平成15年2月14日
各位
先だっての保護者会でも申しましたように、4月から、この北白川幼稚園のエリア内で、「山の学校」が開設されることになりました。
以前からも卒園児の保護者の皆様から、
「この幼稚園に引き続いて、小学校があればいいですのにね」
とのお声をしばしばいただくことがございました。そのつど、嬉しく思いますとともに、所詮は夢物語にしか過ぎないと、そのお気持ちだけを有り難くいただいておりました。
ところが、昨年4月より本園が”学校法人北白川学園”となり、この4月からは太郎先生が園長職を引き継いでくれることとなるに伴いまして、学園としての機能を充分発揮させることと、つねづね私より聞かされておりました、多くの保護者の皆様のそうしたお気持ちを活かす意味合いをも込めまして、名称こそ「山の学校」ではありますが、学校でもない、塾でもない、全く新しい構想による小、中、高校生、一般の方々が、”学ぶ楽しさを体得していただく”ための、独自の教育の場を設けたいとの志を立てるに至りました。
これには、太郎先生の大学での学生とのふれあい、幼稚園での園児たちとのふれあいの両面を通して、今の教育に欠けているものは何なのか。何がもっとも求められているのか、そうした実体験からにじみ出てきた願いの集約されたものが、このたびの「山の学校」開設の根幹をなしているものと思われます。
私は、4月から今よりは少し楽な身とならせてはいただきますが、この新しくスタートしようとしている「山の学校」には、全面的に応援してまいりたいと思っております。
不慣れながらも、私も「ことばの教室」を受け持つこととなり、幼稚園時代同様、卒園児の皆さんと楽しく過ごさせていただけることを、今から心待ちにしております。
どうか、この”山の学校”が軌道に乗りますよう、そして、”お山の幼稚園”同様、現在、過去、未来の多くの保護者の皆様方に愛され続けますよう、格段のご理解とお力添えを賜らんことを、切にお願い申し上げる次第でございます。
山下一郎