」と驚いて聞くと、「うん、お仕事で針をつかうから」お父さんがしてくれたということでした。私は驚くとともにすっかり感心してしまい、その手づくりの耳あてから目が離れませんでした。
なるほど、お父さんはお医者さんでしたので針仕事はお得意なのでした。
Sちゃんの耳あての出来映えもさることながら、キラキラした嬉しそうなお顔の後ろに浮かんでくるのはふんわり温かなご家庭の和です。
あまりに見とれていたせいか、「せんせいも、ちょっと痛んでつかわなくなったカチューシャで耳あてつくればいいね!」と、私の頭のカチューシャにチラリと目をやりながら教えてくれたSちゃんでした。心が温かくなった朝の出来事でした。
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本日は、園内通信「お知らせ64」をお出ししました。
内容は、
◇ 「クラスお楽しみ会」で使用するお菓子について
◇ お招き会の送り迎えについて
◇ 子どもたちの健康について
2010.10.28
<杜鵑草(ホトトギス)> ユリ科 原産地 日本
学名 Tricyrtis hirta (Thunb.) Hook.
花びらの模様が鳥のホトトギスのお腹の模様に似ていることから名付けられた秋のお茶花ホトトギス。10月初めから園長室玄関でずっと咲いてくれています。
でも、鳥のホトトギスってどんな鳴き方をするのかしら?とふと思い調べてみると・・ありました!
思い返せば今年の5月頃のこと、このお山一帯に大きな声で響くように鳴き続けていた鳥がいて何処で鳴いているのだろう?どんな鳥なんだろう?と数日気になって仕方がなかったのですが、なんとその時の鳴き声の正体こそがホトトギスだったのです!〔ご覧になりたい方はこちら→ホトトギスの鳴き声〕 個性的なとても可愛らしいさえずりでしょう。お腹の模様ははっきりは見えません。卯の花の咲く頃に鳴く、田植え鳥とも呼ばれます。
また、今月10月に入った頃にお花屋さんで求めたホトトギスは上臈杜鵑草(ジョウロウホトトギス)といって、ホタルブクロのように釣り鐘型をした黄色の種類で、蕾が開いた中からはエンジ色の斑点が見えていました。食卓テーブルの隅でとても控えめに花を咲かせてくれましたが、今回調べてみるとなんと絶滅危惧種とのこと。店頭に並んでいていいのかなあ~?。何だかとても申し訳ない気がしたのでした。
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【年長児歯科検診】
本日は、園歯科医の山下和夫先生〔ヒラノ矯正歯科クリニック副院長〕にお越しいただき、年長児歯科検診を行いました。
各クラスおおよそ1時間ずつ、一人一人じっくりと歯の状態(虫歯,咬合,歯列,顎関節,歯垢,歯肉など)を診ていただきました。クラス担任は健康診断票に和夫先生の診断内容を正確に記入、私は一人ずつの診断で取り替えるラテックス手袋やデンタルミラー,フロスを手渡す助手をつとめ、和夫先生は子どもたち一人ずつに優しく声をかけながら穏やかな笑顔で丁寧に診察されます。実際にフロスを使って歯垢をとってみて本人に説明したり、お家での歯の磨き方や子ども自身の嗜好をたずねながら子どもたち一人ずつに見合ったアドバイスもして下さいました。
各クラスで子どもたちみんなにお話されたことを簡単にまとめますと、
①毎日歯ブラシで磨くだけでなく、今日みんなが持って帰るフロスで一日一回は歯間のおそうじをするんだよ。今よりももっと虫歯になりにくくなります。また赤染め液(クラス内では約8名ほどが歯科医院などで体験していました)を使用して磨き残しがないように磨く練習をしてみるのも大切。家に帰ったら、デンタルミラーで自分のお口の中の歯がどのようになっているかを見たり、いつも磨いてもらっているお母さんの歯を見せてもらうのもいいね。
②お口の中で舌(ベロ)を置く場所は、上前歯の付け根の辺がいいんだよ。また息をするときは、なるべくお口を閉じて鼻で息をするように。理由は、お口で息をすると、空気中のばい菌が直接のどにつきやすいしよくないね。口を閉じて鼻で呼吸するとばい菌は鼻の中の毛でストップしてくれるし、また、よい歯並びにもなるんだよ。
などと教えて下さいました。
お友だちが診察している様子を眺めながら、長い時間でしたがお互いに静かにすることを注意しあいつつ最後まで頑張って待つことができたのは感心でした。
各クラスとも最後のご褒美には、和夫先生恒例のミッキーのご本を使ったマジックも楽しくみせていただきました。
明日、それぞれのお子さんの健康診断票(歯・口腔)をお持ち帰りいただきますので、内容についておたずね等があれば園までお問い合わせ下さい。お子さんの診断票は一般歯科医院(虫歯など),矯正歯科医院(歯並び・かみ合わせなど)を受診の際、ご活用下さい。
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本日は、園内通信「お知らせ55」「お知らせ56」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ55」
◇ 園児募集ポスター掲示について
◇ お引っ越しされたお友だち
◇ ひねもす教室について
◇ 実習生の紹介
◇ 歯科検診について
◇ 就学時健康診断の日の送りについて
「お知らせ56」
◇ フリー参観のご案内
2010.10.21
<ヨメナとシジミチョウ> ヨメナ(嫁菜) キク科 学名 Aster yomena
ヤマトシジミチョウ(大和小灰蝶) シジミチョウ科 学名 Pseudozizeeria maha
そっと薄紫色のヨメナにとまっていたヤマトシジミチョウ。涼しくなってきたからかシジミチョウの表の翅(はね)は明るい藍色がとても美しいです。この写真ではあまりよくわかりませんが。
ヨメナの若葉は食用にもなるそうです。
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『秋を楽しむ』
今週は、各学年ごとに「ひみつの森」で集めてきた落ち葉を燃やして焼き芋をしたり、お月見にちなんでお団子づくりをして秋の風情と味覚を楽しみました。
園長室に子どもたちが届けてくれるホカホカで香ばしいお芋の香りは格別のもの、何より子どもたちの笑顔が得意げでとても嬉しそうです。
ごま付きみたらし団子やきな粉団子を美味しくいただきました。
とろりとした餡のみたらし団子はきっとみなさんお好きでしょう。京都下鴨の加茂みたらし茶屋が、近くにある下鴨神社糺の森の御手洗池(みたらしのいけ)の水泡を模してつくったのがその始まりだそうです。そう言えば、下鴨周辺には昔からお団子の美味しいお店がいくつかあります。
お月見では、今年は昨日20日が十三夜に当たるようです。栗名月,芋名月などとも言われますが、昨日は空に美しいお月さまがでていたのでしょうか。ついうっかり見そびれてしまいました。
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本日は、園内通信「お知らせ54」(年長児用)をお出ししました。
内容は、
◇ 月ぐみ 就学時健康診断について
2010.10.15
<アジサイ> ユキノシタ科 原産地 日本
学名 Hydrangea macrophylla
夏の6~7月に咲いたふつうのブルーの西洋アジサイが、ここのところ寒暖の差により秋色に変化しているのを目にします。アジサイの種類によっては、何とも言えない枯れ色のグリーンやパープルなどのアンティークなニュアンスをしたさまざまな色に変化するのが楽しめる時季でもあります。
このように色が変化したものを秋色アジサイと呼ぶ一方、実際に「未来」という名で流通している秋色アジサイの品種も存在します。
幼稚園の中にも、何本か秋色アジサイを見つけました。これからもっと赤みを帯びてくるといいな~。楽しみです。
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【小さなお子さまのための園庭開放】
秋の爽やかな空の下、未就園児さんの園庭開放も本日で4回目を迎えました。
10時半。ちょうど園庭では年長さん達が昨日のおいも掘り遠足で掘ったおいもで焼き芋をしていました。同じお芋とお茶でおやつをして遊具で遊んだ後、園庭からつづく“ひみつの森”を親子で歩きました。
きれいな色の落ち葉や松ぼっくりを拾いながら暫くすすむと、年中さん達が森の中で賑やかに遊んでいるところに出会いました。
その近くにはたくさんのシイの実を落とす木があるのですが、残念ながらまだ落ちていませんでした。また秋が深まる頃に行ってみたいと思います。
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本日は、園内通信「お知らせ52」「お知らせ53」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ52」
◇ 秋のおいも掘り遠足について
◇ クラス担任との個人面談について
「お知らせ53」
◇ 時代祭について
◇ つき組の卒園写真撮影について
2010.10.13
<ホワイトスター> ガガイモ科 原産地 ウルグアイ,ブラジル
学名 Tweedia caerulea cv. white star
可愛い五弁花のホワイトスター。花びらが優しい水色をしたブルースターはよく見かけますが、この純白のホワイトスターは珍しくありませんか?
ネリネ,白コスモスと一緒に花瓶に入れていると、とても可憐で爽やかです。
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【運動会を終えて】
11日(体育の日)に延期した第61回運動会は、ご参加下さった皆さまのお力により爽やかな秋晴れのもと無事終えることができました。
どの競技をふり返っても、子どもたち、先生、そして保護者の皆さまの明るい笑顔が眼裏に浮かんできます。9月中一ヶ月間に渡る子どもたちの練習の成果が発揮され、園児を包むご家族の温かく優しい雰囲気に充ち満ちた一日でした。
特に今年は、最後のフォークダンス“クラリネットをこわしちゃった”を踊る母子の仲むつまじい様子に、思わずマイクを持ちながらも見とれてしまったのでした。お母さまのお子さんを優しく包む眼差し、それを受けて信頼と喜びの笑顔をたたえた子どもたちの表情、そして会場の母子を見守るようなお父さま方のお姿は、幼児教育の何より大切な原点が目前の舞台で繰り広げられているのを垣間見た思いがいたしました。
また、園児の種目により勝敗はつきものですが、今の自分の持つ力をすべて出し切ったことこそが何より尊いことと思うと、この運動会は子どもたち一人一人が一等賞で一番です。
嬉しい思いは自信にして、悔しい気持ちは神さまからのプレゼントにしてつづく成長の糧として生かして欲しいと思います。
朝早くからお手伝い下さいました優しく力持ちの役員のお父さま方、誘導係のお母さま方、各競技にご参加下さいましたすべての皆さまに心よりお礼申し上げます。有り難うございました。
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本日は、園内通信「お知らせ51」,運動会ビデオ申込みをお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 第61回運動会について
◇ 明日のおいも掘り遠足について
◇ 園児さんのお知らせ