山びこ通信2019年度号(2020年3月発行)より下記の記事を転載致します。
『高校英語』A・B 『英語講読』A・C
担当 浅野 直樹
継続は力なりということを実感した一年でした。
語彙に関して特にそう感じます。一般的に、中学校で期待される語彙の水準と、高校(大学入試)で期待される語彙の水準とには大きな開きがあります。こればかりは数日でどうにかなる問題ではありません。少なくとも数カ月、基本的には数年かけて埋めていくものです。
そのため、単語集を指定して小テストを繰り返す高校も多いことでしょう。最初はできなくて当然なのですから、どうか少しずつでも語彙を増やしていってもらいたいものです。日常生活や問題演習などで出会った語を単語集で確認するようにすれば印象に残りやすいです。
高校生のうちに語彙を増やすという努力を継続すると、センター試験レベルの長文なら意味をつかめるようになります。それは言い換えると、広告やビジネスメール、博物館等での簡単な説明が辞書なしでも大体わかるというレベルです。英検なら2級相当です。ここまで来れば英語への抵抗も少なくなっているのではないでしょうか。
新聞や専門的な著作を読むにはさらなる飛躍が必要になりますが、それこそ読みたい分野の文章を読み続けて慣れていくしかない世界です。
“『高校英語』A・B、『英語講読』A・Cクラス便り(2020年3月)” への1件のフィードバック