受講生の声(ウェブプログラミング入門)

『ウェブプログラミング入門』

「ウェブプログラミングって何をするんですか?」とよく聞かれます。「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、プログラミングばかりは、「見る」より「やる」しかない世界です。かく言う私もこの春からこのクラスの生徒としてプログラミングを一から学びながら、その奥深さに魅せられています。

クラスのタイトルにウェブという言葉がついているのがポイントで、すでにホームページを持っている方なら、単にHTML を書くだけで満足できないのではないでしょうか。プログラミングの知識があるとブログや掲示板などを自分流にカスタマイズできます。私はその程度の知識しかなかったのですが、このクラスを受講することで、もっと大きなことを実現したいと願っています。イメージしているものは語学学習を支援するプログラムです。生徒が問題を解くほど、自分に最適な問題が提示されるようなシステムを考えています。

千里の道も一歩からというわけで、私が見よう見まねで作った(作ってもらった?)プログラミングの第一弾は、山の学校の「時間割Cgi」です。従来は時間割の書き換えの際、ホームページビルダーで一つ一つのクラスのデータを書き換えていましたが、手間の割にミスもあって苦労していました。このCgi では、クラス名、時間、曜日のデータをテキストファイルで用意するだけです。更新データをサーバーにアップすると、時間割のHTML ページが瞬時にできあがります。最初はモノクロでしたが、先生のアドバイスで、データをアップロードした時点でクラスごとの背景色が自動的に表示されるようにカスタマイズしました。

プログラミングを学ぶといえば、即戦力養成を重視した専門性の高い授業形態をイメージする人が多いと思います。スポーツで言えば、プロの養成コースといった感じです。それに対し、山の学校のウェブプログラミングのクラスは、親切なコーチが手取り足取り教えてくれるテニススクールのようなイメージです(実際には生徒のレベルに応じてプロレベルのことまで指導して頂けます)。

「プログラミングは専門家のすること」というのが世の常識でしょうし、それを否定するつもりはないのですが、予備知識のない人でも素人なりに学ぶ楽しさを実感できるのがこのクラスのよいところです。何が楽しいのかと言われたら、カプラ(積み木)やひねもす*の楽しさに喩えることができます。否、作った作品は鑑賞するものではなく、電気仕掛けで思いのままに動き出すのです。そして、ちょっとした仕事を(技術に比例して大きな仕事まで)手伝ってもくれるのです。言うなれば、ドラえもんがポケットから取り出す「ひみつ道具」を自分で作り出すようなものです。こんなに楽しいことはありません。

現在は初心者一人(私)の受講ということで、先生としてはものたりないはずですが、こんなにありがたい環境を私が独り占めしてよいわけはありません。いずれ学友(高校生からシニアまで)が挙って参加されることを願いながら、私自身としては、当面カタツムリのように一歩一歩進んでいこうと思っています。プログラミングの基本から応用まで、マンツーマンに近い環境でじっくり学びたい方にはうってつけのクラスです。

山びこ通信「受講生からの感想」として書きました。

*「ひねもす」とは、パイプ状に巻いたチラシを、切ったり、つなぎ合わせたりすることで色々なものを創作する遊びのことです。(株)コトがひねもすキットを2003 年に発売して以来、北白川幼稚園では「ひねもす教室」を開設したり、保育の活動に取り入れたりしながら、この手作りの遊びの楽しさをたくさんの子どもたちと分かち合っています。