『好きの力という才能』(ことば5~6年、2021/3/26)

福西です。この日は補講で最終日でした。

Reiya君が小説の第4話の続きを書いてくれました。それを読み合わせました。

また、学校で書いたというエッセイを持ってきて、紹介してくれました。

題名は『好きの力という才能』

水木しげるの言葉「好きの力を信じる」が座右の銘である、という書き出しで、小学校四年生以降の自学(自主勉強)の思い出について書かれていました。

自学は、最初から好きだったわけではなく、転機があったとのこと。それ以来、「大嫌いな宿題から、一番好きな宿題に変わり、自由にテーマに取り組めるようになった」そうです。好奇心いっぱいのR君の今に至る様子がよく綴られていました。そういえば自作の小説にも、主人公には「負を正に変える、すばらしい能力」が備わっていることが書かれていました。

最後に、Reiya君のエッセイから、私が特に感銘を受けた個所を引用します。

例えば、将来どのような職業に就くのか考えるときも、興味のあるもの、好きなものから選ぶことで、その仕事を長く、楽しくやることができるようになると思います。

それに学習とは本来、自分で決めたテーマに沿ってやるものなので、こうやって、自分で楽しみながらテーマを探すのが、本当の勉強です。このような勉強には、やはり、「好きの力」が関わっていると思います。

好きの力とは、生活において様々な場面で使える、最も強力で、誰もが持っている、素晴らしい才能だと思いました。

「最も強力で、誰もが持っている」という、Reiya君の気付き。デカルトの『方法序説』の冒頭を連想しました。

4月には京都を離れるというReiya君。エッセイで書かれたその「好きの力」を基とする限り、常にReiya君は自分の道を歩いていると信じています。その前途を蔭ながら応援しています。