2008.05.14

5月14日(水) / アキグミの花・オトシブミって?・園内通信

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     <アキグミ>   グミ科  原産地 日本,中国,韓国
                学名 Elaeagnus umbellata Thunb.
ふと気づいたアキグミの花。4月末から5月にかけて、ささやかな白っぽい花を咲かせています。秋10~11月頃には、甘酸っぱい赤い果実をたくさんつけます。果実は、ジャムや果実酒にも使われます。
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オトシブミを見つけたよ。パラの葉の上に二匹いて、何やら始めようという気配・・・。
この季節、オトシブミのメスは、お好みの葉の上で幼虫のためのゆりかごづくりを始めます。朝の園内には、思わぬところにこのオトシブミのゆりかごが落っこちているのを見ることもあります。眺めていると、オトシブミのお母さんの素晴らしい知恵といのちの大切さを感じます。
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 オトシブミがいた! これは、“ヒメコブオトシブミ”。体は6~7mmとても小さい。
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 主脈をかんで葉を巻きやすくして、くるくると形を整えながら巻いていくよ。
 ほら、ゆりかごの出来上がり!葉を少し巻いた頃に中に産卵し、ゆりかご
 を完成させました。中で幼虫がサナギになる種類と、ゆりかごを地上に落と
 した後、幼虫が土の中でサナギになる種類がいます。
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これからの季節は、お庭に出ればいろいろな生き物に出会えます。最近、少しずつカミキリムシの種類が出てきましたし、クロアゲハ,アオスジアゲハなどの蝶も気持ちよさそうに飛んでいます。年少さんにかかわらず年長さんもダンゴムシはやはり大好き。カルシウムが必要なので、苔のついたコンクリート塀には必ずいます。今日、子どもたちと見つけた大きなお母さんダンゴムシは、いよいよお腹に白い卵を抱えていました。
最近は図鑑を見て、この虫を見つけるには何処に行けばよいのか見当をつけて探しにいく子もいます。なかなかのアイデアですね。エサとなる葉のまわりを探すわけです。「きっといる!」と思って体を動かさずに見ていると、ふと目の前に現れてくれることがあります。あちらから姿を見せにくるのです。これは、何にも代え難い嬉しい瞬間です。
過日、滋賀県立琵琶湖博物館のファーブル展を訪れました。南プロヴァンスの空き地で、虫を追い続けたファーブルの見事なコレクションも展示されていました。8月末まで開催されるようです。
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明日の天気予報は「晴れ」です。葵祭も無事実施されることでしょう。
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本日は、園内通信「お知らせ19」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 父親参観日について
◇ 園児名簿に関するお知らせ
◇ PHP推薦図書のご案内

2008.05.07

5月7日(水) / 竹の子・自然の恵みをいただく・園内通信

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   <孟宗竹のタケノコ>  イネ科   原産地 中国  
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          「たけのこごはんとタンポポの胡麻和え」
日本には、孟宗竹,黒竹,真竹などその他いろいろありますが、世界には約600種の竹があるそうです。地下茎が横に長く伸びて、4月後半に「パン、パン」と竹がはぜるような音がしたら、そろそろ竹の子が顔を出します。
今年は、タケノコがたくさん生えてくれました。雨が降る度にグングン成長しますから、一日に50cm~1m近く伸びることもあります。ここ数年は、山の奥で食べ物を失ったイノシシ(夜行性)が、毎年のように夜中に数匹で出没してはすっかりタケノコを食べ尽くしてしまいましたが、今年は別の場所に食料を見つけたのか夜中にやって来ている気配はほとんどありません。久しぶりに、生き生きとした青竹が大きく成長してくれるよう願っています。
また、伸ばすべき竹と間引く竹との見分けをつけながら、造園業さんが竹やぶの手入れを毎年してくださいます。その中の自然の恵みを一部いただき、“竹の子ごはん”をつくりました。横にあるのは、このお山に生える“タンポポの葉の胡麻和え”です。ほろ苦みがあって、案外美味しくいただけるのです。
自然の残っている野原などには、いろいろな食べられる葉っぱがあります。よい香りのするヨモギを摘んで、ヨモギ団子などを作っても楽しいですね。ヨモギは花の咲く前が栄養があります。
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明日は、いよいよ春の親子遠足です。お天気は晴れ、降水確率もゼロのようです。ほぼ問題なく実施できるでしょう。
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本日は、園内通信「お知らせ15」「お知らせ16」「お知らせ17」(別紙送りグループ変更届つき)「お知らせ18」(ふれあいサタデーご案内)をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ15」
◇ 京都三大祭り休園について
◇ 母の日のプレゼントお持ち帰りについて
「お知らせ16」
◇ 家庭訪問日程など
「お知らせ17」
◇ 送りグループ変更開始について
◇ 夏用スモックご用意のお願い
「お知らせ18」
◇ 第1回ふれあいサタデーのご案内
   (参加申込書つき)

2008.05.02

5月2日(金) / フジ・粽(ちまき),柏餅

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               <満開に咲いた藤棚のフジ>
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                  (花びらのアップ)
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    <フジ>  マメ科  原産地 日本   別名 ノダフジ(野田藤)
            学名 Wisteria floribunda (Willd.) DC.
この春は、なぜか鳥のさえずりが例年よりも非常に賑やかです。桜の頃から今もなお、多くのウグイスの鳴き声が山中に響きわたるので、早朝に目覚めてしまうこともしばしばです。勿論今では、「ホー、ホケキョ」のさえずりもすっかり板について、今日の日中などもそれは気持ちよさそうに、「キョ キョ キョ キョ キョ・・・」と、飽きることなく何度もリフレインを続けているほどです。
そして、ここお山にクマンバチの羽音が聞こえてきたら、このフジの季節。今年もよく咲いたフジの花房は、長いもので60㎝~70㎝ほどはあるでしょう。日本固有種のフジは、このノダフジとヤマフジの二種。他に、シナフジやアメリカフジなど外国産の多くの種類もある美しい花です。
またフジは、観賞用のみならず食用としても我が国では使用されてきました。房ごと揚げる美しい花穂の天ぷら,和え物,佃煮など、また若葉をお茶にしたり、花も葉も食される風流な歴史が日本には残っています。
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             <粽>                         <柏餅>
本日は、子どもの日を前に、お一人ずつに「ちまき」をお持ち帰りいただきました。お休みされた方には、連休明けの7日にお渡しいたします。
端午の節句といえば、健やかな子どもたちの成長を祈って鯉のぼりをあげ、「ちまき」や「柏餅」をいただきます。ちまきは、平安時代に中国の端午の節句が伝来したときに伝えられたそうで、抗菌作用のある熊笹に包まれた趣ある代表的な京菓子の1つ。熊笹が手に入れば自家製ちまきも手作りできます。一方、柏餅の由来は日本独自のもので、柏の葉を二つ折りにして餡が入ったお餅を包んだ形。ともに、今の時季ならではの自然の恵みに感謝したい大変風情ある和菓子です。是非、子どもたちの世代にも伝えていきたいものです。
このちまきも、「鍵善」さんが特製でお作りくださいました。感謝。
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明日より、連休に入ります。お風邪,水ぼうそうでお休みの方も数名いらっしゃいますが、7日にはまた元気なお顔に会えますことを楽しみにしています。

2008.04.30

4月30日(水) / ヤマブキ・園内通信

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<ヤエヤマブキ> バラ科  原産 日本,中国   <ヤマブキ> バラ科  原産 日本,中国
  学名 Kerria japonica (L.) DC.           学名 Kerria japonica (L.) DC.
        f. plena C.K.Schn.
お山には、一重と八重の二種類の山吹が咲いています。桜が散って、ツツジが咲き始めた今もなお、長い期間春の色添えをしてくれる嬉しい花。ヤマブキ色と言えば、子どもたちもよく知っているこの花の色のこと。
一重咲きの、白色のシロバナヤマブキの種類もあります。
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本日は、園内通信「お知らせ12」「お知らせ13」「お知らせ14」
別紙**園児の健康について**ほかを、お持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ12」
◇ 出席カードについて
◇ 月末お持ち帰り品について
「お知らせ13」
◇ 春の親子遠足について(別紙案内図添付)
「お知らせ14」
◇ 家庭訪問について
**園児の健康について**
◇ 紫外線対策として
◇ 手洗い,うがいについて
◇ 発熱について

2008.04.25

4月25日(金) / シャガ・鯉のぼり・園内通信

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    <シャガ>   アヤメ科  中国原産   別名 胡蝶花
              学名 Iris japonica Thunb.
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白い花びらの中に、紫と黄色の模様が入っていて、このお山に最近確実に増えてきた花の一つ。草間に群生して清楚なイメージで咲いている。学名にjaponica(日本の)とありますが、大分昔に日本に入ってきた中国原産の花だそうです。
「せんせい、この花なんて言うの?」と聞くのは女の子。そう言えば何人かの女の子が聞いていました。「シャガって言うなまえよ」と言うなり、「あっ、知ってる。わたしはシャンシャンって呼んでるの」と言うのは年長児のMちゃん。素敵な呼び方です。それからしばらくお花の話になりましたが、やはり女の子はお花が好きなようです。一方、男の子はやっぱり昆虫ウォッチングがお好みで、虫かご片手に幼虫,いろいろなサイズのアリ,ダンゴムシなどを追いかけています。図鑑を片手に「この虫、ゴミムシかと思ったらマイマイカブリだったよ・・」と言っていたのは、年長児の男の子Yちゃんでした。
今日の園庭は、子どもたちの花が所狭しと元気に咲き乱れ、近く5月が来るのがとても待ち遠しいところです。
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     <やねよりたかい こいのぼり>
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毎年、子どもたちが登園する前にそっと鯉のぼりをあげているのですが、今日はtomoko先生と子どもたちのヘルプにより、無事青空高くに鯉のぼりが舞い上がりました。綱や鯉をしっかりと持って支えてくれて、賑やかで頼もしい男の子たちでした。
カメラを向けていると、「せんせい、あのこいのぼり、空気満タンやなあ!」と言うのには笑いました。本当にそのとおり。来週一杯は、お山の空高くにお目見えする予定です。
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本日は、園内通信「お知らせ11」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 電話連絡テストを終えて
◇ 園児の健康管理に関して
◇ 写真袋お持ち帰りについて(年少児入園式写真持ち帰り)
◇ 雨の日の靴下ご持参のお願い
◇ 園オリジナルレインコートについて
◇ 課外教室についてのご連絡

2008.04.24

4月24日(木) / シャクナゲ(石楠花)・園内通信

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    <アズマシャクナゲ>  ツツジ科  原産地 日本
                    学名 Rhododendron degronianum
サクラにつづいて私たちを楽しませてくれる花に、「シャクナゲ」があります。これは、お山の奥に咲いている日本原産のアズマシャクナゲ。白に微かに淡ピンクが添えられて、とても優しい雰囲気があります。現在では、シャクナゲの園芸品種が多くなり、西洋シャクナゲの中には、花も大きくカラフルな彩りのものも多く見かけるようになりました。
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本日は、園内通信「お知らせ10」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 電話連絡テスト実施(明日)のお知らせ です。

2008.04.21

4月21日(月) / サトザクラ(八重桜)・園内通信

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 <サトザクラ>(八重桜 関山)  バラ科  原産地 日本
                      学名 Prunus×yedoensis cv. Sekiyama
何となく、甘い春の空気が漂っているような一日でした。園内の桜の花が散ったあとには、たくさんの萼(ガク)が落ちてきています。一方、桜の時期はもう終わったのに・・・という、この4月半ば頃から咲き出す八重桜の代表的な品種「関山(カンザン別名セキヤマ)」は今が満開。お山の奥にあって、枝から垂れるように花がたわわに咲いています。花びらは約5㎝ほどあり、一重を代表するソメイヨシノなどと比べると、何十枚もの花びらがなかなか美しく華やかです。「桜湯」でいただく、桜の塩漬けに使われる品種でもあります。
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今日はとてもよいお天気でしたので、元気にお外遊びができました。学年毎に園庭に出て思い思いに過ごした後は、お待ちかねのお弁当の時間。年少児さんの中には、朝到着するなりおかばんからそっとお弁当を取り出し、確認している微笑ましい姿もあります。大事なお弁当が入っているから、ちゃんと掛けておこうね・・・と声をかけると、しっかり自分の場所に置いてから、次にやってくるお友だちの到着を待ったり、お椅子に座ってお話している姿があります。お部屋のお友だちにも先生にも、大分慣れてこられた頃です。今週も一日一日、大事に過ごしていきましょう。
明日からは、いよいよ2時降園となります。帰宅後は十分に休養され、また明日へのエネルギーを充電なさって下さい。
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本日は、園内通信「お知らせ9」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ お忘れ物のお知らせ
◇ 遠足の日程について
◇ ミニミニ幼稚園ラミネートポスターお持ち帰りについて
◇ 課外教室お申し込みについて
◇ お休みの日の「お知らせ」のお届けについて

2008.04.17

4月17日(木) / シデコブシ・園内通信

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<四手辛夷(シデコブシ)>  モクレン科  別名 ヒメコブシ 原産地 日本 
               学名 Magnolia stellata (Sieb. et Zucc.) Maxim.
あら、モクレンかな?コブシかな?っと間違えそうになるけれど、これは山の奥に咲いている「シデコブシ」。ほのかに淡いピンク色が愛らしい。街路樹として時折見かけることがありますが、この種もモクレンなどと同じく、葉が出る前に先に花が咲きます。写真の奥の方に見える花は、毛に覆われたつぼみが割れて開き始めたところのようです。このシデコブシも、絶滅の危険が増大している種類の一つ。
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本日は、一日中雨。それでも健気に、レインコートに身を包んでみんな元気に登園しました。雨の中を頑張って上ってきたので、年少児さんの中にはお部屋の前で少し涙がでることもありますが、いつものようにお部屋に入れば一安心の笑顔も出てきました。帰りも雨でしたので、どうしても体のあちこちが濡れてしまいます。冷たくならないように、帰宅されましたらお着替えをされて十分お大事をおとり下さい。
一日一日の積み重ねで早一週間が過ぎました。明日からはいよいよお弁当!背中にはお母さんの愛情こもった手作りお弁当を背負っての登園、とても楽しみですね。降園は、1時半となります。
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~お忘れ物です!~
本日のお手紙に書き忘れましたが、昨日の保護者会の会場(第3園舎)に婦人傘のお忘れ物がありこちらに届いています。黄緑,茶色,グレーの細ストライプに茶色の縁取りがあり、革製の細い柄の物です。お心当たりの方は、園までご連絡をお願いします。お申し出がない場合は、来週にお出しするお知らせにて掲載させていただきます。
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本日は、園内通信「お知らせ8」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 保護者会でお話した内容のまとめ
   ①現在の各クラス、送り迎え状況について
   ②年間行事予定について
   ③園児名簿と電話連絡テストについて
   ④課外教室・ひねもす教室・カプラ教室について
   ⑤その他
◇ 「幼稚園児のための総合保障制度」のお申し込みについて
   (新入園児対象)
 *別紙、園児の送迎についてのプリントあり

2008.04.16

4月16日(水) / レンギョウ・園内通信

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     <連翹(レンギョウ)>  モクセイ科  原産地 中国
                     学名 Forsythia japonica Makino
これもミツバツツジと同じく、葉が開く前に花が咲く春の木の一つで、鮮やかな黄色が特徴です。小さい頃の遊び場の近くに、毎年春になると一面レンギョウの茂みができる場所がありました。その近くを通るのが、子ども心ながら嬉しかったことを思い出します。環境の変化によっては、絶滅危惧の可能性がある種類とのこと。大事にしたい気持ちになります。
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本日は、園内通信「お知らせ7」をお持ち帰りいただきました。
内容は、
◇ 園児名簿について
◇ 「お山のミニミニ幼稚園」について
◇ 「山びこクラブ」開催のご案内

2008.04.14

4月14日(月) / ミツバツツジ・園内通信

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      <三葉躑躅>   ツツジ科    原産地 日本
                  学名 Rhododendron dilatatum Miq.
早春から、葉よりも先に可愛らしいピンク色の花が咲く「ミツバツツジ」。園庭からお山の奥に目をやると、結構の高さがある木に毎年明るく咲いているのが見えます。花によっては横から眺めたとき、おしべやめしべが上向きにカールしている様子が何とも愛らしい。通りがかりの郵便屋さんが、思わず携帯で写真を撮っておられたり・・・。このミツバツツジも春を知らせてくれる嬉しいお山の花の一つです。
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本日は、園内通信「お知らせ5」「お知らせ6」の2号をお持ち帰りいただきました。
内容は、
「お知らせ5」
◇ 送り迎えの様子について
◇ お弁当について
◇ 課外教室について(課外教室申込書つき)
「お知らせ6」
◇ 保護者会のご案内
◇ “ちまき”のお持ち帰りについて
◇ 「ひねもす教室」生徒募集について

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