福西です。先週と先々週の記録です。
先々週は、漢数字の読み方を勉強しました。
一日~十日、二十日、二十才
といったおなじみのものから入って、
八百屋、万(よろず)、八百万、百(もも)、九十九髪(つくもがみ)、
一(にのまえ)、二(したなが)、一二三(ひふみ)…
など、何と読むかを予想しながら、面白いので紹介しました。九十九は、それにあと一が「つく」と百(「も」も)になるからだそうです。一は二の前だからで、二は下の棒が長いからとか、私も調べてはじめて知りました。ここらへんはもう雑学ですね。
あと最後に、これは私が小学生のころに担任の先生からクイズで「京都の地名に『東一口』というのがある。それを何と読むか?」と出され、何とかしてそれを言い当てたくて真剣になっていたことを思い出したので、紹介してみました。
東はそのまま「ひがし」で、一口を何と読むかが問題です。さて、何と読むのでしょう…?(正解は、記事の一番最後にあります)
一銭を笑うものは一銭になく
うり二つ
三日坊主
四面楚歌
五里霧中
といった感じです。ほかに知っていることわざがあれば、教えてほしいということで、例の俳句の紙に書いてもらいました。すると、こんなふうに書いてくれました。
すずめのなみだ
けーきをかってきました
そしてきりました
そしてはんぶんにしました
でもちょっとだけになりました (S君)
何でも弟と分けないといけないので、気持ちはいつも「すずめのなみだ」というわけです。面白いですね。
もう一つ。
りゅうの一ばんまえの うろこをさわると
こわいんだ げきりんにふれた (H君)
これは、お父さんから教えてもらった「逆鱗」のことを書いてくれました。「いつもは怒らなくても、たった一つ、それをするとものすごくその人が怒ること」と説明してくれました。「逆鱗」を知っているとはすごいです。使える時があるとかっこいいですね。
Y君は怒涛の3部作です。
(おもう)ねんりき岩をもとおす
なんでもやりきるとおもえば なんでもできるところから、
おもえば岩でも ねんりきのように とおすことができること
(おもう)ねんりき岩をもとおす
たなからぼたもち
ちょうど たなを見たら
ぼたもちがあるという たなからぼたもち
いそがばまわれ
じてん車がたおれたときに
いちばんうちがわが じぶんのじてん車のときに
そとがわからする いそがばまわれ
(最後のは、将棋倒しになった自転車で、一番下敷きになっている自分のそれを、直接引っ張り出そうとするよりも、人の自転車を上から順に起こしていく方が早いという意味だそうです。なるほど、確かに。)
他にも口頭では、「犬も歩けばぼうにあたる」「かっぱの川流れ」「さるも木から落ちる」「ガリガリくん(アイス)であたりが出て、一石二鳥、ラッキー」とか、「猫に小判」が出るとすぐ「豚に真珠!」と返す生徒もいました。けっこうカルタとかNHKの言葉の番組で知っている様子で驚きました。
今のところ、俳句の紙に書けるレパートリーに「俳句」「なぞなぞ」「クイズ」「回文」「ことわざ」と増えてきています。あとはまだ、早口言葉が手付かずのままで残っています。いろいろと遊んでみたいと思います。
素話は、「うらしまたろう」「海の水はなぜからい」でした。
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正解 東一口の読み
ひがし いもあらい
いろいろな切り口で子どもたちが漢字や言葉の表現と接し、楽しんでいる様子が伝わってきます。子どもたちからのリアクションも、楽しみの大切な要素になっていますね。