ことば1~2年B(0128)

福西です。

新しい文章を暗唱しました。

君子(くんし)いわく、

「学(がく)はもって

やむ べからず」と。

 

青(あお)は、これを

藍(あい)よりとりて

藍(あい)より青(あお)く、

 

氷(こおり)は、

水(みず) これをなして

水(みず)より寒(つめた)し。

『荀子』(勧学篇第一)

『荀子』の冒頭にある詩句です。「藍よりとりて」と「水これをなして」が覚えにくいですが、あとは早口言葉みたいにリズミカルに覚えられると思います。

荀子は、「性悪説」という名付け方から、つい、ひねくれた説というイメージ(偏見)を思い浮かべてしまいますが、内実はその正反対です。「教育によってどんどん善くなる可能性」に光を当てた、とても前向きな文章を残しています。私もこれを機会に読んで、改めて発奮するところ大でした。(これまで読んでいなかったから当たり前なのですが、発見がいっぱいありました。そして偏見はやっぱり損なのだな、と思いました)。

M君がさっそく何度も前に並びに来て「合格」していました。「途中合格」の人も、ぜひ来週また並んで「全部合格」を目指してください。

 

残りの時間は、以下の二つの絵本を、たっぷり時間をかけて読みました。

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『すもうにかったびんぼうがみ』(松谷みよ子/再話、斎藤真成/絵、こどものとも202号、福音館書店1973年)

 

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『あらいぐまとねずみたち』(大友康夫/文・絵、こどものとも217号、福音館書店1974年)

「その絵本、知ってる!」という子が、互い違いに、半分半分いました。

どちらも、二つの立場の間の「葛藤」があり、そして結末は「ハッピーエンド」という筋の展開です。そういう内容の絵本がないかと探していたところ、ある方から教えていただき、また同じ方から「庫出し」でお借りしてきました。二冊とも、初版は私が生まれるよりも前で、「びんぼうがみ」の方は絶版です。(「あらいぐま」の方は幸い、傑作選に入っていました)。

私はどちらの話も知らなくて、じっくり、けれども懐かしむように、味わって読みました。

生徒たちの食いつきはやはりよく、途中に思いついた他愛のない会話も一緒に楽しみながら、一同、ゆったりとした気持ちになりました。

「あらいぐま」の方では家の設計で「ぼくやったら…」とワイワイとなり、また、「びんぼうがみ」の「うちでのこづち」で出すものについても、ワイワイとなりました。T君が「未来」や「過去」を出していました。面白いなと思いました。

上の絵本を貸してくださった、MちゃんとH君とSちゃんのお父様、どうもありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。