かず6年(0615)

福西です。

AND、ORといった論理式に慣れてもらおうと、「海戦ゲーム」というものをしました。高学年のクラスでは、時々「論理パズル」(記述式の証明問題)をしていますが、それとの関連です。

DSC05266

問題

1)自分 C3を攻撃・・・「異常なし」

2)相手 移動「上に2歩」

3)自分 D2を攻撃・・・「異常なし」

4)相手 移動「左に1歩」

さて、今、敵艦がどこにいるか、分かるでしょうか?

 

ルールは以下の通りです。

1)駆逐艦は、その艦のいるマスと、隣接しているマスに攻撃できる(射程1)。

2)攻撃の結果は以下の3通りで報告される。

命中…そのマスに「敵がいた」という情報

異常なし…以下に示す図で、真ん中が攻撃したところ、「命中せず。かつ、その付近にも敵がいない」という情報

×××

×××

×××

波高し…以下に示す図で、真ん中を攻撃したところ、「命中せず。ただし、その付近にはいる」という情報

○○○

×○

○○○

(○が敵のいる可能性の範囲)

 

以上の情報を重ね合せることで、敵の位置がわかるというわけです。

加えて、

3)「移動」

も情報源になります。

たとえば「上に4歩」という情報は、「5の行にいた」ことを示しています(なぜかは考えてみてください)。

 

DSC05266

(問題再掲)

1)自分 C3を攻撃・・・「異常なし」

2)相手 移動「上に2歩」

3)自分 D2を攻撃・・・「異常なし」

4)相手 移動「左に1歩」

 

この問題に対する生徒の解答です。

 

Ka.君の解答

DSC05270

まず 、自分はC3を攻げきした。そうすると、こうなった。図1

ABCDE

1○○○○○

2○×××

3○×××

4○×××

5○○○○○

(図1)

次にてきは、上に2いどうした。

そうなると図2になる。

○×××○

○×××○

○○○○○

×××××

×××××

(図2)

次、自分はD2をこうげき。いじょうなし。つまり図3になる。

○××××

○××××

○○×××

×××××

×××××

(図3)

てきは、左1いどうした。

つまり左にいどうできるのは図4。

○××××

○××××

×××

×××××

×××××

(図4)(補注:左の1列目は、「左に1」という移動ができないため、可能性から除外される)

つまり最後ほうげきするのは図5になる。

×××××

×××××

××××

×××××

×××××

(図5) (補注:図4から実際に「左の1」移動した結果)

 

Yu君の解答

DSC05251

(以下にタイプしますが、上の写真を実際に拡大して見て頂いた方が分かりやすいかと思います)

 

まず、C1(注:C2の間違い)で異常なしということは、

BCD

2×××

3×××

4×××

はいないということになる。

そして相手は上2移動していることは、上に2歩移動できる所を考えると、1列目と2列目はないことがわかる。

すると

A   E

3○   ○

4○   ○

5○○○○○

にいる可能性がある。

それが、2歩ずつ移動すると、

A   E

1○   ○

2○   ○

3○○○○○

になる。

そして、次にD2を(攻撃)すると、

C E

×

×

3×××

は無理になる。すると、

AB

1○

2○

3○○

に可能性がなり、左に1移動することを考えると、左に1歩移動できるのは、B3になるのでB3になる。

左に1歩(移動)して、A3になる。

 

A(答). A3

 

二人とも、時系列順に情報を重ね合せることで、見事に正解にたどり着いています。

他に授業でした問題も、ご参考までに挙げておきます。>「問題」

 

関連記事:「かず2年」

(注:他のクラスでの様子です。記事の後半をご覧ください)