2010.03.17

3月17日(水) / 第60回卒園式・謝恩会の思い出~

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 『卒園式』
沈丁花の香りが漂う過日13日は、第60回目の北白川幼稚園卒園式をとどこおりなく終えることができました。
式が始まり、保育証書を受け取る子どもたちの凛々しい姿を目で追っていると、それぞれの子の入園当初の様子が思い返され、うた「思い出のアルバム」の歌詞にあるように、あんなこと、こんなこと~の3年間の思い出の切れ端が走馬燈のように浮かび上がってくるようでした。
日々が過ぎるのはつくづく早いと感じるこの頃ではありますが、特にこの3月に入ってからというものは、卒園する子どもたちとの毎日が加速度的に過ぎていきました。そうしていつの間にやら訪れた最後の卒園式の中で、しみじみと卒園する子ども達をながめていると、このまま小学校へ送り出すのが本当に惜しいとさえ思えてくるのが太郎先生ともども正直な気持ちでした。
3学期の劇発表を見事にやりとげ、またさらに一歩成長した子どもたち、どの子も明るく思いやりがあり優しく、正義感やボランティア精神に富んで、純粋な目がキラキラ輝いている子どもたちばかりです。
お山の幼稚園園歌,思い出のアルバム,春の光を歌う子ども達の真っ直ぐな歌声を、ピアノに向かいながらもしみじみと背中に感じていました。
この子たちなら、どの子もがしっかりと前を向いて自信を持って進んでいけるはず、と確信しつつ、ずっとお山の上から応援していたいと思います。
今日は早速、卒園児のお一人が懐かしいニコニコ顔を見せにきてくれて大感激でしたが、心のふるさととしてお山の幼稚園を懐かしく思い出された折には、再びお山を上って姿を見せに来てくださるのを先生方ともどもお待ちしております。
 『お食事会と謝恩会』
朝方の小雨もお昼前には何とかあがり、式後は園庭でクラス毎に記念写真の撮影をしました。続いてお母さま方がご準備して下さった第一園舎でお食事会が行われました。
司会のお母さまの声が明るく心地よく、BGMも軽やかに流れ楽しいムードが漂う中、みんな和気藹々とリラックスした雰囲気でお食事をいただきました。
後ろの壁面には、子どもたちと先生たちの小さな頃の愛らしい写真が壁いっぱいに飾られ、「これは誰でしょう?」とお母さまが質問されると、子どもたちが声を揃えて確実に当ててしまうのも驚きでした。さすがに表情や面影などをつかむことは大変得意な子ども達です。昼食後の大賑わいの楽しいひと時でした。
場所をうつしての謝恩会は、つきぐみの一年間を過ごしたやはり思い出の第三園舎で。入場するなりお母さま全員の楽器演奏が始まり、至れり尽くせりの有り難い演出で迎えて下さいました。
お母さまによる劇は、事前に先生私たち全員におたずねのあった「思い出に残る子どもたちとのエピソード」を組み合わせ、合成アレンジされたという創作劇が大変面白く見事でした。子どもたちも大笑い、またお母さまの体当たりの演技を応援する子ども達の真剣な面持ちも印象的でした。
大型絵本のユニークなお話をみんなに読んで下さるお母さまグループもあり、盛りだくさんの演出が続きました。
先生たちによる劇「おおきなはし」ならぬ「ほそ~いはし!」も、卒園児たちが3学期に発表した劇をパロディーにしたもので、お腹を抱えて笑ってしまう愉快な演技でした。
最後には、子どもたちからは全員合唱「虹のむこうに」のお歌のプレゼントを、お母さま方からは花束や記念品を頂戴しました。保護者代表のお父さまからは温かいお言葉を頂き、感謝の気持ちで一杯になりました。
終了後、園庭で個々に記念写真を撮ったり名残惜しくお話を交わす間、この日の最後を飾るように春の夕陽が美しくきらきら輝いていました。

2010.03.10

3月10日(水) / テーブルアート“テネラ”・あとすこし・園内通信

  【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)
 “テネラ(Tenera)” トールベース
 デザイン Berte Jessen(ヴェルテ・イエッセン)
ロイヤルコペンハーゲンTeneraシリーズのなかでは、少し高さのある約25㎝のフラワーベースです。
花や実がたくさん描かれていますが、何の花がモチーフなのでしょう。
太陽に向かって伸びる花がとても力強く、深い紺色を主とする男性的でモダンな印象の花瓶です。
1954年~58年までコペンハーゲンのSAC(School of Art and Craft)で学んだ後、1959年から活躍したデンマーク人ヴェルテ・イエッセン(Berte Jessen)の作品です。
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風はまだ冷たいものの、大地に確かな春の訪れを感じる爽やかな一日でした。
一年のしめくくりとなる終了式まであと僅か。子どもたちは一日一日をしっかりかみしめるように過ごしています。今のこのクラスのままでいたい、お友だち先生とこのまま過ごしたい...。特に感受性の豊かな子は、一年間の思い出が詰まったクラスとお別れするは辛いようで、朝から涙が流れてしまうこともあります。年長児にとっては、明日の「クラスお別れ会」をみんなで過ごしたら、残るは早、卒園式となりました。
今朝も、おはよう~と挨拶を交わすなり、ふと立ち尽くしてしまった子。気持ちが伝わったので優しく背中をなでて励ましお部屋まで見送りましたが、きっと皆同じ気持ちなのです。またこの一年でみんな本当に大きく成長しました。
今日は、第三園舎で年長ぐみのお兄さんお姉さんをお送りする会が行われました。
春からも在園する年中少児さんからは、年長児さんに向けて、今までのお礼の言葉や手作りのプレゼントが渡され、年長児さんからは、新しく入園してくる年少児さんたちをしっかり助けてあげて頑張ってほしい、という励ましとお願いのメッセージが届けられたようです。
先輩の年長児さんにあこがれ優しく導かれて過ごした園内でも、また登降園の送り迎えの中でも、先輩からのメッセージを胸のポケットに入れて、きっと優しく強い気持ちで小さい子どもたちを引っ張ってくれることと思います。
明日も子どもたちのために、春の太陽がいっぱい降りそそいでくれますように。
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本日は、園内通信「お知らせ79」「お知らせ80」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ79」
◇ 卒園式のご案内(年長児用)
「お知らせ80」
◇ 「卒園おめでとう~思い出コーナー」展示のご案内
◇ お引っ越しされるお友だち
◇ 絵本カードについて
◇ 1年間の『絵のアルバム』について
◇ 「3学期生活発表会ビデオ」について

2010.03.05

3月5日(金) / テーブルアート“テネラ”・今日会った人みんなに感謝・園内通信

 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” ソルトボックス
 デザイン Kari Christensen(カリ・クリステンセン)
湿気の少ない北欧では一般的によく使われている形状のソルトボックス。料理の途中に片手でチークの蓋を開け、中に入れたスプンでお塩をすくって取り出せます。お塩は、天然ミネラルも多く鉄分豊富なアンデスの紅塩を好んで使っていますが、他に、ゲランド,カマルグ,日本の海の塩など用途に応じて使うことも。
他にも粉類を入れたり、上に壁掛け用の穴が開いていますから、お部屋でレターケースなどにして掛けて使っても楽しいでしょう。
またまた今回もKari Christensenカリ・クリステンセンの作品ですが、後ろのサインを見ると1960年代のアルミニア工房時代のものです。
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【出会った人に感謝】
今日という大切な一日は、きっとどなたもが多くの人と顔を合わせる一日だったことでしょう。私の場合は、今朝家族から始まり、園の子どもたち,先生たち,お母さま方、そして、山の上まで荷物や郵便物を配達して下さる方,業者さん,地域の方など、一日たくさんの方と出会いお話をしました。この場所はもしかしたら「駅」の改札口みたい?と思うほど、毎日賑やかで忙しい場所なので多くのことがあります。
人生はよく旅に例えられますが、今日という旅の途中で出会った大切な方々のお陰で一日の旅は無事終えることができるのでしょう。旅の途中のドラマには、笑顔だった人もいれば、不安げだった人、涙していた人、怒鳴ってしまう人などさまざまな登場人物があったかも知れません。人間は完全な人など一人もいません。少しでもよく生きようと自分を見つめながら懸命に生きる努力をしているかどうかです。
私は一日ずつを自分なりに精一杯に生きることで、きっと目にはみえない大きな力で見守られ明日を無事迎えることができるのだと信じて生きるようにしています。今日、自分が無事に生きられたのは、決して自分の力ではなく、自分を取り巻いている目には見えない大きな力のお陰のように思えます。そして今日という一日の中で出会った人と、支え合いながら一日の旅を終えることができたのです。
もしも、心配事をずっと夜まで考えつづけたとすると、悩み,不安はどんどんふくらんで自己増殖してしまいがちです。そしてそれはまた次々と新たな心配まで連れてくるので、悩みの連鎖は尽きなくなります。
禅の教えに「悪想念をつなぐな」とあります。十分考えたら、できる限り方向転換して明るい想念を描くように努めた方が心身のためにもよいのですが、またそうできたことによってどんどん明るく嬉しいことが訪れてくれるようにもなるものです。
また、特に一日の終わりの夜には、湯船につかって歌でも歌いながら、頭を空っぽにして体を芯から温めてあげましょう。体の免疫をアップさせるためにも、体を十分に温める方法の一つに、「口の中にお水を含ませながらつかる」というのもあります。マイナス思考のスイッチは切って、一日の頑張りや疲労を癒してお腹の力をゆるめてあげましょう。体は冷たい空気や飲み物によって冷えるだけではなく、悩みストレスで交感神経過多に偏ると本当にすっかり冷えてしまいます。男女関係なく、交感神経過多の生活を続けると、やがて自律神経のシステムが乱れて大切な睡眠がとれなくなってしまいます。眠たいのに入眠できない、これは今の生き方(考え方)を変えてほしいという体からのサインともとれます。
一日を終え休む前には、今日出会ったすべての人に『ありがとう』を。また、両親に、あまり会えない人に、許せないと思っている人に(あればですが^^)、ただ『ありがとう』。
一日の終わりには目を瞑ってそうつぶやいてみませんか。そして、今日のことすべてに『ありがとう』。
三日続けられたら、何かが変わるのに気づくかも知れません。
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本日は園内通信「お知らせ78」をお出ししました。
内容は、
◇ 在園児の新年度保育用品について
◇ お別れ会にしようするお菓子について
◇ お引っ越しのお友だち
◇ 3学期終了式について
◇ 春休みについて
◇ 今月の絵本貸し出しについて
◇ 3学期生活発表会写真お持ち帰りについて ほか

2010.03.01

3月1日(月) / テーブルアート“テネラ”・春を待つこの頃・園内通信 

 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” トレイ L
 デザイン Kari Christensen(カリ・クリステンセン)
『ホーー、ホケキョ・・・』
春が近づいてきたのを鳥たちが知らせてくれます。ウグイスは先月25日早朝から鳴き始めました。お山はウグイスの声が早いのでしょうか、遅いのでしょうか?体はまだウグイス色ではなく、薄茶のような色をしています。夏にはすっかりウグイス色をした大人になり元気に鳴く姿も見られます。
濃いウグイス色をしているのでうっかりウグイスと間違えてしまいそうな「メジロ」(目の周りが白の縁取り)も毎日梅の枝にやってきて、小さなつぼみをついばんでいます。初めは1羽だけだったのに、仲間を呼んできて今では6~7羽で楽しそうに食事をしています。メジロはウグイスより大分小柄の鳥です。
ブルーや紫などの鮮やかで大胆な色柄のテネラシリーズをご紹介していますが、これはKari Christensenカリ・クリステンセンのデザイン。約30㎝角の大皿ですが、真ん中の花に集まるように5羽のブルーの鳥が描かれています。高さも5㎝ほどありたっぷりと大きいので、果物やバゲットなどのパン類を盛ったりできます。だいぶ昔から手元にあるものですが、最近はもっぱら飾りトレイとして立てかけています。
若い女性作家たちが、自然の鳥や花をモチーフに多くの作品を生み出していた頃の意気込みが感じられるような気がします。1965年アルミニア工房時代の作品。
このテネラシリーズが生み出された北欧の冬は厳しいとは聞きますが、デンマークの南部に位置する首都コペンハーゲンでも北緯55度。日本の最北端宗谷岬よりはるか北に位置し、朝9時にならないと明るくはならず午後4時にはすでに真っ暗、太陽の光が日中降り注ぐことはほとんどなく暗く寒い冬が続くのだそうです。そう思うと、北欧の国が春を迎える喜びは私たち日本人の感覚とは比べられないほどのものなのでしょう。
私たちは春になったらなったで早速UVケアを意識し始めますが、デンマーク人の方に聞いたところによると、特に夏が来たら少しでも太陽を求めて日光を浴び、海辺などでは大胆にも大人も子どももみんなが裸同然で自然の中に身をゆだね太陽の下でエンジョイするのだそうです。特に白人の人たちに対しては、紫外線が皮膚がんや白内障の発生に影響する心配からUVケアがうたわれますが、服で覆われずUVクリームを塗っていない手の甲や顔に紫外線を浴びることによってビタミンDが吸収され骨が作られることを考えると、目などは大切に保護しながらもそこそこに上手くUVクリームは使いたいものだと個人的に考えたりしています。
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本日は、園内通信「お知らせ77」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 努力賞授与について
◇ つきぐみ『ビデオ撮影について』
◇ つきぐみ『卒園記念大文字登山』について(補足)
◇ 総合保障制度プランお持ち帰りについて
◇ 生活発表会ビデオ申込について ほか  

2010.02.23

2月23日(火) / テーブルアート“テネラ”・発表会リハーサル一日目・園内通信 

 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” カッティングボード
 デザイン Kari Christensen(カリ・クリステンセン)

美しい色合いの花と花瓶が描かれた平らな陶器をムラノガラスの前に立てかけてみましたが、これは本当は何に使うものでしょうか。
実はカッティングボードなのです。木製のものは普段よく使いますが、陶器製のものはこのテネラの陶器で初めて出会ったような気がします。いつもはキッチンの飾りにして、卓上でチーズやパンをスライスするときに使えそうです。
ブルー,淡グリーン,モーブ (仏語で薄く灰色がかった紫色),トープ(仏語で少し赤みのある灰色)などの少し大人っぽいニュアンスの配色ですが、近くで見るとモーブがひときわ鮮やかに映えます。
柔らかなタッチのデザインは、やはりKari Christensenカリ・クリステンセンによるものですが、裏面にAのマーク入りなのでロイヤルコペンハーゲン社に合併される前のアルミニア工房の時代の作品とわかります。
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【発表会リハーサル一日目】
今日は9時半スタートで、生活発表会Aグループのリハーサルを行いました。早朝からセッティングされた業者さんの大きなビデオカメラとカメラ各2台ずつが舞台後方より構える中、各学年が精一杯の力を出し発表しました。
はじめは年中リズムバンドです。クラスの歌(うたえばんばん♪)の声はとても大きくどの子も力一杯歌いましたし、リズムバンド(うたえばんばん・ピチカートポルカ)は先生とクラスの子どもたちが一体となった力いっぱいの演奏でした。
「ピチカートポルカ」はヨハンシュトラス2世により弦楽器のためにつくられ、弦を弓で弾かずに指ではじきながら音を出す技法ピチカートにより弦楽器のみで演奏されるとても可愛らしい音色の曲です。ポルカとはボヘミアではじまった2拍子の舞曲。リズムバンドの曲の選定の折り、それを今回のリズムバンドで演奏してみたい..という先生の発案でした。実際にはウッドブロックやスズ,トライアングル,タンバリンが響く音色に大太鼓,小太鼓,シンバル,先生のピアノ演奏が効果的にマッチングした子ども合奏団となりました。
続く年少お遊技は、どの子もにこにこ笑顔が愛らしく最後には全員で「ヤーッ!」と声をそろえてポーズで決めます。
年長の劇(おおきなはし)は、本当にどの子も愛らしく、自分の個性をたっぷりに表現したふり付きのセリフで全員大きな声でしっかりと演じました。橋の上で二人のクマ役の子たちが迫真の掛け合いののちに橋の下に落っこちてしまう場面では、お客さん役で一生懸命見守っている年小中児も思わず大笑い..年長児の劇に引き込まれながら鑑賞しました。
明日は続いてBグループのリハーサルですが、今日に続いてまた力一杯の発表をしてくれることと思います。25日26日の保護者鑑賞日を楽しみにもう少し練習は続きます。
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本日は、園内通信「お知らせ75」「お知らせ76(年長児用)」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ75」
◇ 3学期生活発表会ご案内
「お知らせ76(年長児用)」
◇ 卒園大文字登山について

2010.02.16

2月16日(火) / テーブルアート“テネラ”・幼稚園は60歳・マヌカハニーはおすすめ!・園内通信

   【テネラTenera】シリーズ
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     ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) 
     “テネラ(Tenera)” ベース
     デザイン Kari Christensen(カリ・クリステンセン)

園の花壇には、「小学生しぜんクラス」の子どもたちが植えたクロッカス,アネモネ,チューリップの小さな芽が顔を出し、日光を精一杯浴びながら成長しています。
上の花瓶は、描かれた花と曲線ラインがやさしくて、全体を包む淡いパープルの色合いに安らぎを覚えながら陽のあたる窓辺に置いてみました。窓の向こうには京大の時計台が見えています。
とても女性的な美しいデザインは再びKari Christensenによるものですが、裏のサインをみると1960年以前のアルミニア工房時代のもの。テネラシリーズの6人の女性作家が活躍し多くの作品を産み出した活気溢れる時代のものです。
いつもは、同じ薄紫の色合いの花をさしてリビングに置いています。
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【創立60周年の一日】
本日は、今年で60歳になる北白川幼稚園のために、全園児がお腹の底から声をだしてお歌をうたってくれました。2月お誕生会後の第三園舎の中でしたが、子どもたちの一生懸命の歌声は幼稚園中に響くようで、それはあたかも耳元に大型スピーカーがセットされているように聞こえました。
~幼稚園に特別な年はなく、子どもたちにとってはどの年のどの日も同じく大切な一日~と仰って50周年を迎えておられた天国の一郎先生も、きっと笑顔で見守っておられたことでしょう。
今日もまた子どもたち先生たちといつもと変わりなく迎えられ、昨日と同じく大切な一日として過ごすことができたことに感謝します。明日もまた今日と変わりない同じ一日でありますように。
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   【ニュージーランド マヌカハニー】
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ハチミツと言えば、『バターの上にハチミツをのせたパン』が大好きで、大急ぎのある朝にそれが食べられずに涙で登園した園児を思い出します。入園して数ヶ月たったある日、どうしても涙が止まらずにクラスの先生が抱えてこられたので、お母さんと同じ(ような)ハチミツつきパンを急いで用意して園長室前の小さなお椅子にすわってお口に入れたら、しばらくしてようやく笑顔になった女の子Kちゃん。あれはいつのことだったかしら・・・、ふと懐かしく思い出しました。
Kちゃんのお家で使われていたハチミツがどの花のハチミツだったのかはわかりませんが、クローバー,アカシア,ミカン,レンゲなどハチミツには他にもたくさんの種類があります。
ニュージーランドに生息するフトモモ科の植物「マヌカ」の花から採れるマヌカハニーは、他のハチミツよりも大変高い殺菌,抗菌,抗ウィルス効果を持っています。スプンにとって一口いただくと、よい香りと風味があって大変美味しいです。私の場合は、朝の紅茶や午後の空腹時に欠かせないほど愛用しています。
美味しいだけではなく、各国の研究の結果、ブドウ球菌,連鎖球菌,大腸菌,サルモネラ菌などに対して確かな殺菌作用があり、強酸性の胃の中で存在するピロリ菌抑制の効果も期待されているほどです。最近では、血液検査でピロリ菌検査をする方もありますが、ピロリ菌が胃潰瘍や十二指腸潰瘍,胃ガンなどに関係しているのではないか・・とWHO(世界保健機構)が発表していることも少しは気になります。ピロリ菌だけが発病の原因ではないとしても少なからず関わりがあるとすれば、普段から胃のコンディションを整えておく一つの手だてとしてマヌカハニーを摂るのは悪くないかも知れません。
私は、マヌカハニーを使うようになってからは昔のように驚くほど胃腸の調子がよくなったことや、喉が少し痛いと感じたときにも、うがいをした後などに1スプーンずつ日に2回ほどマヌカハニーをそのままいただくと、しばらくで痛みも解消するなど有り難い効能に感謝しています。日にコーヒーを何度も飲む人などはカフェインや酸化作用が気になるので、できれば数回に一度は抗酸化作用のあるビタミンCをたっぷり含むローズヒップティーなどにマヌカハニーを加えついでに実も食べるととても安心です(*^^*)。
実際、ニュージーランドの先住民マオリ族が昔から珍重しているだけでなく、ニュージーランドでは医療にも使われている上に、解熱,腹痛,創傷,火傷の治療などでもマヌカハニーの効果が世界で認められているようです。マヌカを選ぶときには、抗菌活性力の値UMF10以上の記載のあるものがよいでしょう。幼児の体にもよく副作用の心配などないので有効に利用したいものです。ニュージーランド産のハチミツの中にはポツリヌス菌が見つかった例はないようですが、念のため1歳以下の乳児には使用しない方がよいでしょう。
同じくフトモモ科の植物で、葉から採れる精油ティートゥリーのオイルも殺菌,抗ウィルス作用があることで有名です。
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本日は、園内通信「お知らせ74」をお出ししました。
内容は、
◇ 3学期生活発表会について
◇ 「3学期生活発表会ビデオ」撮影,製作について
◇ 今月末お帳面のお預かりについて
◇ 市P連後期総会並びに第2回全市家庭教育セミナー申込をされた方へ
◇ 進学小学校について
◇ PHP推薦図書のご案内

2010.02.05

2月5日(金) / テーブルアート“テネラ”・外あそびなど・園内通信

 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” リーフトレイ
 デザイン Marianne Johnson(マリアンヌ・ジョンソン)

トランプのスペードのような、そしてお庭のスコップ形をしたロイヤルコペンハーゲン テネラシリーズの小皿です。11~12㎝ほどなのでアーモンドやクルミなどのナッツ類やピクルスを入れられますが、ちょうど今の時季に、お山のふもとのセンダンの大木から落ちてくる白っぽい実をたっぷりと、もう一つの小皿にはどこかで拾ったフウの実を入れて飾っています。
どちらもデザインは、スウェーデン人のマリアンヌ・ジョンソン。裏をみるとAのマークが入っているので、ロイヤルコペンハーゲン社に合併される前のアルミニア窯時代のものと分かります。製造番号も記載されていて一点ずつ大切につくられた作品とうかがえます。1960年代にアルミニアのマークは廃止されロイヤルコペンハーゲン社に統一されたため、その後のものはファイアンス窯と裏に記載されています。
この人のデザインは、見ていると楽しい気分になります。やはり植物や木をモチーフにした女性らしい柔らかな色合いが素敵です。
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立春を迎えただけに、ユキヤナギが小さな白い花を一つだけ咲かせていたり、日中のやわらかな陽射しをうけて梅の花も微かにほころんでいます。こんな季節の便りが届く中、今日も子どもたちの元気な声が響きました。
雲梯(うんてい)が真ん中まですすめるようになったり、鉄棒の逆上がりに挑戦する姿など、やはりお友だちの勇姿に触発されてやる気が湧いてくるようです。
今日、雲梯が最後まで到達できた年長児のSくんは、達成感に満ちた嬉しい笑顔でした。私も幼稚園の頃は走ることとともに雲梯,鉄棒が大好きでした。鉄棒は前まわり後ろまわりを最低連続10回続ける、足掛けまわりの変形で、鉄棒に足をかけたまま鉄棒は手で持たずに膝の前で両手を組み左足の反動を利用してそのまま前まわり、後ろまわりを連続10回。一番楽しかったのは、鉄棒に座ったまま連続前まわり後ろまわりが何回できるかを、隣で一緒に回るお友だちと競うこと、これは慣れてしまうと案外難しくなく、何十回と回って楽しみました。すべては、自分より年長の子や小学生がしているのを見て、憧れのお手本にしていました。初めてで上手くいかないときには何度かリクエストをお願いし、よく見て自分のものにしていたことを思い出します。勿論今では怖くてできませんが、いつか一度やってみようかなぁと思ったりします^^)。
まだまだ空気が冷たい日々ですが、このまま雲梯,鉄棒人気が続くと、子ども自ら分厚いジャンバーを脱いでがんばりマメを作りながら達成感を得る子が増えてくるでしょう。体をつかって楽しみながら更に次のことにチャレンジする気持ちを応援したいと思います。
一方、2月末の発表会に向け、各クラスとも練習に励む傍ら、合間に園庭につづく「ひみつの森」へ出かけるクラスもあります。落ち葉を踏みしめながら先生と一緒に進む森の道は、多くのものを子どもたちに与えてくれますし、春夏秋冬は勿論、毎日でかけてもきっと違う何かが見つかるものです。
年中児は、発表会でうたとリズムバンドをしますが、受け持ち楽器の音とリズムを楽しみながら頑張って覚えています。今年は、スズ,トライアングル,ウッドブロックをリニューアルします。スズは、小さな鈴がたくさんついた優しい音のものから、大きな鈴が5つついた木製の大きなタイプに、トライアングルはアングルが太くて響きがよいものに、ウッドブロックはとてもよい音が鳴るものです。いずれも今暫く練習がすすみ、本番用の楽器に持ち替える頃に子どもたちにはお目見えする予定です。
クラス一体となってつくりあげるアンサンブルの音色が今から楽しみです。
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本日は、園内通信「お知らせ73」をお出ししました。
内容は、
◇ 卒園アルバム代について
◇ 園児の健康について
◇ 平成21年度市P連後期総会並びに第2回全市家庭教育セミナーのご案内

2010.01.25

1月25日(月) / こどもの見る夢・テーブルアート“テネラ”・園内通信 

子どもたちが、朝に昨晩見た夢の話をしてくれることがあります。楽しい夢もあれば、精神的な葛藤や日常の心配事がおばけの姿になって出てきたり、追いかけられる夢を見たりすることがあるようです。
私も小さな頃には、気持ちよく空を飛ぶ夢もあれば川岸からとうとう落っこちてしまう夢など、色んな夢を見ました。大変なおてんばだったせいか、何度か見た川岸すれすれから手をバタつかせながら落ちる夢にはオーケストラ仕様のドラマチックな音までもがBGMに鳴る始末でしたので、目を覚ましてはお布団にもぐったことを懐かしく思い出します。
先日の朝、あるお母さまが「子どもが幼稚園の園長室の下の桜の木が火事で燃える夢を見て、涙を流しながら目を覚ましたものですから」と登園に付き添われた折にお話されることがありました。
このお山の中に何本の桜の木があったか数えたことはありませんが、確かにその木は中でも最も老齢の桜であることや、木が弱ってきたために幹にサルノコシカケも生えてきたこともあり、あと何年桜が咲いてくれるかと思っていることなどをお話していました。
しかし一方、子どもの立場を察すると、心の不安がちょうど寝ている間に聞こえてきた消防車のサイレンの音と重なって燃える夢となったのかも知れませんし、子どもの心が知らせる何らかのサインかも知れないと少し気をつけて見守ることも必要でしょう。このケースの夢の結末は、女の子のお父さまが駆けつけて助けてくれたそうですので、さすがに心強いご家庭でのお父さんの存在が思い浮かんできます。
子どもの様子をお聞かせいただくことで、さり気なく様子を見守りながらクラスでも安心できる声かけをしたり、不安を安心に変えられるように気分転換をはかったりしています。
現在、子どもたちの健康面では、喉の痛み、咳、鼻水、鼻づまりなど粘膜の炎症からくる症状と、ウィルスの活躍からくる嘔吐などが少しですが出てきましたので、普段から体調を整えておくとともに、発症のきっかけとなる睡眠不足、食べ過ぎ、冷え、強いストレスなどの無理がかからないような配慮が必要でしょう。
健康状態とともに子どもを包むご家庭と園とが相互にお子さんを見守りながら、もう暫くの冷たい季節をできるだけ元気に過ごしていきたいと思います。
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 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” バードホイッスル
 デザイン Inge-Lise Koefoed(イング・リサ・コエフォード)
冬は、他の季節以上に鳥たちが食欲旺盛なことに気づきます。朝の静かな時間に石段を歩くと、気配に驚いたカラスやキジバトが一気に空に飛び上がります。今朝ふと見ると、園長室前にたわわになっていたナンテンの実も、もうすっかり食べ尽くされていました。部屋の窓から外を眺めたとき、ナンテンの枝にしがみついて実をつつく様子も見られます。自然界に残されたものをしっかり食べて、冬を乗り越えるために一生懸命生きています。
これは、同じくテネラシリーズ デンマーク人の女性作家による鳥笛です。10㎝ほどの可愛らしいサイズで、ブルーの色合いの違いを楽しみながらオブジェとして飾っています。
鳥笛になっていますが、手前は「ホッホー」と低音でハトのような声、向こう側は僅かに高めの音がします。
そう言えば、以前の保育で“鳥笛”を空き缶とストローでつくった年がありました。空き缶とストローでどんな音が出るの?と思われるでしょうが、結構よい音が出ます。ストローをセロテープでとめるだけ。
紙を貼って鳥の絵を描いて、お家でもお子さんと一緒に楽しみながら作れるでしょう。
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どんな音がでるか?は作ってからのお楽しみ!
この黄色の鳥笛は、フクロウのような低い音がします。私は春に聞こえてくるフクロウの鳴き声が好きなので気に入っています。上の陶器製の鳥笛とも少し似た音がします。
春になったら、親子で鳥笛をふきながら森の中を歩いてみるなんていうのはいかがでしょうか。いろんな鳥と交信できるかも知れません。春は鳥たちがとてもよくさえずります。
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本日は、園内通信「お知らせ71」をお出ししました。
内容は、
◇ 保護者会のまとめ

2010.01.15

1月15日(金) / 氷が張る朝・テーブルアート“テネラ”・園内通信 

昨日よりも空気の冷たさが心ばかりましかとは思えるものの、今朝も園内のバケツや水たまりなどにしっかりと氷が張る朝を迎えました。子どもたちは氷をあちこちに見つけては歓声を上げています。
昨日の朝も、第三園舎前に置いてあったバケツにしっかり厚い氷が張っているのを見つけて、大喜びでお友だちに伝える声が響き、午前中の外あそびでも氷のかけらを手に大事そうに見せに来てくれました。
そして今朝は園庭横のゆきぐみ前のバケツに、まるで鳥の羽根をバケツ一杯に差し込んだかのような氷の結晶を子どもたちと見ることが出来ました。それは、私も今までに見たことのない美しい自然からの贈り物で、透明の羽根のレースのようでした。あわててカメラを取りに戻りレンズを交換した後、走って元の場所に戻ったときにはすでに氷は撮影不能の状態でした^^)。あの美しい氷の結晶を見て、触りたくない子はきっといないでしょう。
冷たい冬日の中、昨日は年少児クラスが上終公園へ凧あげを楽しみに、そして本日は年中長児が公園いっぱいにトラックの線を描いてリレーに取り組んだり、地域へ出かけて園外保育を楽しみました。
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 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” ベース
 デザイン Kari Christensen(カリ・クリステンセン)

これは前回ご紹介したのと同じく、ロイヤルコペンハーゲン テネラシリーズ。一見すると、ヒマワリのような、またアネモネのような花にも見えます。優しく柔らかな藍色系と紫系の配色が調和し、見ているとほっとさせてくれるような可愛らしい形のベース。両サイドにも縦長につぼみのついた花が描かれており、あたかも子どもが描いた絵のような魅力も感じられる素朴さが魅力です。
何も入れずに置いておくだけでもよいし、茎が長めの小さな花やグリーンの葉だけを入れてあちこち場所をかえて置いて楽しめる高さ14㎝ほどの小ぶりなサイズです。
今から約半世紀前にテネラシリーズの作家として大変人気のあったノルウェーのカリ・クリステンセンのデザイン FAJANCE(ファイアンス窯)のベースです。
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本日は、園内通信「お知らせ70」をお出ししました。
内容は、
◇ 保護者会について
◇ 2月期保育写真展示のお知らせ
◇ 就園奨励費について
◇ かいが展のご案内
◇ その他

2010.01.07

1月7日(木) / 3学期スタート・テーブルアート“テネラ”・園内通信

明けましておめでとうございます。いよいよ3学期がスタートしました。
石段を登りつめてお山に到着すると、どの子も元気にお部屋に向かって走ります。クラスの先生と久しぶりに会ってちょっぴり恥ずかしげだったり、「いっこせんせい、ひさしぶりやなあ~!」と声をかけてくれたり、小雪のちらつく中懐かしいみんなのお顔が揃うとともに、冬休み中にひと回り確実に成長された様子もうかがえる嬉しい朝でした。
毎年3学期は、一日一日があっという間に過ぎていきます。今日は新年明けてから一週間目の七草粥の日ですが、これから1月半ばの大寒に向けていよいよ冬らしい日々が続くでしょう。明日からはお弁当も始まります。寒さを吹き飛ばすくらいの元気と笑顔が溢れる日々を、子どもたちとともに過ごしたいと思います。
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 【テネラTenera】シリーズ
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 ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen) “テネラ(Tenera)” トレイ
 デザイン Marianne Johnson(マリアンヌ・ジョンソン)

昨日ある方のご紹介で来園された、ドイツ人のBenno氏とともに数名でお話をする機会がありました。その後、氏が話の中で大好きな国と言われるデンマークに想いをめぐらせていると、我が家のリビングに飾っていた幾つかのデンマーク製の陶器が目に入りました。どれも自然の花や鳥をテーマに手描きデザインされ、紫とブルー系の調和が昔から魅力的だなあと思うものです。
ロイヤルコペンハーゲンは、1775年にデンマーク王室御用達として設立された陶磁器メーカーとして有名ですが、1889年パリ博で発表されて以来世界的に周知となった「ブルーフルーテッド」のシリーズは皆さんご存じでしょう。日本の染付にも通じるような洋食器で、和食器にも上手く調和し、細やかな手描の青色で下絵付けしてあります。また、1年に1枚ずつ発表される「イヤープレート」(1908年~現在も毎年制作)も、結婚記念や子どもの誕生記念などに記念の品として揃えている方もおられるでしょう。径18㎝でちょうどパン皿に使える大きさなので時折思い出したように使いますが、自分の生まれた年のプレートなどはさすがに珍しく記念に欲しいなあと思います。
上の写真は、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン出身の6人の若手女性の陶磁器作家が作り上げた「テネラ」というシリーズの中の一つです。テネラとは、若さ、つぼみ、溌剌たる精神を意味するラテン語です。私の小さい頃にはあちこちでよく目にしたもので、紫とブルーが織りなす美しい色とデザインに子ども心ながら大変魅了されていた記憶があります。自然豊かな北欧らしく花や鳥をモチーフにデザイン化して描かれており、お部屋や窓辺に1枚飾っているだけで明るいムードが漂います。このシリーズは現在はもう作られていませんから、すべてがヴィンテージとして扱われています。
これは、スウェーデン人のMarianne Johnsonのデザインで裏にはMJのサインとFAJANCE(ファイアンス窯)のサインがあります。
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本日は、園内通信「お知らせ68」「お知らせ69」をお出ししました。
内容は、
「お知らせ68」
◇ 諸連絡
◇ 1月分保育料の取り扱いについて
◇ 第2回左京地区家庭教育セミナーについて
◇ お引っ越しのお知らせ
「お知らせ69」
◇ 第5回ふれあいサタデーのご案内

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